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西本 周平 院長の独自取材記事

アイ歯科医院

(豊中市/桃山台駅)

最終更新日:2019/08/28

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北大阪急行南北線の桃山台駅から車で約5分、緑あふれる閑静な住宅街の一角にあり、近隣に住む幅広い世代の患者が訪れる「アイ歯科医院」。院内のテレビやユニットのモニターで子どもが喜ぶビデオなど映したり、所々にぬいぐるみが置かれていたりと、“子どもが怖がらない歯科医院にしたい”という思いが伝わってくる。温かく迎えてくれた西本周平院長は、落ち着いた口調で、優しい雰囲気が印象的なドクター。見た目だけでなく、全身の健康維持の観点からも小児矯正の重要性を訴え、「顎が小さいと口呼吸となり、子どもの健全な成長を妨げる。顎の骨の成長をコントロールできる幼少期の矯正治療はメリットが多い」と力説する。自身も幼い2児の父親である西本院長に、小児矯正や診療への思いなどについて聞いた。
(取材日2017年9月13日)

あらゆる症状を一手に担う、幅広い歯科診療を提供

どのような経緯で、こちらで歯科診療を始められたのですか?

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豊中市は私自身の出生地であり、なじみ深い場所です。幼い頃から父に「努力が報われる仕事」と勧められたのを機に歯科医師を志し、九州大学歯学部を卒業後、京都府の大規模歯科医院に就職しました。歯科医師の多くは卒業後、大学病院に入局するケースが多いですが、専門に特化した治療ではなく、広範囲にわたって歯科診療を学びたかったので、一般の歯科医院で働くことにしました。そこは教育熱心な医院で、先輩の指導のもと、朝から深夜遅くまで診療と勉強漬けの毎日を送りました。その結果、虫歯や歯周病治療はもちろん、高度な技術を要する歯列矯正やインプラント治療まで、どのような症状でも一人で対応できるスキルを身に付けられました。歯科医師となって6年が過ぎた頃、こちらで院長をしていた先生からご縁があって医院の引き継ぎのお話をいただき、幼い頃から慣れ親しんだこの地で、2008年から歯科診療のスタートを切ることになったのです。

診療方針を教えてください。

できるだけ歯を削らず、生まれ持った歯を少しでも残せるような治療をしたいと思っています。歯をたくさん削ってセラミックの歯を並べる「審美修復治療」を目標とする歯科医師も多くいます。しかし私はそのような、見た目をきれいに見せるために歯を削ることに、“もったいない”という意識があるんです。例えば神経の治療においても、できる限りその疾患部分の修復にとどめて、本来の歯の姿で温存したいと思っています。これは、近年広がりつつある、なるべく歯を削らず、最小限の介入にとどめる「ミニマルインターベーション」という考え方ですね。歯を削る必要がある治療はもちろんあるので、お口の状態に合わせながら、少しでも歯の寿命を長く保つための治療をしたいと思っています。

このエリアの患者さんはどのような印象を受けますか?

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この地域は住宅街でファミリー層も多く、0歳~90代と幅広い世代の方が来られます。全体的に虫歯や歯が抜けるなどの欠損補綴は少ないですね。一方で最近は、歯ぎしりや噛みしめによって虫歯ではないのに歯が痛むという患者さんが多いです。咬む力は強い人で70Kgを超える大きな力です。日常的な歯ぎしりや噛みしめによるダメージの蓄積で知覚過敏、歯のすり減りや破折、細かいヒビからの虫歯、歯周病の進行、顎関節症など、多くの弊害が生じます。歯ぎしりや噛みしめは多くの方が就寝中にしています。日中も無意識に噛みしめているという方も多くいらっしゃいます。ご自身でも気づいていない人が多いので、噛みしめ癖がないか気を付けてみてください。対処法としてはマウスピースや嚙み合わせ調整などを行います。

顎の骨の成長をコントロールする小児矯正治療に尽力

特に力を注ぐ歯科診療はありますか?

