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板家 朗 先生の独自取材記事

いたや小児歯科大人歯科医院

(北九州市小倉北区/城野駅)

最終更新日:2026/03/05

板家朗先生 いたや小児歯科大人歯科医院 main

城野四角停留所より徒歩2分。白を基調とした外壁が目印の「いたや小児歯科大人歯科医院」は、1985年の開業以来、地域に根差した歯科医療を続けてきた。2022年からは診療体制を拡充し、大人の歯科診療にも本格的に注力。現在は、小児から大人まで、幅広い世代の口腔の健康を支えている。大人の歯科診療を専門に担当する板家朗先生は、医療コミュニケーションや意思決定など、人の内面に関わる研究に携わってきた歯科医師だ。その経験を生かし、患者一人ひとりの背景に目を向けた診療を行っている。「患者さんが納得できる選択をサポートするのが、歯科医師の役割」と語る板家先生に、同院のコンセプトや診療への思いについて話を聞いた。

(取材日2026年1月22日)

マイナス1歳から100歳まで見る歯科医院

小児歯科・大人歯科のコンセプトを教えてください。

板家朗先生 いたや小児歯科大人歯科医院1

当院はもともと、小児歯科専門の歯科医院として長年診療にあたってきました。2022年に私が加わったことをきっかけに、大人の歯科診療にも対応できる体制が整いました。現在は、お子さんから年配の方まで家族そろって通っていただくこともできますし、もちろん大人の方だけでも受診していただけます。どの年代の方にも対応できる歯科医院でありたい、という思いが当院のコンセプトです。小児、大人、それぞれの診療を専門としてきた歯科医師が担当する体制を取ることで、「小さな大学病院」のようなイメージを持って、専門性の高い歯科医療を提供できていると感じています。また、虫歯や歯周病といった治療だけでなく、予防も含めてお口の中を包括的に捉えることを大切にしてきました。年齢やライフステージに応じて、長く健康なお口を保つためのサポートを行う歯科医院をめざしています。

院名に「小児歯科」とありますが、患者層は大人も多いのですね。

はい。現在、大人歯科に来られている患者さんで特に多いのは、30代・40代のいわゆる現役世代の方です。症状としては、クリーニングや定期的なメンテナンスを目的に来院される方が最も多く、次いで虫歯や歯周病、歯が欠けた・詰め物が外れたといったトラブルのご相談が多いですね。当院では妊婦健診にも対応しています。妊婦健診自体は行政の事業として以前から行っていましたが、大人歯科に本格的に対応できるようになったことで、健診で異常が見つかった場合にも、そのまま治療まで行える体制が整いました。妊娠中はホルモンバランスの影響で歯茎から血が出やすくなったり、唾液が減って虫歯になりやすくなったりします。また、生まれてくるお子さんのお口の環境は、お母さんのお口の状態の影響を大きく受けます。そのため、妊娠中からお母さんのお口の中をきれいに保つことが、ご自身の健康だけでなく、お子さんのためにも大切だとお伝えしています。

大人歯科の診療における特徴を教えてください。

板家朗先生 いたや小児歯科大人歯科医院2

患者さん一人ひとりの価値観や生活背景に合わせた治療のご提案と、予防に関するアドバイスを大切にしています。実際に状態を確認しながら「どこまで治療をするのか」「あえて治療しなくてもいい箇所はどこか」を相談し、一緒に判断していきます。大事なのは現状をしっかり把握し、自分の口の健康を自分でコントロールしていただくことです。そのお手伝いをするのが、私たちの役割だと考えています。もちろん状態が悪くなってから来院された場合でも、そこから改善をめざしてケアや選択肢を一緒に考えていくことが可能です。幅広い診療に対応しながらも、特に「現状を把握し、維持したい」「より良い歯にしていきたい」と願う方に寄り添える診療を心がけています。

どんなときも患者を第一に考えることを大切に

先生のこれまでのご経歴や歯科医師になられたきっかけを教えてください。

板家朗先生 いたや小児歯科大人歯科医院3

実家の1階が歯科医院だったので、幼い頃から父が働く姿を間近で見て育ちました。そうした環境もあって、子どもの頃から自然と、困っている方の力になり、健康を支える仕事に就きたいと思っていました。埼玉県の大学を卒業後は、九州歯科大学の総合診療科に進み、医療コミュニケーションや意思決定など、人の内面について研究。大学院に進学してからは、生活習慣と深く関わる歯周病にも関心を持ち、歯周病治療に携わり研鑽を積みました。大人の歯科診療を選んだ理由の一つには、既に父や兄が小児歯科を専門としていたことがあります。私が大人の歯の治療や予防に取り組むことで、それぞれの分野の専門性を生かし、より質にこだわった医療を提供できるのではないかと考えました。

患者さんと治療に向き合うために気を付けていることは何でしょうか?

