健やかな発育と虫歯予防に重要な
子どもの歯科検診

虫歯予防や発育のチェックはもちろん、正しい習慣を身につけるためにも定期検診を

Q何歳から、歯科検診を受けると良いのでしょうか？

A

▲幼少期から歯科医院に慣れておくことで、スムーズな受診が可能に

歯科検診は、最初の歯が生え始める生後6ヵ月頃が一つの目安になると思います。この時期に虫歯の心配はまずありませんが、治療の必要がない段階から徐々に歯科医院に慣れていけば、トラブルがあったときにもスムーズに受診できます。また、小さな頃から検診を受けていれば、噛み合わせや骨格の問題を早期に発見することができ、早期治療につながります。当院では小児専用の診療室を設置し、器具や診療用の椅子など、お子さんに合わせたものをご用意しています。痛くなってから初めて受診し、痛みと恐怖で泣きながら治療を受けるよりも、歯医者が嫌な場所というイメージがつく前から定期検診とフッ素の塗布をする習慣をつけるのがお勧めです。

Q定期検診ではどのようなことをしますか？

A

▲それぞれの生活スタイルに合わせた指導を心がける院長

定期検診では、お口の中を実際に見て、虫歯の有無や、歯並び・骨格など発育を確認します。また、虫歯にならないための処置として、フッ素塗布やシーラントを行うこともあります。シーラントは、奥歯の溝をプラスチックのような歯科用の樹脂で埋め、溝に汚れがたまらないようにして奥歯を守る処置です。さらに当院では、歯磨き指導や生活指導、口腔機能訓練にも注力しています。虫歯にならないためにはセルフケアも大切ですが、食事や間食のタイミングや内容など毎日の積み重ねも大切です。歯並びや骨格、生活スタイルは人それぞれですから、親御さんとよく相談しながら、お子さんたちの健やかな歯を守るお手伝いをしていけたらと思っています。

Q虫歯になった乳歯を放置するとどのようなリスクがありますか？

A

▲将来の歯のためにも、違和感があれば早期受診が大切

時々「乳歯はどうせ抜けるのだから」と乳歯の虫歯を軽く考えている方もいらっしゃいますが、子どもの歯は大人に比べるとやわらかいため、あっという間に進行します。また初期の虫歯は見た目が白っぽく、わかりにくいのも特徴です。虫歯は歯の内側で進行することもあり、痛みが出る前に神経がダメージを受けることも。そうなれば永久歯にはもちろん、歯並びや骨格に影響が出て、しっかり噛めない、発音しづらいなど大きなトラブルにつながるかもしれません。子どもの虫歯を放置しないことは、将来の歯や健康を守るためにも大切なことです。もしも「おかしいな？」と感じることがあれば、できるだけ早く受診し、適切な処置を受けましょう。

Q日常のお手入れで大切なことは何ですか？

A

▲歯磨き指導では、歯ブラシの選び方や正しい姿勢なども伝える

まずは、年齢や歯並びに合わせて丁寧に歯磨きをすることが大切です。子どもが小さいうちは、親御さんは仕上げ磨きをしてあげましょう。歯と歯の間はフロスを使用してきれいにすると良いですね。また定期的なフッ素の塗布、シーラントもお勧めです。普段使用する歯磨き粉もフッ素配合のものを選ぶと良いでしょう。そして、食事のタイミングや内容も確認してほしいと思います。甘いお菓子やジュースはおいしいのですが、たくさん食べれば虫歯のリスクは上がります。適量を心がけ、食後にはうがいをしたり、水やお茶を飲むようにしたりするのがお勧めです。また、スポーツをしているお子さんはスポーツ飲料の取りすぎにも注意が必要です。

Q親子で通いやすいのもこちらの特徴ですね。

A

▲患者の悩み事にはスタッフ全員でサポート可能な環境を整えている

当院は小児歯科だけでなく、成人の治療も行っています。親子でご予約いただければ、同日に治療を受けることもできますし、お互いの治療を見学することもできます。ごきょうだいがいる場合は、子育て経験者のスタッフがサポートすることも可能です。皆さんいろいろと事情があると思いますが、声をかけてくださればお手伝いしますのでご安心ください。また、当院ではマザーズスクールを開催し、親御さんの疑問にお答えする時間を設けています。具体的な虫歯予防の方法や、個別の歯ブラシ指導など、細かくフォローしますから気軽にご参加ください。もちろんお子さん連れでの参加も歓迎しています。私たちは子育てを頑張る親御さんの味方です。