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川本 研一郎 院長の独自取材記事

かわもと記念クリニック

(鹿児島市/鹿児島駅)

最終更新日:2023/03/10

川本研一郎院長 かわもと記念クリニック main

吉野町菖蒲谷入口から徒歩2分。静かな住宅地の一角に「かわもと記念クリニック」はある。川本研一郎院長は、福岡大学筑紫病院で長年研鑽を積んだ後、鹿児島にUターン。地域の中核病院での勤務を経て、内科、外科、リハビリテーション科、整形外科、リウマチ科の地域に密着した幅広い診療科を持つ、19床の有床診療所として2017年に開院した。現在は日常的な病気から専門的な診療までの充実した外来診療と、24時間365日対応する在宅医療で、住み慣れた地域で暮らせるよう支援している。「地域に貢献できるクリニックでありたい」と話す川本院長に、地域医療に対するスタンスや今後の展望をじっくり聞いた。

(取材日2020年6月9日)

多様な外来診療と在宅医療の提供で地域に貢献

どのような経緯でこの地に開業されたのですか?

川本研一郎院長 かわもと記念クリニック1

医師になった当初は開業医になることは考えていなかったので、これはご縁としか言いようがないですね。学生柔道から筋力トレーニングへと打ち込むものが変わり、福岡大学筑紫病院での十数年におよぶ勤務医時代も続けていて、「好きなときにトレーニングしたい」「いつかはプライベートジムを造りたい」と思っていました。2014年に鹿児島にUターンし、勤務医として働きながら、念願のプライベートジムを吉野に持つことができました。医師ということでともに汗を流す会員さんから健康相談を受けたり、病院のご紹介などをしているうちに、おぼろげながらも「開業すれば、患者さんとして、もっときちんと診ることができるのかな」という思いが生まれていました。そんな折、ご高齢を理由に閉じられるという、地域に古くからあった「よしの相良外科」を紹介いただき、事業を承継して開業に至りました。

クリニックの運営方針を教えてください。

川本研一郎院長 かわもと記念クリニック2

「関わるすべての人の笑顔と健康のために、未来へ挑み、社会に貢献する」を理念として掲げています。かかりつけ医として、今、困っている症状はもちろん、健康や病気に関する悩みも気軽に相談できて、患者さんがいつまでも安心して療養できるような診療をめざしています。吉野地区は鹿児島市街地から離れていますが、人口は増え続けているエリア。一人暮らしや夫婦で暮らすご高齢の方が多い地域でもあります。地域特性からも、救急患者の受け入れと在宅医療の体制を整えることは不可欠だと考え、「断らない医療」と「自宅療養への支援」を大きな2本の柱として、開業当初から「24時間365日診療するクリニック」として、診療を提供してきました。

4月から診療体制を変更されると聞きました。

コロナ禍でも、夜間や日祝の発熱の外来、PCR検査に対応してきましたが、令和5年4月からは日曜と祝日の診療、時間外診療を休止することとなりました。かかりつけ医として急患への対応は今後も行いますので、そこはご安心ください。今回の体制変更は、国の進める働き方改革が、令和6年から医師の時間外労働にも適用されることになったための見直しです。苦渋の決断でしたが、これまでの24時間365日という体制は、地域の皆さんのお役に立てたのではないかと自負しています。外来での日常的な病気の治療から専門的な診療まではこれまで通り行い、「機能強化型在宅療養支援診療所」としての医師と看護師の定期的な訪問診療や往診、訪問看護においては、今後も時間365日対応できる体制をさらに強化していく考えです。

一般的な症状から専門治療まで地域医療を担う

幅広く診療を行っているそうですね。

川本研一郎院長 かわもと記念クリニック3

見た目は小さなクリニックですが、現在は内科、外科、整形外科、リハビリテーション科、リウマチ科の診療に対応しています。診療の幅を広げ、専門性を生かした医療を提供することが、地域で安心して暮らすことにつながると考えています。例えば内科には消化器、内視鏡、肝臓を専門とする医師がいますが、生活習慣病の一つでもある糖尿病の患者さんへの専門的な対応のニーズが増加しているため、さらに糖尿病が専門の常勤医師も配置しました。外科は、一般的な外傷処置はもちろん、胃腸、乳腺、肛門、呼吸器の疾患に対応しています。整形外科・リハビリテーション科・リウマチ科は、日本整形外科学会整形外科専門医が対応します。いずれの診療も初期から重度までの患者さんと向き合い、病気の予防や早期発見に向けて地域への情報発信にも力を入れています。

