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夏風邪とは? 新型コロナとの違い・治し方・病院に行く目安を医師監修で解説|ドクターズ・ファイル特集
夏風邪とは? 新型コロナとの違い・治し方・病院に行く目安を医師監修で解説 (公開日2026年8月5日)

夏に子どもが発熱したり、喉の痛みや咳、発疹、下痢が見られたりすると、「夏風邪かな?」「病院に行くべき?」と迷うことはありませんか?
夏風邪は子どもに多い感染症の一つですが、症状によっては新型コロナウイルス感染症や熱中症と見分けがつきにくいこともあります。また、「夏風邪」と一言でいっても症状や原因はさまざま。手足口病やヘルパンギーナ、プール熱など、原因となる病気によって症状も異なります。
特に、発熱がある、水分が取れない、ぐったりしている、咳が出ていてつらそうといった場合など、自己判断で様子を見るのではなく、早めの受診を検討したほうが良いケースも数多くあります。
この記事では、夏風邪の主な症状や原因をはじめ、新型コロナウイルス感染症・熱中症との違い、受診の目安、自宅でできる対処法について、医師監修のもとわかりやすく解説します。

DOCTOR

武田 正志 理事長
医療法人 たけだクリニック

武田 正志理事長

浜松医科大学医学部卒業後同大学第二内科に入局、呼吸器を専門に研鑽。浜松医科大学医学部附属病院、富士宮市立病院、総合青山病院の内科、呼吸器内科にて、豊富な臨床経験を積む。1998年たけだクリニックを開院。日本内科学会総合内科専門医、日本呼吸器学会呼吸器専門医、日本アレルギー学会アレルギー専門医、日本感染症学会感染症専門医。

夏風邪とは?
夏に流行しやすい感染症の総称

夏風邪とは?

夏風邪は「夏のウイルス感染症」の総称

夏風邪とは特定の病名ではなく、夏に流行しやすいウイルス感染症の総称です。代表的なものに手足口病やヘルパンギーナ、プール熱(咽頭結膜熱)などがあり、発熱や喉の痛みに加え、発疹、目の充血、下痢などの症状が見られることもあります。

冬の風邪との違い

どちらも「風邪」と一括りにしがちですが、夏の風邪と冬の風邪は原因となるウイルスや症状が異なります。いわゆる「冬風邪」はライノウイルスなどが主な原因ウイルス。乾燥環境において感染しやすい特徴があります。また鼻水、鼻詰まり、咳、喉の痛みなど、呼吸器系の症状が出やすい点も冬風邪の特性といえるでしょう。また、例年冬にはインフルエンザの流行も。
ただ、近年はインフルエンザが夏季に流行するケースも報告されており、「冬特有の病気」とは言いきれません。季節にかかわらず、発熱や咳、喉の痛みなどの症状がある場合は感染症を疑い、適切な対策を取ることが大切です。

夏に流行する新型コロナウイルス感染症にも注意を

新型コロナウイルス感染症流行以降、手足口病、ヘルパンギーナ、プール熱といったいわゆる「夏風邪」に加えて、「夏に流行する感染症」に新型コロナウイルス感染症が加わりました。新型コロナウイルス感染症は、重症化や後遺症のリスクがあります。発熱などの症状があり自身で「夏風邪かな?」と思っていても、新型コロナウイルス感染症に罹患している可能性があるため、症状に応じて、適切な対策を取ることが大切です。

夏風邪と熱中症の違いは?

夏風邪と熱中症はどちらも夏に起こりやすく、「発熱」「だるさ」「頭痛」など共通する症状がありますが、原因や特徴には違いがあります。
夏風邪はウイルス感染によって起こる病気で、発熱に加えて、喉の痛みや咳、鼻水、下痢、発疹などの症状が見られます。また、人から人へ感染する可能性があります。
一方、熱中症は高温多湿な環境や脱水によって起こるもので、感染症ではないため人から人へ感染することはありません。めまい、立ちくらみ、強いだるさ、筋肉のけいれん、吐き気、汗が大量に出る、または反対に汗が出にくくなるといった症状が見られ、重症化すると意識がもうろうとする、呼びかけに反応しにくいなどの意識障害を起こすこともあります。
夏風邪と熱中症は見分けがつきにくいため、自己判断せず、症状が強い場合は医療機関を受診しましょう。特に、意識障害がある、水分が取れない、ぐったりしているといった場合は、早めの対応が必要です。

大人も夏風邪にかかる?