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当院では特に小児矯正治療に力を入れています。子どもはハンバーグや麺類など、よく噛まずに食べられる食事を好む傾向があり、その影響などで顎の成長発育が不足し、近年は顎が小さいお子さんが増えています。顎が小さいと、永久歯が生えるスペースが狭くなるので、自然と歯並びが悪くなってしまいます。顎の骨が小さいと、鼻腔や気道が狭くなるので口呼吸となり、口から空気中の花粉やほこりなどを直接体内に取り入れるので、アレルギー症状が出たり、姿勢が悪くなったりと全身に悪影響を及ぼしてしまいます。また、気道の狭さからいびきや睡眠時無呼吸症のリスクも高まります。睡眠の質は成長ホルモンの分泌にも影響し、記憶力や集中力が低下するなど、子どもの健全な成長を侵す可能性もあるんですよ。

子どもの矯正治療には、どのようなメリットがあるのですか?

小児矯正治療に関しては、まずは顎を広げる治療を行います。大人は骨格の成長が終わり、骨が固まっているため顎の骨を広げることは困難ですが、子どもの骨は固まっていないので拡張が可能です。最適な時期は6、7歳頃で、しっかりと顎を育てる場合は、取り外しができない固定式の拡大装置を使います。大人の矯正治療ですと抜歯する場合が多く、痛みも伴いますが、子どもはほぼ歯を抜かずに済み、痛みも少なくて済みます。期間は平均して2年ほどですが、多くのお子さんは順応性が高いので、初めは違和感で気になっても、1週間ほどするとケロッとしていますよ。顎の骨格を広げると、自然と歯並びが良くなるだけでなく、鼻呼吸もしやすくなるので、子どもの健康にもつながります。顎の骨の成長をコントロールできる幼少期のうちに治療することは、成人よりも多くのメリットがあります。

子どもが歯科医院を嫌いにならないように、工夫されていることはありますか?

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泣いてしまう子には、無理な治療はしないことです。小児歯科では、治療の際に泣いて嫌がるお子さんに、レストレーナ―といって体が動かないように固定して治療を行うケースがあります。しかし、その治療をすると多くの子は怖がって、歯医者嫌いになってしまいますよね。無理に治療したことで大人になってからも歯科医院を遠ざけるようになり、その結果歯を失うリスクが高まるなど、その子の一生を左右してしまいます。「歯科医院は怖くないところ」と理解してもらうまでは、無理な治療はせず、場合によっては虫歯の進行を遅らせる薬で対処するなど、できることから少しずつ治療を行います。

手遅れになる前に定期検診による早期発見と治療が肝心

治療する際に、気を付けていることはありますか?

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一方的に治療方法を押し付けるのではなく、選択肢がある場合はメリットとデメリットを丁寧に説明したうえで、どのように治すかはご本人に決めてもらうようにしています。まったく同じ口腔環境や生活習慣の人はいませんので、いわゆる教科書通りの治療が、必ずしも良い結果を招くとは限りません。”絶対に正しい”という治療はありませんし、どのような結果を望むかは人それぞれです。当院では患者さんが納得のいく治療が行えるように、治療法を提案した後は一度帰っていただき、次回の診療までじっくりと考えていただいてから、患者さんにとって最良の治療を行うことにしています。

休日はどのように過ごされていますか?

1歳と4歳の幼い子どもがおりますので、休日は一緒にあちこち出かけたり、公園や動物園などで遊んだりと、子どもとの時間に費やすことがほとんどです。趣味ですと、読書や囲碁、将棋が昔から好きですね。将棋は小学生の頃に父から教えてもらい、高校の時は囲碁将棋部に所属していました。最近は、長男にはさみ将棋を教え始めたので、いつか子どもと一緒に将棋を指すことを楽しみにしています。あとは歯科医師になってから独学で油絵も始めまして、たまに箕面市民展に出展し、過去には奨励賞をいただいたこともあります。絵は顔などの人物画を描くことが多く、最近は子どもをモデルに描くことが多いですね。

今後の展望とメッセージをお願いします。

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こちらで歯科診療を始めてから、来年で10年を迎えます。その節目に、多くのお子さんに気軽に来ていただきたい思いで、縁日のようなイベントを開きたいと思っています。また、以前勤務していた歯科医院では、訪問歯科の経験もありますので、今後はご要望があれば対応していきたいですね。歯ぎしりや噛みしめと同様、初期段階の歯周病や虫歯は、ほとんど自覚症状がなく、痛みが出てから気がついても、かなり進行してしまった状態となります。悪化した虫歯や歯周病は、歯の寿命を縮めることにもつながります。歯を失うリスクを避けるには、早期発見、早期治療が重要となりますので、お口の状態の確認のためにも、定期検診にお越しいただきたいですね。

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