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川越 真美 院長の独自取材記事

かわごえ眼科

(川崎市高津区/溝の口駅)

最終更新日:2025/09/25

川越真美院長 かわごえ眼科 main

院内に入ると、女性スタッフが明るい笑顔で出迎えてくれる「かわごえ眼科」。日本眼科学会眼科専門医の川越真美院長は、母校である東京慈恵会医科大学の「病気を診ずして病人を診よ」の理念をもとに、患者に寄り添った医療の提供に尽力するドクターだ。一つ一つの質問に言葉を尽くす丁寧な診療に、かかりつけ医として、あるいはセカンドオピニオンを求めて来院する患者も少なくないという。患者が受診しやすく、ちょっとした相談もしやすい体制、患者にとって有益な情報の提供など、常に患者目線の診療を考える川越院長に、同院の診療スタイルや患者への思いについて聞いた。

(取材日2021年6月22日/最終更新日2025年6月19日)

患者に寄り添う医療を提供すべく開業を決意

医師をめざしたきっかけを伺えますか?

川越真美院長 かわごえ眼科1

父が整形外科の医師で、小さい頃から医療の雰囲気に慣れ親しんでいたことが、きっかけとして大きいですね。父は大学で研究と臨床に従事しており、私は研究室へよく遊びに行っていました。自然と医師を志すようになり医学部へ進学し、大学5年の時に参加した短期実習での経験がその後の私の診療スタイルに大きな影響を与えたと思います。内科の開業医で、在宅医療にも熱心に取り組んでいた先生が、高齢の寝たきりの患者さんを訪問し、ご本人だけでなく、ご家族にも優しく耳を傾け、丁寧に説明をし、急な入院の手配なども親身に行っている姿を一緒について回りながら拝見して、本来のあるべき医師の姿を学びました。

開業を決意されたのはなぜですか?

卒業後は大学病院に勤務していました。大学病院は転勤があるのでどうしても医師の出入りが激しく、親身に診療をしているつもりでも、患者さんからの「また先生が代わるんでしょ」という思いを感じていました。そんな、医師と患者の信頼関係が希薄な中で行われる診療に、大きな疑問を抱くようになったんです。また、診療することが医療ではありますが、患者さんの背景に寄り添うことも医療だと私は考えています。そこで、それを実現できるのはクリニックだと思い、開業を決意しました。また、当時は小さい子どものいる私のライフスタイルに合う仕事場はなかったので「自ら開業してしまえ!」と思ったことも手伝いました。

診療ではどのようなことを心がけていらっしゃいますか?

川越真美院長 かわごえ眼科2

当院には、セカンドオピニオンを求めて来院される患者さんも少なくありません。そうした患者さんのお話を詳しく伺ってみると、コミュニケーションがうまくいっていないために、納得できていないことが多いと思います。「自分の知っていることを他の人は知っているとは限らないし、自分が当たり前だと思っていることは他人にとって当たり前ではない」ということを私は肝に銘じています。私たちは専門家ですが、専門家にとって常識だと思っていることでも、患者さんにとって理解が難しいのは当然なことで、それを押しつけるのはもっての外です。多くの患者さんが眼科クリニックを訪れますので、患者さんにわかりやすい言葉で説明できるクリニックが一軒でも多くなればいいな、という思いで日々診療していますね。

オルソケラトロジーの治療にも取り組みやすい工夫を

こちらのクリニックで行っている特徴的な治療はありますか?

川越真美院長 かわごえ眼科3

オルソケラトロジーによる近視矯正治療ですね。特殊レンズを装用し、寝ている間に矯正を行うという近視の新しい治療法で、日中は裸眼で過ごすことができるのが大きなメリットだと思います。さらに、オルソケラトロジーは治療をやめれば、いつでも元の状態に戻すことができます。デメリットを挙げるとしたら費用面ですね。昨今の報道によって高額なイメージを持ち、尻込みされてしまう患者さんも多いと思います。当院では全体の治療費そのものではなく、支払いを月々に分散し、ご負担を少なく治療に臨んでいただけるよう柔軟に対応しています。また、点眼薬による近視進行抑制治療も行っています。近視は進行すると、将来的に緑内障や網膜剥離などの病気になる可能性が高くなるといわれています。そのため、小児期から治療を行うことで、近視が強くなることを避けることや、ひいては将来の見え方を守り、目の病気になる可能性を低下させることが期待できます。

オルソケラトロジーに取り組みやすい工夫をされていますが、そこにはどんな思いがありますか?

