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堤 春比古 院長、金丸 悦子 さんの独自取材記事

つつみ歯科医院

(糟屋郡須惠町/須恵中央駅)

最終更新日:2025/06/02

堤春比古院長、金丸悦子さん つつみ歯科医院 main

須恵中央駅から徒歩4分、須恵町役場の向かいにある「つつみ歯科医院」は、小児から高齢者まで幅広い患者を受け入れ、地域に根差した歯科医療を実践。院長の堤春比古先生は、義歯やインプラントなど歯を失った後の治療にも力を注ぎつつ、患者が安心して通える場所としての予防歯科の重要性を重視している。痛みが出てから通うのではなく、日常的に口腔の健康を整えることで、人生をより前向きに楽しめるようサポート。また、通院が難しい高齢者や障がいのある患者にも対応できるよう、訪問歯科診療にも早くから取り組んできた。歯科衛生士を含む多職種との連携体制を築きながら、患者一人ひとりの生活に寄り添った診療を提供している。診療の軸にある思いや、今後めざす姿について、堤院長と訪問歯科担当の歯科衛生士の金丸さんに聞いてきた。

(取材日2025年3月27日)

一人ひとりに合った治療を複数の歯科医師で検討

歯科医師をめざしたきっかけと、先生のご専門について教えてください。

堤春比古院長、金丸悦子さん つつみ歯科医院1

【堤院長】歯科医師を志したのは、生涯にわたって通用する技術を身につけたいと考えたからです。中でも歯科は、一つの診療科でありながらお子さんから高齢の方まで幅広く診療し、外科処置から在宅診療まで多様な対応が求められる分野。まさに自分の理想に合った道だと感じました。高校時代、九州大学歯学部出身の先生に出会ったことも影響し、自分も同じ大学をめざすようになりました。卒業後は九州大学病院の第二補綴科に所属し、義歯やインプラント治療について学びました。当時から高齢化社会の到来が見込まれていたこともあり、歯を失った方の治療を極めたいという思いが強くなったのです。今も日々の診療の中で、お子さんからご高齢の方まで数多くの患者さんと向き合いながら、学びを深め続けています。

歯科医師が4人在籍し、充実した診療体制ですね。

【堤院長】当院には常勤4人、非常勤4人、併せて8人の歯科医師が在籍しており、それぞれが異なる専門性を持ちながら診療にあたっています。矯正やインプラントをはじめ、一般歯科から訪問診療まで幅広いニーズに対応できる体制が整っているのが強みです。お子さんから高齢の方、障がいのある方まで、誰もが安心して通える歯科医院であることをめざしています。また、毎週カンファレンスを実施し、患者さん一人ひとりの治療方針をチームで共有。歯科医師同士の連携はもちろん、スタッフ全体でも自然に役割分担ができており、院内のチームワークの良さは診療にも表れています。受付では、患者さんをお待たせしないよう常に3人体制で対応し、治療後すぐにお帰りいただけるようなスムーズな流れを心がけています。医療機関としての安心感と、温かなサービスの両立を大切にしていますよ。

診療の中で多い主訴や、患者層の特徴についてはいかがですか?

堤春比古院長、金丸悦子さん つつみ歯科医院2

【堤院長】来院のきっかけは「痛い」「噛めない」「義歯が合わない」といったご相談が多く、特に高齢の方では義歯に関する悩みが目立ちます。我慢を重ねてから来られる方も多いため、初期の数回の通院で食事できるようにするなど、一つでも成果を感じていただける対応をめざしています。私たちの目線だけで治療を進めず、患者さんの思いと擦り合わせながら、一人ひとりに合った治療計画を立てることが大切です。また、訪問診療でも義歯の悩みは多く、「食べる力」は生活の質に直結するもの。お口の中全体を丁寧に診ながら、困り事にしっかり向き合っていくようにしています。

何もなくても行く、予防のための歯科医院をめざして

予防歯科への思いや、診療で大切にされていることは何ですか?