子どもの病気と思われがちですが、大人も感染するため注意が必要です。症状だけで原因を判断することは難しいため、「ただの夏風邪だろう」と自己判断しないようにしましょう。

夏風邪の症状とは?
疾患ごとの特徴と共通点

夏風邪の代表的な3つの感染症を紹介します。また、一般的な「夏風邪」と症状がよく似ていて、例年夏にも流行する「新型コロナウイルス感染症」についても併せて紹介します。

手足口病

手足口病
主な症状や特徴
手のひらや足裏、肘や膝、口内に現れる2〜3mmの水疱性の発疹。熱は出ないか、出ても38℃以下の微熱がほとんどです。ウイルスが腸管内で増殖することによって胃腸炎の症状を引き起こすことも。
潜伏期間(発症までの期間)
3〜5日
感染経路
飛沫感染や、便に含まれたウイルスが手などを介して口に入る糞口感染、接触感染

プール熱(咽頭結膜熱)

プール熱(咽頭結膜熱)
主な症状や特徴
39℃前後の高熱、喉の強い痛み、目の充血や目やになどの結膜炎症状。頭痛や腹痛、下痢を伴うことも。感染力が強いため、「主要な症状がなくなってから2日たつまで登園・登校禁止」と学校保健安全法で定められています。
潜伏期間(発症までの期間)
5〜7日
感染経路
飛沫感染、接触感染

ヘルパンギーナ

ヘルパンギーナ
主な症状や特徴
突然の39℃以上の高熱、喉の奥の水疱・強い痛み。手足口病が手足などにも発疹が出るのに対し、ヘルパンギーナは主に口だけに症状が出ることがほとんどです。口の中に水疱ができることによって食欲不振を引き起こしたり、頭痛、倦怠感を伴ったりすることも。
潜伏期間(発症までの期間)
3〜6日
感染経路
飛沫感染や糞口感染、接触感染

新型コロナウイルス感染症(COVID―19)

主な症状や特徴
37.5℃以上の発熱、のどの痛み、咳、鼻水、全身のだるさ(倦怠感)など。頭痛や下痢などを伴うこともあります。
潜伏期間(発症までの期間)
1~7日
感染経路
エアロゾル感染、飛沫感染、接触感染

POINT

初期症状だけでは区別が難しい

いわゆる「夏風邪」と言われる3つの感染症、そして「新型コロナウイルス感染症」には、発熱や喉の痛み、だるさなどの症状が共通して見られます。また、手足口病は手足や口の発疹、プール熱は目の充血や目やに、ヘルパンギーナは喉の奥の水疱が特徴ですが、いずれも頭痛や腹痛、下痢などを伴うこともあり、初期症状だけでは区別が難しいといえるでしょう。

夏風邪の原因と感染経路

原因は「ウイルス感染」

夏風邪でもある「手足口病」「プール熱」「ヘルパンギーナ」は主にコクサッキーウイルスA群、コクサッキーウイルスB群、アデノウイルスの3つのウイルスが原因です。冬の風邪の原因となるウイルスが乾燥した環境で広がりやすいのに対して、夏風邪の原因となるウイルスは高温多湿の環境を好み、夏に活発になるのが特徴です。また、暑さによる疲れや睡眠不足、冷房による体の冷えは免疫力の低下を招き、感染しやすくなる要因になります。

感染経路は「飛沫感染・接触感染・糞口感染」

夏風邪の主な感染経路には、飛沫感染・接触感染・糞口感染があります。飛沫感染は、感染した人の咳やくしゃみ、会話などで飛び散ったウイルスを吸い込むことで起こります。接触感染は、ウイルスが付着したドアノブや手すり、おもちゃなどに触れた後、手を介して口や鼻、目にウイルスが入ることで感染します。また、夏風邪の原因となるコクサッキーウイルスなどは、便の中に排出されるため、排便後やおむつ交換後の手洗いが不十分だと口から体内に入り感染する糞口感染も起こります。感染予防には、こまめな手洗いと衛生管理が大切です。

夏風邪と新型コロナウイルス感染症の違いは?
症状だけで判断できる?

夏風邪と新型コロナウイルス感染症の違い

発熱や喉の痛み、咳など、夏風邪と初期症状がよく似ている病気の一つに、新型コロナウイルス感染症が挙げられます。下のグラフからもわかるように、夏に流行する傾向があります。夏風邪と思っていても、新型コロナウイルス感染症の可能性があるため注意が必要です。

1医療機関あたりの平均感染者数(全国)

国立健康危機管理研究機構 IDWR速報より図版を作成

あなたは、新型コロナウイルス感染症が夏に流行するという情報を知っていましたか?

