歯を失っても諦めないで!
頬骨(ザイゴマ)インプラント治療とは
井上秀人歯科インプラントクリニック
(北九州市小倉北区/西小倉駅)
最終更新日:2026/01/15
- 自由診療
昨今、インプラント治療が身近になったが「頬骨(ザイゴマ)インプラント」という治療をご存知だろうか。従来のインプラントは顎の骨に埋め込むが、「頬骨(ザイゴマ)インプラント」は頬骨に埋入。これは上顎の歯を失った時に施す治療法で、「歯がほとんど残ってない」「顎の骨が少ない」「上顎の奥歯が欠損した時」「顎の骨が足りない」など非常に難しく、通常のインプラント治療ができない状況にも対応できる治療法だ。熟練した技術と知識が求められる頬骨(ザイゴマ)インプラント治療を数多く手がけてきた「井上秀人歯科インプラントクリニック」の井上秀人理事長は、悲観するほどの状況になっても「とにかく諦めないでほしい」と力を込める。そこで今回、同院で受けられる頬骨(ザイゴマ)インプラントの特徴や治療の流れについて聞いた。
(取材日2025年12月22日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Q治療にかかる期間はどのくらいですか?
-
A
頬骨(ザイゴマ)インプラントは欠損歯が上顎であることに加え、顎骨が少ない方に対して行う治療です。従来のインプラント治療では顎骨が少ない場合、骨を造成してからでないと手術が行えず、半年から1年ほど待つ必要がありました。それに対し、この治療法は上顎の骨の代わりに頬骨にインプラントを埋め込むので、骨ができるのを待つ必要がありません。しかも埋め込んだ時点でしっかりと固定されることが望めるので、通常のインプラント手術とは違い手術当日に仮歯を入れることができます。つまり、その日に噛むことが見込めます。ただし、しっかり土台と頬骨と結合させる必要があるため、最終的な歯の装着までは3ヵ月から半年ほどかかります。
- Q術後はどれくらいで痛みや腫れが引くのでしょう?
-
A
傷の痛みや腫れは1週間ほどで治まることが多いです。痛みに関しては痛み止めの薬を、また薬以外にも痛みや腫れに関する対処法があります。高気圧酸素療法もその一つ。これは大学病院などでも行っている治療法で、当院にも高圧酸素の部屋を設置。ここでは、患部に血液を介して多くの酸素を送り、障害組織の再生や炎症の早期鎮静化を促します。インプラント治療では歯茎を切るため、歯茎への負担が否めません。一度傷ついた皮膚や細胞を修復させるためには酸素が必要です。そこで、高気圧酸素療法により一気に濃度の高い酸素を取り込み、痛みや腫れの改善を図ります。高圧酸素の部屋の詳細については、当院のホームページに記載しています。
- Q頬骨(ザイゴマ)インプラントはどのような人に向いていますか?
-
A
上顎の骨が極端に少ない方、口腔がんや先天的な疾患によって上顎の骨が十分にない方などに適している治療法です。上顎の骨が少ない場合に、上顎洞という鼻の奥にある空洞の底部分を持ち上げて、そこに骨を造成するためのスペースを確保するサイナスリフトという治療にも20年ほど取り組んでまいりましたが、この治療が難しい方にも頬骨インプラントを検討します。このように、インプラント治療や足りない顎の骨を造成するための方法は一つではありません。そのため、必ずしも頬骨(ザイゴマ)インプラントを実施するのではなく、その方の状況やご要望に適した治療法を選択していきますので、諦めずにまずは一度ご相談いただけたらと思います。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1口腔内や顎の骨の状態、噛み合わせなどを検査
-
口腔内の環境や顎の骨の状態、噛み合わせ、背骨のゆがみの有無など、口腔内だけでなく、現在の全身の状態を広く客観的に知るための検査を歯科用CTなどを用いて実施。特に顎のずれや奥歯の噛み合わせは入念に確認する。3D光学スキャナーを用いて歯型を採り、上顎と下顎の模型も作製。印象材を使用しないので、嘔吐反射のある患者も楽に型採りできるそう。さまざまな角度から口腔内を精査し、その情報をもとに診断を行う。
- 2カウンセリングにより治療法を立案し決定する
-
カウンセリング後、入念な計画に基づいて立案された治療法の説明を受ける。理想的な顎の位置と歯の形を模型上で再現するなど、コンピューターを活用し治療後の状態をシミュレーションできるので治療のゴールがわかりやすい。ここでは、自身の口腔内とでき得る治療法についてしっかりと把握する必要があるため、疑問点や要望なども積極的に伝えることが大切だ。歯科医師の説明と治療法に納得できたら次のステップへと進む。
- 3インプラント埋入手術を行う
-
手術はオペ室にて、血圧や血中酸素飽和度のモニタリングなど全身管理をしながら実施。術後の入院や送迎も可能なため、安心して手術に望める。頬骨は非常に硬くしっかりとインプラントを固定できるため、当日に仮歯を装着が可能。噛み合わせや歯の高さなど、顎や全身のずれを修正するために2~3ヵ月かけて調整を行っていく。顎骨や歯茎の状態に合わせて仮歯の形を何度も調整した上で、最終的に入れる人工歯の形状を決定する。
- 4結合状態の確認と人工歯の作製・装着
-
頬骨とインプラントの結合状態を確認。問題なく結合できていることが確認できたら、仮歯の調整を経て得られたデータをもとに、人工歯を作製する。同院ではメンテナンスがしやすい「ねじ止め」のかぶせ物を作製。丈夫で審美性に優れているジルコニアや、生体親和性の高いチタンを使用しているチタンハイブリットなど、かぶせ物の素材に関しては、要望も伝えながら歯科医師と相談した上で選択する。
- 5治療後の定期的な検診とメンテナンス
-
最初は1ヵ月に1度に通院し、口腔内の状態や歯が安定しているかなど、問題がないかくまなくチェック。落ち着いていることが確認できたら、3ヵ月に1度、歯科衛生士によるメンテナンスに移行する。頬骨(ザイゴマ)インプラントに適した補助器具の使用や清掃方法などがあるため、専門の歯科衛生士が担当。メンテナンスはインプラント治療の有無に限らず、理想的な口腔環境の維持には欠かせないため、定期的に受けることが大切だ。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/38万5000円~ ※頬骨(ザイゴマ)インプラントを行う場合は+33万円 ※複数本のインプラント治療を行う場合は費用が異なるケースがあります。詳細は医療機関にお問い合わせください