専門的な検査や治療にも応じられているとか。

川本研一郎院長 かわもと記念クリニック4

当クリニックがめざしているのは、患者さんにとって「何かあったらすぐに相談できる場所」となることです。そのためにも、すぐに検査を受けられる体制を整え、専門的な知見を生かした治療をすることが大切です。胃腸や大腸、肛門の検査、またマンモグラフィ検査、乳腺超音波検査、穿刺吸引細胞診などの乳がん検査も行っていて、特に注力している上下部消化管内視鏡検査は、私を含め5人の経験豊富な日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医が担当しています。遠くの大きな病院へ行かれるのは身体的にも時間的にも負担が少なくないですよね。ある程度の詳しい検査ができる体制を整えていますので、気軽にご相談ください。

通所・訪問リハビリテーションや在宅医療にも注力されているそうですね。

はい。年齢を重ねても健やかな生活を送れて、ご自宅であっても医療を受けられる体制が必要になると考えました。リハビリテーションについては、通所リハビリテーションや理学療法士がご自宅に伺う訪問リハビリテーションにも応じています。在宅医療は医師や看護師、ソーシャルワーカーなどの専任のチームで行いますが、ここには皮膚科の医師も加わっています。寝たきりの患者さんの中には、褥瘡(床ずれ)に悩む方が少なくないからです。身体的な理由に加え、認知症や知的障害、外に出られない精神障害など、さまざまな事情を抱えている患者さんをサポートさせてもらっています。住み慣れた場所で、患者さんやご家族が安心できる質の高い医療の提供をめざしています。

切れ目なく多面的な医療を地域に提供したい

先生の健康を維持する方法や休日の過ごし方を教えてください。

クリニックの開業に合わせてクリニックの前に開設した運動施設で、毎朝6時〜7時に汗を流しています。さまざまなトレーニングマシンを使って、毎日鍛える部位を変えながら、みっちりトレーニング。歯磨きと同じで、やらないと気持ちが悪いという感じでしょうか。お風呂で汗を流してから出勤すると、スタッフに比べて私のテンションが高いのは否めません。休日の朝もトレーニングをして、地域内の関連施設をのぞいたり、新しい施設の構想を立てたりして過ごしています。

今後についてのお考えをお聞かせください。

川本研一郎院長 かわもと記念クリニック5

最後までご自宅で過ごせるよう支援することが開業当初からの目標です。地域の方々に地元で安心して過ごしてもらうためにも、外来でも在宅でも安心していただける医療を提供していきたいと考えています。現在は前院からの建物をリフォームして使用していますので、動線も悪く、患者さんにはご不便をおかけしていますが、現在、建て替えを検討しています。次に造る建物は、患者さんはもとより、働くスタッフにとっても動線の良いものにしたいですね。それまでは、今ある医療資源をうまく活用しながら、地域の医療・介護のレベルアップをめざしていきたいです。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

川本研一郎院長 かわもと記念クリニック6

患者さんには、笑顔になっていただきたいと思っています。内科、外科、整形外科、リハビリテーション科、リウマチ科の医師それぞれが日々精進して、新しい技術やサービスを積極的に取り入れて、進化していきたいです。スタッフとともにチームワークを大切にして、患者さんの笑顔を見続けたいと思っていますので、病気の治療やさまざまな症状のケアはもちろん、生活面のさまざまな困り事、不安に思うことがあれば、こんなこと聞いてもいいのかなと思うような質問でも、まずは何でも気軽に聞いてください。「困った時は、ここに来ればなんとかしてもらえる」と地域の皆さまに頼ってもらえるような身近な存在のクリニックでありたい、そのために全力で取り組んでいきます。

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