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記事公開日:2023/03/27

最終更新日:2024/07/19

「訪問看護師」の仕事内容とは?向いている人ややりがいも解説

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クリニックや病院、介護施設など、看護師の働く環境は多様化していますが、昨今、看護師の注目を集めているのが、在宅療養している人の自宅へ行って看護する「訪問看護」の仕事(訪問看護師)です。
実際、厚生労働省が毎年実施している「介護サービス施設・事業所調査」によると、訪問看護サービスの拠点となっている「訪問看護ステーション」に在籍する看護師の数は年々増加しており、訪問看護は看護師の仕事選びにおいて有力な選択肢となっていることがうかがえます。

社会の高齢化が進行し、医療・福祉を含めた地域包括ケアの考え方が浸透する中、在宅での療養を希望する人たちに適切なケアを受けやすくする訪問看護は、社会的ニーズが今後ますます高まっていく仕事の一つといえるでしょう。

この記事では、そんな訪問看護という仕事にフォーカスし、仕事内容や訪問看護師として働ける事業所の種類、一日の流れ、向いているタイプ、職場の探し方などを紹介します。「訪問看護の分野に興味がある」「訪問看護師になりたい」という人はもちろん、「訪問看護についてまったく知らない」という人も、ぜひチェックしてみてください。

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1 訪問看護はどんな医療サービス?看護師としての関わり方を知ろう

訪問看護とは、「看護師などが療養者の自宅を訪問して、主治医の指示や連携により行う看護(療養上の世話や必要な診療の補助)」のこと。病気や障害で在宅療養している子どもから高齢者までの幅広い年齢層に向けた医療サービスの一つで、地域医療と密接に関わっています。

訪問看護に従事する訪問看護師は、主治医の指示のもとで、療養者の心身の状態に合わせて、点滴やカテーテルの管理といった医療処置、入浴介助や排泄介助といった生活面のケアによる身体的・精神的な看護を行います。また、看護だけでなく入退院(入退所)に関する相談への対応、在宅ケアサービスの紹介、関連機関との連携などを図りながら、本人や家族が希望する療養生活をかなえるために多角的な支援や調整を行うのも、訪問看護師の重要な役割です。
勤務先によっては、「病気や障害があっても、居宅で最後まで暮らしたい」と願う療養者のために、疼痛や苦痛などの緩和ケア、療養環境の調整、本人・家族の精神的支援を含めたターミナルケアに携わるケースも増えています。

なお、訪問看護には、介護保険や医療保険を利用して受けられるもの、全額自己負担で受けられるものがあります。
前者は保険によって利用条件や利用回数、利用時間などが決まっていますが、療養者は自己負担額を抑えられます。一方、後者は事業所によってさまざまなサービスプランが用意されており、「療養者が利用時間を自由に選べて、24時間の看護も受けられる」「訪問看護師に長距離移動を付き添ってもらう」など、公的保険を用いる場合よりも手厚い医療サービスを受けることができます。

2 訪問看護師の主な仕事内容

前項で紹介したとおり、訪問看護の仕事内容は多岐にわたります。その代表的な仕事内容について、「看護に関する仕事」と「看護以外に関する仕事」に分けて詳しく解説しますので、一つ一つ見ていきましょう。

●看護に関する仕事

・健康状態の観察(アセスメント)

体温や脈拍、血圧、筋力、聴力、皮膚の状態、認知状態、栄養状態、睡眠状況、排泄状況といった全身の健康状態の観察(アセスメント)をはじめ、療養者一人ひとりの病状や障害の状態の確認を行います。

・日常生活のケア

食事環境の整備や口腔ケア、入浴介助、排泄介助など、療養者が日常生活を快適に過ごせるようにするための支援や介助、指導を行います。

・病状悪化の防止・回復

予防的看護として、床ずれや拘縮(こうしゅく)、肺炎、低栄養などの予防、健康維持や悪化防止の支援。寝たきり予防のためのケアなどを行います。

・療養生活の相談対応やアドバイス

療養者本人の希望や思いを聞き取り、それに応じた生活目標をかなえるための支援、精神状態の安定を保つためのケアを担います。また療養者の家族にも寄り添い、療養に関する困り事や悩み事へアドバイスするだけでなく、状況によっては相談窓口の紹介なども行います。

