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羽田野 大輔 院長の独自取材記事

向陽台歯科医院

(仙台市泉区/泉中央駅)

最終更新日:2022/05/12

羽田野大輔院長 向陽台歯科医院 main

宮城交通の向陽台二丁目南バス停留所正面。ピンク色の看板が目印の「向陽台歯科医院」は、素朴な外観でシンプルな内装だ。院内を彩る絵や季節の飾りが患者の目を楽しませてくれる。羽田野大輔院長は父親から同院を受け継ぎ、2020年に院長として就任した。とにかく患者の話を聞き、患者とのコミュニケーションを大切にしていると語る羽田野院長。患者は若い世代から高齢者まで幅広く、口腔状態もさまざまだという。地域のかかりつけ医として、定期的に歯のメンテナンスに通うといった予防的視点をもっと広め、地域の健康増進に努めていきたいと話す。そのため、歯科医師としてのスキルアップを常に心がけているとのこと。取材に対してはメモを準備してインタビューに応じてくれた羽田野院長。何事にも正面から真面目に取り組む人柄が垣間見えた。

(取材日2022年3月17日)

父親から受け継いだ場所で、地域のかかりつけ医に

先代からのクリニックだそうですが、ここはどのような地域ですか?

羽田野大輔院長 向陽台歯科医院1

古くからある団地のため高齢の方も多いですが、最近は新しく建て替えられる家も多く、若い世代も増えてきました。私が歯科医院を継承するにあたってここに戻ってきた時、人柄の良い方々ばかりだとあらためて感じました。人に支えられているというのはこういうことなんだと実感しました。というのも、私が院長になった年は新型コロナウイルス感染症が広がり始めた時期だったんです。覚悟はしていましたが、それでも患者さんが来てくれて、新規の方も増えました。頼っていただけるのはうれしいですし、来てくださる患者さんのためにも日々の診療でお返しできるようにしたいと思っています。

患者さんも地域の人が多いのですか?

地域の方が多いですが、先代から通ってくださる患者さんの中には遠方の方もいらっしゃいます。わざわざ当院を選んで来てくださるというのはありがたく感じています。患者層としては高齢の患者さんから若い世代の患者さんまで幅広くいます。基本的には地元のクチコミによる来院が多いです。小さいお子さんがいるご家族や働き世代の患者さんも増えてきています。

院長は先代と同じ高校・大学を卒業されているのですね。

羽田野大輔院長 向陽台歯科医院2

そうですね。当時は男子校で自由な校風に憧れて父と同じ仙台第二高等学校に入学しました。高校卒業後、最初は東京の大学に入学し文系学部で学んでいました。しかし就職や将来について迷ってしまった時期があり、父から進路で悩んでいるならと、岩手医科大学歯学部の編入制度を教えてもらいました。人生を変える時だと思い歯科医師になるんだという強い気持ちで岩手医科大学に編入学しました。道筋をつけてくれて歯学部に通うことを応援してくれた両親に感謝しています。歯科医師国家試験に合格した時は本当に喜んでくれました。歯科医師として実際に仕事をしていると大変な時もありますが、患者さんから「ありがとう」といった言葉をいただけるのは、うれしい職業だなあと感じますね。院長に就任して、勤務医と比べると考えることや実務の多さに驚きましたが、これからも日々確実に乗り越えていきたいと思います。

コミュニケーションを重視。話を聞き共通認識を持つ

患者さんはどのような主訴で来院されますか?

羽田野大輔院長 向陽台歯科医院3

痛みの訴えが多いですね。虫歯や歯周病といった状態の方が多いです。当院は、患者さんそれぞれに合わせた診療をしています。全身的既往のある高齢の患者さんに対しては基本的にまず噛めるようにしていくこと、お口の機能回復を優先します。また、とくに若い世代の患者さんには予防的視点を持つことの大切さを診療の中で伝えています。意識改革というと大げさですが、予防の意識があるかどうかで、全身の健康状態にもつながっていくと思っています。

診療の流れを教えてください。

まず患者さんの主訴や要望を聞き、それから口腔状態を把握して、治療に移っていきます。とにかく患者さんの話を聞くことを大事にしているので、初診では特に時間を割くようにしていますね。説明もわかりやすい言葉を使うようにしています。ご自身のお口の現状を把握していらっしゃらない方には現状を理解していただくためにも、説明は丁寧に行うよう気をつけています。治療方法を決める際も、まずは患者さんの要望を聞いて進めていきます。可能な限り要望に沿って治療を進めていきたいのですが、どうしても難しいケースもあります。そのときも必ず患者さんにいくつか選択肢を提示した上で説明し同意を得た場合は治療を進めていきます。

患者さんと接する上で心がけていることは何ですか?

羽田野大輔院長 向陽台歯科医院4

繰り返しになりますが、患者さんの話をよく聞くことです。よく聞いた上でこちらも治療方針を提案して患者さんとできるかぎり話をします。お互いに寄り添っていくイメージですね。当たり前ですが、治療は患者さんの同意を得てから行うものであり、患者さんと私たちが共通認識を持つことが大切です。お互い同じ目標に向かっていかなければなりません。歯科医師と患者さんの目標がばらばらだったり、認識が違ったりしているとゴールにたどり着けません。そうならないために、とにかく患者さんとのコミュニケーションを重要視しています。

地域で頼られる存在をめざして

SNSでの情報発信も始められたそうですね。

羽田野大輔院長 向陽台歯科医院5

SNSは私が運営して更新しています。手軽に情報が発信できますし、画像を使えるのが便利ですね。特に院内の様子は画像だと雰囲気が伝わりやすいですね。季節ごとに飾りつけを変えているので見ていただければうれしいです。これからは歯科治療に関する内容もアップしたいと思っています。できるだけ丁寧に情報発信をしていきたいです。

今後の展望をお聞かせください。

患者さんに提供できる治療を増やしていきたいです。「あそこに行けば何とかなる」と言ってもらえるようになれればうれしいですし、それが目標でもあります。そのために、日々知識や技術のスキルアップを心がけています。父が長年診療してきた姿を見てきたので私も地域に頼られる存在になりたいと思っています。地域のかかりつけ医として、貢献できるようにこれからも努力していきたいと思います。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

羽田野大輔院長 向陽台歯科医院6

どんな小さなことでも構いませんので、気になることがあればお気軽にご相談ください。歯科医院でお口の状態を確認して現状を把握するだけでも不安が少なくなると思います。患者さんのお話をよく聞いて一人ひとりに合った治療を心がけています。これからも地域のかかりつけ医としてよろしくお願いします。

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