全国のドクター8,907人の想いを取材
クリニック・病院 161,004件の情報を掲載(2021年12月02日現在)

  1. TOP
  2. 大阪府
  3. 大阪市住之江区
  4. 北加賀屋駅
  5. 医療法人 かなざわ歯科
  6. 金沢 甲哲 院長

金沢 甲哲 院長の独自取材記事

かなざわ歯科

(大阪市住之江区/北加賀屋駅)

最終更新日:2021/10/12

104211 top

大阪メトロ四つ橋線の北加賀屋駅から徒歩約7分。商店街から少し東へ入ったビル1階に「医療法人 かなざわ歯科」がある。院長の金沢甲哲(こうてつ)先生は、歯をできる限り残すことにこだわり、根管治療や歯根破折保存治療などを実践。さらに、虫歯や歯周病など一般的な歯科診療はもちろん、歯を抜かなければならなくなった時のために、インプラント治療や歯牙移植まで幅広く対応している。診療の際は、画像などを用いながらわかりやすく説明してくれるので、納得して治療を受けることができるのもうれしいポイントだろう。得意とする歯根破折保存治療や歯牙移植を中心に、金沢院長が提供している診療の特色や患者と接する際の心がけなどを語ってもらった。

(取材日2021年8月11日)

歯を残せる可能性を追求した診療を重視

歯の保存に力を入れておられますね。

1

近年は、歯の根っこにヒビが入ったり、歯が割れたりする歯根破折の治療が増えています。歯根破折が起こると、その部位が感染源となり、周りの組織が炎症を起こしたりするので、痛みがなくても抜歯してしまうのが一般的です。しかし患者さんにとってみれば、痛みがない場合が多いため、何とか歯を残してほしいと思うものでしょう。そこで、残せる歯もあるはずだとおよそ20年前から取り組みを始めたのが歯根破折治療です。

歯根破折治療なら歯を残せるのですか?

歯根破折治療でも、残せるケースとそうでないケースがあります。前歯は水平に割れることが多く、比較的浅い場所で破折が起こりやすいのが特徴です。しかし、破折が深い場所で起こると、治療によってできるかぶせ物のつなぎ目が歯茎の中に入ってしまいます。こういうケースは細菌による感染のリスクが高くなり、将来、抜歯や脱離となる可能性が高まります。そういう場合、いったん歯を抜いて、歯の根っこを反転させてから元に戻します。最初は少し浮いた状態になりますが、次第に骨が再生して固まりますので、感染リスクを抑えた状態で歯を残すことが図れます。このため前歯の場合は、抜歯しなければならないとされた歯でも残せるケースは多いでしょう。一方、奥歯は薪のように縦向きに割れることが多いので、残せないケースも出てきます。特に噛む力が強くかかる一番奥の歯は抜歯の可能性が高いのですが、周囲の状況から総合的に診断した治療方法を考えます。

歯根破折治療で残せない場合はやはり抜歯になりますか?

2

通常は歯を残すことができない場合でも、親知らずが残っていて、その親知らずの根っこの形が良ければ歯牙移植を検討しています。現在では歯科用CTを活用して事前に歯の根っこの形態の確認ができますので、治療を効率よく進めることが可能です。また、以前なら根っこの形が移植先に合わない場合は諦めざるを得なかったのですが、今では根っこの形を移植先に合わせて整えられるようになりました。

利点が多い歯牙移植に取り組む

歯牙移植はあまりなじみがない治療です。

3

歯牙移植を行う歯科医師が少ないのは、移植した歯が将来的に安定した状態を維持できないと考えている先生が多いからです。しかし、私の経験から見れば、そうした心配は不要でしょう。移植を始めた当初は、私も半信半疑の部分があったのですが、多くの勉強会参加を通して知識を深めることで、歯牙移植の可能性を感じてきました。また、メリットが非常に多い治療でもあります。自分の歯を移植するので、拒絶反応の心配がありません。よく比較対象となるインプラントは金属アレルギーが少ないとされるチタン製ですが、それでも異物を体に入れることに抵抗を感じられる方は多いと思います。歯の根っこには歯根膜という組織があり、移植後に組織が再生して歯が安定してきます。通常の歯と同様に矯正治療も可能です。インプラントは自費診療ですが、親知らずの歯牙移植なら健康保険が適用できるケースもあります。

