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田中 滋也 院長の独自取材記事

田中脳神経外科クリニック

(鹿児島市/高見馬場駅)

最終更新日:2021/10/12

田中滋也院長 田中脳神経外科クリニック main

鹿児島市電1系統の高見馬場駅から徒歩1分。県道20号線沿いに建つビルの3階にある「田中脳神経外科クリニック」は、頭痛やめまい、てんかんを専門に診療する脳神経外科である。院長の田中滋也先生は、日本脳神経外科学会認定の脳神経外科専門医。開院前に勤めていた鹿児島市立病院脳神経外科では、脳血管障害をはじめとする治療に研鑽を重ねてきた。また、開業後は頭痛やてんかんの研究に注力し、子どもから高齢者まで幅広い年齢層の患者の診療にあたっている。患者にとってより良い治療を提供するために、常に最新の知識を得るための努力を惜しまないという田中院長に話を聞いた。

(取材日2021年3月2日)

丁寧な問診と診察で地域住民の健康をサポート

まずは、こちらのクリニックについて教えてください。

田中滋也院長 田中脳神経外科クリニック1

開院したのは1998年8月1日です。開院当時は脳神経外科のクリニックがほとんどなく、脳神経外科を受診するためには市立病院や医療センターなどの大きな病院まで行かなければなりませんでした。頭痛やめまいに悩んでいても大きな病院に行くことを億劫に感じたり、気軽に行けるクリニックがないからつらくても我慢してしまったりと、脳神経外科に行くことを躊躇していた人が多くいたんです。「脳神経外科を身近な診療科目として感じてほしい」「不調を感じた時にもっと気軽に受診してほしい」そんな想いからクリニックをつくろうと考え、現在に至ります。天文館に近く立地が良いこと、そして当時勤めていた鹿児島市立病院のすぐ近くにあるこのビルがたまたま空いていたので、この場所で開院することを決めました。

どのような患者さんが来られますか?

頭痛やてんかんを専門に診察しているため、子どもから高齢者まで幅広い年齢層の患者さんが訪れます。近くには市電の駅やバス停もあるので、市内だけではなく、市外にお住まいの患者さんも多いですね。ありがたいことに、他の患者さんからのご紹介で来院される方もたくさんいらっしゃいます。それだけ頭痛やめまいに悩まされている人が多いということですね。他にも、ろれつが回らない、視野が気になる、手足がしびれるなどの症状から、脳梗塞などの病気ではないかと心配されて受診される患者さんもいます。

こちらのクリニックならではの特徴を教えてください。

田中滋也院長 田中脳神経外科クリニック2

はい。当院では、頭痛、めまい、てんかんを専門に診ていることを特徴として、丁寧な問診と診察を大切にしています。例えば頭痛の場合、脳の病気だけではなく、生活習慣が原因になることもあるんですよ。女性の患者さんだと、ホルモンバランスや月経の影響を受けて片頭痛が起こることもありますし。どういった原因で頭痛が起きているかを探っていくためにも、丁寧な問診を心がけています。また、気軽に検査を受けられるよう、マルチスライスCTや脳波計をデジタル化する機器、頸動脈を超音波で検査する装置、血圧脈波検査装置を導入しております。脳神経の病気かどうかを診断して、症状に合った治療法を提案できるよう努めております。

頭痛、めまい、てんかんの治療に注力

先生のご専門について教えてください。

田中滋也院長 田中脳神経外科クリニック3

頭痛、めまい、てんかんの治療を専門に行っています。頭痛には片頭痛や緊張型頭痛などの一次性頭痛と、くも膜下出血や脳腫瘍などが原因で起こる二次性頭痛があるのですが、まずはどのタイプの頭痛なのかをしっかり見極めることが大切です。めまいにも種類があり、一般的には三半規管の調子が悪くて起こる「内耳性めまい」がよくあるとされています。しかし、中には脳血管障害や脳腫瘍などが原因の場合もあるため、画像診断を必要とするケースもあります。てんかん発作にもいろいろな種類があり、頭がボーっとして数秒間動きが止まってしまう発作、手足がビクッと動くような発作、問いかけに応えられないほど反応が鈍くなる発作や、全身けいれんが起きて両手足がビクビクし、口から泡を吹くような発作もあります。頭痛もめまいもてんかんも、放置しないで早めに治療をすることが大切です。

具体的にはどのような治療を行うのでしょうか?

