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太田 博士 院長の独自取材記事

太田歯科医院

(久留米市/久留米駅)

最終更新日:2023/08/10

太田博士院長 太田歯科医院 main

久留米駅から徒歩5分。この場所で長く地域患者の歯を守り続けてきたのが「太田歯科医院」だ。現在は2代目である太田博士先生が院長を務めている。「常々、親しみやすい“町の歯医者さん”でありたいと思っています。たくさんお話をしながら、お一人お一人に合ったやり方を見つけていければいいですね」と人好きのする雰囲気の院長。歯内療法(根管治療)から歯周病のケア・治療、入れ歯の調整、マウスピース型装置を用いた矯正など、診療内容も幅広い。そこには常に「患者さんの目線で」という院長の思いがあり、院内の設備やスタッフの対応にも反映されている。ユニットには絵や刺しゅうなど、患者から贈られた作品が飾られ、和紙を使った照明が穏やかな雰囲気をつくり出している。そんな心温まる場所で行われる治療について、院長に話を聞いた。

(取材日2022年1月31日)

地域患者に親しまれる「町の歯医者さん」でありたい

まず先生が歯科医師をめざしたきっかけからお聞かせください。

太田博士院長 太田歯科医院1

父が歯科医師をしていたことは、大きなきっかけの一つでしょう。と同時に、私自身も歯科の仕事に興味があったんです。それで大学は東京歯科大学に進みました。おかげで全国各地の友人ができ、今も交流が続いていますよ。卒業後は都内の歯科医院で勤務医として働きました。新宿、しかも都庁の近くということもあって、患者さんのほとんどがオフィスで働く方々。中でもニーズが高かったのがホワイトニングなどの審美歯科です。忙しい中に通院されていることもあり、患者さんとは必要最低限、治療に関する交流にとどまっていて、これでいいんだろうか、と悩んだこともありました。その後は父から声がかかったこともあり、九州に戻ってきました。

福岡に戻ってどう感じられましたか?

久留米大学病院や福岡市内のクリニックに勤務しましたが、やはり新宿ど真ん中のビジネス街とはがらっと変わって、人としての温かさを感じられることも増え、九州はこういう土地柄なんだなと改めて感じることも多くありました。また短い間でしたが、副院長として父と一緒に働くことができ、たくさんのことを学びました。特に入れ歯の調整はまさに父から学びましたね。父が高齢になっていたこともあって、患者さんもご高齢の方が多くおられます。その前にいたのが新宿ですから、年齢層もまったく違います。ということは、入れ歯の相談の患者さんはまったくいなかったと言ってもいいくらいなのです。入れ歯の調整などに関しては、父から、そして患者さんから教えてもらったと感じています。

現在もお父さまの代からの患者さんはいらっしゃっているのですか?

太田博士院長 太田歯科医院2

おられますよ。当院は久留米駅の前という便利な場所にあるとはいえ、周囲にはマンションや住宅地、高校もあります。患者さんは60〜80代の方の割合が比較的多いですが、そういう方でも徒歩やお車などでしっかり通院してくださっています。中には50年もの間、当院に通っているという方もおられ、ありがたいことです。地方だからかもしれませんが、患者さんとの距離が、良い意味で近いのが当院の特徴ではないでしょうか。私自身も「患者さんに親しまれるような“町医者”になりたい」と常々思っていましたし、新宿のクリニックを経て、その思いはさらに強くなりました。人として、思いやりのあるやりとりができる歯科でありたいと思っています。

できるだけ歯を抜かず、削らない治療を提供したい

診察時に心がけている点は何でしょうか?

