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武田 元信 院長の独自取材記事

かまとり武田肛門科

(千葉市緑区/鎌取駅)

最終更新日:2021/11/30

武田元信院長 かまとり武田肛門科 main

どことなくおしゃれな雰囲気が漂うJR外房線鎌取駅南口。そんな街の一角にあるのが、「医療法人社団武田会 かまとり武田肛門科」だ。開業したのは1999年。武田元信院長は、日本大学医学部を卒業後、社会保険中央総合病院(現・独立行政法人地域医療機能推進機構東京山手メディカルセンター)、大腸肛門病センター勤務や東葛辻仲病院手術室長などを経て開業。痔の治療・手術や大腸疾患の治療に傾注している。「大腸肛門科は、受診するのが恥ずかしいと思うかもしれませんが、早ければ早いほど治療が軽くて済むはずなので、痔で悩んでいる方は早めに受診を」と話す武田院長。いろいろ話を聞くと、院長はじめスタッフたちの患者へのこまやかな心遣いがあちこちに感じられた。

(取材日2016年7月19日)

大腸内視鏡検査や内視鏡的治療で早期発見・早期治療

開業されてから何年になりますか。

武田元信院長 かまとり武田肛門科1

開業したのが1999年ですから、もう17年になりますね。今はマンションが数多く立ち並んでいますが、当時はこの辺りはまだ何もなかったんですよ。おゆみ野ニュータウンとして開発されるということを聞きまして、実家も近かったものですから、この地に開業しました。街全体としては若いファミリー層が多く、一方で古くからこの土地に住まわれているご高齢の方もいらっしゃいますね。

こちらにはどんな疾患を持つ患者さんが多く受診しているのですか。

大腸ポリープや大腸の潰瘍性炎症、痔など大腸や肛門の疾患の方がやはり多いですね。年齢的には50代から60代、男女比でいえば、男性6割、女性4割くらいでしょうか。痔は男性に多いと思われがちですが、女性の方も多く、特に妊娠出産2回目に痔がひどくなったケースが多くみられます。乳児痔ろうになった赤ちゃんや裂肛を起こした小学生も来ることもありますね。小学生は年齢的に胃腸の働きが活発で太い便になることが多く、その割には肛門周囲の組織が脆弱なために切れてしまうことがあります。大腸の内視鏡検査を受ける方もたいへん多く、大腸ポリープが見つかった際、内視鏡的治療で切除できる場合はここで切除しています。

院長が医師をめざしたきっかけを教えてください。

武田元信院長 かまとり武田肛門科2

私の実家は6代から7代くらい前から代々医師をしています。両親は近くの浜野で開業しており、父は外科、母は耳鼻科です。両親の姿を見て育っていますので、医師になるのは自然な流れだったのでしょう。日本大学を卒業後、最初は、社会保険中央総合病院(現・独立行政法人地域医療機能推進機構東京山手メディカルセンター)の麻酔科に勤務しました。いろいろな医局の先生方と仕事をしていく中で、大腸肛門科にとても魅力を感じました。というのも、医局がとても楽しい雰囲気だったことと、大腸肛門科は自分で検査、診断して自分で治療・手術するというように、自身の手で治療を完結できる点がいいなあと思ったのです。それで麻酔科から大腸肛門病センターに移籍しました。そこでは初代センター長の故・隅越幸男先生と、岩垂純一先生のもと、いろいろな臨床を経験させていただき多くのことを学びました。

迅速かつ適切な対応と快適な環境で心身を癒やせる場に

こちらの診療方針を教えてください。

武田元信院長 かまとり武田肛門科3

もしも自分が受診するならどんなクリニックがいいかということを念頭に置いて診療をしています。専門の医師として一人ひとりの患者さんに最も適した医療を提供することはもちろん、患者さんが快適で心身を癒やせる場でありたいと考えています。痔の手術では術後の管理が重要で入院していただくことも多く、入院患者さんが快適に過ごせるようさまざま工夫しています。例えば、個室ではインターネットの接続ができますし、食事は院内の厨房ですべて調理してお出ししています。私も入院患者さんと同じ昼食を食べているのですが、今度はこんな料理を出して、などと注文を出すこともあります(笑)。そしてもう一つ、大切にしていることは「凡事徹底」です。「凡事徹底」とは、当たり前のことを当たり前に行うこと。診察から治療、手術、看護にいたるまで当たり前にやるべきことを当たり前にきちんと行う、それがとても重要で、ミスを防ぐことにつながると思います。