自社によるインターネット調査結果(調査期間:2026年3月12日~2026年3月17日/調査対象:過去1年以内に発熱経験があり、かつ医療機関を受診したことがある20歳~89歳の男女)

夏風邪の代表である手足口病、プール熱(咽頭結膜熱)、ヘルパンギーナと新型コロナウイルス感染症の違いを見てみましょう。潜伏期間や症状、発症しやすい年齢などに違いはありますが、発熱や喉の痛み、咳など共通する症状もあり、症状だけで自己判断することは簡単ではありません。
また、夏風邪の多くが症状を和らげる対症療法を中心とするのに対し、新型コロナウイルス感染症にはウイルスの増殖を抑える抗ウイルス薬による治療という選択肢があります。新型コロナウイルス感染症は夏風邪と比較すると重症化や後遺症リスクにも注意が必要な疾患です。薬の種類によっては3日以上経つと処方できない治療薬もあり、発症後の早い段階での使用が重要となるため、気になる症状がある場合は早めに受診や検査を検討しましょう。

手足口病 プール熱
(咽頭結膜熱)
ヘルパンギーナ 新型コロナウイルス
ウイルス エンテロウイルス アデノウイルス コクサッキーウイルス SARS-CoV-2
発熱 38℃以下の微熱 39~40℃の高熱 39℃以上の高熱 37.5℃以上の発熱(無症状~高熱まで幅あり)
潜伏期間 3~5日程度 5~7日程度 3~6日程度 1~7日程度(最大14日程度)
症状 口の痛み(口腔内の発疹)、口の中・手のひら、足の裏に水泡性発疹 喉の痛み、結膜炎(目の充血、目やに、涙、まぶしさを感じる) 喉の奥に水ぶくれ、食欲不振 発熱、咳、喉の痛み、倦怠感、頭痛、鼻水
治療方法 対症療法(解熱剤など) 対症療法(解熱剤など) 対症療法(解熱剤など) 原因療法(抗ウイルス薬※)、対症療法(解熱剤など) ※6歳以上の子どもから使用可能なものがあります
流行のピーク 6〜8月 7月〜8月 6〜7月 通年
発症しやすい年齢 子ども(成人も感染可能性有) 幼児〜小学生(成人も感染可能性有) 子ども(成人も感染可能性有) 全年齢
感染経路 飛沫感染・接触感染・糞口感染 飛沫感染と接触感染 飛沫感染・接触感染・糞口感染 飛沫感染・接触感染・エアロゾル感染

「新型コロナウイルス感染症かも?」と思った時の検査や受診の目安

新型コロナウイルス感染症の症状は、発熱、咳、喉の痛み、疲労感、倦怠感、頭痛、下痢や吐き気、関節痛、鼻づまり、鼻水などさまざまあり、一般的な風邪症状とよく似ています。たとえ軽症だとしても新型コロナウイルス感染症に罹患している可能性もあるため、症状があれば自己判断せず、まずは医療機関への相談をお勧めします。
特に、新型コロナウイルス感染症の罹患者への接触があったときや、大事なイベントを控えているなど症状を長期化させたくない場合には、症状が出てから3~5日以内での受診が望ましいでしょう。

新型コロナウイルス感染症の備えとして知っておきたいこと

民間の医療保険の中には、新型コロナウイルス感染症の治療薬(抗ウイルス薬)が処方された場合、お見舞金が支払われるものや、入院、その他所定の療養に対して給付金の対象となるものもあります。ただし、対象となる条件や給付内容は保険会社や契約内容によって異なり、すべての保険で保障されるわけではありません。加入中の保険がある場合は、あらかじめ保障内容を確認しておくと安心です。

POINT

気になる症状は、遅くとも3~5日以内に医療機関で受診を

夏風邪と新型コロナウイルス感染症は流行時期や共通した症状が多く、初期症状だけでは見分けにくいことも。しかし、新型コロナウイルス感染症の場合、後遺症などの不安もあり、リスクが異なります。気になる症状が出たら、3~5日以内に医療機関で受診することが望ましいでしょう。

夏風邪や新型コロナウイルス感染症が疑われるときの受診目安

医療機関の受診を検討したいケース

喉の痛みが強い、咳がひどい、いつもと様子が異なるといった症状がある場合は早めの受診が必要です。また、夏風邪や新型コロナウイルス感染症の症状は、「大したことがない症状で受診するのは迷惑かもしれない」「ちょっと様子を見たほうがいいだろうか」と受診をためらいがち。症状が軽いかもしれないと思っても、早期治療のために、躊躇せず受診することを勧めます。

