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吉田 典弘 院長の独自取材記事

吉田歯科クリニック

(宮崎市/宮崎駅)

最終更新日:2022/11/10

吉田典弘院長 吉田歯科クリニック main

宮崎市郊外の周辺人口や車の通行量が多い大島通線沿いにあり、薄いピンク色の緩やかなカーブのあるラウンド型の外観が印象的な「吉田歯科クリニック」。この地での開業が36年目となる吉田典弘院長のこだわりが詰まったこの建物には子どもから高齢者まで地域の住民が来院する。特定の分野に限定せず幅広く診療する中、とりわけ予防と小児矯正、義歯治療に注力する。興味のあること、患者へ特に伝えたいことがあると、つい熱弁を振るってしまうという吉田院長。今回の取材でも歯科医療への考え方や患者への思いなどを熱く語ってくれた。

(取材日2022年3月5日)

患者一人ひとりとのコミュニケーションを重視

これまでの経緯を教えてください。

吉田典弘院長 吉田歯科クリニック1

昔のことで忘れましたがもともと理系で歯科に進みたいと希望していた友人の影響があったのかもしれません。実は建築物が好きで設計にも興味があったのですが、最終的には歯科大学に進みました。歯科を選んだのは1人で自由に働くほうが性格的に合っているというのもあります。九州ではなく関東に出たいとの思いもあり神奈川歯科大学へ進みました。大学では人間関係などもいろいろ経験しながら真面目に6年間を過ごしました。卒業後は神奈川の歯科医院で2年勤務し、外科・補綴各専門の先生に一般も含め学び、指導を受けるも高齢の両親が心配で宮崎に帰郷。開業をめざし、宮崎市内の歯科医院で器具の消毒から治療の準備など基本的なことから義歯調整や小児歯科に至るまで開業に必要な凝縮された3年間の勤務後、1986年に市内の檍(あおき)地区に開業。2001年に現在の場所へ移転しました。

移転場所としてこの地域を選んだのはなぜですか?

前の歯科医院から遠くない所で通り沿いとか良い条件の所を探していたんです。土地が少し小さめではあったのですがほかの条件が良かったのでここに決めました。建物の設計は狭い土地の設計に慣れている東京の設計士さんにお願いしました。大学で教えるようなベテランの設計士さんでしたから、私の希望を聞いて期待以上の仕上がりにしてくださいました。前は既存の建物で天井が低かったので天井を高くしてもらい、外観を宮崎ではあまり見ないラウンド系で色も薄いピンクにしてもらいました。薄いピンクといっても本当はべージュなんですよ。太陽光の加減で淡いピンク色に見えるんですね。この辺りはマンションも建って人口が増えている地域です。矯正を受けに来るお子さんから、見た目に配慮した治療を希望する若い女性、義歯治療で通っているご高齢者まで、患者さんの層も幅広いですね。近くにお住まいの方だけでなく遠方からも車で来られます。

診療に際して心がけていることは?

吉田典弘院長 吉田歯科クリニック2

患者さんとのコミュニケーションをしっかり取ることです。限られた予約時間を有効に使うためにまず患者さんの担当になったスタッフが主訴や要望を丁寧に伺い、それに基づき、再度私がお聞きしてから治療方針を説明後、納得いただいた上で治療を始めるように心がけています。一生懸命になりすぎて熱弁を振るってしまうこともありますが患者さんのことを第一に考えて時間をかけてお伝えしています。患者さんには健康意識の高い人、言われると意識が上がる人、言っても全然変わらない人などさまざまなタイプの方がおられます。すべての人に納得してもらえるのは難しいとわかっていても私はスイッチが入ったら一生懸命話してしまうんです。職人気質が強いのか、きちんとやらないと気が済まないですし、すべての患者さんの治療を丁寧に行いたという思いもあります。あとはやはり麻酔を極力避けるため、痛くしない・削らない・抜かないといった点を心がけています。

幅広く対応する中、予防・小児矯正・義歯に注力

患者さん一人ひとりと誠心誠意向き合っている印象を受けます。

吉田典弘院長 吉田歯科クリニック3

そうしたいと思っています。まずは患者さんのご希望を聞き、痛みがあれば、痛みを取り除く治療を優先します。その後はエックス線検査でお口の状態を把握して、患者さんが納得できるまで時間をかけて説明し、治療法を決定します。とにかく早く治したい、時間をかけてでもじっくり治したい、保険診療内にしたい、保険診療外でも構わないなど患者さんのご希望がいろいろあるので、こういう方法があるということを説明してそこから患者さんが自分の要望に合った治療法を選択してもらうのが治療の流れです。例えば歯を失った場合、義歯とブリッジの選択肢があります。ブリッジには取り外して掃除をしないといけない入れ歯のような煩わしさがない分、ブリッジを支えるために健康な両隣の歯を削らなければいけません。このようにメリットデメリットをしっかり説明し、義歯にしてどうしても勝手が悪ければ後でブリッジにするといった提案もしています。

どのような分野に力を入れていますか?