・リハビリテーション

体位変換やポジショニング、関節可動域訓練・指導、ベッド・車いす・自助具など福祉用具の利用支援、生活の自立への支援、外出や社会復帰への支援を実施します。ほかにADL(日常生活動作)やIADL(手段的日常生活動作)の維持、向上のための訓練も行います。

・点滴、注射などの医療処置

医師の指示に基づき、点滴注射、床ずれや創傷の処置を実施します。さらに、経管栄養法の管理や留置カテーテルの管理、吸引管理、在宅酸素療法管理といった医療機器や器具使用者のケアのほか、疼痛や血糖コントロールなどの症状管理・医師などへ情報提供をします。

・服薬管理や痛みの軽減処置

療養者の薬の飲み忘れや誤飲を防ぐための服薬管理を行い、訪問看護がない日も家族らがサポートできるよう家族への助言・指導も実施します。また終末期の療養者の場合には、疼痛コントロールなどの緩和ケアも担います。

・緊急時の対応(オンコール対応)

療養者の病状の急変などに備えて、勤務先によってはオンコール体制を設けています。この場合、訪問看護師は緊急用電話を自宅へ持ち帰り、療養者や家族からかかってきた電話に対応し、状況次第では緊急訪問を行います。また、高齢者向け施設などへの訪問看護の場合、当番制などで夜勤勤務があるケースもあります。

●看護以外での仕事

・主治医・ケアマネジャー・薬剤師・歯科医師などへの報告・調整

療養者の対応について、医師、ケアマネジャーをはじめ在宅ケアに携わるさまざまな職種間での連携も重要です。特に医療機関の入退院や介護施設の入退所時には、医療処置、ケア内容の引き継ぎ、病院や施設との情報共有などを行います。

・日常的なバイタルの情報や容態を記録

療養者に関する日常的な記録として、訪問年月日や病状、バイタルサイン、看護内容などを記録。その他、バイタル情報やその日の具体的な容態なども記録書として残しておきます。

・訪問看護計画書の作成

訪問看護を実施するにあたり、療養上の目標やその達成に向けて行うサービス内容などを記載する「訪問看護計画書」を作成するのも訪問看護の仕事の一つ。訪問看護計画書は、主治医の指示により、初回訪問時や主治医の指示が変更された際や、ケアマネジャーによるケアプランが更新された際などに作成し、定期的に(月に1回程度が一般的)主治医へ提出します。

・訪問看護報告書の内容を主治医へ報告

月に1回、療養者の経過や看護内容を記録した訪問看護報告書を作成し、主治医へ提出します。

・地域包括支援センターや居宅介護支援事業所、医療機関の地域連携室などへの営業

勤務先によっては訪問看護の利用者を増やすための営業活動が業務に加わることも。主にケアマネジャーや医療連携室の担当者との良好な関係性を築くことで、新たな利用者の紹介をめざします。

3 訪問看護師が所属する主な事業所

次に、訪問看護サービスを提供している主な事業所を見ていきます。事業所の特徴だけでなく、訪問看護師として働く観点での各事業所の特色も紹介しているので、職場選びの参考にしてみてください。

・訪問看護ステーション

訪問看護ステーションとは、介護保険法に基づいて都道府県知事等の指定を受けて運営される、訪問看護サービスに特化した事業所のこと。訪問看護サービスを提供している事業所の約9割が訪問看護ステーションであり、訪問看護の中核を担っています。

所属するスタッフは、主に看護職員(看護師、准看護師、保健師、助産師)とリハビリ職(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士)に分かれており、常勤の医師は基本的にいません。なお、訪問看護ステーションの経営者・責任者の立場である「管理者」という役職に就任できるのは、看護師または保健師のみです。

訪問看護サービス事業所としての求人数は以降で紹介する他の事業所よりも圧倒的に多く、勤務体制や労働条件もさまざま。しっかり探すことで、自分の希望にマッチする職場に出会うことも期待できます。

・保険医療機関(クリニック・病院)

訪問看護部門を設けていたり、外来部門が兼任したりするなどの方法で、訪問看護サービスを提供している、クリニックや病院などの保険医療機関を指します。
保険医療機関は、原則として介護保険法の「みなし指定訪問看護事業所」として扱われるので、訪問看護サービスを提供する事業所として改めて都道府県知事等の指定を受ける必要はありません。

