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川本 研一郎 院長の独自取材記事

かわもと記念クリニック

(鹿児島市/鹿児島駅)

最終更新日:2020/06/29

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吉野町菖蒲谷入口から徒歩2分。静かな住宅地の一角に「かわもと記念クリニック」はある。川本研一郎院長は、福岡大学筑紫病院で長年研鑽を積んだ後、鹿児島にUターン。地域の中核病院での勤務を経て、前身である「よしの相良外科」を承継する形で2017年に開院した。現在は内科、外科、リハビリテーション科、整形外科、リウマチ科を診療し、日曜診療や24時間診療を行う19床の有床クリニックだ。「幅広い内科疾患や小児の急性疾患やケガなど、子どもから高齢者まで365日、24時間いつでも来院してもらえる、地域に貢献できるクリニックでありたい」と話す川本院長に、地域医療に対するスタンスや今後の展望をじっくり聞いた。
(取材日2020年6月9日)

24時間365日医師が常駐。幅広い診療で社会貢献

どのような経緯でこの地に開業されたのですか?

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医師になった当初は開業医になることは考えていなかったので、これはご縁としか言いようがないですね。学生柔道から筋力トレーニングへと打ち込むものが変わり、福岡大学筑紫病院での十数年におよぶ勤務医時代も続けていて、「好きなときにトレーニングしたい」「いつかはプライベートジムを造りたい」と思っていました。2014年に鹿児島にUターンし、勤務医として働きながら、念願のプライベートジムを吉野に持つことができました。医師ということでともに汗を流す会員さんから健康相談を受けたり、病院のご紹介などをしているうちに、おぼろげながらも「開業すれば、患者さんとして、もっときちんと診ることができるのかな」という思いが生まれていました。そんな折、ご高齢を理由に閉じられるという、地域に古くからあった「よしの相良外科」を紹介いただき、事業を承継して開業に至りました。

開業するにあたっての目標やクリニックの運営方針を教えてください。

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「関わるすべての人の笑顔と健康のために、未来へ挑み、社会に貢献する」を理念として掲げ、急性期医療から在宅ケアまで、予防・看護・介護を含めたトータルケアで地域の安心安全に貢献することをめざしました。そこで最初に考えたのが、「24時間365日診療するクリニックにしたい」ということです。吉野地区は鹿児島市街地から離れていますが、人口は増え続けているエリア。一人暮らしや夫婦で暮らすご高齢の方が多い地域でもあります。地域特性からも、救急患者の受け入れと在宅医療の体制を整えることは不可欠だと考えたのです。「断らない医療」と「自宅療養への支援」を大きな2本の柱とし、かかりつけ医として、今、困っている症状はもちろん、健康や病気に関する悩みも気軽に相談できて、患者さんがいつまでも安心して療養できるような診療を提供したいと思っています。

「断らない医療」についてもう少し教えてください。

三次救急指定病院での勤務経験で、救急科外来には入院・手術を必要とするような重症患者さんも運ばれてきますが、診察・処置の後、自力で帰宅される軽症や非緊急の方が約9割ということを実感しました。つまり大部分が地域で解決できるケースということです。こうした救急医療現場の現状や地域貢献できる医療提供を考えたとき、24時間365日「断らない医療」が必要だと考えたのです。夜間の急患診療では、症状に応じて点滴や内服投薬などの治療を行い、もちろん手術や緊急で特別な処置が必要というときは、二次、三次救急医療機関の提携病院へ、診療を依頼する役割も担っています。緊急性はないものの、処置が済んでも「家に帰るのは不安だ」という一人暮らしの高齢の患者さんの受け入れができるのも、有床クリニックの良さだと思います。

