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逸木 敬侑 院長の独自取材記事

いつき歯科医院

(北九州市門司区/門司駅)

最終更新日:2023/07/11

逸木敬侑院長 いつき歯科医院 main

西鉄・西門司市民センターバス停留所から徒歩1分の「いつき歯科医院」。1978年に開業、1991年に現在地へと移転し、長年地域の歯科医療を支えてきた逸木秀行先生から、2021年1月、院長のバトンを渡されたのが、息子の逸木敬侑(いつき・たかゆき)先生だ。「地域の誰がどんな症状で来られても、レベルの高い診療を提供できる歯科医院でありたい」と、数多くの勉強会に参加するなどして貪欲に研鑽を積みながら、日々の診療にあたっている。経験豊富な歯科技工士が常駐し、かぶせ物や入れ歯の作製・調整にも精密かつ迅速にあたる。高い向上心と謙虚な語り口が印象的な逸木院長に、これまでの経歴や診療方針、注力している予防歯科や訪問歯科診療などについて話を聞いた。

(取材日2021年11月16日/情報更新日2023年7月3日)

あらゆる分野でよりレベルの高い治療を提供するために

まず、これまでの経歴から聞かせてください。

逸木敬侑院長 いつき歯科医院1

私は生まれも育ちも、門司です。子どもの頃は、授業中に手を挙げて発表するなんていうことは絶対ないような、おとなしいタイプでした。父は普段はとても優しいのですが、私が虫歯になってしまうと怖かったですね。自分の子どもが虫歯になることが嫌だったんでしょう。虫歯があることがばれると怒られるので、学校で歯科検診がある日は仮病を使って休んだこともありました(笑)。父が患者さんに街中で声をかけられたりして慕われている様子を、幼い頃から身近で見てきた影響があったのかはわかりませんが、高校生の時に進路選択で理系を選び、歯科医師になろう、後を継ごうと決めました。九州歯科大学を卒業し、千葉県や若松区の歯科医院で勤務した後、2016年に当院に戻り、父と2人体制で診療を行っています。

診療にあたって大事にされていることは何ですか。

小さいお子さんから高齢の方まで、さまざまな主訴のある地域の方が来院されますので、オールマイティーになるべく全分野対応できるように、そして保険診療でも、できる限りレベルの高い良い治療を提供できるように心がけています。歯科医療は日々進歩していますので、常に新しい知識と技術を取り入れられるよう、さまざまな分野の勉強会に積極的に参加。専門分野をつくったほうがいいと言われることもあるのですが、私は全部やりたい。手を抜けるところがないんです。治療の中で一番気をつけているのは、極力痛くないようにすること。私も痛いのは嫌いですし、痛そうにされている方を見るのもつらいです。表面麻酔や細い注射針、一定の速度で麻酔液を注入できる自動麻酔器を使用する、麻酔液を体温と同程度に温めるなどさまざまな工夫を凝らし、なるべく痛みを感じない麻酔を追求しています。

歯科医院に通うことが苦にならないように、という思いからでしょうか。

逸木敬侑院長 いつき歯科医院2

基本的に皆さん、歯医者は嫌いでしょう。それでも頑張って来院されたのに、治療が痛いと次がもう嫌になって途中でやめてしまい、状態の悪化を招くという悪循環に陥りがちですから。まずは患者さんにリラックスして過ごしていただけるよう、話しやすい雰囲気づくりを大事にしています。仕事の合間に来るので短時間で済ませてほしい、痛いところだけ治してほしいなど、ちょっと言いにくいようなことでも遠慮なくお話しいただければ、ご要望に沿った治療方針をご提案します。歯科医師も歯科衛生士も担当制。患者さんに言いたいことを全部言っていただけるように、と同時に、毎回同じことを言っていただかなくても済むように、一人ひとりの状態をしっかり把握しています。私たちがめざすのは、患者さんが笑顔で帰る歯科医院です。

