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鵜飼 誠 院長の独自取材記事

ウカイ歯科クリニック

(尼崎市/塚口駅)

最終更新日:2020/04/01

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「歯科は治療に行くところではなく、健康になるために来てほしい」。そう話すのは、将来を見据えた「咬合再構成」で多くの人を笑顔にしてきた、「ウカイ歯科クリニック」の鵜飼誠院長だ。持ち前の明るい性格で患者やスタッフから親しまれる鵜飼先生が、開業時からモットーにしているのが、できるだけ痛みを感じさせない治療。治療中の痛みはもちろん、麻酔針を刺す感触にも細心の注意を払い、リラックスして受けられる歯科診療をめざしている。何歳になっても自分の歯で噛める「健口寿命」の延伸をめざし、噛み合わせにこだわって精度の高さを重視した治療と徹底した予防医療を提供し続ける、鵜飼先生に話を聞いた。
(取材日2018年8月29日)

「健口寿命」を延ばして「健康寿命」を延ばす

クリニックのコンセプトをお聞かせください。

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いつまでも自分の歯で食べられるように「健口寿命」を延ばすことです。ご自身の歯を残していくためには日々のケアが重要ですが、きちんと歯磨きをしていても、噛み合わせが悪いと汚れがたまりやすく、また以前入れたかぶせ物と歯の間に隙間があるなど、気づかないところに問題があり、虫歯になることもあります。歯科の役目は単に悪い歯を治療するだけでなく、歯が悪くなった根本原因を見つけて問題を解決し、再発、再治療を繰り返さない状態にしていくことです。時間がかかっても妥協せず、歯並びや噛み合わせが悪ければ正していき、生涯にわたって機能できる口腔環境をめざして、日々診療に取り組んでいます。

実践されている「咬合再構成」とはどのようなものですか?

本来あるはずの歯が失われたままだと、うまく噛めないだけでなく、機能している他の歯にも大きな負担をかけてしまい、結果的に噛み合わせの崩壊を招いてしまいます。また部分治療を繰り返していると、1本1本のほんの小さな噛み合わせのズレが、年月の経過によって口腔内全体の噛み合わせを狂わせてしまうこともあるんです。噛み合わせはご自身では実感していないことも多いので、まずは検査を受けていただき、現在の状態と今後の見通しを説明します。その上で理想的な噛み合わせの構成をめざした計画を立てていきます。すでに歯を失うなど噛み合わせが崩壊している場合は、インプラント治療などで安定した噛み合わせをつくり上げていき、少しでも残せる可能性がある歯は、再生療法や歯科用マイクロスコープを使った根管治療などで、機能回復を図っていきます。

痛みに配慮した治療についてお聞かせください。

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痛みを抑えるために麻酔を使うことがありますが、麻酔をすること自体が痛ければ話になりません。大学の実習で初めて自分が歯科麻酔を受けた時、涙が出るほど痛くて「これじゃあ、歯科は嫌われるな。自分だったら二度と行きたくない」と思い、麻酔針を刺す技術を徹底的に磨きました。痛みを感じにくいポイントを狙い、絶妙なスピードとタイミングで麻酔針を刺すことで、表面麻酔をしなくても痛みが感じにくくなるようにしていきます。「いつ麻酔針を刺したの?」と驚かれることもありますよ。これまで治療を受けたくても恐怖心から通院できなかった方も「ここなら大丈夫」と、最後まで治療を続けられることが多いです。当院で勤務する歯科医師は、まず麻酔の技術をマスターしてもらい、実際に私に麻酔をさせて、ちゃんとできるか確認テストをしています。

師匠から学んだ技術を地域に還元

歯周病の予防に力を入れておられるそうですね。

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歯周病の予防なしで歯の健康を保つことは、不可能に近いと言っても過言ではありません。歯周病を予防するにはホームケアと歯石除去が必須ですが、それだけでは難しく、細菌のコントロールが重要になってきます。歯周病や虫歯の原因となる細菌は歯と歯の隙間に堆積し、数ヵ月かけてバイオフィルムという粘質の膜を形成します。この膜は排水溝のぬめりと一緒で、歯ブラシだけでは簡単に取り除くことができません。歯科衛生士が専用の機械で細菌をぬぐい取り、細菌の巣を一掃する工程が必要です。歯周病は無症状のまま進行する病気。予防の必要性に気づいてもらうにはきちんと説明することが大切です。リスクを理解して定期的にクリーニングに通われている方は、歯周病で悩むことなく健康な歯を保たれていますよ。

技術習得のためどのように経験を積まれたのですか?

