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中島 宗則 先生の独自取材記事

水野歯科

(名古屋市緑区/鳴海駅)

最終更新日:2020/03/31

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名鉄名古屋本線の鳴海駅から北へ徒歩で約8分。花井交差点に面した3階建てビルの2階に「水野歯科」がある。1977年の開業から現在まで、40年以上にわたり近隣住民の歯の健康を守り続けている歯科医院だ。同院で診療にあたるのは、開業以来院長を務める水野勝文先生と、その娘夫婦である中島宗則(なかしま・ひろのり)・聖子先生。ここでは、現在子育て真っ最中のママでもある聖子先生のサポートも兼ね、2018年から同院に勤務している宗則先生に、これまでの経歴からクリニックの特色、診療におけるモットーや今後の展望など、いろいろと話を聞いてみた。
(取材日2019年6月17日)

患者の痛みを理解する上で自分の苦労が役に立っている

まず歯科医師をめざした理由から聞かせてください。

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叔父が歯科医師、父が外科の医師だったことから、自分も誰かのために役立つ仕事がしたいという気持ちがありました。また、人と接するのが嫌いではなかったこともあって、歯科医師という職業を選びました。どちらかというと手先は不器用なので不安もありましたが、自分も不器用だったという歯科医師の叔父から「不器用だからこそ丁寧にやろうとするものだから、心配しなくてもいいよ」と言われて安心しました。大学進学では苦労もしましたが、卒業後の研修で障害者歯科を手がける医療法人セント・パウロ光吉歯科医院に行ったとき、自分が経験してきた苦労やつらかった出来事が、患者さんの痛みを理解する上で役に立っていることに気づきました。自分も患者さんもつらい経験をしながら生きてきて、その中で自分が受けてきた恩恵があるとしたら、それを他の人たちに返していくことが自分の役目かもしれないと思うようになりました。

障害者歯科を手がける歯科医院に行かれたのはどういった経緯からですか?

研修中の半年間は、大学外の歯科医院に行くことになっていて、知り合いの教授からそこに行きなさいと勧められたんです。障害者歯科の患者さんには、簡単な説明をするのも大変で、対応するためには専門的なノウハウも必要になりますが、学べることも多かったですね。障害を持たれている患者さんのご家族から感謝された時は、すごくうれしい気持ちになりました。障害者の場合、一般的な歯科医院では治療が受けられず、どこへ行けばいいのかわからずに悩んでいる方が多いんです。そういった方を幅広く受け入れる、理事長の優しい人柄にも惹かれました。その一方で、障害者に対応できる歯科医院を増やしていく必要も感じました。そういった点は、今後の課題だと思っています。

ご家族3人で同じ歯科医院で働いてみていかがですか?

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チームワークという点では、とてもやりやすいですね。患者さんの振り分けは、すでに長年通われていて、院長の診察を希望される方は院長が担当し、新たな患者さんは僕か聖子先生が診ることが多いですね。患者さんの年齢層は、やはり高齢者が多めです。ただ僕が勤務し始めて、ホームページを開設したりするようになってからは、若い患者さんも増えてきました。地域的には、歩いて来られるような近隣の患者さんが中心ですね。症状としてはやはり虫歯、歯周病が多いですね。診療は予約制ですが、急に歯が痛くなったというような場合は、随時受けつけています。朝一番で電話をくれて「これから診ていただけますか?」というような方も結構いらっしゃいます。

アットホームな雰囲気の、昔ながらの歯科医院

クリニックとして何か特色はありますか?

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地域に密着した昔ながらの歯医者さんという感じでしょうか。ゆっくり話を聞いて、のんびりと治療を受けられるところが特色でしょうか。患者さんのほうから、治療以外のお話をされることも多く、アットホームな雰囲気があります。もちろん患者さんが多く忙しい時もありますが、次から次へと分刻みで治療するような冷たい感じはないと思います。保険診療を基本にしていて、必要がない限りこちらから自費診療を勧めるようなことはありません。もちろん患者さんからのご希望があれば対応いたしますが、保険適用でできるものはそれで良いと思っています。マウスピースを使用した歯ぎしりの診療なども、保険適用で行っています。

それはどんな治療方法なんでしょうか?