まず、患者さんのお話をできるだけフラットに聞くことです。大学院で医療コミュニケーションや意思決定について学ぶ中で、治療の正解は必ずしも1つではないと思うようになりました。歯科医師が変われば考え方や治療の選択肢も異なり、患者さんご自身で判断するのが難しい場面も少なくありません。だからこそ、現在の状態や治療の選択肢、「ここまではできそう」「これは難しい」といった現実を丁寧にお伝えし、理解していただくことが大切だと考えています。診療の中では、「ここは頑張らなければいけない場面ですよ」と率直に伝えることもありますね。また、じっくり時間をかけて治療に取り組みたい方や、とにかく痛みを取ってほしい方など、患者さんの要望もさまざまです。いくつかの選択肢の中から、一人ひとりが納得できる道を選べるようサポートし、無理のない方法を一緒に探っていく。それが歯科医師としての私の役割だと考えています。

どんな思いで診療されているのでしょうか。

板家朗先生 いたや小児歯科大人歯科医院4

私が診療で大切にしているのは、治療の主役はあくまで患者さんご自身だということです。お口の健康を守るためには、毎日の歯みがきや生活習慣など、患者さんご自身の頑張りが欠かせません。大掃除も大事ですが、日々の手入れの積み重ねこそが重要です。しかし、歯石が付着してしまうなど、患者さんの努力だけでは防ぎきれないこともあります。私たちは、そうしたご自身では手入れできない汚れを取り除き、お口の中の環境を整えるためのサポート役だと考えています。私たちだけが頑張ってもうまくはいきませんし、患者さんだけに負担がかかっても長続きしません。まずは、ご自身のお口の中の状況を正しく知っていただくためにも受診していただき、その上で、患者さんと二人三脚で取り組んでいきたいと思っています。

口腔内の状況を知ってもらうことが予防や治療の第一歩

設備や機器に関するこだわりについて伺います。

板家朗先生 いたや小児歯科大人歯科医院5

当院では、歯科用CTやマイクロスコープを導入しています。肉眼では確認しにくい部分までしっかり把握できるため、精密な診療を行うことが可能です。大人歯科には診察台を4台設置しており、すべて個室になっています。また、親子連れの方にも安心して通っていただけるよう、小児歯科側に屋内・屋外のキッズスペースを設けました。防音室も作り、自閉症などで音に過敏なお子さんでも、落ち着いて受診しやすい環境を整えています。

スタッフさんの雰囲気もとても良いとお伺いしました。

現在、7人の歯科衛生士が在籍しており、小児歯科と大人歯科の両方を全員がローテーションで担当しています。初診時や治療の際は私がしっかり対応しますが、メンテナンスで通われている患者さんの場合、長い時間接するのは歯科衛生士です。そのため、日常のちょっとした変化や不安にも気づきやすく、患者さんとは自然と距離の近い関係が築かれていると感じています。ご家族で長年通ってくださっている方も多く、私よりもスタッフの方が患者さんとのお付き合いが長いケースも少なくありません。スタッフ同士も和気あいあいとした雰囲気で、空いている時間を使って勉強会を開いています。

最後に、今後の展望や読者に向けてのメッセージをお願いします。

板家朗先生 いたや小児歯科大人歯科医院6

患者さんには、ご自身のお口の状態をきちんと把握し、コントロールしていってほしいですね。今は、インターネットやAIで多くの情報を収集できる時代です。しかし、例えば症状の原因が単に虫歯なのか、歯周病や噛み合わせ、歯並びが関係しているのか、AIに聞いても明確な答えは得られません。お口の状況を正しく知るためには、やはり歯科医師の診察を受けることが大切です。当院では、これからも幅広い世代の方に通っていただける歯科医院をめざしていきます。どんなに小さな不安でも構いませんので、気になることがあれば気軽にご相談ください。

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