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金沢 甲哲 院長の独自取材記事

かなざわ歯科

(大阪市住之江区/北加賀屋駅)

最終更新日:2023/06/27

金沢甲哲院長 かなざわ歯科 main

大阪メトロ四つ橋線の北加賀屋駅から徒歩約7分。商店街から少し東へ入ったビル1階に「医療法人 かなざわ歯科」がある。院長の金沢甲哲(こうてつ)先生は、歯をできる限り残すことにこだわり、根管治療や歯根破折保存治療などを実践。さらに、虫歯や歯周病など一般的な歯科診療はもちろん、歯を抜かなければならなくなった時のために、インプラント治療や歯牙移植まで幅広く対応している。診療の際は、患者が納得して治療を受けることができるよう、画像などを用いながらわかりやすく説明してくれる。得意とする歯根破折保存治療や歯牙移植を中心に、金沢院長が提供している診療の特色や患者と接する際の心がけなどを語ってもらった。

(取材日2023月3月25日)

歯を残せる可能性を追求した診療を重視

歯の保存に力を入れておられますね。

金沢甲哲院長 かなざわ歯科1

近年は、歯の根っこにひびが入ったり、歯が割れたりする歯根破折の治療が増えています。歯根破折が起こると、その部位が感染源となり、周りの組織が炎症を起こしたりするので、痛みがなくても抜歯してしまうのが一般的です。しかし患者さんにとってみれば、痛みがない場合が多いため、何とか歯を残してほしいと思うものでしょう。そこで、残せる歯もあるはずだとおよそ20年前から取り組みを始めたのが歯根破折治療です。

歯根破折治療なら歯を残せることがめざせるのですか?

歯根破折治療でも、歯を残すことがめざせるケースとそうでないケースがあります。前歯は水平に割れることが多く、比較的浅い場所で破折が起こりやすいのが特徴です。しかし、破折が深い場所で起こると、治療によってできるかぶせ物のつなぎ目が歯茎の中に入ってしまいます。こういうケースは細菌による感染のリスクが高くなり、将来、抜歯や脱離となる可能性が高まります。そういう場合、いったん歯を抜いて、歯の根っこを反転させてから元に戻します。最初は少し浮いた状態になりますが、感染リスクを抑えた状態で歯を残すことが図れます。このため前歯の場合は、抜歯しなければならないとされた歯でも残すことがめざせるケースは多いでしょう。一方、奥歯はまきのように縦向きに割れることが多いので、残せないケースも出てきます。特に噛む力が強くかかる一番奥の歯は抜歯の可能性が高いのですが、周囲の状況から総合的に診断した治療方法を考えます。

歯根破折治療で残せない場合はやはり抜歯になりますか?

金沢甲哲院長 かなざわ歯科2

通常は歯を残すことができない場合でも、親知らずが残っていて、その親知らずの根っこの形が良ければ歯牙移植を検討します。現在では歯科用CTを活用して事前に歯の根っこの形態の確認ができますので、治療を効率良く進めることが可能です。また、以前なら根っこの形が移植先に合わない場合は諦めざるを得なかったのですが、今では根っこの形を移植先に合わせて整えられるようになりました。

歯牙移植にも積極的に取り組む

歯牙移植はあまりなじみがない治療です。

金沢甲哲院長 かなざわ歯科3

歯牙移植を行う歯科医師が少ないのは、移植した歯が将来的に安定した状態を維持できないと考えている先生が多いからです。しかし、私の経験から見れば、そうした心配は不要でしょう。移植を始めた当初は、私も半信半疑の部分があったのですが、多くの勉強会参加を通して知識を深めることで、歯牙移植の可能性を感じてきました。また、メリットが非常に多い治療でもあります。自分の歯を移植するので、拒絶反応の心配がありません。よく比較対象となるインプラントは金属アレルギーが少ないとされるチタン製ですが、それでも異物を体に入れることに抵抗を感じられる方は多いと思います。歯の根っこには歯根膜という組織があり、移植後に組織が再生して歯が安定してきます。通常の歯と同様に矯正も可能です。インプラントは自費診療ですが、親知らずの歯牙移植なら健康保険が適用できるケースもあります。

歯牙移植はどんな場合に行われるのでしょうか?

