歯並びと噛み合わせを整える
「予防矯正」で歯列矯正の回避を
小西歯科医院
(高松市/大町駅)
最終更新日:2025/12/17
- 自由診療
出っ歯、受け口、八重歯にすきっ歯。歯並びや噛み合わせが悪い状態が長期化するにつれ、さまざまな歯のトラブルが生じることをご存じだろうか。ブラッシングが難しく、噛む力のかかり方が不均衡になることでむし歯や歯周病、歯の破折が増え、結果的に歯を失う可能性が高まるといわれている。大切な歯を失ってしまう前に、「できるだけ早く歯並びと噛み合わせを整えておきましょう」と呼びかけるのは、「小西歯科医院」の小西弘晃先生だ。小西先生は小児から成人まで、幅広い年代の歯列矯正に取り組むと同時に、歯列矯正を必要としない状態をめざしていく「予防矯正」を推奨。そのアプローチは、生後6ヵ月頃の離乳食指導からスタートしている。歯列矯正のプロフェッショナルとして、香川県という地域を背負う小西先生に詳しく話を聞いた。
(取材日2024年4月8日/情報更新日2025年12月3日)
目次
誰もが歯列矯正をしなくてもいい状態をめざして
- Q歯の矯正を始める年齢に制限はありますか?
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A
▲歯並びが整っていても、噛み合わせが悪ければ歯列矯正が必要だ
矯正治療に年齢制限はなく、かぶせ物やブリッジ、インプラントなどの人工物がお口の中に多い60歳以降の方にお勧めしたい場合が多いです。人工の歯が多い方は、真面目に歯磨きや定期受診、メインテナンスを受けていてもむし歯を繰り返したり、歯が折れたりして歯を失うことがあります。その原因としては、歯の噛み合わせの問題が考えられます。80歳で20本以上の歯を残そうとする8020運動の達成者は、良好な歯並びと噛み合わせを持ち、反対咬合(受け口)や開咬(前歯が噛んでいない状態)の方はほぼ見られなかったという報告があります。歯を失った場合は、歯磨き不足だけでなく噛み合わせに問題がないかを見直してみましょう。
- Q噛み合わせが原因で歯がなくなるのですか?
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A
▲多くの歯を失う、悪循環を阻止するために
歯並びや噛み合わせが悪いと歯ブラシが届きにくい部分ができて、むし歯や歯周病のリスクが高まるだけでなく、噛む力の強い負担が一部の歯に集中します。年齢を重ね、こうした状態が長期間続くと、歯に亀裂が入ったり割れたりしやすくなります。その結果として入れ歯やブリッジ、インプラントなどに頼る人が増えます。しかし、歯並びを治さずに治療をすると、それらの人工の歯も強い噛む力によって、また外れたり壊れたりしやすい傾向があります。歯並びを改善せずに人工歯を入れても長持ちせず、噛める場所を探して噛む場所を変える度に、その部分の歯がまた折れる……という悪循環が繰り返され、最終的に多くの歯を失う原因となるのです。
- Q大人はどんなタイミングで、歯列矯正を検討するべきですか?
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A
▲まずは経験豊富な歯科医師に相談しよう
「初めて永久歯を失った」タイミングで、一度、歯列矯正を検討し歯科医師に相談することをお勧めします。歯列矯正によって歯並びや噛み合わせの改善を図ることで、歯を失った原因を根本から解決することができるかもしれません。一方で、もし噛み合わせが原因であった場合は、それを放置したままインプラント治療やかぶせ物治療だけを受けると、新しい人工の歯が再び壊れて、他の歯までもが折れてしまうリスクが残るかもしれません。子どもの頃に歯列矯正をすると歯の移動もスムーズで、成長を治療計画に組み込むことができますが、大人になってからでも決して遅くありません。年齢を問わず、歯並びや噛み合わせを整えることをお勧めします。
- Q子どもの頃に歯列矯正を行うと、どのようなメリットが?
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A
▲成長期の子どもは、歯も顎の骨も早く動くと考えられている
子どもの矯正治療は、顎骨を正常に発育させることを重視します。例えば、出っ歯の場合は下顎の成長を促すことで、非抜歯治療の可能性が高くなります。受け口を早期に改善すれば、上顎の発育の妨げが抑えられます。子どものうちから矯正治療を行い、上下の顎骨が前後左右ともにバランス良く成長すれば、その後の歯列矯正は簡単になります。抜歯や顎の手術を回避できる場合もあるでしょう。顎骨の発育に大きな影響を及ぼすのは、乳児期の唇や舌の機能で、これらの機能が発達しないと、顎骨の成長を妨げる恐れがあるため、当院では離乳食が始まる時期から、お口の育成管理を行っています。
- Q離乳期の子どもに対して、具体的にはどのようなアプローチを?
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A
▲これからの時代に予防すべきなのは、むし歯や歯周病だけではない
0~1歳の赤ちゃんに、院内でお母さんに離乳食を食べさせてもらい、その様子を観察しながら唇や舌の動きを確認して、「食べさせ方」や「食べ物の大きさや性状」、「授乳の注意点」を歯科医師、歯科衛生士が管理栄養士とともにアドバイスしています。この時期は、唇や舌の正しい動きや使い方を身につける、とても大切な時期なのです。適切なサイズの食具を選ぶことも大切です。正しく離乳食を与えることで、食事・嚥下・発音・呼吸・顎骨の正常な成長、そして整った歯並びになることが期待できます。口腔機能発達不全や将来の不正咬合を防ぐためのこの予防的な取り組みを「予防矯正」と呼んでいます。
自由診療費用の目安
自由診療とは※マウスピース型装置を用いた矯正/55万円〜(装置の使用枚数により変動。歯並びの状態に対応した枚数を歯科医師が設定)
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