僕の経験上ですが、3~4割ぐらいの方は歯ぎしりの経験があるように感じます。一緒に就寝されているご家族が気づくこともありますが、診察したときに歯がすり減ったりしていることでわかることもあります。軽度の歯ぎしりはそれほど問題になりませんが、重度になると歯や顎に負担がかかり、歯周病や肩こり、睡眠不足などの原因になることもあります。そういったことを防ぐため、歯の型を取ってマウスピースを作り、就寝時に装着することで、歯のすり減りと歯並びの乱れを防いでいきます。歯並びが悪いと虫歯にもなりやすくなります。歯並びには、舌の力と、頬と唇の筋肉のバランスも関係するんです。そういった状態を改善するために、筋力トレーニングの指導をすることもあります。

妊産婦歯科診査も行っているそうですが、それはどのようなものなんですか?

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妊娠中は食生活やホルモンバランスの変化から、虫歯や歯周病が進行しやすく、妊娠性歯肉炎にもかかりやすくなるので、妊娠中と産後1年以内に1回ずつ、歯科診査と保健指導を行います。歯周病が重症になると、早産のリスクが高くなるともいわれています。治療が必要な場合は費用がかかりますが、診査自体は自治体の助成ですので、ぜひご利用ください。

院内の設備でこだわっている点などはありますか?

院長がレーザー治療を手がけていて、歯科用レーザーの中でも安全性に配慮されたエルビウムヤグレーザーを使用しています。他には痛みが少ない歯科麻酔用電動注射器、治療器具を滅菌するオートクレーブといった機器を導入しました。滅菌・消毒にも気を使っていて、エアタービンやコントラアングルをはじめとして、直接触れるものは患者さんごとに交換するようにしています。

しっかりした説明をした上で治療の選択肢を提示する

歯科医師としてのポリシーやモットーにしていることはありますか?

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かつては「歯医者さんに勝手に削られた」というような話を耳にすることも珍しくありませんでしたが、そういったことがないように、患者さんとのコミュニケーションを密にすることを重要視しています。必要があれば撮影した口内の写真などもお見せしながら、患者さんが納得いくような説明を心がけます。その上で3通りぐらいの方法を提示して、どのように治療していくかを患者さんと相談します。中にはすぐ治療せずにセカンドオピニオンを求めたいという患者さんもいらっしゃるので、その場では応急処置だけするという選択肢を提示することもあります。最初からしっかりお話をしておくと、治療もスムーズに進められますし、患者さんとしてもわからないことがあったときなどに質問しやすいようです。

今後の展望を教えてください。

診療を通して、一人でも多くの患者さんの苦痛を取り除くことができれば良いなと思います。また、将来的には訪問歯科診療もやりたいと考えています。数ヵ月ですが勤務医時代に訪問歯科診療を経験しているんですが、本格的に始めるなら、もう少し勉強しなければいけないな、と思っています。在宅の患者さんの中にも障害のある方はいらっしゃるので、そういった方への対応も考えていかなければいけません。それには自分一人では無理なので、協力していただける方を見つけて、多職種連携体制を整えることも課題ですね。

読者に向けたメッセージをお願いします。

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「自分の歯を大事にしてください」という一言に尽きます。高齢になっても、最期まで自分の歯で噛んで食事ができることは、最高の幸せだと思います。そのためにも、子どもの頃から口内のケアを習慣づけてほしいですね。可能であれば、奥歯が生えそろう2歳半ぐらいから、3〜6ヵ月に1回ぐらいのペースで定期的なメンテナンスに来ていただけると理想的です。2歳半頃から歯科医師が介入することで、一生虫歯ゼロで過ごせる可能性が高まるというデータもあるようです。できるだけ早い時期から予防意識を身につけ、正しい歯磨きの仕方をマスターして、歯の健康寿命を延ばしていただきたいと思います。

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