そのクリニックや病院で受診している患者のみに訪問看護サービスを提供するため、療養者の主治医も所属していることが大半。よって、主治医との連携を図りやすいという特長があります。

・地域密着型サービスの提供事業所

介護保険制度の地域密着型サービスの一つである「定期巡回・随時対応型訪問介護看護」「看護小規模多機能型居宅介護」により訪問看護サービスを提供する事業所を指します。常勤の看護師1人を含む常勤換算2.5人以上の看護職員が配置されている場合は、「みなし指定訪問看護事業所」として、医療保険による訪問看護も提供できます。

介護と看護の一体型のサービスを提供しているので、介護分野の知識や経験を積みやすいといえるでしょう。

・訪問看護サービスを提供している民間企業

訪問看護ステーションやクリニック・病院による訪問看護と同様、看護師などによる訪問看護を提供する民間企業もあります。この場合、医療保険や介護保険の対象外(自費のみ)となっており、利用料金はそれぞれの事業所によって設定されています。
遠距離の外出支援や長時間の滞在、受診時の同行など、公的保険では対応が難しい独自のサービスを行う企業もあります。なお、このようなサービスを実施する際も、主治医から指示を受けることは必須です。

公的保険の訪問看護よりも少人数の療養者に深く関われるケースが多く、本人や家族との信頼関係を一層強く築けるかもしれません。

4 訪問看護師の一日の流れ

訪問看護師が毎日どのような流れで仕事をしているか、訪問看護ステーションでの一日のタイムスケジュール例を紹介します。勤務先によって違いはあるものの、基本的なイメージを膨らませる上での参考にしてください。

訪問看護師の一日のタイムスケジュール例

【9:00】出勤/朝礼・訪問の準備

出勤したら、朝礼や全体ミーティングを実施。前日の訪問内容や緊急対応などの申し送り、今日のスケジュールの確認、その他の連絡事項などをスタッフ間で共有し合います。訪問数は、一般的には午前中に2~3件、午後に2~3件です。
その後は、療養者のカルテを確認、血圧計や体温計などを用意、ガーゼやワセリンといった消耗品の補充といった準備を念入りに行います。

【9:15】午前の訪問スタート

勤務先によっては入職したての頃に先輩スタッフが同行する場合もありますが、基本的に療養者宅への訪問は自分一人で行います。訪問先の場所に応じて、徒歩や自転車、自動車を使い分けます。

【9:30】療養者の家でケア開始

療養者の家に着いたら、訪問看護計画書の内容を踏まえて、健康観察や医療処置など各種対応します。なお、1件あたりの訪問時間は、療養者が利用する保険や自費サービスによって異なります。

  • 介護保険の場合…「20分未満」「30分未満」「30分以上60分未満」「60分以上90分未満」のいずれか。
  • 医療保険の場合…30~90分の範囲内。
  • 自費の場合…サービス内容によって訪問時間はさまざま。

【12:30】昼休み

午前の訪問が終わったら昼休み。昼食は、職場で取ったり、午後の訪問先によっては帰社せずに外で済ませたりします。

【13:30】午後の訪問スタート

午前と同様に、訪問予定の療養者宅を順番に回って、必要なケアを行います。

【16:30】帰社/事務作業・連絡対応など

午後の訪問を終えたら、職場に戻って、備品の後片づけ。そして、訪問した療養者に関する訪問看護記録をまとめます。また、主治医やケアマネジャーへの療養者に関する報告も行います。そのほか管理者やスタッフ間での連絡事項の共有、訪問看護計画書や訪問看護報告書の作成などもこの時間に行うことが多いです。

【18:00】退勤

社内での業務を終えたら、この日の仕事は終了です。 勤務先にもよりますが、残業は比較的少ない傾向にあります。

5 訪問看護師のやりがい・魅力

訪問看護の分野で活躍している看護師の中には、大規模病院やクリニックでの勤務経験など、さまざまな経歴の人がいます。訪問看護師として働く場合、他の現場と比べてどのようなやりがいや魅力があるのでしょうか。
モチベーションアップや働きやすさを感じられる訪問看護ならではの特長などを見ていきましょう。

