家族3世代に対応できる歯科で
効果的に口の健康増進を図る
秋山歯科クリニック
(福岡市南区/大橋駅)
最終更新日:2025/03/07


- 保険診療
家族で同じ歯科に通っているという人はそれほど多くないのではないだろうか。最近の歯科は専門性を打ち出し、子ども、大人、お年寄りで別々の歯科を受診しているというケースが少なくないだろう。しかし実は同じクリニックに通うメリットも多いのだそう。例えば食生活や生活リズム、あるいは骨格などは家族で近くなるため、口腔トラブルのリスクや予防で注意すべきポイントが似てくるのだという。そこで家族3世代での通院を推奨しているのが、「秋山歯科クリニック」の美佐保曜子院長だ。「ご家族で来ているからこそご提案できることも増えると思いますので、ぜひ家族3世代での受診をご検討ください」と呼びかける美佐保院長に、家族で同じ歯科に通院するメリットについて詳しく聞いた。
(取材日2024年6月17日)
目次
家族3世代で通院することにより、受診動機の向上はもちろん、予防や治療への理解が深まる
- Q先生がお考えになる3世代が通える歯科とは?
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A
▲バリアフリーで全世代に優しい
世の中にはたくさんの歯科クリニックがありますが、家族で共通のところを受診いただけるというのは信頼を得ている証拠なのだろうと思います。家族は自ずと生活習慣が似てきますし、骨格なども遺伝的に似ているものですから、お口の健康づくりのために注意するポイントも似通ってきます。虫歯や歯周病、親知らずなど、リスクも似てきますからね。それに通院をやめてしまう方がいらっしゃっても、ご家族を通じて状況を伺ったり、来院を促したりと、継続した受診にもつながります。そうした意味からも3世代、ご家族で同じ歯科に通う意義はありますよね。また家族単位で歯に対する意識が高まれば地域にも波及していくのではないかと期待しています。
- Q怖くない歯科をめざしていますが、どんな工夫をされていますか?
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A
▲誰もがリラックスして診療を受けられる、怖くない歯科をめざす
一つはこまめに声かけをすることでしょうか。もう一つは入念な説明です。治療の流れであるとか、どんな治療方法があるのか、メリットとデメリットをしっかりと話した上で治療にあたることです。当たり前のことかもしれませんが、患者さんはどんな治療が行われるのかわからないとびっくりしちゃいますからね。相手の目や表情を見ながら、乗り気じゃなかったり、興味を持っていたりする様子をうかがい、話し方や話す内容を都度変えていきます。また歯科が怖い人はギリギリまで受診しない傾向にあるので、来院された時は怒られるのではと不安なはず。そのため痛かったでしょう、つらかったでしょうと、なるべく寄り添うようにしています。
- Q子どもは何歳から歯科に通うべきなのでしょうか?
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A
▲小さい子を連れていても安心して通える環境
虫歯ができていきなり歯科に来ると不安や恐怖が大きくなりますから、なるべく早いうちから慣れていたほうが良いと思います。基準となる年齢はありませんが、例えばママがメンテナンスで来院する時に一緒に来るなどして「歯医者さんは怖いところじゃないんだ」と習慣づけていくことを心がけてみてください。実際、ユニットに座って自分でお口を開けてくれたりするのは3歳くらいからなので、小さいうちはママに抱っこしてもらってお口の中を見せる練習を行います。それを繰り返していけば、いざ検診や治療が必要になった時でも、比較的すんなりと受け入れてくれるようになるでしょう。歯が生え始めたら一緒に連れてきてみてくださいね。
- Qクリニックづくりのこだわりを教えてください。
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A
▲マイクロスコープをはじめ、各種機器がそろっている
小児歯科専門のクリニックではありませんから、お子さん専用のユニットなどはありませんが、スタッフはママさんばかりなので安心してお任せいただけるかと思います。2024年8月にはリニューアルオープンし、ユニットはパーティションで区切った半個室なので、お子さんからお年寄りまで周囲を気にすることなく受診いただけます。カウンセリング室もあるので、口腔機能のトレーニングなどに活用する予定です。半個室になったことでインプラントなど外科的な処置が必要な治療についてもご提案しやすくなるでしょうし、歯科用CTや口腔内スキャン、マイクロスコープなど機器も充実しているので、さらに精度の高い治療がめざせます。
- Q教室なども開催する予定なのですね。
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A
▲地域住民に向けた情報発信も行っていく
リニューアル後は多目的室を設けるので、そこを活用してさまざまな教室を開きたいと思っているんですよ。高齢者の方に対する口腔機能低下症のトレーニングに加え、妊婦さんに向けた赤ちゃんの歯磨き練習、一般の方に向けた歯ブラシと歯磨き粉の選び方教室などを検討しているところです。また歯科に直接的に関係するところではありませんが、食についても発信していければと考えています。地域の皆さんに対する情報発信という目的もありますが、それ以上にスタッフのモチベーションアップの機会になるのではと期待しています。それぞれが自分の得意分野を地域に還元できるようなクリニックになるとうれしいですね。