普段心がけていることはどんなことですか。

患者さんを待たせないことです。もしも自分が受診した場合、待合室で延々と待たされるのはやはり嫌ですから。患者さんの待ち時間がなるべく少なくなるよう、スタッフ一同スピーディーに対応しています。私が診察する診療室の他にも、看護師が説明する処置室が2部屋あり、看護師も多く在籍していますので、同時に複数の患者さんへの対応ができるようになっています。看護師はじめスタッフは長く勤めていますので、それぞれやるべきことがわかっており、以心伝心といいますか、迅速かつ適切な仕事をしてくれています。

サイトにあるアンケートでも、手際がよいとの感想がありました。スタッフをまとめる秘訣はあるのですか。

現在スタッフは看護師やパート、事務、クリーンスタッフなど合わせて20人ですが、みんな人間関係もよく、仲良くやってもらっています。毎日朝礼を行い情報共有し、特に重要な症例などの場合はカンファレンスを行っています。スタッフの取りまとめは婦長が中心となっており、とても助かっています。婦長といっても妻なのですが(笑)。そんな職場環境がよいのか、皆さん長く勤務していますね。

病診連携はどのような体制になっていますか。

武田元信院長 かまとり武田肛門科4

こちらで対応できない大きな大腸ポリープが見つかった場合や大腸がんの疑いがある場合などは、千葉市立青葉病院や千葉県がんセンターに紹介しています。逆に、千葉大学医学部附属病院や房総地域の市民病院などから紹介されてくる患者さんも多いですね。もともと肛門科専門のクリニックは少ないという背景もあるのでしょう、千葉県内だけでなく、県外からの患者さんが来る場合もあります。

痔は放置すると悪化するばかり。悩んでいないで受診を

大腸肛門科を受診するタイミングについて教えてください。

武田元信院長 かまとり武田肛門科5

健診で大腸がんの疑いや便潜血が陽性と出た場合や、下血、排便の回数が多い頻便などの症状があったらすぐに受診してください。痔で出血がある場合も早めに受診しましょう。5年も10年も痔を患っている方が多いのですが、肛門からイボが飛び出てしまう痔核で、自然に戻る段階でも放置しておくと、5年後にはかなり悪化し手術が必要となるデータも報告されています。早めに治療すれば痛みも少なく早く治るはず。なので、悩んでいないで早くいらしていただきたいですね。大腸がんの疑いがあっても、検査をしたら何でもないというケースも多いですから、安心するためにも受診することは必要です。

痔主にならないためのアドバイスをお願いします。

便秘や下痢を繰り返さないこと。そのためには食物繊維や乳酸菌を摂取して腸内環境を整えましょう。トイレにいる時間を短くすることも大切です。トイレは排便したくなったら行くのが基本で、出したくないのに、朝の習慣だからといって長い時間トイレにいるのはお尻がうっ血してしまう原因となります。またせっけんでお尻を洗わないこと。せっけんで洗うとかぶれてしまい、かゆみを引き起こすことがあります。

ところでプライベートはどのようにお過ごしですか。

映画が好きなので、時間がある時は映画を観に行きます。日本映画より洋画のほうが好きで、先日もSFの洋画を観にちはら台の映画館に行ってきました。あそこには4Dの体感型劇場上映システムがあるので、臨場感たっぷりに楽しめるんですよ。あと、週に1回はテニススクールでテニスをしたり、ジムに行って有酸素運動をしています。有酸素運動をして少しでもおなかの脂肪を燃焼させないと(笑)。

では最後に今後の展望と読者へのメッセージをお願いいたします。

武田元信院長 かまとり武田肛門科6

食の欧米化に伴い大腸がんになる人が増加し、男性も女性も死亡原因となるがんの中でも上位に入ります。大腸がんは早期に発見すれば治ることも見込めるがんですので、今後も内視鏡検査に力を入れて早期発見に努めていきたいですね。また、胃がんの原因となるピロリ菌除去にも力を入れていこうと思います。現在、内視鏡検査が混んでいてすぐに予約を受けられず申し訳なく思っています。今後、できれば内視鏡センターを新設して検査体制も充実できればと考えています。大腸肛門科は受診しにくいと思いますが、出血などの症状があれば、恥ずかしがらず早めに受診してくださいね。

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