太田博士院長 太田歯科医院3

できるだけ歯を削らず、歯を残していきたいと、日々試行錯誤しています。そのためにも歯周病の予防、特にご自宅での歯磨きと並行してクリニックでのメンテナンス、ブラッシング指導はとても重要です。当院は特に高齢の患者さんほど、定期的なメンテナンスが根づいていると感じています。例えば歯周病でグラグラとし始めている歯があったとしても、今の歯科医療の技術があれば、根気強く治療を行っていくことで、抜歯せずに済む可能性も期待できます。もちろんそこには患者さんの協力、つまりご自宅での歯磨きや適切な通院での治療が必要ですし、骨の残り具合による部分もあります。しかし歯を残すことで、ブリッジなど、治療の選択肢を残すことが可能になります。難しい点もありますが、私はやはり、患者さんの歯を残していくことに力を入れていきたいと考えています。

となると、歯科衛生士さんの力も重要ですね。

おっしゃるとおりで、歯周病の治療、予防には、歯科衛生士の力が不可欠です。当院には4人の歯科衛生士がいて、歯科衛生士でもマイクロスコープを使用することもありますよ。スタッフも患者さんとの信頼関係がしっかり作れているようで、話が弾んでいるのが聞こえることもありますね。もちろん私もそうで、患者さんとよく話をするように心がけています。お話の中には治療のヒントとなることが隠れていることもありますし、「歯医者は怖い、先生が怖い」と思われないようにしたいという思いもあります。もちろん歯科衛生士からの情報共有もしっかりしているので、私も安心して治療に臨めていますよ。

話しやすさも、治療の大切なポイントなのですね。

太田博士院長 太田歯科医院4

スタッフにもいつも「患者さん目線で」と伝えています。説明をする際も、できるだけ専門用語を使わず、かみ砕いた言葉で伝える。高齢の方であれば長時間同じ姿勢を取るのが難しい、または仰向けになるのを避けたいという方もおられます。適宜休憩をはさみながら治療をしたり、仰向けになれない方は座ったままで治療を行ったりもします。マニュアル的な対応ではなく、コミュニケーションを取りながら、臨機応変に「この方にはこういうやり方がいいだろう」と、患者さんの意見やご事情にできる限り寄り添うことが、治療には欠かせないと思っています。

会話や雰囲気づくりで、治療を苦痛にしない工夫も

そういえば、ユニットの頭の部分には枕もありますね。

太田博士院長 太田歯科医院5

これは患者さんの様子を見ながら、当院でつけました。新しいユニットにあるとちょっと目を引きますが、患者さんは喜ばれますよ。これもやはり、患者さんに何ができるかを考えた結果と言えます。私が得意とする治療は、歯内療法、つまり根管治療なのですが、どういった治療をするかなども、その都度必ず患者さんに説明してから治療に入りますし、患者さんが「したくない」ということを無理に行うことはありません。最近は20〜40代の若い方も増え、それに伴って「目立たない装置で矯正をしたい」というニーズも聞かれるようになりました。しかしこれも当院側から「ぜひこれをしませんか?」と前のめりにお勧めすることはありません。治療でどうしても必要なことであれば別ですが、あくまで大事なのは患者さんのご意思。皆さんの要望に幅広く応えていき、その中で適切に患者さんを導いていくのが、当院の大切な役目だと考えています。

ユニットは4台。機器も充実していますね。

口腔内バキュームだけではなく、口腔外バキュームも4台あります。歯科はもともと感染症に非常に厳しい分野なのですが、最近は新型コロナウイルスの影響で患者さんも気にされることが増えました。口腔外バキュームは患者さん、クリニック、いずれにとっても便利で安心につながる機器だと感じています。またCO2レーザーは切開治療や止血などに幅広く活躍します。痛みを和らげ、抜歯や歯を削ることを最小限に抑えることにもつなげていけますので、非常に重宝していますよ。

最後に今後の展望や、読者へのメッセージなどをお聞かせください。

太田博士院長 太田歯科医院6

これからも「患者さんに親しまれる“町の歯医者さん”」であり続けたいという思いは変わりません。そのためにも、患者さんとのコミュニケーションは大事にしていきたいですね。また若い方への歯周病の啓発なども行いたいと考えています。最近は30~40代の方のメンテナンスも増えてきました。しかし歯を残すためには、もう一歩早い段階からの行動も肝心です。年齢や症状を問わず、「まだ大丈夫だろう」と安易に考えず、気にかかることは何でも構いませんので、気軽に相談に来てほしいと思います。早ければ早いほど治療の選択肢は多いですし、その分、歯を残せる可能性も高くなります。肩肘張らず、ぜひ何でも相談してください。私たちもできる限り、お応えしていくつもりです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

マウスピース型装置を用いた矯正/22万円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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