強い頭痛を訴えて来院される患者さんは、片頭痛であることが多いです。女性の場合だとホルモンバランスや月経の影響で頭痛が起こることもありますし、ストレスや睡眠、食事、天候などが原因で頭痛が起こることもあります。生活習慣を改善することで頭痛が良くなることも多いんですよ。薬もたくさんの種類がありますが、似たような薬でも成分や働きが微妙に違うので、患者さんに合う薬はどれなのかを見きわめて処方するように心がけています。会社を休まなければいけないほど頭痛がひどい人や、会社に行けても仕事の能率が落ちてしまう人もいるかと思います。私も頭痛があるのでつらさはよくわかります。痛みを我慢しないで、気軽に相談してほしいですね。めまいやてんかんに悩んでいる人も、早めに治療をすることをお勧めします。

脳神経外科の医師になろうと思ったきっかけを教えてください。

田中滋也院長 田中脳神経外科クリニック4

父が内科・脳神経内科の医師だったので、子どもの頃から漠然と医師になるんだろうなと思っていましたね。はっきりと医師になろうと決めたのは、高校生の頃です。脳神経外科を選んだきっかけは、脳神経外科の医師である兄の影響が大きいですね。脳は奥が深く、勉強すればするほど興味が出てきました。頭痛が起こる原因はいろいろあるので、幅広く全体的に診察できるよう、脳神経外科の中でも頭痛・てんかんを専門的に勉強を重ねました。

学問の面からも貢献できるように努める

現在もずっと勉強を続けていらっしゃるそうですね。

田中滋也院長 田中脳神経外科クリニック5

新しい薬も出てくるので、その薬がどんな働きをするのかをきちんと知る必要があると思うんです。また、身につけた知識をまとめて発表することも大切だと考えています。勉強と発表を繰り返すことでブラッシュアップができますので、それはずっとこだわりを持って続けていることですね。新しい知識を得ることは、もちろん患者さんのためでもありますが、自分自身が楽しくてやっていることでもあります。また、他院の先生たちとディスカッションをするためにも、最新の知識は必要ですしね。さらに今後は、自身で行った治療方法やその結果をまとめて、他の先生方にも伝えていければと考えています。治療の面だけではなく、学問の面からも貢献していきたいですね。

プライベートはどのように過ごしていますか?

最近は新型コロナウイルス感染症の影響で行けていないですが、休みの日はおいしいものを食べに行くことが多いです。たまに高校の同級生とゴルフに行ってリフレッシュすることもあります。子どもが2人いるのですが、2人とも結婚しているので、今は妻と二人暮らしです。息子は脳神経外科の医師になり、福岡で働いているんですよ。特に医師になりなさいと言ったことはないんですが、気づいたら医師としての道を歩んでいましたね。親の背中を見ていたのかもしれませんね(笑)。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

田中滋也院長 田中脳神経外科クリニック6

一口に頭痛と言っても、片頭痛や緊張型頭痛などの一次性頭痛と、脳血管障害や脳腫瘍が原因で起こる二次性頭痛があります。その中でもっとも病院を受診されることが多いのは片頭痛です。痛みを我慢して仕事や家事などをしている人もいるかと思いますが、「たかが頭痛、されど頭痛」です。原因と誘因を知って治療をすれば生活が大きく変わる可能性もあるので、気軽に相談してほしいですね。片頭痛は5歳頃から起こる病気と言われていますが、最近では片頭痛を訴える中高生も増えてきました。頭痛が頻繁に起こる、市販の薬が効かないなどとお悩みの人は、ぜひ当院にご相談ください。大きな病院に行くことに躊躇している人も、気軽に来院していただければと思います。

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