堤春比古院長、金丸悦子さん つつみ歯科医院3

【堤院長】当院では「痛くなってから行く歯医者」ではなく、「何もなくても行く場所」でありたいと考えています。予防の目的は単に虫歯や歯周病を防ぐことだけでなく、患者さんがしっかり噛んで、食べて、笑って過ごせる毎日を支えることも含みます。そのためには、悪くなる前から整えておくことが大切です。実際に、義歯を必要とする高齢の方の中には「もっと早く来ていれば」とおっしゃる方も多く、そこから噛めることの大切さに気づかされる場面も少なくありません。だからこそ、定期的にメンテナンスに通っていただき、必要に応じて専門家が未来のリスクを予見し、早めに手を打つ。患者さんにとっては「歯科医師や歯科衛生士に会いに行く」ような、気軽で前向きな習慣となることをめざしています。それが結果として、笑顔にあふれる人生の土台づくりにつながると信じています。

予防歯科・メンテナンスの体制や、スタッフとの連携について教えてください。

【堤院長】当院では、歯科医師と歯科衛生士が密に連携を取りながら、それぞれの患者さんに合った予防ケアを提供しています。基本的には担当制で診療を行っており、毎回同じスタッフが対応するため、わずかな変化にも気づきやすい環境です。患者さんにとっても、顔なじみのスタッフが迎えてくれることが安心感につながっているようです。治療が完了した後も、その状態を維持することが本来の予防であり、私たちの役割だと考えています。「今日は痛くないけれど、先生や衛生士さんに会いたくて来ました」という声をいただくこともあり、そうした信頼関係こそが予防の継続につながる要素だと感じています。身近で頼れる存在として、日常に寄り添う歯科医院をめざしています。

総合的な歯科診療をめざしているとお聞きしました。

堤春比古院長、金丸悦子さん つつみ歯科医院4

【堤院長】そうですね。お口の中に何かあれば「とりあえずあそこに行ってみよう」という歯科の総合診療のようなことができればと考えています。そのためにも複数の歯科医師を置いているのです。当院で対応が難しければ大学病院などをご紹介し、治療できる症状の方は責任を持って引き受けるというようにしています。例えば、インプラント治療も顎関節症治療も当院では多く対応していますが、大きな外科手術を伴うインプラント治療は大学病院で途中まで処置をしてもらって、その後は当院に戻ってきてもらうというケースもあります。顎関節症は精神的なストレスが影響していることもあります。そんなときは、他科との連携が取りやすい総合病院が良いでしょう。医療に携わる者として一番大事なことは、患者さんの症状やご要望を見極め、自分ではできないと判断したらすぐに高次の病院に送ることだと思います。

「食べる喜び」につながる訪問歯科診療

金丸さんは訪問診療担当の歯科衛生士なんですよね。

堤春比古院長、金丸悦子さん つつみ歯科医院5

【金丸さん】訪問診療では、高齢の方や体の不自由な方など、通院が難しい患者さんのお宅や施設に伺っています。長く通ってくださった方が訪問に切り替わることも多く、継続して関われるのが大きなやりがいです。お口のケアにとどまらず、「食べる」という機能を支えるためのサポートも欠かせません。例えば、うがいの様子から飲み込む力の低下に気づいたり、ご家族と相談しながら食事の工夫をご提案することもあります。おみそ汁を飲む時に具と汁を分けると誤嚥を防げる、そんなちょっとしたアドバイスでも喜ばれるんです。毎週楽しみに待ってくださる方もいらして、「来てくれて良かった」と笑顔を見せていただけることが、一番の喜びですね。

訪問診療における現場の工夫についても伺います。

【金丸さん】訪問診療では、安心してケアを受けていただけるよう、常に声かけを大切にしています。例えば歯ブラシを口に入れるときには、「これから歯ブラシを入れますね」などと必ずお伝えしてから動作に入ります。いきなり触ると驚かれてしまいますし、少しずつ信頼関係を築くことで、治療を受け入れてくださるようになるんです。お口のマッサージや嚥下機能トレーニングを行うこともあり、ご本人だけでなく、ご家族やケアマネジャー、施設の職員の方々とも連携しながら、より良いサポートを届けられるよう努めています。

今後の展望と、読者へのメッセージをお願いします。

堤春比古院長、金丸悦子さん つつみ歯科医院6

【堤院長】開業から30年近くがたち、子どもだった患者さんが今では親になり、お子さんを連れて来院してくださることもあります。人生を通じてお口の健康を支えるパートナーでありたいという思いで、日々の診療に向き合っています。歯やお口の悩みは人それぞれ。「こんなこと聞いていいのかな」と迷わず、気になることがあれば何でもご相談ください。私たちは、患者さんのお話に耳を傾け、その中から一緒に解決の糸口を探す存在でありたいと考えています。これからも、地域の皆さんが笑顔で過ごせる毎日を、お口の健康を通じて支えていきます。

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