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更年期症状に悩む女性のためのドクターズ・ファイル更年期特集

(公開日2016年1月5日)

女性なら誰しもが通る「更年期」とは?

年齢とともに起こる心身の不調。その原因は?

女性としての円熟期を迎え、仕事に家庭に交友関係にと増々充実した日々を送るミドル世代。そんなアクティブな毎日の中、実は体内ではじわじわと変化が起こっています。女性の体を守る女性ホルモンは、排卵を促し月経周期や妊娠をコントロールするのはもちろん、肌の潤いや髪のつやを保つといった女性らしさを作る機能として、そして、子宮や乳腺だけではなく、骨や血管、脳、肝臓、皮膚などの器官にも働きかけることで、全身の健康を支えています。ところが、40歳を過ぎた頃から卵巣機能が衰えはじめやがて閉経を迎え、これによって卵巣で作られていた女性ホルモンの一つであるエストロゲンが急激に減少します。この閉経を挟んだ前後10年を「更年期」といい、この時期に心身に現れるさまざまな症状を「更年期症状」といいます。

症状に合った対応策で自分らしく乗り切る

更年期は女性であれば誰にでも必ず訪れます。それに伴って起こる症状は、ある一定の期間が過ぎると落ち着きますが、現れる年齢や程度、期間には個人差があります。自分では気付かないほど軽い症状や半年程度で軽快するものもあれば、生活に支障が出てしまうほどのひどいのぼせやほてりなどの症状もあり、対応策も人それぞれ。婦人科でホルモン剤による治療を行う人や、漢方薬やサプリメントを服用する人のほか、中には我慢する、やり過ごすといった人もいるようです。40代半ばという年齢は公私ともに忙しい時期。つい自分の健康は後回しにしてしまいがちかもしれませんが、実は更年期にどういう暮らし方をするかで、その後の生活に大きな影響を与えることもあります。まずは、自分の体の状態を見極め、自分に合った更年期を乗り切る方法を見つけましょう。