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尾崎 忠克 先生の独自取材記事

グリーン歯科クリニック

(松山市/鷹ノ子駅)

最終更新日:2021/10/12

尾崎忠克先生 グリーン歯科クリニック main

1987年の開業以来、地域の幅広い世代が診療に訪れる「グリーン歯科クリニック」。院長である父親と、歯科医師である母親の後を継ぐため、2018年10月より勤務を始めた尾崎忠克先生は、神奈川歯科大学を卒業後、日本歯科大学や首都圏のクリニックで研鑽を積んできた先生だ。同院では患者とのコミュニケーションを大切にしていることから「こんなに話をしてくれる先生はいなかった」と喜ぶ患者も多いのだとか。また、定期検診の際に、口の中を口腔内カメラで撮影し、治療前後の状態を患者に見せることで、治療に対するモチベーションアップにつなげているのだそう。同院のこれからをリードする尾崎先生に、クリニックの魅力や今後の展望など、興味深い話をたくさん聞いた。

(取材日2019年6月28日)

地域で30年以上続く、歯科クリニックの2代目として

まずは先生が歯科医師を志した理由を教えてください。

尾崎忠克先生 グリーン歯科クリニック1

私は父方の祖父や母方の祖父母をはじめ、親戚中に歯科医師が多い家系に生まれ、幼少の頃から「歯科医師」という職業が身近にありました。しかし、私は高校2年生くらいまで歯科医師になることは考えておらず、別の職業に興味を持っていたんですよ。高校3年生になり具体的に進路を考えるようになったとき、歯科医師として活躍している従兄弟の話などを聞き、やはりやりがいのある素晴らしい職業だと感じるようになり、神奈川歯科大学へ進学しました。それから日本歯科大学や、王子歯科美容外科クリニックで経験を積み、そのまま首都圏で開業を考えていました。しかし、地域の皆さんに支えられているこのクリニックを引き継ぎたいという思いが強くなり、松山に戻ることを決断したのです。

実際にご両親と一緒に働いて、どのように感じられますか?

現在は父が院長、母が歯科医師として一緒に勤務していますが、子どもの頃は見られなかった歯科医師として働く両親の姿を見られるのが幸せですね。父はもともと無口なタイプで、今もたくさん会話を交わすわけではありませんが、一緒に働けるのはとても楽しいです。母は診療の際に、治療の話だけではなくプライベートな話も患者さんとたくさん交わしているので、患者さんにとって良き相談相手なのだと感じました。私が帰ってこなければ閉院していたかもしれませんので、地域の方々にとても喜んでいただけました。私の幼少期を知っている方から、昔話を聞けるのも楽しみの1つ。また、勤務時代は途中で辞めてしまったので、同じ患者さんをずっと診ることはできませんでしたが、ここでは長くお付き合いできると思うので、当院に通えなくなった場合は患者さんのご自宅へ診療に伺い、お口の中だけではなく気持ちのケアも含めて、長く診療に携われたらと思っています。

患者さんに多い主訴や、地域のかかりつけとして、大切にしていることは何でしょうか?

尾崎忠克先生 グリーン歯科クリニック2

主訴としては虫歯や歯周病、入れ歯、小児歯科など、一般的な保険診療範囲内の治療がメインになっています。お電話やホームページで24時間対応のネット予約も取り入れていますが、予約をせず急患などで来院された場合も、両親と3人で対応しているため基本的には断らないようにしています。父、母にはそれぞれ昔から担当している患者さんがおり、私は新しい患者さんを担当しています。また、定期的に歯科衛生士と一緒に介護施設やご自宅を中心に訪問歯科診療へ出向いています。施設に入所されている患者さんは、私たちが行くととても喜ばれます。「来週もまた来てくれるの」と言ってくださるのがうれしいですし、大きなやりがいにつながります。

患者との信頼関係を育み、丁寧な定期検診も実施

患者さんと接する際に、大切にしていることは何でしょうか?