抜歯が必要なケースでは他の選択肢もありますね。

歯を失くした場合の選択肢の一つにブリッジがあります。しかし、周囲の歯を削らなければならないことが難点です。治療が終わった時点では大丈夫でも、年月を経ると削った所から虫歯になり、やがて進行して神経を取る治療が必要になるかもしれません。さらに大きなブリッジが必要になったり、入れ歯を入れなくてはならなくなったりするので、治療はできるだけ、歯を削らないのが理想です。そういう点から考えると、ブリッジにされるならインプラント治療のほうをお勧めしています。

インプラント治療のこだわりを教えてください。

4

インプラント治療については、事前にCTで顎の骨の量や形状を確認した上で、ガイデットサージェリーというシステムを用いています。デジタルシミュレーションを駆使して、手術中にお口に装着するガイドを使用することで、スムーズに適切な場所へインプラントを埋入できます。どの部位に何ミリのインプラントを埋入すればいいのかが事前にわかっているのでスピーディーに手術が可能です。インプラントを埋入するために歯茎を大きく切開する必要もないので、痛みを抑えることにもなり、施術時間も大幅に短縮されました。傷が小さいので、回復が早いことも利点ですね。また、インプラントを入れ歯に応用することも可能です。インプラントを入れ歯のアタッチメントに装着することにより、より安定して咀嚼効率も格段に向上することが期待できます。

一般的な歯科診療の分野では、どのような治療を得意としていますか?

応急処置は得意だと思います。痛みを取り除いていくことはもちろん、中には急に歯がなくなったけど結婚式を間近に控えている、という患者さんなどもおられるかもしれませんよね。ですので、困っておられることを短期間で何とかしていくことが重要だと考えています。もちろん後でしっかり処置することが前提ですが、歯が取れた、痛いという患者さんには、急場をしのぐために当日でも枠を取って対処するようにしています。

患者の困り事に迅速に対応していく

患者さんと接する際に心がけておられることは?

5

何より大切にしているのは、患者さんに納得いただくことです。どれほどその患者さんに適切と思える治療でも、私だけが納得していても仕方がありません。患者さんも嫌な治療、納得できない治療はされたくないと思います。このため当院では、できるだけ患者さんにわかりやすい説明、きちんと理解、納得いただける説明を心がけており、口腔内写真や模型、画像ソフトを活用しながら説明します。

患者の立場で考えるということですね。

こうした姿勢は勤務医時代に身につけました。当時は、診察室の壁にかかった額が曲がっているだけで、院長先生に呼ばれて叱られたものです。その時は、なぜそんなことで叱られるのかと思いましたが、歯科医師たるもの患者さんはもちろん、院内のあらゆる状況に常に注意を払わなければならないということですね。麻酔にも厳しくて、患者さんが麻酔の際に痛がられるとよく院長先生に怒られました。そのおかげで、今では痛みを感じにくいように麻酔をしていく腕前には自信があります。

歯科医師会の活動も続けておられます。

6

地元、住之江区歯科医師会や大阪府歯科医師会で活動を行っています。今年から大阪府歯科医師会では、府民の皆さんのさまざまな相談に電話でお答えする活動を開始する予定です。一般の方の声を聞かせていただくことで、当院の経営にも生かせることができ、患者さんの思いに寄り添った歯科医院づくりにつながるのではないかと期待しています。また、歯科治療の世界は日々IT化が進んでいますので、患者さんのためにも新しい技術を積極的に取り入れていきたいと考えています。

読者にメッセージをお願いします。

困っておられることから優先的に対応し、痛みがあれば痛みを取りますし、前歯が取れた、折れたという場合も、たいていの場合は何か方法があります。応急処置でも何でもいったん落ち着いて、そこからどうするかをじっくり考えてもいいのではないでしょうか。決して無理強いはしませんので、困ったことがあれば相談してください。できることはできる、できないことはできないと、正直に説明させていただきます。できればお困りになる前に来ていただければと思いますが、気になることがあれば遠慮なくお越しください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

歯根破折保存治療/5万5000円、インプラント治療/30万円※診断料や処置料など別途費用がかかります。詳細は医院へお問い合わせください。

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供を行っております。
カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)については、効果・効能に関して個人差があるため、 カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)を用いた治療を行う場合は、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

Access