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安里 博 院長、安里 啓 副院長の独自取材記事

広栄歯科

(浦添市/てだこ浦西駅)

最終更新日:2021/10/12

安里博院長、安里啓副院長 広栄歯科 main

浦添市西原のショッピングモール近くにある「広栄歯科」。院長の安里博先生が1983年に開業して以来、地域とともに歩んできた歴史ある歯科医院だ。同院は、安里院長の息子で、現在の副院長の安里啓先生が沖縄に帰ってきたタイミングの2019年にリニューアルし、新たな一歩を踏み出した。院長と副院長が「地域に寄り添いながら歯科医療に貢献したい」という同じ想いを持ち、絶妙なバランスで新旧融合する同院。これまでの患者を大切にしながら新しい取り組みを導入し、一層の発展をめざして診療に取り組む安里院長と啓副院長に、それぞれの想いをたっぷり語ってもらった。

(取材日2020年11月26日)

37年の歴史ある医院をリニューアルし、新たな一歩を

長い歴史ある歯科医院ですが、開業当時のことをお聞かせいただけますか?

安里博院長、安里啓副院長 広栄歯科1

【安里院長】福岡歯科大学を卒業して1年ほどで開業しました。当時は研修医制度がなく、卒業してすぐに開業するケースが多かったように思います。私も卒業したら地元の沖縄で開業しようと考えていました。この場所に開業したのは、私自身がにぎやかな所よりもゆったりした所がいいなと思ったからです。開業当時は交通網も発達しておらず、舗装されていない所も残っていて、さとうきび畑が広がる田舎でした。発展を見据えて開業したわけではありませんが、次第にいろいろなものができて発展しましたね。当時この辺りに歯科医院は少なく、1~2キロ圏内に数軒ほどだったと思います。同じ歯科医師である妻の房江と二人三脚で診療をしてきました。患者さんの層は、地域の方が多いのは変わりませんが、37年間診療していますので、3、4世代で家族ぐるみの患者さんが増えましたね。

2019年に旧医院の隣にリニューアルオープンされたのですね。

【安里院長】私たちは、啓副院長が沖縄に戻ってくることを首を長くして待っていました。リニューアルにあたり、クリニックの設計や導入する設備など、基本的なコンセプトは啓副院長の考えをもとに計画を立てながら準備を進めました。場所も旧クリニックのすぐ隣りに移転することができて、これまで通ってくださっていた患者さんのためにも良かったと思っています。私は常々、この地域の患者さんに長く医療を提供していきたいという想いがあり、専門に特化していくのではなく、新しい技術を学びながら幅広く対応できるクリニックになってほしいと期待を込めて啓副院長に託しました。

新しい医院を託された今の想いをお聞かせください。

安里博院長、安里啓副院長 広栄歯科2

【啓副院長】僕が戻ってきたことを機にリニューアルし、2019年5月に当院は新たなスタートをきりました。これからは父と母がこれまで積み上げてきたことを踏まえつつ、旧医院にはなかった新しい医療機器や取り組みも導入していきたいと思っています。そうすることで治療の幅が広がり、患者さんの選択肢を増やすことが可能になります。患者さんには、自分の家族、父や母、きょうだいにしてあげたい治療、自分が受けたい治療を提供していきたいです。

家族4人の歯科医師が力を結集し、地域の患者のために

現在は、安里院長と房江先生、啓副院長と妻の揚子先生の総勢4人の歯科医師の新旧融合ですね。

安里博院長、安里啓副院長 広栄歯科3

【安里院長】将来のことを考えると、これからは啓副院長がメインになりますので、細かなことは任せて、私は抜歯などの外科的な処置、義歯などの補綴関係を担っています。
【啓副院長】この地に長く根づき、地域の人たちに歯科医療を提供したいと思っています。何かに特化するのではなく、それぞれの専門を重ね合わせながら幅広い診療をめざしています。母の房江先生には昔からの患者さんの治療と受付をメインに担当してもらっていて、患者さんの安心につながればいいなと思っています。妻の揚子先生は大学病院のインプラント科に在籍していたのでインプラント治療の専門知識があります。全顎治療の必要な患者さんの治療について一緒に計画を立てたり、僕の足りない部分を補ってもらっているようなかたちですね。また、女性歯科医師を希望する患者さんもいらっしゃいますので、患者さんの選択肢も広がっていると思います。

地域のかかりつけ医として心がけていきたいことはありますか?