尾崎忠克先生 グリーン歯科クリニック3

私が歯科治療で大切にしているコンセプトは3つ。「コミュニケーションを大切にし、理解されるまで説明すること」「治療した歯をなるべく長持ちさせること」「最新技術の習得に努め、患者さんに還元すること」です。まずは患者さんに対して、どういう治療になるのか、どれくらいの治療期間がかかるのかを必ず伝えます。ご納得いただけるまで治療は進めないので、説明だけで20分くらいお話することも。患者さんごとに通院できる回数などが異なるため、いくつかの選択肢の中からニーズに合う治療を提案しています。そして、治療した歯を長持ちさせるために、定期検診の大切さを患者さんに伝え続けてきました。その結果、定期検診へ通ってくださる患者さんが増えてきましたね。最後に最新技術を習得するために入れ歯や訪問診療の勉強会などにも積極的に参加しています。

治療や定期検診の際に、こだわっているポイントを教えてください。

まずはどちらも患者さんとの信頼関係を大切にすることですね。コミュニケーションを1番大事にしつつ、患者さんにとって負担が少ない治療を行うように心がけています。また、患者さんに治療前後の状態をお見せして、治療に対するモチベーションアップにつなげています。定期検診については保険診療内で、歯科衛生士が1時間をかけて丁寧に虫歯や歯周病のチェック、クリーニング、ケア指導を行い、定期的に口腔内カメラで撮影してデータを記録・保存し、お口の中の変化の過程を可視化しています。この定期検診を受けた方は、そのまま続けて定期的に通ってくださる方が多くてうれしいですね。

院内に技工所もあるそうですが、どのようなメリットがありますか?

尾崎忠克先生 グリーン歯科クリニック4

お口の中の状態は患者さん一人ひとり異なるので、入れ歯を作る際に患者さんの状態やご要望を細かくヒアリングし、歯科医師から歯科技工士へ直接伝えられることがメリットですね。また、入れ歯が割れたと急に来院された患者さんに対しても、その日のうちにすぐ対応して、新しい入れ歯を提供できるのが、技工士がいる大きなポイントだと思います。

地域の患者に生涯寄り添い続けるクリニックをめざして

これまでの歯科医師人生で、心に残るエピソードを教えてください。

尾崎忠克先生 グリーン歯科クリニック5

勤務医時代は恩師とのエピソードが心に残っています。以前勤めていた東京の王子歯科美容外科クリニックは、インプラント治療に力を入れていて、私の大学の先輩である副院長先生に「歯科治療は基本が大切」だということを、とことん教えていただきました。心から尊敬できる恩師で、今でもこの教えを胸に、治療へ取り組む際は基本を大切にしています。当院に戻ってからは、両親から多くの大切なことを学んでおり、この1年は患者さんとのエピソードが多いですね。うれしいエピソードとしては、初めて来られた患者さんに「こんなにお話をしてくれる先生はいなかった」「ここに来て良かった」と言っていただけることでしょうか。

今後の展望について聞かせてください。

先ほどもお話したように、私は患者さんとのコミュニケーション、治療した歯を長持ちさせる、最新技術を習得して患者さんへ還元するという3つのコンセプトを大切にしています。これまで学んできたことを生かして、患者さんに安心して通っていただけるような歯科医院づくりをめざしていきたいです。しっかりとした説明を行い患者さんとの信頼関係を築き、一生のかかりつけになれたらうれしいですね。現在こちらに通院している患者さんたちが、将来、体が不自由になり通えなくなった場合は、訪問歯科診療に出向き、最期まで診療を続けたいと思っています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

尾崎忠克先生 グリーン歯科クリニック6

私の母が近隣の保育園の嘱託歯科医を務めており、園児たちの歯科検診も当院で行っているため、ぜひ小さいお子さんの治療もお任せください。早いお子さんなら1歳過ぎに連れて来られたり、初期虫歯の治療やフッ素を塗ることも。小さい頃から定期的に検診に通うことでお子さんたちも歯科医院に慣れてきますので、5歳くらいになった時には歯科をあまり怖がらなくなる子が多いですよ。また、お子さんの場合は、保護者の皆さんはご自身のこと以上に心配されるので、より丁寧に、しっかりとした説明を行うことを心がけています。私自身も2歳の子どもを育てる父で、親目線も持ち合わせています。また、お子さんを育てる方々だけではなく、当院では幅広い世代の患者さんの診療にあたっているため、どんな悩みでも気軽にご相談いただけるとうれしいです。

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