歯科衛生士と共に行うホワイトニング
歯に興味を持つきっかけにも
なかとみ歯科医院
(福岡市東区/箱崎九大前駅)
最終更新日:2024/08/29


- 自由診療
歯科の自由診療の中でも人気のホワイトニング。「結婚式前に」「成人式に」などの行事に合わせて選ぶ人は特に多いが、昨今では「タバコを長年吸っているから歯の黄ばみが気になる」と50代以上の男性なども希望をしているというのが、東区にある「なかとみ歯科医院」の中富貴大院長だ。同院ではクリニックで行うオフィスホワイトニングと、自宅などで患者が行うホームホワイトニングを組み合わせたデュアルホワイトニングを採用。専門的な知識を持つ歯科衛生士が担当制で患者に寄り添い、一人ひとりで異なるホワイトニングのゴール、生活スタイルなどを全面的にバックアップしている。「もっとご自分の歯を守っていこうと思えるきっかけになればうれしいです」と話す歯科衛生士の西田茉杏さん、東中村乃玲さん、そして中富院長に詳しく話を聞いた。
(取材日2024年7月5日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Qホワイトニングとクリーニングは何が違うのでしょうか?
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A
【西田さん】日々食事をする、喫煙をする、または加齢などで歯の表面に着色したものを取り除くことを図るのがクリーニング。一方、歯の内部に働きかけ本来の白さを取り戻していくことをめざすのがホワイトニングです。アプローチする部分は違いますが、ホワイトニングで使用する薬剤が歯の内部までしっかりと浸透していくためにも、ホワイトニング前にはクリーニングを行うなど、口腔内の環境を整えた状態でホワイトニングに臨むことをお勧めしています。つまりホワイトニングにおいてはクリーニングがその前段階であり、歯をきれいにするためには切り離せない関係にあると言えますね。
- Qホワイトニングにはどんなメリットがありますか?
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A
【東中村さん】歯が白くなれば見た目の印象が良くなるのはもちろんですが、ホワイトニングを希望すること自体、ご自分の歯の健康に興味を持ってくださっている証拠。白い歯を維持するために、喫煙を控えたり、ホワイトニングの前段階としてのクリーニングを受けたり、ホワイトニングの施術後もクリーニングやメンテナンスを定期的に続けたり。このように患者さんご自身が歯や歯科診療に積極的に興味を持ってくださることは、結果的に虫歯予防にもつながるでしょう。ホワイトニングのメリットは、歯を白く導くだけでなく、口の中を健康に保とうという意識が芽生えることにこそあるのだと考えています。
- Qどのように患者さんに合った方法を決めていくのでしょうか?
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A
【中富院長】必ず最初に歯科衛生士によるカウンセリングを行います。いつまでに白くしたいのか、早くしたいのか、ゆっくりでいいのか、費用はどのくらいで抑えたいのか、ホーム・オフィスどちらが生活スタイルに適しているのか、また仕上がりの色の希望などをお聞きします。オフィスホワイトニングでは高濃度の薬剤を使用して均一に、早く、ホワイトニングを進めることがめざせ、ホームホワイトニングには自分の好きなタイミングで施術ができるなど、それぞれにメリットがあります。ただホームホワイトニングは1日2時間かかるので、それが可能かなども含め、歯科衛生士と都度しっかりと話し合いをしながら施術を進めていきます。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1カウンセリングで希望をヒアリング
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いつまでに白くしたいのかによってオフィスホワイトニングの割合や、1回の通院での照射の回数を何回にするか、またホームホワイトニングを行う際にどのくらい自分で管理ができそうかなどを丁寧にヒアリング。生活スタイルや家庭・仕事の事情などを考慮しながら、ホーム・オフィスの割合や施術のスケジュールを決めていく。
- 2仕上がり見本などを参考に目標の色を決める
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ゴールとなる色を決める際には「自分が満足できる色にしたい」「他人がたまに気づいてくれる色にしたい」「『ホワイトニングをしたの?』と他の人が思わず言ってしまうくらい、はっきりと白くしたい」。この3段階のうちどこをめざすのかを患者自身が決定できるよう丁寧にヒアリングを実施。その上で仕上がり見本を実際に患者の口元で合わせ、目標となる色を定めていく。
- 3診察で歯のトラブルがないかをチェック
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ホワイトニングの前段階としてクリーニングが必要だが、虫歯や歯周病など、治療すべきものがあればクリーニングよりも先に治療を行わないといけない。ただし例外として、人工物である補綴物を用いた治療が必要な場合は、ホワイトニング後の色と補綴物の色を合わせる必要があるため、仮歯などある程度治療が進んだ段階で、ホワイトニングと平行して行っていく。
- 4オフィス・ホームホワイトニングの実施
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施術内容はすべて人によって異なるが、オフィスの場合は平均で半月に1〜2回の頻度で通院。ホームの場合は毎日2時間行うのが基本だ。カウンセリングで綿密に計画を立てても、実際にやってみて「ホームは思ったより面倒なので、オフィスの回数を増やしたい」「もっと白くしたくなったので回数を増やしたい」など、施術中でも軌道修正は可能。担当の歯科衛生士としっかりと話し合い、患者が納得できる方法をともに探していく。
- 5定期的なメンテナンス
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生活していくとどうしても多少の色戻りは避けられないため、施術後も定期的なクリーニングとメンテナンスは必須だ。施術後まもなくは1ヵ月に1〜2回、その後は年に3〜4回を目標に通院する。また色戻りがしづらい食生活や生活スタイルなどを質問したい場合なども、担当の歯科衛生士に相談し、自分に合ったやり方をさらに模索して実践していく。
自由診療費用の目安
自由診療とはオフィスホワイトニング/1万8700円~、デュアルホワイトニング/5万9400円、ホームホワイトニング/1万9800円