【啓副院長】なるべく患者さんの歯を削らず、金属を使わないメタルフリーな治療を重視していきたいです。一般的に削ってしまうことで歯の寿命が短くなると言われています。その取り組みのひとつとして精密治療が行えるマイクロスコープを導入しました。マイクロスコープを活用することで肉眼では目視できない健康な歯とむし歯の境目の治療が可能になり、患者さんの歯をできる限り削らず保存することができます。また、肉眼の最大20倍まで拡大して歯をみることで、むし歯だけでなく見逃しがちな根管を発見できるため、神経の治療にも使用することができ、治療の成功率を上げることが可能になると思います。当院では治療を終えたら終わりではなくむし歯を繰り返さないために、定期的に予防目的で通っていただける歯科医院をめざしています。歯を長く保つための適切なブラッシング指導などを行いながら、かかりつけ医として患者さんのお口を守っていきたいです。

診療の際に大切にしていることなどありましたらお聞かせください。

安里博院長、安里啓副院長 広栄歯科4

【啓副院長】初診のカウンセリングを大事にしています。また、1本の歯をなるべく長く残すことを心がけて治療しています。患者さんは、自分の口の中のどこに銀歯があるのか、どこに親知らずやむし歯があるのかなどについて知らない方がほとんどです。鏡で見ても正面しか見えませんので、口腔内写真を撮って、まずお口の今の状態を把握してもらうことにフォーカスしています。むし歯が多いのか、歯周病が進んでいるのか、噛み合わせが悪いのか、そういったことを知っていただいてから治療を進めます。

自分の口腔内を知ってもらい、1本の歯を長く残したい

口腔内写真を撮ることのメリットを教えていただけますか?

安里博院長、安里啓副院長 広栄歯科5

【啓副院長】当院では、まずカウンセリングや治療の前に患者さんの口腔内写真を撮影しています。口腔内写真によって、口の中の状態を隅々まで確認することができますので、治療を行う前に患者さんに目に見えるかたちで説明し、納得していただいてから治療を開始します。歯科医師にとっても、これまで見えなかった部分を拡大することによってより細かい部分まで見えますので精密な治療につながりますし、患者さんの口腔内は一人ひとり違いますので、写真で記録することで話し合って治療計画を決めることができます。口腔内写真は必要に応じて撮影もしますが、治療前と治療後の写真を並べて「最初に戻らないように」と予防、メンテナンスにもつながるようにしています。

従来のカード型診察券に加え、アプリを使った診察券を導入されているのですね。

【啓副院長】スマートフォンにダウンロードして利用していただく診察券アプリです。さまざまなメリットがあるのですが、定期検診の予約や診察当日の受付などができます。また、撮影した口腔内写真をアプリの中に送り、患者さんがいつでも確認できるような取り組みもしています。治療の最初の写真、歯磨き指導の際の染め出しをした写真、治療が終わって最後に撮った写真を登録することで、患者さんに情報提供を行ってモチベーションを下げないように工夫しています。もちろんスマートフォンを使わない方もいらっしゃいますので、カード型の診察券もお使いいただけます。現時点では、アプリの方のほうがまだ少ないのですが、将来的なことを考えて導入しました。

最後に、読者へのメッセージをお願いいたします。

安里博院長、安里啓副院長 広栄歯科6

【安里院長】ここに根づいたからには、末永く地域の口腔衛生管理を担いながら年を重ねていく、それに尽きます。
【啓副院長】口腔内の環境が全身の健康に影響すると言われていますので、まず自分のお口の中を把握し、良い環境を整えることが一番大事だと思います。僕たち歯科医師の役割は、患者さんのお口の状態に応じて、それを改善するお手伝いをすることです。僕の目標は、小さい頃から当院に通ってもらい、「むし歯ゼロ」をそのまま長く続けてもらうことです。成長して大人になっても「むし歯ゼロ」が続けられるように、歯磨きの技術や歯に対する意識を小さい頃から身につけてもらえればうれしいですね。

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