救急相談・救急受診を検討したいケース

息苦しくゼーゼーする、水分がまったく取れずぐったりしている、半日以上尿が出ない、高熱が続く、意識がもうろうとしているなどの場合は、重症化や脱水などのサインです。迷わず救急相談・救急受診をしてください。

子ども・高齢者・妊娠中・基礎疾患がある人の注意点

子どもや高齢者、妊娠中の方や、基礎疾患がある方は、それぞれより一層注意が必要です。

子ども
手足口病やヘルパンギーナ、プール熱といった夏風邪にかかると、口内にできた発疹の痛みで水分や食事が取れなくなり脱水症状を引き起こしやすい特徴があります。こまめな水分補給を心がけ、尿量の減少やぐったりしている様子が見られる場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
新型コロナウイルス感染症の場合は罹患中だけでなく後遺症などの懸念も。いつもと様子が違うなど、心配な症状があればすぐに医師へ相談することが望ましいでしょう。
高齢者
体力や免疫力が低下しているため、夏風邪や新型コロナウイルス感染症をきっかけに肺炎などの二次感染を引き起こす危険性があります。十分な休養と水分補給を心がけるとともに、「これくらい大丈夫」と油断せず発熱や咳がひどい場合は早めの受診を検討しましょう。
妊娠中
咳のしすぎや発熱がおなかの張りにつながるリスクがあります。自己判断で市販薬を使用せず、症状がつらい場合や発熱がある場合は、かかりつけの産婦人科など医療機関に相談しましょう。
基礎疾患がある人
喘息やCOPDなどの呼吸器疾患、心不全、糖尿病、高血圧などの持病がある方は、夏風邪や新型コロナウイルス感染症により持病が急激に悪化するリスクが高いので注意が必要です。呼吸の苦しさや血糖値の変動など、普段と異なる症状が見られた場合は早めに主治医へ相談することをお勧めします。

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夏風邪が長引くのはなぜ?
咳が続くときの注意点

夏風邪が長引く原因

手足口病やヘルパンギーナ、プール熱といった夏風邪が長引く背景には、原因となるウイルスの性質が関係しています。コクサッキーウイルスやアデノウイルスなどは、腸でも増殖する性質があり、体外へ完全に排出されるまでに時間がかかる傾向があるのです。加えて、冷房による温度差や暑さによる睡眠不足、食欲低下、発汗による脱水などで体力や免疫力が低下すると、回復に時間がかかることも。

2週間以上咳が続く場合

2週間以上咳が続く場合は注意が必要です。特に高齢者や基礎疾患のある方は重症化のリスクもあるため、様子見をせず、早めの受診を心がけましょう。

夏風邪の治し方
家庭でできるケアと市販薬の注意点

夏風邪の治療に大切な「水分補給・食事・休養」

新型コロナウイルス感染症を除く、3大夏風邪(手足口病・ヘルパンギーナ・プール熱)については、原因となるウイルスに直接作用する薬はないため、症状を和らげながら体力の回復を待つ対症療法が中心になります。夏風邪を早く治すためには、まず安静にすること。発熱や下痢による脱水を防ぐため、水や経口補水液などでこまめに水分補給を行いましょう。食事は、おかゆやうどん、スープなど消化の良いものを選ぶのがお勧めです。

市販薬を使うときの注意点

市販薬は症状を和らげる目的で使用できます。一方で、ウイルスに直接作用するものではなく、あくまでも症状の軽減にとどまります。また、下痢止めは病原体を体内にとどめてしまう恐れがあるため、自己判断での使用は禁物です。

何科を受診する?
近くの医療機関を探す時に知りたいこと

子どもの発熱・発疹は「小児科」

子どもに発熱や発疹が見られた場合は、原因となる病気を見極め、適切な治療やケアを受けるためにも小児科を受診しましょう。特に高熱が続く場合や発疹が広がる場合、機嫌が悪い、食事や水分が取れないといった症状がある場合は、早めの受診をお勧めします。

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発熱・長引く咳は「内科・呼吸器内科」

夏風邪で発熱や長引く咳がある場合は、内科・呼吸器内科を受診しましょう。特に、咳が2週間以上続く場合や、息苦しさ・胸の痛み・高熱・血痰を伴う場合は、別の病気が隠れている可能性もあるため、早めに原因を確認し、適切な治療を受けることが大切です。

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止まらない鼻水は「耳鼻咽喉科」

鼻水がつらい場合や、なかなか止まらない場合は、耳鼻咽喉科を受診しましょう。特に、鼻詰まりがひどい、黄色や緑色の鼻水が続く、顔の痛みや頭痛を伴う場合は、副鼻腔炎などの可能性もあるため注意が必要です。

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ドクターに聞きたい!
夏風邪や新型コロナウイルス感染症に関するよくある質問

こちらのドクターに聞きました!
武田 正志 先生
理事長

武田 正志先生

夏風邪はうつりますか?

