患者一人一人を健康な人生へ導く
マウスピース型装置を⽤いた矯正
小西歯科医院
(高松市/大町駅)
最終更新日:2024/07/10


- 自由診療
歯列矯正を希望する人のほとんどが、歯並びの見た目を気にして歯科医院にやってくる。しかし、「歯列矯正の最大の目的は、口腔機能を維持しておいしく食事を取り、長い人生を健康に過ごすことです」と「小西歯科医院」の小西弘晃先生は語る。小西先生は長年にわたってさまざまな矯正治療を手がけてきたが、より患者の負担に配慮した、患者のためになる歯列矯正を提供しようと、現在はマウスピース型装置を用いた矯正に全力を注いでいる。豊富な症例経験に基づく迅速な診断、先進のデジタル機器を用いた緻密なシミュレーション、最後まで丁寧に寄り添う相談体制、そのどれもが患者の安心感へとつながっているのだろう。同院で提供されるマウスピース型装置を用いた矯正について、小西先生に詳しく話を聞いた。
(取材日2024年4月8日)
目次
不正咬合の予防を図りながら、口腔機能の維持・向上をめざす
- Qそもそも、人はどうして歯並びが悪くなるのでしょうか?
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A
▲不正咬合を予防するための矯正装置
後天的に歯列不正が起こる要因として、まず考えられるのは口唇の閉鎖不全や舌の挙上不良といった口腔機能の異常です。これについては、幼少期からのトレーニングと歯列矯正によって改善を図ることができます。また大人の方は、毎日食事をしたり噛みしめたりするうちに歯が傾くことが多くあります。この場合は歯列矯正を行った上で、継続的に保定装置を使用されると良いでしょう。大切なのは虫歯の予防、歯周病の予防、そして不正咬合の予防の3点です。当院では患者さんの歯並びや噛み合わせが悪化し、大がかりな治療が生じる前に介入させていただきたいという想いから、幅広い年齢層の方々にマウスピース型装置を用いた矯正をご提案しています。
- Qマウスピース型装置を⽤いた矯正のメリットとは?
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A
▲視覚的に情報を共有できることは、患者にとっても大きなメリット
マウスピース型装置を⽤いた矯正では、1週間ごとに装置を交換しながら、ワイヤー矯正よりも微弱な力で徐々に歯を動かすことをめざします。そのため痛みを感じにくく、歯根へのダメージも少ないというメリットがあります。ブラケットが外れたり、ワイヤーがずれたりしてお口の中を傷つけるトラブルもありません。さらに装置を外してお掃除ができるため、歯周病のリスク低減にもつながるのです。ワイヤー矯正のように、歯列を横一列に並べる工程が発生しないことから、矯正期間もワイヤー矯正より短く済みます。歯列移動の経過やゴールとなるビジョンをコンピューター上で可視化し、患者さんと共有できる点も大きなメリットと言えるでしょう。
- Qこちらでは、さまざまなデジタル機器を活用されていますね。
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A
▲口腔内スキャナーを使えば、数十秒〜数分で歯型のデータが採れる
患者さんとの情報共有に欠かせないのが、歯科用CTや口腔内スキャナーといった先進のデジタル機器です。ひと昔前までは、歯科医師が口腔内のフィルム写真と石こう模型とを見比べながら、頭の中だけで治療計画を練っていました。しかし、現在は歯科用CTによってお口の中や顎の骨を立体的に撮影し、口腔内スキャナーによって短時間で効率的に歯型を採ることが可能です。マウスピース型装置を⽤いた矯正では、これらのデジタルデータを基盤として、コンピューター上で矯正プランを立案します。型採りの負担を軽減しながら、診断の精度向上を図ると同時に、さまざまな矯正プランを実際にお見せすることで患者さんの理解力向上に役立てるのです。
- Q歯列矯正を始める前に、相談だけお願いすることはできますか?
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A
▲親身に話を聞いてくれる歯科医師の存在は、患者にとっても大きい
基本的に、いきなり治療を始めることはありません。当院では初診時に必ず、約1時間かけてカウンセリングを行います。こちらからご説明するのは、1日20〜22時間という装置の装着時間や、装置を取り扱う際の注意点、矯正の実施期間・費用などです。患者さんにはお仕事や生活スタイルなどもお尋ねした上で、マウスピース型装置を⽤いた矯正が可能かどうか判断させていただきます。さらに、カウンセリングの時間内で歯型のデータをスキャンし、コンピューター上で歯列の動きも再現してみせます。あくまで簡易的なシミュレーションとなりますので、必要に応じて歯科医師が調整し、完成したデータは患者さんにメールでお送りするという流れです。
- Qマウスピース型装置を⽤いた矯正は、幼い⼦どもでも可能ですか?
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A
▲歯列矯正が必要な場合は、小学1、2年生からのスタートが理想
もちろん可能です。お子さんは特に、マウスピース型装置を⽤いた矯正のほうが向いていると感じます。歯列矯正では骨の代謝を利用して、顎の骨の形を変えながら歯列の移動を図るのですが、弱い力を徐々に加えたほうが、骨の代謝が促されて歯も動きやすいのです。成長過程にあるお子さんは代謝が活発で骨も歯も早く動きますから、小学校へ入学する前に一度歯科医師に相談し、前歯が生え替わる低学年頃から歯列矯正を開始することをお勧めします。たとえ歯並びがきれいでも、上下の噛み合わせが悪ければ歯列矯正が必要です。噛み合わせは時間がたつにつれて悪化し、矯正が困難になりますので、できるだけ早めのスタートを検討されると良いでしょう。
自由診療費用の目安
自由診療とはマウスピース型装置を用いた矯正/55万円〜
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。