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記事公開日:2024/09/23

最終更新日:

看護師2年目で転職できる?メリット・デメリットや転職先などを解説

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看護師になって2年目。職場のことや看護師としての心構えなどがわかってきて、一通りのことを経験した頃でしょう。同時に、次なるステップとして転職を考え始める人が増えてくる時期でもあります。

また、職場への理解が進んだからこそ「今の職場が合わない」と転職に悩む人も少なくありません。

しかし一般的に見て、2年目での転職は「早いのでは」と思いがち。そこで本記事では、看護師2年目の転職におけるメリット・デメリットを分析しました。

また、安易な転職にならないために、2年目の看護師が抱えがちな悩みや不安の解決方法や、転職の検討を進めるべきケースの特徴を解説。自分自身にとって最善の道を見つけるヒントにしてください。

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1 2年目看護師は転職できる?不利になる?

2年目の看護師が転職をすることは可能です。物事に対する吸収力があり、先入観にとらわれずに医療機関ごとのやり方やルールに順応できる若い人材を求める職場は多くあります。そのため、職歴の浅い人材を歓迎していたり、第二新卒を対象にした求人を積極的に打ち出したりしている医療機関も散見されます。

しかし、新人教育やリーダーとしての経験値を求め、3年目、4年目以上の看護師の獲得を考えている医療機関にとっては、経歴の浅さがマイナスに映る場合も。早期離職の可能性を懸念されることがあります。看護師2年目の転職にマッチする医療機関かどうかをホームページや面接での逆質問などで事前にしっかりリサーチしましょう。また、マイナスに捉えられることもあるため、面接では前向きな志望動機のアピールが肝要です。

2 2年目看護師が転職するメリット・デメリット

以下に、2年目の看護師が転職を考える場合のメリット・デメリットについてまとめます。

●2年目の看護師が転職するメリット

・即戦力として期待されやすい

新卒の看護師とは異なり、社会人としても看護師としても基礎的な知識が身についているので、戦力として評価されやすくなります。また、採用する医療機関から見ても、1から教育をする負担が軽減できることはメリットなのです。

・適応力や体力面を期待されやすい

2年目の看護師の場合、20代の人が大半なので、特定の職場のやり方に染まっておらず、新しい職場に適応する能力や柔軟性に期待してもらいやすいといえます。また、看護師は体力が必要とされる仕事なので、若さゆえにスタミナのある2年目の看護師は、入職を希望する医療機関から、体力面で期待されることもあります。

・ポテンシャル採用される可能性が高い

今後の伸びしろへの期待が高い2年目の看護師。しっかり指導して長期的に活躍してくれる人材へ育てたい医療機関にとって高い需要があります。経験豊富なベテランナースより、指導しやすいという考えから採用に前向きな医療機関もあり、2年目という経験の浅さが有利になります。

●2年目の看護師が転職するデメリット

・早期退職を疑われる

看護師2年目と入職して短い期間での転職は「またすぐに退職するのではないか」と早期退職にネガティブな印象を持たれる可能性も。面接では、転職理由をポジティブに言い換えて印象を好転させられるよう準備しておくことが大切です。

 ・経験の浅さを不安視される

看護師としての経験が浅いという点がマイナスになることも。責任のある仕事を任せられないことに二の足を踏む医療機関もあります。そのため経験の長さにかかわらず、責任感があり、任された仕事は最後までやり遂げる意志の強さがある点などをアピールしましょう。

・プリセプターの経験を逃す

一般的に2年目の看護師は、1年目の後輩看護師のプリセプターとして新人教育にあたります。しかし2年目に転職をすると、プリセプターとしての貴重な経験を積む機会を逃すので、キャリアアップに差し支える可能性があります。

注意)
奨学金制度を利用している人の場合、貸与期間や規定の期間よりも早く退職すると、奨学金の返済義務が生じることも。貸与時の規約をしっかり確認しましょう。

3 2年目看護師が転職を考える主な理由

2年目の看護師は、右も左もわからず無我夢中で取り組んでいた1年目と比べて、できることが増えてくる頃ではないでしょうか。後輩が入職し、先輩として職場のことや業務内容について教えなければいけないことも出てきます。