大学卒業後、叔父の歯科医院で2年間勤務した後は、淀川区にあるミナミ歯科クリニックに入局して南清和先生のもとで、インプラント治療、審美歯科、歯周外科などの高度な治療技術を学ばせていただきました。入局したばかりの頃は一般歯科の知識しかなく、それではいい治療はできないと思い、朝の6時から夜中の12時までクリニックに残って、診療以外の時間は治療技術の習得に励みました。そんな私の姿に、「昔の自分を診ているようだ」と南先生に言われた時はうれしかったですね。それと勉強が楽しいと思えたことも。学んだことが患者さんに還元できて喜ばれる、さらには自分自身の仕事の幅も広がっていく。自信を持って開業できたのも、その時の頑張りがあったからこそですし、今もなお技術向上に向け、勉強会に出席するなど日々勉強中です。

3階にも診療スペースを拡充させた理由は?

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患者さんからの要望もあり、3階は全室完全個室という形にして、難しい外科的治療にも対応できるよう手術室を設けました。それと、落ち着いた雰囲気の中で患者さんに説明ができるように、カウンセリングルームもつくりました。治療を選択するのは患者さんの権利であり、私たちには治療の選択肢をきちんと伝える責任がありますが、チェアサイドではじっくりお話しするのが難しかったのです。また感染リスクを考え、衛生管理をより徹底させました。全フロアに滅菌消毒の機械を置き、専門のスタッフを配置しています。

スタッフ一丸となり患者が幸せになるよう診療を提供

質の高さにこだわった予防が提供できるのはなぜですか?

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うちに来られた患者さんは、「衛生士さんがこんなに丁寧に対応してくれるのは初めて」と、皆さん驚かれます。当院の歯科衛生士はスキルの高さはもちろん、「患者さんの健康は自分たちが支えていくんだ」という熱い気持ちで仕事に取り組む、プロフェッショナルがそろっています。一般的に歯科用マイクロスコープは歯科医師が使うものですが、当院では歯科衛生士も使用して歯石や磨き残しがないか20倍の視野で確認するなど、徹底した予防に努めています。彼女たちのおかげで、再度治療が必要になることがほとんどなく、昔ながらの患者さんに、「ここにはよく来るのに、鵜飼先生に会うのは久しぶり」なんて言われることも。私の出番が減ることは患者さんが健康な証拠、うれしいことだと思っています。

患者さんから言われてうれしかったことは?

患者さんの中には、20年前に抜歯しか手がないと言われた歯が今もきれいに残り、しっかり機能されている方もおられます。それができたのは、やはり継続して通院された患者さんの頑張りがあったからです。本当に歯を残そうと思ったら、治療後も定期検診で通ってもらい、予防をしていかないと絶対に無理だと、私は最初に伝えました。その方は私の言うことを信じて、治療後も途切れることなく予防に通ってくださり、健康な歯を取り戻すことができたのです。その方がおっしゃっていたのが、「今までは治療をするために歯科に通っていて、歯科に行けば行くほど歯が悪くなっていた」ということです。それが一度きちんと治して、予防で通院するようになってからは、治療をすることがほとんどなくなり、長年健康な状態がキープできています。「このクリニックにもっと早く出会っていればよかった」と言われて、私もうれしくなりました。

最後に今後の展望をお聞かせください。

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歯の本数が減り咀嚼機能が低下すると、胃や腸にかかる負担が大きくなり、生活習慣病や内科疾患にかかりやすくなるほか、脳の血流が悪くなることで、脳梗塞や認知症になるリスクが高くなるといわれています。歯の残存率が高い人ほど、一生涯にかかる医療費が少ないといった調査データも報告されており、健康で長生きするには、お口の健康維持が欠かせません。歯科医師である自分に課せられた使命は、自分の歯で何でも噛める期間「健口寿命」を延ばし、介助なしで自活できる期間「健康寿命」を延ばして、地域の人々を幸せにすること。今はまだ自覚症状が出ていない若年層や子どもたちにも、子どもの頃からしっかりした噛み合わせをつくることが、何よりの予防につながることをお伝えしていきたいですね。

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