家族への歯磨き指導にも注力する訪問歯科診療

診療内容について具体的に教えてください。

逸木敬侑院長 いつき歯科医院3

虫歯・歯周病治療、小児歯科、予防歯科、入れ歯、インプラント治療、口腔外科、ホワイトニングといった審美歯科、訪問歯科診療など幅広いです。矯正は子どものマウスピース型装置を用いた矯正までで、成人矯正は行っていません。虫歯治療では、治療したところがまた悪くならないような精密な治療を心がけ、治療方法や回数を選択。なるべく歯を削らなくて済むように、神経を取らなくて済むように、治療を進めていきます。当院は子どもの患者さんも多く、声かけの仕方やタイミング、痛みを極力感じさせないことを心がけておりますので、泣かずに来てくれるお子さんが多いですね。そしてやはり重要なのが予防歯科。自分の口の中の環境を改善し、虫歯や歯周病を繰り返さないようケアを実践します。今ある歯を失わずに、一生自分の歯で食事ができるようにサポートしていきたいと思います。

訪問歯科診療の件数が増えているとか。

私が当院に加わった7年前にスタートした訪問歯科診療ですが、だんだん件数が増え、今は個人宅を中心に、平日は毎日昼休みと診療後、水曜と土曜の午後も訪問しています。ご本人やご家族、ケアマネジャー、在宅医療のドクターなどから依頼を受けますが、ケガや病気、高齢による不自由などで歯科医院に通えない方は増加していて、しかもそういう方々こそ治療や口腔ケアが必要なケースが多い。入れ歯が合わない、歯茎が痛い、口腔ケアをしてほしい、患者さん本人は痛みを訴えることができないけれど、ごはんを食べなくなってきたから一度診てほしいなど、お悩みはさまざま。歯を削ったり歯石を取ったりする機材を備えているので、外来とほぼ変わらない診療を訪問先で行うことができます。

訪問先で特に気をつけていることはありますか。

逸木敬侑院長 いつき歯科医院4

患者さんはもちろん、ご家族ともよくコミュニケーションをとることです。患者さんの歯磨きは普段ご家族がされているという場合もあるのですが、磨き方がよくわかっていない、うまく磨けていないことも多いです。どういう姿勢で、どうやって磨いてあげたらいいのか、気をつけるポイントなどをご家族にレクチャーして、だんだん慣れていただきます。というのも日々のケアが一番大事ですから。日本人の死亡原因の上位にある「肺炎」の多くは「誤嚥性肺炎」で、高齢になって嚥下機能が衰えてくるせいで口腔内細菌が肺に入ってしまうことによって起こります。これを防ぐには、口腔内を清潔に保つことが重要。ご自宅や施設でも専門的なケアを行うことができますので、通院が難しくなったという方はお気軽にご相談ください。

頼りになる、常駐の歯科技工士とともに

院内に技工室がありますが、歯科技工士が常駐されているのですか。

逸木敬侑院長 いつき歯科医院5

当院には、父と30年以上一緒に診療に携わってきた歯科技工士が常駐していて、保険診療内の詰め物・かぶせ物を作ったり、入れ歯の作製・調整をしたりしています。最近は何でも外注するようになって、院内に技工士を抱えている歯科医院は珍しくなりましたね。私がこれまで勤務した歯科医院にも技工士はいませんでしたので、ここで初めて一緒に仕事をするようになって、技工士の役割の大きさ、常駐していることのメリットを実感しているところです。よく、入れ歯が壊れた、割れたと言って慌てて来られる患者さんがいらっしゃいますが、その日のうちに対応することができるのは、熟練の技工士がいるからこそです。

歯科技工士の役割を重要視されているのですね。

注文した補綴物を精密に作ってくれ、微調整にもすぐに対応してくれるので、本当に助かっています。患者さんの体の一部になれるような銀歯や入れ歯を提供できるように、これからも一緒に頑張っていきたいですね。余談ですが、私の勧めで弟が歯科技工士になったんですよ。今はまだ修業中ですが、いずれ当院に加わってくれるでしょう。その日が楽しみです。

最後に、今後の展望を聞かせてください。

逸木敬侑院長 いつき歯科医院6

この建物も30年になり古いところも目につきますが、手入れの行き届いた清潔感あふれる歯科医院であるようにと心がけています。医療機器は少しずつ新しいものを導入しているところで、患者さんにどんどん還元していきたいですね。院長を継承して3年目、つくづく思うのは、歯科医院を経営していくのは本当に大変だということ。父は長年1人でよくやってきたなと、そのすごさを改めて感じています。歯のことは全部当院に任せていただけるよう、信頼を積み重ねていきたい。父がそうしてきたように、これからもずっと通い続けられる、一生のお付き合いができる地域の頼れる歯科医院でありたいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

ホワイトニング/3万円~、インプラント治療/35万円~、マウスピース型装置を用いた矯正/5万円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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