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松田 真也 院長の独自取材記事

マツダ顕微鏡歯科クリニック

(新居浜市/新居浜駅)

最終更新日:2026/06/15

松田真也院長 マツダ顕微鏡歯科クリニック main

開業から40年以上、地域の人々の口の健康を守ってきた新居浜市菊本町の「松田歯科診療所」が、2023年5月1日より「マツダ顕微鏡歯科クリニック」と改名。松田真也先生が院長に就任し、マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を用いた精度の高い歯科治療に努めている。虫歯や歯周病の治療、入れ歯など患者の幅広いニーズに応える一般歯科に加え、根管治療や精密な補綴治療などに専門性を発揮。とりわけ歯髄保存に注力し、神経を残すことで歯の寿命の延伸をめざしている。そんな松田先生が歯髄保存に力を入れるようになった経緯や今後のビジョンについて詳しく話を聞いた。

(取材日2026年5月1日)

マイクロスコープを用いた精度の高い根管治療に努める

継承までの経緯について教えてください。

松田真也院長 マツダ顕微鏡歯科クリニック1

当院は、「松田歯科診療所」として父が1979年頃にこの地で開業しました。祖父も歯科医師で、新居浜市多喜浜で開業していたようですから、私で3代目になります。私は岐阜の朝日大学歯学部を卒業後、愛媛大学歯科口腔外科で研鑽を積みました。その後、今治市の林歯科医院で経験を積んだ後に当院へ帰ってきました。以降は父と二診制で診療を続けてきたのですが、父が体調を崩したこともあり、2023年5月より私が院長を引き継ぐことになりました。私の専門とする治療がマイクロスコープを用いた根管治療だったことから、院名を「マツダ顕微鏡歯科クリニック」と改めました。

マイクロスコープはどのような場面で活用されていますか?

私にとって、マイクロスコープを使う診療はもう当たり前になっています。根管治療だけでなく、初診時の検査、虫歯や歯周病の治療、クリーニングまで幅広く使用しています。マイクロスコープのメリットは、拡大・照明・記録の3つです。肉眼では見えない部分までしっかり確認できますので、診断精度の向上が望めます。また、患者さんへの説明にも非常に役立っています。マイクロスコープでは写真や動画を記録できますので、「なぜ痛いのか」「どこに問題があるのか」を患者さんご自身に見ていただけるんです。実際に画面をご覧いただきながら説明すると、ご自身のお口の状態をより理解していただきやすくなります。百の言葉で説明するより、一つの画像・映像のほうが伝わることもありますよね。私が治療中に見ている景色を、そのまま患者さんと共有できるのは大きなメリットだと思います。

先生が根管治療や歯髄保存に力を入れるようになったきっかけは?

松田真也院長 マツダ顕微鏡歯科クリニック2

実は、根管治療に明るい清水藤太先生が新居浜市のご出身なんです。しかも、清水先生のお父さまが以前この場所で歯科医院をされていて、その後を父が引き継ぐというご縁がありました。父から「清水先生の治療を学んでみたら」と勧められたことがきっかけで、根管治療を本格的に勉強し始めました。実際に学び始めると非常に奥深く、どんどんのめり込んでいきました。難しい症例でも、治療によって患者さんの状態が徐々に改善へつなげられることにやりがいを感じました。ただ、長年診療していると、根管治療で神経を取った歯が数年後に割れてしまうケースも見てきて、「本当に神経を取るしか方法がないのか」という思いは以前から持っていたんです。そこで近年は、できる限り神経を残す「歯髄保存」に力を入れています。歯髄保存に取り組み始めて5年ほどになりますが、非常に良い治療だと感じています。

自分の歯を長く守るために、歯髄保存という選択肢

歯髄保存とはどのような治療なのでしょうか?

松田真也院長 マツダ顕微鏡歯科クリニック3

歯髄保存は、神経をできる限り残す治療です。虫歯を除去した後、神経の状態を確認し、保存可能と判断できれば消毒・洗浄をした上で患部を薬剤で保護しながら経過を見ていきます。感染した神経だけを一部除去して残す方法もあります。症状が安定すれば、その後に修復治療へ進みます。以前は、神経まで虫歯が達している場合、根管治療で神経を取るという診断が一般的でした。しかし現在は、診断技術や設備の進歩によって、神経を残せる可能性があるケースも増えてきています。ただ、その見極めが非常に難しいんです。マイクロスコープなどの設備に加え、経験も必要になりますので、どの症例でも簡単に行える治療ではありません。

神経を残すことで、患者さんにはどのようなメリットがありますか?