例えば、生まれつき永久歯の数が足りない先天性欠損の患者さんは、成人しても歯が乳歯のままでグラグラしてしまい、噛み合わせの問題などが生じます。治療としてはブリッジやインプラントを勧められることの多いケースですが、乳歯を抜いてその場所に親知らずを移植することも可能です。このように先天性欠損の患者さんにも適応した治療ですので、選択肢の一つとしてご検討いただけたらと思いますね。

抜歯が必要なケースでは他の選択肢もありますね。

金沢甲哲院長 かなざわ歯科4

歯を失くした場合の選択肢の一つにブリッジがあります。しかし、周囲の歯を削らなければならないことが難点です。治療が終わった時点では大丈夫でも、年月を経ると削った所から虫歯になり、やがて進行して神経を取るための治療が必要になるかもしれません。さらに大きなブリッジが必要になったり、入れ歯を入れなくてはならなくなったりするので、治療はできるだけ、歯を削らないのが理想です。そういう点から考えると、ブリッジにされるならインプラント治療のほうをお勧めしています。

インプラント治療のこだわりを教えてください。

インプラント治療については、事前に歯科用CTで顎の骨の量や形状を確認した上で、ガイデットサージェリーというシステムを用いています。デジタルシミュレーションを駆使して、手術中にお口に装着するガイドを使用することで、スムーズに適切な場所へインプラントを埋入できます。どの部位に何ミリのインプラントを埋入すればいいのかが事前にわかっているのでスピーディーに手術が可能です。インプラントを埋入するために歯茎を大きく切開する必要もないので、痛みを抑えることにもつながり、施術時間も大幅に短縮が図れるようになりました。傷が小さいので、早い回復が見込めることも利点ですね。また、インプラントを入れ歯に応用することも可能です。インプラントを入れ歯のアタッチメントに装着することにより、より安定して咀嚼効率も格段に向上することが期待できます。

患者の困り事に迅速に対応していく

一般的な歯科診療の分野では、どのような治療を得意としていますか?

金沢甲哲院長 かなざわ歯科5

応急処置は得意だと思います。痛みを取り除いていくことを図るのはもちろん、中には急に歯がなくなったけど結婚式を間近に控えている、という患者さんなどもおられるかもしれませんよね。ですので、困っておられることを短期間で何とかしていくことが重要だと考えています。もちろん後でしっかり処置することが前提ですが、歯が取れた、痛いという患者さんには、急場をしのぐために当日でも枠を取って対処するようにしています。

患者さんと接する際に心がけておられることは?

何より大切にしているのは、患者さんに納得いただくことです。どれほどその患者さんに適切と思える治療でも、私だけが納得していても仕方がありません。患者さんも嫌な治療、納得できない治療はされたくないと思います。このため当院では、できるだけ患者さんにわかりやすい説明、きちんと理解、納得いただける説明を心がけており、口腔内写真や模型、画像ソフトを活用しながら説明します。

改装後のクリニックはどのように変わりましたか?

金沢甲哲院長 かなざわ歯科6

以前は靴を脱いで院内に上がるスタイルでしたが、バリアフリーを意識して土足のまま入れる設計にしました。高齢の患者さんにも喜んでいただけていると思います。また陽の光もたっぷりと入るようになり、以前と比べると院内がずいぶん明るくなりました。患者さんが診療時にお座りになるチェアや待合室のソファーなども新装し、より快適にご利用いただける環境になっています。改装にはスタッフも設計段階から加わり、動線からコンセントの位置まで細部にわたりみんなで意見を出し合った結果、とても働きやすいクリニックになりました。スタッフの絆もよりいっそう深まったと感じていますので、今回の改装で得たものを患者さんへ還元していければと思います。

読者にメッセージをお願いします。

患者さんには治療内容について十分に納得した上で、治療を受けていただきたいと考えています。不安や疑問に思うことは、遠慮なさらずに何度でもご質問ください。これまで治療に満足できずに複数の病院に通われてきた方にとっても、当院が最後の場所になればと思います。感染対策についても、患者さんが触れる箇所や治療器具の滅菌などに徹底して取り組み、安心して来院いただける体制を整えています。少しでも気になることがありましたら、ぜひ痛くなってしまう前に気軽にお越しください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/30万円、歯根破折治療/5万5000円~、歯牙移植/3万3000円~
※詳細はクリニックへお問い合わせください。

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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