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鈴木 さち代 院長、飯田 美和子 副院長の独自取材記事

さちこども歯科

(川崎市中原区/武蔵中原駅)

最終更新日:2024/03/05

鈴木さち代院長、飯田美和子副院長 さちこども歯科 main

武蔵中原駅から程近い場所にある「さちこども歯科」。待合室はモザイク柄のパステルカラーの壁紙がアクセントになっており、明るく温かな雰囲気を引き立てている。院長の鈴木さち代先生は、「患者さん親子に対等に接することで、お子さんはもちろん保護者の方が気兼ねなくいろいろなことを相談できるようなクリニックづくりを心がけています」と、笑顔で語る。スタッフの多くが母親で、親子に寄り添う優しく的確な診療に努めているという同院。鈴木院長と副院長の飯田美和子先生に、診療の特徴やモットーなどについて聞いた。

(取材日2022年6月13日)

生活習慣と口腔の関係性を診ながら全体的にアドバイス

小児歯科専門のクリニックなのですね。診療のモットーを教えてください。

鈴木さち代院長、飯田美和子副院長 さちこども歯科1

【鈴木院長】「小児歯科の専門家が、お子さんやご家族がいつも笑顔でいられるようなお手伝いをする」。これが当院のコンセプトです。お子さんのお口の調子が良くなくて、おいしく食べられなかったり落ち着かないと、ご家族もつらくなりますよね。これまでの診療で培った経験から、優しく丁寧な診療をモットーとしています。心底子どもが好きなので、子どもの笑顔を見るためにも、虫歯にならない方法を保護者の方と一緒に考えていきたいです。
【飯田副院長】私の幼い頃の夢は幼稚園の先生でした。歯科医師になるのなら、「小児歯科専門に!」と思い、今に至ります。歯科医師としてだけでなく、母親として感じたことも診療に反映させていきたいと思っています。

なぜ、小児歯科に特化したクリニックを開業なさったのですか?

【鈴木院長】開業にあたって念頭に置いたのは、「大学と同じレベルの治療ができる小児歯科」です。少子化が話題となって久しいこの時代に、子どものみを対象に、専門性の高い歯科診療を提供していくということで、周囲からは「本当にやっていけるの?」と心配されました。しかし、少子化だからこそ、お子さん一人ひとりに質の高い治療が必要とされているのだと実感しています。だからこそ、20年以上も続けてこられたのでしょうし、これからも大切なお子さんを安心して任せていただけるような小児専門の歯科医院でありたいと思っています。

力を入れている治療は何でしょうか?

鈴木さち代院長、飯田美和子副院長 さちこども歯科2

【鈴木院長】「口腔の発達と全身の発達は関連している」という考え方のもと、大人になった後も見据えて、一人ひとりの子どもの月齢や年齢における発達に合わせた診療を心がけています。0歳前半の赤ちゃんは歯がまったく生えていない状態ですが、その時期から歯科医院に足を運んでいただいて予防歯科を始め、おっぱいやミルクの飲ませ方、離乳食の食べ方遊び方などを確認・アドバイスすることで、お口の機能を高め、将来的には虫歯や歯周病などのお口のトラブルを防いでいきたいですね。また、歯に穴があいたからといってすぐに削って埋めるのではなく、フッ素や進行止めを塗りながら観察し、お子さんの発達にとって適切なタイミングと手法を提案していくことも大切。お口は体の機能の一部ですので、当院ではお子さんの生活習慣と口腔の関係性を診ながら全体的なアドバイスをさせていただきます。

0歳児からの診療で虫歯を予防。成長に合わせサポート

患者さんの年齢層は何歳くらいですか?

