歯周病や虫歯を放置せず
リスク評価を行い将来の健康を守る
松延歯科医院
(京都郡苅田町/小波瀬西工大前駅)
最終更新日:2025/04/07


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口の二大疾患といわれている「虫歯」と「歯周病」。それぞれ原因となる菌の種類は異なるものの、何もしなければ、ともに最終的には歯を失う病気であると「松延歯科医院」の松延允資(まつのぶ・まさやす)院長は話す。日本歯周病学会歯周病専門医の松延院長がめざすのは、将来の健康を守るための治療。それは、1本の歯だけではなく全体を診る歯科医療の提供だと言葉に力を込める。義務教育の間は学校での歯科検診で口腔内のトラブルが見つかるケースも多いが、20代、30代となると、自ら受診しなければ初期段階で異常を見つけることは難しい。しかしながら、症状がない限り歯科医院には足を運ばないという人もいるだろう。将来の健康を守るためにはどうすべきか。さまざまな症例と向き合ってきた松延院長に、一歩踏み込んだ話を聞いた。
(取材日2025年3月5日)
目次
虫歯も歯周病も最終的には歯を失ってしまう病気。症状がなくても将来の健康を守るためにまずは受診を
- Q歯周病と虫歯の原因や放置する危険性について教えてください。
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A
▲歯を失ってしまう前に早期発見・早期治療が重要になる
虫歯は「ミュータンス菌」、歯周病は「歯周病菌」というように、原因となる菌は異なりますので、虫歯はないけど歯周病という方や、その反対の場合もあります。ただ、共通して言えるのは、治療せずに放置しておくと虫歯も歯周病も最終的には歯を失ってしまう病気であるということ。ともに自然と治る病気ではありません。放置したままだと進行しますので、虫歯であれば歯の神経が死んでしまい抜歯に至りますし、歯周病だと歯を支える骨が溶けて次第に歯が抜けてしまいます。これらのことからも、早期発見・早期治療が重要であることがおわかりいただけるでしょう。症状が出る前の受診。つまり、定期的なメンテナンスが今後の口腔環境に影響します。
- Q残念ながら抜歯することになった場合、どのような治療を?
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A
▲患者の口腔状態に合わせた適切な治療を提案する
失う歯の本数によっても可能な治療法は異なってきます。例えば1本の場合ですと、何もしない、ブリッジ、入れ歯、インプラントというのが一般的な選択肢になります。ブリッジは両隣の歯を削って行う治療になりますので、健康な歯を削るリスクを伴います。また、入れ歯は噛む力が弱くほかの歯に負担がかかることを考えると、自分の歯のような噛み心地が期待でき、かつ健康な歯に負荷がかからないインプラント治療がファーストチョイスになることが多いですね。ただ、欠損歯の両隣の歯にかぶせ物があればブリッジというように、もちろんケースバイケースですので、その方の口腔内を精査した上で、適した治療法をご提案しています。
- Q入れ歯治療とインプラント治療の各メリットを教えてください。
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A
▲それぞれの治療の特徴を理解して選択を行うことが重要
入れ歯のメリットは、ある程度の骨の量が必要であるインプラントに対し、どんな状態の欠損にもほぼ対応できることと、費用面の安さではないでしょうか。ただし、噛む力はどうしても弱くなります。インプラントについては、先ほどお伝えしたように、自分の歯と同じような感覚で噛むことができる点や、ほかの健康な歯に負荷をかけないことが大きなメリットだといえるでしょう。入れ歯のように取り外しせず、通常の歯と変わりなく歯磨きできるので、お手入れも楽です。また、長持ちする点も選択を後押しするきっかけになることが多いですね。ただし、それは最終手段。歯を失わないために、今できることをしっかりやっておくことが大切です。
- Qでは、自分に合う治療法はどのように見つけたら良いのでしょう?
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A
▲歯全体を診て10年、20年先を考えた治療を行う
問題のある歯だけでなく、その隣の隣在歯、その歯と噛み合う対合歯を含め全体を診査した上で治療法を提案する歯科医師をまず見つけてほしいですね。ほかの歯への影響を考慮せず、1ヵ所だけに目を向けた治療だと、さらなるトラブルを招くリスクが高まります。そうなると治療を繰り返すことになるため、当院では全体の診査診断を重要視しています。その場しのぎの治療は、患者さんの今後に責任が取れませんから、本当に患者さんのことを想うのであれば、全体の診査診断は必須事項。その方に合う治療法を見つける近道だと考えます。患者さんの10年、20年後を考えた治療を提供することが当院のモットーであり、大きな特徴でもあります。
- Q虫歯や歯周病を今以上進行させないために大切なこととは?
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A
▲担当制を取り入れ患者の口腔状態をしっかりとケアする
リスク評価だと考えます。虫歯や歯周病の状態やその背景はさまざまですから、ご自身のリスクに合ったケアをすることが大切です。虫歯菌の量や種類も患者さんごとに異なるため、単に歯磨きをするだけでは、虫歯や歯周病の進行を食い止めることは難しい。そこで重要となるのがオーダーメイドのケア。当院は歯科医師、歯科衛生士ともに担当制なので、毎回担当者が変わるようなことはなく、患者さんのお口を熟知した歯科医師、歯科衛生士が対応します。またリスク評価後は、その方に適した歯ブラシ、ブラッシング法、薬剤、デンタルフロスや歯間ブラシについてアドバイスいたします。メンテナンスでは歯面清掃器のエアフローも活用しています。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/47万3000円~