一方、自分一人では判断のつかないことが多く、「任される業務が増えることでミスをする」、「業務量が多くてつらい」、「看護師という仕事ならではの精神的なプレッシャーに耐えられない」などの理由から、「やりたい分野とのズレがあったので、最適な環境に行きたい」、「違う診療科への関心が高まった」という、さらなる高みをめざすための理由まで、転職を考える背景はさまざまです。

2年目の看護師が転職を考える際に、よく耳にする主な理由を下記にまとめます。

●仕事や待遇に対する不満がある

チームの一員として任される仕事が増える2年目。想像を超える忙しさに心も体も疲弊。「もう少しゆったりと働きたい」、「自分の時間を確保したい」など、ワークライフバランスを重視して転職を考える人もいます。加えて、忙しさの反面、給料や休暇制度など、待遇面への不満は積もる一方。より待遇や条件の良い職場を求め転職を考える人が多いようです。

●看護師としての自信を喪失した

プリセプターが付いて未然にミスを防いでくれていた1年目とは異なり、自分自身の判断間違いや初歩的なミスがそそのまま露呈し、問題になってしまうことがあります。そのため、看護師に向いていないのではと悩み転職を考え始める人が多いのも2年目の特徴です。

●人間関係に対する苦悩

上司や先輩の理不尽な指導や、職場内での陰湿ないじめなどにより、転職を望むケースは少なくありません。周囲と比較して、不甲斐なさやプレッシャーを感じ、ストレスになる場合もあるでしょう。

●将来を見据えて、理想が高まる

結婚や妊娠など、将来のライフステージの変化を見越して、より働きやすい条件を求めて転職を検討する人も。特に2年目は、一通り仕事の手順などがわかり、右も左もわからない入職当初と比較すると、少し心の余裕が持てる時期。仕事に慣れてきたことで、先々の働き方や将来像を考えはじめるタイミングでもあります。

そのため、「結婚しても働きやすい職場」「子育てしながらでも活躍できる場所」と希望の条件を満たせるところへという意識が湧き、より理想に近い職場への転職を考える人が多くいます。

 4 転職せずに今の職場でできる解決方法

さまざまな不満や希望から「転職したい」と思っても、即断即決は危険です。状況を変えたいと勢いで動いてしまいたくなるかもしれませんが、安易な転職は、「やりたいことと違った」「職場に馴染めない」などリサーチ不足によるミスマッチにつながります。今抱えている悩みや不安の解決策が、転職だけとは限りませんので、まずは転職を決断する前に、今の職場でできる解決方法を考えてみましょう。

●職場の頼れる人に相談する

業務内容や人間関係などの悩みや不満を抱えている場合には、まず職場の信頼できる同僚や先輩に相談してみるのが良いでしょう。自分だけで考えていると、視野が狭くなって「転職するしかない」と考えてしまうことがあります。言葉にして話すことが、自分の考えを客観的に捉えたり、整理したりするきっかけになるかもしれません。いろいろな意見を聞くことで、解決の糸口が見えることもあるでしょう。

また思いがけず、同じ悩みを抱えている人に出会えることも。共感されることで「私だけではなかったのだ」と精神的に楽になれるかもしれません。

●就労環境や労働条件について上司に相談する

仕事量が多すぎて心身が疲弊してしまっているケースや、結婚・出産・妊娠など、ライフステージの変化に合わせて働き方を変えたい場合は、まず上司に相談してみましょう。

部署の異動や勤務時間の短縮、シフトの変更など職場全体の労働管理の変更によって、転職せずとも今の職場で仕事を続けられるかもしれません。

また人間関係に苦悩している場合にも、部署異動などによって環境が変わり、働きやすくなる可能性があります。

●自分の成長のためにできることを実践してみる

看護師としての自信をなくしてしまった人は、まず自分自身のスキルを高める努力をしてみましょう。例えば勉強会や研修に参加し、基礎的な看護技術などを改めて勉強し直すことで、見失いがちだった基本の知識や技術を振り返ることにつながり、自信を取り戻せるかもしれません。また看護師をめざしていた頃の意欲を思い出すことで、モチベーションが上がることもあるでしょう。