・ホスピタリティー精神を発揮しやすい

クリニックや病院での勤務経験者の中には、多くの患者への対応に追われてしまい「一人ひとりとゆっくり話すことができなかった」「思うようにケアに時間をかけられなかった」というジレンマを感じたことのある人も多いようです。

訪問看護の場合、療養者の家を訪問してケアしている間はその療養者だけに集中できるので、話に耳を傾けたり顔色や表情などの変化に気を配ったりしながら対応するなど、こまやかなケアが可能に。また、「どういう療養生活を送りたいか」といった療養者の意思を尊重した上で、生活環境や暮らしぶりに合わせた看護ができるので、療養者の思いに寄り添えていることを実感しやすいです。

・療養者本人や家族からの感謝を実感できる

クリニックや病院で働くことの良さの一つは、常に一緒に動く同僚の看護師やスタッフたちがいること。同僚と協力し合える環境が、楽しさや刺激へとつながる人も多いでしょう。
その一方で、患者にとって複数いる看護師の中の一人という状況の中で働くケースが多いので、自分の頑張りに対する患者の満足感というものを実感しづらいという人もいるかもしれません。

それに対して、療養者の家へ訪問してマンツーマンで看護する訪問看護師の場合、自宅でケアを受ける療養者にとって欠かせない存在だと実感できる場面が多く、充実感につながりやすいです。さらに、誠心誠意ケアをして心を通い合わせれば、療養者本人や家族の喜びや感謝の気持ちなどを直接伝えてもらえることも。これが何事にも勝るやりがいだと感じている訪問看護師は多いといいます。

・主体的に仕事に取り組めて自己裁量の範囲が広い

点滴やカテーテル管理のような診療の補助については医師の指示を仰ぐことが原則ですが、食事のケアや清潔のケア、排泄のケアといった療養上の世話は、現場で療養者や家族の意向を確認しながら訪問看護師の判断のもとで実施します。

このように、訪問先で自分自身の裁量に任される範囲は広く、療養者が快適に過ごすことを第一に考えたサポートを行えることも、訪問看護師の魅力です。

・地域医療への貢献を実感できる

訪問看護は、ケアマネジャーや医療・福祉関係者といった地域医療に欠かせない職種の人たちと連携を図りながら取り組むものなので、自分自身も地域医療を支える一員として役に立てていることを実感しやすいです。

・移動時など、自分のペースで行動しやすい

療養者の家への往復は一人で移動することが多いため、昼食のタイミングや場所を自分である程度選べたり、外での休憩時間中に郵便局や銀行などでの個人的な用事を済ませたりしやすいのは、外出が中心の訪問看護の魅力。
また、車の中など一人で過ごす移動時間が気分転換になって、仕事のモチベーションにつながるという声もあるようです。

・夜勤のない職場や土日祝休みの職場が多く、ワークライフバランスを保ちやすい

もちろん勤務先によって違いはありますが、病棟勤務などと比べて夜勤が少ない、あるいは夜勤がない職場が多いというのも働きやすさの一つ。また、土日祝を休みとしている職場が多いので、家族や友人とのプライベートでの予定を合わせやすいです。さらに、残業時間も少なめで定時での出退勤がしやすい傾向にあります。
以上より、安定した労働時間や休日が見込めるので、ワークライフバランス(バランスのとれた仕事と生活)を保ちやすいといえるでしょう。

ただし、オンコール対応がある職場の場合、休日や勤務時間外、夜間での対応が発生するケースもあるので、志望する事業所の体制はあらかじめ確認しておきましょう。

6 訪問看護師で必要なこと

訪問看護師として従事する際は、正看護師または准看護師の国家資格が必要です。ただし、准看護師は対応できる業務に制限があるため、求人では「正看護師に限る」といった応募条件がつけられていることが多いです。 加えて「3年以上」といった臨床経験を求められるケースもありますが、最近は経験問わず新卒で募集・採用し、独自に教育する事業所も増えています。
なお、遠方の訪問先を抱えている事業所の場合には自動車の運転免許が必要となる場合もあります。

また、一人で療養者と向き合う訪問看護師にとって、コミュニケーション力や急変時の判断力や対応力、ほかの職種との調整能力は不可欠。これらが必要となる理由を以下にまとめましたので参考にしてください。