鈴木さち代院長、飯田美和子副院長 さちこども歯科3

【鈴木院長】就学前のお子さん、小学生が多いです。お子さんのお口は成長によって大きく変化していきます。乳歯の時から関わり、経過を見守らせていただきたいですね。おかげさまで、当院には高校生、大学生になっても変わらず定期的に通院してくださっている患者さんも多く、うれしく思っています。先日は大学に受かったからとお手紙をくださった親御さんもいらっしゃいました。「大変だった時に寄り添ってくださりうれしかった」という文面を見て涙が出ましたね。
【飯田副院長】ずっと通ってくださる患者さんは、大きくなっても歯の健康への意識が高いという印象がありますね。歯周病の最大の予防は定期的なクリーニングですので、「久しぶりに来院したらブリッジや根っこの治療が必要だった」ということにならないよう、予防することの大切さも常にお伝えするようにしています。

予防歯科にも力を入れているそうですね。

【鈴木院長】「歯が生える前から見せてくださいね」と啓発してきましたので、0歳児のお子さんが多く来てくださるようになり、親御さんの予防への意識が根づき始めているようです。子どもは、成長につれお口の中の状況もどんどん変化しています。その子によって成長の度合いも異なるので、定期的に来院いただき、「今はこんな時期ですね」「これからはこんなことに注意してくださいね」など、その時期に即した声かけをすることで、お口の健康維持にもつながりますし、ちょっとしたつまずきから改善点が見つかるケースもあります。当院の予防歯科では、フッ素塗布をはじめ成長や生活に合わせたサポートをさせていただいています。

歯科衛生士をあえて担当制にされないのはなぜですか?

鈴木さち代院長、飯田美和子副院長 さちこども歯科4

【鈴木院長】1人の歯科衛生士だけで関わっていくと、偏った見方になってしまうかもしれませんが、いろいろな視点からお口の中を見ていくことで、さまざまな気づきが生まれるのです。お子さんだけでなく、お母さんの様子も含めて気になることがあれば、なんでもメモに残しておきながら、スタッフ皆で情報共有しています。お子さんも親御さんも大勢と関わりながら、社会の中で育てることが大事だと思います。そんな機会を少しでも提供できたらと考えています。

地域のかかりつけ医として頑張るママたちを応援したい

親御さんとの対話をとても大切にされていますね。

鈴木さち代院長、飯田美和子副院長 さちこども歯科5

【鈴木院長】親御さんは、歯磨きをさせてくれない、歯並びが心配、虫歯ができないだろうかなど、お子さんのお口について多くの悩みを持っておられます。お口は体の一部で体と一緒に育っていきます。お母さんやお子さんと話をすることで、成長しているお子さんを見るお母さん方の目線が変わり、子育ての悩みの解決やヒントにつなげられたらと思います。かなり虫歯のひどいお子さんの親御さんは、子育てが本当に大変だったと思います。お子さんが育つために必要な「子育て」を頑張ってきたら虫歯ができてしまっていた、というだけだと思うのです。これから先をどうするのか一緒に考え、進んでいきたいですね。お子さんのお口を通じて、子育てに頑張るお母さんたちをサポートできたらと思っています。

クリニックの診療以外でも、育児サポートをされているそうですね。

【鈴木院長】今の時代は、少子化で1人のお子さんに対しての期待度が大きい分、お母さんの責任は重いですよね。人と関わりながら学べることも多いと思いますが、新型コロナウイルスが流行したことでそこが分断され、交流の場がない中、「子どもたちがどう育っていくんだろう」と危機感を抱くようになりました。お母さんがいろいろな社会と交流できるような場所、いろいろな人たちと対話できる場所があれば、もう少しリラックスして子育てができるのではないかと思うのです。当院もクリニックの診療を通してお母さんたちが心安らげる、そんな場所になれたらと思っています。

読者へのメッセージをお願いします。

鈴木さち代院長、飯田美和子副院長 さちこども歯科6

【鈴木院長】どんな些細なことでも結構ですから、不安や困ったことがあればなんでも相談していただければと思います。親御さんが安心すれば、お子さんも笑顔になります。お子さんが順調に成長すれば、保護者の方も笑顔になります。歩くようになる1歳までは、お口の発達とつながりが深く一番大事な時期と考えます。0歳でまだ歯が生えないお子さんも発達に応じたアドバイスをしますので、お気軽にいらしてください。何よりも親御さんやお子さんが来てくださり一緒にお話できることが、私の喜びです。
【飯田副院長】各ご家庭が、毎日楽しく生活するために何かお手伝いができればと思っています。私たちスタッフも子どもを持つ親が多いので、ママ友にお話するような感覚で当院にいらしてください。

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