幅広く診ていますが、特に熱心に取り組んでいるのは予防歯科と床矯正を中心とした小児矯正です。予防歯科では歯周病の予防のためにPMTC(歯のクリーニング)に力を入れており、定期検診やメンテナンスの大切さを伝えていきたいと考えています。あとは義歯治療にも力を入れています。今、息子が歯周病を専門に勉強しているのですが、いずれここに戻ってくる予定です。

床矯正について教えてください。

吉田典弘院長 吉田歯科クリニック4

個人差はありますが、一般的に6歳から11歳くらいまでの混合歯列期(乳歯と永久歯が混じっている歯列)までのお子さんの顎の成長を利用する矯正です。顎の正しい発育を促すもので抜歯や歯を削ることがないため、体への負担が小さいのが特徴で顎や骨の成長期に合わせて矯正をすることで、永久歯がきちんと並ぶスペースをつくっていきます。たとえ将来的にもし矯正が必要になっても、歯の土台そのものはすでに整っているので歯を抜いて行うような大がかりな矯正が必要となりにくいです。また、顎の成長は歯並びだけでなく骨格や体の健康に及ぼす影響も大きいといわれています。顎の発達や歯並びが悪いと、正しい鼻呼吸が難しいこともあり、体の健康にも影響を及ぼす可能性があるので、小さいうちに床矯正をして顎を正しく成長させてあげられるようにすることが大事です。

お子さんの診療で心がけていることやこちらのクリニックならではの取り組みを教えてください。

日本では何か不調があればすぐに薬を出しがちです。しかし健康を守る上で大切なのは、食事への意識を高め、正しい食習慣を身につけることだと私は思っています。特にお子さんの場合、砂糖使用の食品ややわらかい食品ばかりを食べていると、虫歯になりやすく、顎や口腔内の筋肉が正しく発達せず噛み合わせに影響することもありますので、親御さんには食事についてもお話しさせていただいてます。お子さんには無理をさせず、痛みを伴わないことを前提に治療にあたり、歯科医院を怖い所だと印象づけないように気をつけて対応しています。加えてフッ素塗布など、定期的なメンテナンスの大切さもお伝えしています。

歯科診療を通じて患者の健康維持へ貢献

義歯治療についてはどのように取り組んでいますか?

吉田典弘院長 吉田歯科クリニック5

バネを使わないノンクラスプデンチャーや、義歯床が金属になっていておしゃべりがしやすいものなど、入れ歯にはいくつかの種類がありますので、患者さんのご要望を伺い、それに沿った義歯を提案しています。ただし、保険の義歯では顎関節の角度がフラットな方は比較的安定しやすいので問題ありませんが、角度がきつい方や顎堤の吸収が大きい方には、安定性を考慮して吸着するタイプの義歯を提案することもあります。ただそのタイプの入れ歯は保険診療外になるので、それが難しい場合は別の方法で対応することも提案します。保険診療内、保険診療外はあくまでも患者さんの選択で患者さんの要望に沿って治療を進めます。

衛生管理も徹底されているそうですね。

早い段階からオートクレーブで患者さんごとに器具を滅菌する対策を取っていました。この地に開業した頃、衛生管理に詳しい先生の勉強会に参加して知識を身につけたんです。衛生管理についてはスタッフ全員で高い意識を持って取り組んでおり、患者さんは安心して治療を受けていただけると思います。

読者へのメッセージをお願いします。

吉田典弘院長 吉田歯科クリニック6

以心伝心という言葉がありますが、一目見て「この先生は大丈夫」と感じるところがあれば、それを信じてかかりつけを選ぶのも一つの方法だと思います。当院では歯科診療で患者さんの健康づくりの手助けを行いたいとの思いで日々診療にあたっています。この先生に会って話を聞いてみたいとか、治療を受けてみたいと感じていただけたならぜひご来院ください。お待ちしています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

小児矯正/143,000円~220,000円、ノンクラスプデンチャー/88,000円~330,000円、金属床の入れ歯300,000円~、吸着するタイプの入れ歯400,000円~

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