・コミュニケーション力

療養者一人ひとりに寄り添い、より深くこまやかな看護を行う上で、療養者本人や家族との綿密なやりとりが業務では求められます。療養者や家族から安心して看護を任せてもらえるように、趣味の話などの雑談をきっかけに親近感を持ってもらえるように努めたり、療養者や家族の心情に配慮した伝え方や受け答え方で不安を抱かせないように心がけたりするなど、距離を縮めるためのコミュニケーションの工夫が不可欠。訪問先によって年齢も性別も異なる療養者や家族たちと、それぞれに合ったコミュニケーションを図っていくことが信頼関係を築くポイントとなります。

コミュニケーション力の必要性は訪問看護師に限ったことではありませんが、療養者の看護を一人で担いつつも、さまざまな人たちと関わりを持つ訪問看護師には特に重要といえるでしょう。

・判断力・対応力

療養者からの呼び出し、容態の急変といった緊急事態への迅速かつ柔軟な対応が求められることも。また医療機関ではなく療養者の自宅での看護が基本なので、医療設備が万全ではない状況で医療処置を行わなくてはならないケースがほとんどです。機転を利かせた判断・対応が業務において求められる点は押さえておきましょう。

・他職種との調整能力

在宅ケアを支える医師やケアマネジャーはもちろんのこと、療養者のケア内容によって歯科衛生士、理学療法士、薬剤師などさまざまな立場の関係者と連携していかなければなりません。
例えば、同じ訪問看護ステーションに所属している看護師と理学療法士が療養者の身体機能の情報を共有し合って、リハビリ内容を検討するというケースや、療養者の要望を踏まえて訪問看護計画の作成時に、ケアマネジャーとのやりとりで訪問回数や訪問時間を決めるケースなど、さまざまなシーンでほかの職種の人たちとケアに関する調整が求められます。

7 訪問看護師に向いているタイプ

訪問看護師は、療養者の自宅を訪ねて、療養者にとって唯一の看護師として向き合うことができます。だからこそ、日頃から患者や家族と深く関わり合いながら看護したいと思っているような人に向いているといえます。
その一方で、訪問看護は主治医やケアマネジャーなどとのチーム体制で取り組んでいく側面もあるため、いろいろな立場の人と連携しながら働くことにやりがいを感じやすい人にもぴったりかもしれません。

また、ルーティンワークをこなすという場面が少ないという点も訪問看護ならでは。決められたことを淡々とこなすのではなく、看護する相手一人ひとりの性格や生活環境、その場の状況などに合わせて主体的に考えながら取り組んでみたいと思う人は、訪問看護師ならその希望を満たしやすいといえるでしょう。

さらに、患者の喜びの声にふれたいという欲求が強い人、患者から信頼を得られているという実感を強く抱きたいと思う人は、療養者や家族の喜ぶ姿や感謝の気持ちに直接ふれる機会の多い訪問看護師の仕事に、充実感を抱きやすいでしょう。

8 訪問看護の職場の探し方

訪問看護師の求人は、求人サイトや転職エージェント、ハローワークなどで扱われることが多いです。訪問看護という仕事、働き方に少しでも興味が湧いたという人は、これらの方法で、希望する勤務地や条件面などに合わせて実際の働く環境や条件面などをリサーチしてみましょう。

当サイト「ドクターズ・ファイル ジョブズ」では、訪問看護師の求人を多数掲載しています。
エリアや駅、雇用形態はもちろん、「ブランクOK」「子育てママ在籍中」「退職金あり」などのこだわり条件でも絞り込めるので、自分が重視している条件で求人を探しやすいです。ぜひ活用してみてください。

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以上、訪問看護師の仕事についてさまざまな角度から紹介しました。療養者やその家族と信頼関係を築きながら働くことへの充実感は、訪問看護師でないとなかなか味わえないもの。看護師としての新たな活躍の場を探している人は、ぜひ選択肢の一つに入れてみてください。

 

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こちらの記事の執筆者
花野 静恵

ライター

大学卒業後、編集制作会社でレジャー情報に関する雑誌編集、ウェブサイトの立ち上げに携わる。紙媒体の企画から執筆まで一貫して携われるステージを求めて北陸・金沢の出版社へ。30歳を機にUターンし、名古屋の編集プロダクションへ。2011年からフリーランスのライター、エディター、ディレクターとして医療や介護、レジャー、教育、スポーツなど多分野の情報発信を手がける。

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