主に咳やくしゃみによる飛沫感染、ウイルスの付着したドアノブや手すり、タオルなどを介する接触感染、便のついたおむつや下着に触れた手を介する糞口感染によってうつります。ただし、ウイルスに接触した人が全員発症するわけではありません。十分な睡眠や栄養が取れているなど、免疫力が保たれている人は感染しにくく、症状が出ないことも。一方で、疲労や睡眠不足、ストレスなどで免疫力が低下していると発症しやすくなります。

夏風邪は何日くらいで治りますか?

原因となるウイルスの種類や体調によって異なるため、一概にはいえませんが、多くの場合は発熱が数日で落ち着き、喉の痛みや咳、だるさなどの症状も1週間前後で改善していくでしょう。一方で、一部の感染症では高熱が長引いたり、咳だけが数週間続いたりすることも。十分な休養と水分補給を心がけつつ、気になる症状がある場合は、悪化する前に医療機関を受診しましょう。

夏でも新型コロナウイルス感染症にかかりますか?

新型コロナウイルス感染症は夏と冬の2回流行を繰り返ししてきました(2021年~2025年夏季)が、実際には季節を問わず感染が見られ、夏も流行しやすい時期の一つです。近年は夏に感染者数が増加する傾向も見られています。夏風邪だと思い込まず、気になる症状がある場合は新型コロナウイルス感染症の可能性も考慮し、早めに医療機関を受診して医師の判断を仰ぎましょう。

子どもの発熱はどこまで様子を見ればいいですか?

子どもの場合、次のような症状があるときは、医療機関への受診をお勧めします。乳幼児は脱水が進むのが早いケースがあるため、特に「水分が取れているか」「尿が出ているか」「ぐったりしていないか」に注意しましょう。

<医療機関への受診を勧める症状>

  • 水分がほとんど取れない
  • 半日以上、尿が出ていない
  • ぐったりしている
  • 呼びかけへの反応が悪い
  • 高熱がある
  • けいれんを起こした
  • 繰り返し吐いている
  • 強い頭痛がある
  • 目の充血や目やにが強い
  • 呼吸が苦しそう
  • 顔色が悪い
  • 生後3ヵ月未満で発熱がある
  • 発疹が急に広がる
  • いつもと様子が違う

夏風邪と熱中症の違いを教えてください。

夏風邪と熱中症は、どちらも似たような体調不良を引き起こしますが、原因が大きく異なります。夏風邪はウイルス感染による病気で、喉の痛みや咳、鼻水、下痢などの症状が見られ、周囲にうつる可能性があります。一方、熱中症は高温・多湿環境や脱水によって起こり、めまい、頭痛、吐き気、筋肉のけいれん、重症では意識障害などが特徴です。また、夏風邪は数日から1週間程度で回復することが見込めるのに対し、熱中症は軽症であれば数時間で回復しますが、重症化すると回復に時間がかかることもあります。

夏風邪や新型コロナウイルス感染症は予防できますか?

感染を完全に防ぐことは難しいものの、日頃からの感染対策によってリスクを下げることは可能です。夏風邪の予防には、こまめな手洗いや衛生管理を心がけることが大切です。また、十分な睡眠やバランスの良い食事、適度な休養は免疫機能を保つ上でも役立ちます。
新型コロナウイルス感染症については、手洗いに加え、人が多い場所での換気や、状況に応じたマスクの着用などが有用とされる予防策です。また、重症化予防の観点からはワクチン接種も重要な選択肢の一つとされています。
さらに、感染者と接触した後に、発症を防ぐ目的で使用できる抗ウイルス薬もあります。ただし、誰でも使用できるものではなく、対象となる人や使うタイミング、併用している薬などに注意が必要です。処方を希望する場合は、まずは医療機関へご相談ください。

監修医師コメント

体調不安があれば早めに医療機関受診を

夏風邪、熱中症ともに急激に症状が悪化する場合は速やかに医療機関を受診し、早めの対応を相談するべきです。
夏風邪については家族をはじめ、周囲への感染の広がりを防ぐことも大事です。
まずは良き生活習慣を日頃から作っておきましょう。

武田 正志 理事長
監修医師 医療法人 たけだクリニック

武田 正志理事長

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