5 看護師2年目で転職した方が良いケース

自分自身を振り返り、いろいろな意見を聞きながら、今の環境でできる解決策を試した上で、それでも糸口が見いだせない場合は転職の道を検討してみましょう。

職場を変えた方が良いケースとしては、以下のような悩みが挙げられます。

●心身の不調が続き、改善しない

働いていると誰しもストレスを感じるものですが、強い不安感が続く、好きだったことが楽しめない、意欲が湧かない、会話が頭に入ってこないなどの状況が続くときには、精神的に大きな問題が生じている可能性があります。まずは職場に相談して精神が落ち着くまで休暇を取る、シフトを変えて業務時間を減らすなど、対応策を話し合うことが必要ですが、改善されない場合には、我慢せずに転職活動を始めることをお勧めします。

●いじめやパワハラを受けて悩んでいる

職場の同僚や先輩からいじめを受けている、上司からパワハラを受けているという場合には、人事や職場の相談窓口に相談しましょう。

相談できる人がいない、窓口がない、あるいは一時的に解決しても、理不尽なハラスメントがさらに増す恐れがあるなど、同じ環境で働き続けることを苦痛に感じる場合には、転職を検討しましょう。

●労働環境や待遇面での改善が見られない

残業が常態化している、休暇が取れないなどの状況は、勤務先全体の人手不足などが背景になっていることが多く、職場に相談してもすぐに改善されないことが多々あります。また、労働環境に対して適正な待遇が得られない場合も、申し出をしたからといって、すぐに希望が叶わないことも多いでしょう。

状況の改善が見込めない場合には、労務管理がしっかりと整っている職場への転職を検討しましょう。

 6 2年目看護師の転職先選びのポイント

2年目の看護師は、社会人としてのマナーや看護師としての基本的なスキルは身についているため、1年目より転職するメリットが増えます。しかし、看護師としての経験はまだまだ不十分。2年目の看護師が転職先として選ぶなら、教育体制が整っていて、適切な教育・指導を受けられる職場を選ぶことをお勧めします。

以下に、2年目の看護師の転職先としてお勧めの職場と、あまり向いていない職場の例を紹介します。

●転職先としてお勧めの職場

・中規模病院

看護師としてのスキルをしっかりと定着させ、新たな経験を積みたいと考えている人に中規模病院が有力候補に。小規模病院に比べて高度な治療にあたる機会があり、教育制度も整っているケースが多い上、大規模病院に比べて患者数が少なく、患者の重症度も比較的低い傾向にあります。しっかりとした学びの場が確保されやすく、看護師としての経験と実績を積むために適している可能性が高いといえます。

ただし、救急を受け入れている医療機関や診療科によっては多忙を極めるケースがあり、丁寧な教育を受けられない職場もありますので、事前に確認が必要です。

・療養型や慢性期の病院・病棟

患者の容態が急変する可能性が低く、急性期のように一刻を争う精神的プレッシャーを感じることは多くありません。現在の仕事のプレッシャーやストレスが強い場合には、選択肢として考えられます。

一人ひとりの患者とじっくり向き合い、長期的な看護をしたいと考えている人にお勧めです。

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・専門性の高い職場

特定の分野や診療科に興味が湧いて転職を検討している人は、専門分科の病院を候補にするのがお勧めです。専門病院の場合、看護師としてのキャリアの長さにかかわらず、入職後から知識を学び、1から経験を積む人が多いため、2年目の看護師であっても意欲があれば、周囲とともに切磋琢磨し、学びながら成長していけるでしょう。

専門性の高い医師や看護師のもとで、専門領域における先端の医療を学ぶことができるので、その道を究めたい人にお勧めです。専門看護師認定看護師の資格取得制度があるケースも多いので、向上心があればキャリアアップもめざせます。