裸眼で見えたらとても素晴らしいことですよね。仕事の関係上、眼鏡やコンタクトレンズが使用できない方やスポーツをしている方にとってお勧めの治療方法だと思います。そして、試していただかないことには始まりませんので、患者さんに短期間でもその変化を実感いただきたいという思いがあります。ですが、治療には継続的な通院を要しますし、お子さんの場合はご家族の方の管理がとても大切なので、生活環境や性格的に合わない方もいらっしゃると思います。そうしたことも踏まえ、治療を続ける強い意志を持って臨んでいただけるのであれば、お子さん以外にも成人の方、特に老眼の始まる前の方であれば検討してもいいかもしれません。

緑内障の検査にも注力しているのですね。

川越真美院長 かわごえ眼科4

緑内障は自覚症状がないまま進行し、最悪の場合失明に至ってしまう病気です。初期は自覚症状がないので、まさか自分が緑内障だなんて思わないと思います。そのため当院では、緑内障の定期検診を積極的に呼びかけています。目の疾患はかかってしまえば元に戻らない病気ばかりです。特に緑内障は通院しながら進行を防ぐしか治療の方法はないので、40歳になったら自覚症状がなくてもまず検診にお越しください。「このままでいいのかな?」と感じた際はとにかく早く相談してほしいですね。「受診」というよりまずは「相談」という軽い気持ちで来ていただけるとうれしいです。

そのほかの対応についてはいかがですか?

病気だから受診する、ケガをしたから受診するというのは当たり前ですが、病気ではないけれどなんだか不安ということもありますよね。そういうときに身体そのものを良い状態で維持するために活用できるのがサプリメントではないかと考えています。若い方でも自分の20年後、30年後を想像し、積極的に健康を維持したいと思うのであればサプリメント摂取も1つの方法です。どのようなサプリメントが良いのか迷ったら気軽にご相談ください。

サークルレンズにも対応。使用の際は眼科に相談を

最近、力を入れていらっしゃる分野があれば教えてください。

川越真美院長 かわごえ眼科5

ファッションの一環としてニーズが増えている、サークルレンズを扱っています。たくさんのコンタクトレンズがありますが、眼科医の視点で使いやすいコンタクトレンズを選んでいます。近視や遠視、乱視、遠近両用のコンタクトレンズも扱っていますし、パソコンをよく使う方に適した度を少し下げた遠近両用レンズなど、特殊なレンズにも対応できます。院内スペースに限りがあるため、たくさんの在庫は置けませんが、標準的な屈折度数のコンタクトレンズであれば、診察後にお渡しできるようにしています。

コンタクトレンズにはさまざまな種類があるのですね。

コンタクトレンズを初めて利用される方には、トライアルレンズでご自分で出し入れができるようになりご使用に納得いただいてから、初めて処方箋をお渡しするようにしています。少しつけて問題がないと思っても、実際に生活をしてみると頭がクラクラして合わなかったということもあるからです。また、使用が危険な場合などはお気持ちに寄り添いながら丁寧にご説明させていただきます。身近なものだけに忘れてしまいがちですが、コンタクトレンズは高度管理医療機器です。合わないレンズを使用し続けたことで角膜が傷ついて失明の一歩手前まで行ってるような患者さんもいらっしゃるので、ネットでも購入可能な時代ですが、眼科で定期的に検診を受けた上で使用いただきたいです。

今後の展望をお聞かせください。

川越真美院長 かわごえ眼科6

私には、このクリニックが患者さんにとって身近で気軽にご利用いただける場所でありたいという思いがあります。その上で、患者さんの「不安だからちょっと相談してみたい」という思いに応えたくて、ウェブ予約を導入したり、スタッフとよく会話してどうしたら患者さんの待ち時間へのご不満を解消して差し上げられるか、どんな説明であればご納得いただけるかなど、診療の質を向上させていく方法を模索してきました。緑内障については一生付き合っていかないといけない病気なので、通院が負担にならないように待ち時間対策は講じていきたいですね。これからもスタッフと一緒に気軽にご利用いただけるクリニックをめざして、あらゆることを実践していきたいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

オルソケラトロジー
◎両眼コース
●適応検査  6000円
●レンズ製作費  2万8000円/1枚
●月額使用料・管理料  6000円/月額
◎片眼コース
●適応検査  6000円
●レンズ製作費  2万8000円/1枚
●月額使用料・管理料  4000円/月額

アトロピン点眼液による近視進行抑制治療
●初回  1万円
●2回目(初回から1ヵ月後)  1万1000円
●3回目(初回から3ヵ月後)  1万5000円
●3回目以降  3ヵ月毎に 1万5000円  (1年毎には1万7000円)

※表示された金額は、税込みです。

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