神経を残すメリットは大きく2つあります。まず1つは、噛む力を感じられることです。神経が残っている歯は感覚があるので、強く噛みすぎた時に自然と力を調整できます。でも、神経を取った歯は感覚が鈍くなるため、過剰な力がかかりやすいんです。神経を取った歯は2倍ほどの力がかかるともいわれています。その結果として起こるのが「歯根破折」。つまり歯が折れてしまい、抜くしかなくなるのです。もう1つは、歯そのものの強度ですね。大きな虫歯になるほど歯の質が失われるので、歯自体も弱くなります。だから予防が大切なのです。たとえ虫歯があっても、軽度のうちに治療をすることが歯を長く守ることにつながりますので、ぜひ定期検診を受けていただきたいと思います。

他院で「抜くしかない」と言われた場合でも相談できますか?

松田真也院長 マツダ顕微鏡歯科クリニック4

もちろんです。「抜くしかないと言われたけれど、本当にそうなのか」と相談に来られる患者さんは少なくありません。中には、抜歯が必要だと言われていたけれど、実際には別の歯が原因だったというケースも考えられます。ですので、まずはしっかり診断することが大切です。誤診の可能性を少しでも減らすことは、歯科医師として非常に重要だと思っています。また、「神経を取るしかない」と言われたケースでも、状態によっては歯髄保存が可能なこともあります。もちろん、すべての症例で歯髄保存ができるわけではありません。ただ、状態によっては神経を残せる可能性もありますので、判断に迷われた際はセカンドオピニオンとしてご相談いただくのも一つの方法だと思います。

患者から、歯科医師からも頼られる存在をめざす

印象的だった患者さんについて教えてください。

松田真也院長 マツダ顕微鏡歯科クリニック5

印象に残っているのは、勤務医時代に担当した11歳の女の子の症例ですね。他院から「歯茎が腫れているので診てほしい」と紹介されて来院されました。原因は「中心結節」という歯の突起が折れ、中で感染を起こしていたことでした。従来の治療では、神経を抜く治療が一般的なケースです。ただ、その患者さんはまだ歯の根っこが成長している段階でした。そこで感染していた神経を取り除き再生歯内療法を試みました。10代でまだ根っこが成長している場合、神経が死んでいても内部の細胞が生きていることがあります。その力を利用することで、歯の成長を促せる可能性があるのです。この患者さんの場合は、紹介してくださった先生の判断も素晴らしかったですね。専門的な治療が必要だと判断して紹介してくださったことが、良い結果につながったと思います。

診療の際に心がけていることはどのようなことでしょうか?

自分の家族にしても恥ずかしくない治療です。患者さんが納得できる、できる限り良い治療をご提供したいと考えています。適切な治療をするのはもちろん大前提ですが、人間ですから、どうしても間違いが生じてしまうこともあります。先ほど申し上げたように、他院での診断内容が納得いかない患者さんもいるでしょう。その点は、私も自戒を込めてなのですが、やはり誤診の可能性を少しでも減らし、可能性の高いものを追求することは歯科医師としての責任。知識においても、知っているか知らないかで患者さんにご提供できる治療は大きく変わってきます。ですから、常に良い治療、精度の高い治療を求め研鑽を積んでいきたいと考えています。

読者の皆さんにメッセージをお願いいたします。

松田真也院長 マツダ顕微鏡歯科クリニック6

お口の中のことで、困ったらお気軽に来ていただきたいです。特に根管治療に関していうと、患者さんだけでなく歯科医師でも困っている方はいらっしゃると思うんです。なかなか治療の結果が出ないとか、保険診療の範囲では限界もありますからね。ですので、患者さんにも歯科医師にも頼っていただける歯科医師をめざしていきたいと思います。根管治療においては、それこそ総合病院の先生からの患者さんの紹介にも応じています。この間も「病院では外科的な治療をするしかないので、根管治療で対応できないか」というご相談を受けました。根管治療、歯髄保存の難症例に関しては、今後もできる限り対応できるように専門性を高めていきたいと考えています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

根管治療/5万5000円~