●難易度が高い(不向きな)職場

・小規模病院・クリニック

小規模病院の場合、スタッフの数が少ない分、少数精鋭で看護にあたっているため、1人にかかる負担が大きくなりがち。即戦力を求められることが多い上、経験がある前提での教育体制を組んでいる可能性があるので、看護師として3年程度の経験を積んでから転職することをお勧めします。

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・介護施設

医療的な処置よりも、利用者のケアが中心になる介護施設の場合、看護技術の習得が難しい傾向に。いずれ病棟勤務に戻りたいと考えている人にとっては、2年目という成長幅の大きい時期に、看護師としての可能性を狭めてしまうことにもつながりかねません。

また看護師の配置人数が少ない施設が多いので、緊急時などに1人で判断することを求められるケースも。豊富な看護技術や知識が必要なので、介護施設の転職を希望するなら、療養病棟などで経験を積んでからの方が活躍できる可能性が高くなるでしょう。

・訪問看護ステーション

自宅療養している患者を訪問して看護する仕事です。基本的に看護師は自分1人という状況が多いため、訪問前の準備段階から、患者の状況を想定して臨むなど豊富な経験値が求められます。また訪問中などに想定外のことが起きた際に、自分自身で判断し対処する必要があります。

そのため、多くの訪問看護ステーションでは、一定以上の経験年数を採用条件にしている傾向が見られることを念頭に置いておきましょう。

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もちろん、上記の例はあくまでも傾向であり、可能性の高さを考慮した内容です。当然、2年目の看護師に対する育成をしっかりと視野に入れ、教育体制を整えている職場もあるので、それぞれの医療機関を希望する場合はしっかりリサーチをして決めましょう。

7 転職を成功させるポイント

2年目の看護師は、社会人としての基礎知識が備わっている点や、新しい環境への適応力、体力などさまざまな面で優位性を感じてもらえるので、採用に対して積極的な医療機関は少なくありません。また、今後の伸びしろに可能性を感じてくれる医療機関もあるでしょう。ただし、募集があるからといって安易に転職の道を選び、転職先を決めてしまうと、後悔する結果を招くことも。

まずは自分が仕事をする上で大切にしたいこと、転職を考える際に優先したいことを整理しましょう。例えば、「患者さん一人ひとりとじっくり向き合いたい」という看護観や、自分の時間を大切にするためのワークライフバランス、職場の人間関係、適度な業務量と適切な給与など、転職先に求める条件や譲れない自分の価値観を整理することから始めることで、満足度の高い転職を実現することができるはずです。

◇    ◇    ◇

以上、2年目の看護師の転職について紹介しました。

2年目に入ると、職場全体のことや看護師という仕事の現状が見えてくることにより、1年目では考えなかった悩みや不安が露呈してくることもあるでしょう。

転職を考える背景や理由、事情は人それぞれですが、転職を考える上で大切なことは、自分が置かれている現状を客観的にとらえて、これからめざすべき道を見据えた上で最適な職場を探すことです。

まずは、自分自身の強みや長所、逆にウイークポイントを的確に把握すること。その上で、転職によるメリット・デメリットをしっかりと見極め、自分自身の適性や状況、心境などと照らし合わせながら、今の自分にとって最適な職場を探すことができれば、2年目の看護師であっても転職活動を成功させることは十分可能です。

当サイト「JOBSマガジン」では看護師の経験年数別の転職のメリット・デメリットを紹介する記事を掲載しています。転職活動のヒントにしてみてください。

また、「ドクターズ・ファイル ジョブズ」では、院長が自院の理念や患者・治療への思いなどを語ったり、先輩スタッフが職場や自身の働き方を紹介したりするインタビュー記事付きの求人が豊富です。職場のことがよくわかる情報が満載ですので、ぜひチェックしてみてください。

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こちらの記事の執筆者
花野 静恵

大学卒業後、編集制作会社でレジャー情報に関する雑誌編集、ウェブサイトの立ち上げに携わる。紙媒体の企画から執筆まで一貫して携われるステージを求めて北陸・金沢の出版社へ。30歳を機にUターンし、名古屋の編集プロダクションへ。2011年からフリーランスのライター、エディター、ディレクターとして医療や介護、レジャー、教育、スポーツなど多分野の情報発信を手がける。

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