一般的な症状から専門治療まで地域医療を担う

幅広く診療を行っているそうですね。

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見た目は小さなクリニックですが、現在は内科、外科、整形外科、リハビリテーション科、リウマチ科の診療に対応しています。診療の幅を広げ、専門性を生かした医療を提供することが、地域で安心して暮らすことにつながると考えています。例えば内科には消化器、内視鏡、肝臓を専門とする医師がいますが、生活習慣病の一つでもある糖尿病の患者さんへの専門的な対応のニーズが増加しているため、さらに糖尿病が専門の常勤医師も配置しました。外科は、一般的な外傷処置はもちろん、胃腸、乳腺、肛門、呼吸器の疾患に対応しています。整形外科・リハビリテーション科・リウマチ科は、日本整形外科学会整形外科専門医が対応します。いずれの診療も初期から重度までの患者さんと向き合い、病気の予防や早期発見に向けて地域への情報発信にも力を入れています。

専門的な検査や治療にも応じられているとか。

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当クリニックがめざしているのは、患者さんにとって「何かあったらすぐに相談できる場所」となることです。そのためにも、すぐに検査を受けられる体制を整え、専門的な知見を生かした治療をすることが大切です。胃腸や大腸、肛門の検査、またマンモグラフィ検査、乳腺超音波検査、穿刺吸引細胞診などの乳がん検査も行っていて、特に注力している上下部消化管内視鏡検査は、私を含めた常勤・非常勤合わせて7人の日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医が担当しています。遠くの大きな病院へ行かれるのは身体的にも時間的にも負担が少なくないですよね。ある程度の詳しい検査ができる体制を整えていますので、気軽にご相談ください。

通所・訪問リハビリテーションや在宅医療にも注力されているそうですね。

はい。年齢を重ねても健やかな生活を送れて、ご自宅であっても医療を受けられる体制が必要になると考えました。リハビリテーションについては、通所リハビリテーションや理学療法士がご自宅に伺う訪問リハビリテーションにも応じています。在宅医療は医師や看護師、ソーシャルワーカーなどの専任のチームで行いますが、ここに皮膚科の医師も加わりました。寝たきりの患者さんの中には、褥瘡(床ずれ)に悩む方が少なくないからです。身体的な理由に加え、認知症や知的障害、外に出られない精神障害など、さまざまな事情を抱えている患者さんをサポートさせてもらっています。住み慣れた場所で、患者さんやご家族が安心できる質の高い医療の提供をめざしています。

切れ目なく多面的な医療を地域に提供したい

先生の健康を維持する方法や休日の過ごし方を教えてください。

クリニックの開業に合わせてクリニックの前に開設した運動施設で、毎朝6時〜7時に汗を流しています。さまざまなトレーニングマシンを使って、毎日鍛える部位を変えながら、みっちりトレーニング。歯磨きと同じで、やらないと気持ちが悪いという感じでしょうか。お風呂で汗を流してから出勤すると、スタッフに比べて私のテンションが高いのは否めません。休日の朝もトレーニングをして、地域内の関連施設をのぞいたり、新しい施設の構想を立てたりして過ごしています。

今後についてのお考えをお聞かせください。

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地域の方々に地元で安心して過ごしてもらうためにも、診療内容については、さらに充実させていきたいと考えています。すぐにでもやりたいところですが、現状の広さでは、それがかないません。現在は前院からの建物をリフォームして使用していますので、動線も悪く、患者さんにはご不便をおかけしていますが、現在、建て替えを検討しています。次に造る建物は、患者さんはもとより、働くスタッフにとっても動線の良いものにしたいという目標があります。それまでは、今ある医療資源をうまく活用しながら、地域の医療・介護のレベルアップをめざしていきたいですね。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

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クリニックに来ていただいた患者さんには、笑顔になっていただきたいと思っています。内科、外科、整形外科、リハビリテーション科、リウマチ科の医師それぞれが日々精進して、新しい技術やサービスを積極的に取り入れて、進化していきたいです。スタッフとともにチームワークを大切にして、患者さんの笑顔を見続けたいと思っていますので、健康に関して不安に思うことがあれば、こんなこと聞いてもいいのかなと思うような質問でも、まずは何でも気軽に聞いてください。「困った時は、ここに来ればなんとかしてもらえる」と地域の皆さまに頼ってもらえるような身近な存在のクリニックでありたい、そのために全力で取り組んでいきます。

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