田中 滋也 院長、田中 秀明 副院長の独自取材記事
田中脳神経外科・頭痛クリニック
(鹿児島市/鹿児島中央駅)
最終更新日:2025/11/10
鹿児島中央駅東口から徒歩5分、市電の鹿児島中央駅前からは徒歩4分。「田中脳神経外科・頭痛クリニック」は、頭痛やめまい、てんかんを専門に診療する脳神経外科である。院長の田中滋也先生は、日本脳神経外科学会認定の脳神経外科専門医で頭痛とてんかんへの専門性も高い。開院前に勤めていた鹿児島市立病院脳神経外科では、脳血管障害をはじめとする治療に研鑽を重ねてきた。副院長の田中秀明先生も脳神経外科専門医で、頭痛とてんかんを専門にしており、大学病院時代の専門的な知見に加え、カナダ留学での経験を生かした診察とスタッフと連携した治療に取り組んでいる。患者にとってより良い治療を提供するために、常に最新の知識を得るための努力を惜しまないという滋也院長と秀明副院長に話を聞いた。
(取材日2025年10月7日)
丁寧な問診と診察で地域住民の健康をサポート
脳神経外科の医師になろうと思ったきっかけを教えてください。

【滋也院長】父が内科・脳神経内科の医師だったので、子どもの頃から漠然と医師になるんだろうなと思っていましたね。はっきりと医師になろうと決めたのは、高校生の頃です。脳神経外科を選んだきっかけは、脳神経外科の医師である兄の影響が大きいですね。脳は奥が深く、勉強すればするほど興味が出てきました。頭痛が起こる原因はいろいろあるので、幅広く全体的に診察できるよう、脳神経外科の中でも頭痛・てんかんを専門的に勉強を重ねました。
【秀明副院長】父の影響が大きく、医学部への進学を決めたのは高校時代でした。その後、父の研修時代の同期でいらっしゃった前福岡大学病院脳神経外科の井上先生と現教授である安部先生のもとで研鑽を積みました。大学時代にカナダへ2年間留学し、てんかんの研究に勤しみました。世界の第一線で活躍されている先生方と知り合うことができ、てんかん治療の最新の知見を得ることができました。
こちらのクリニックならではの特徴を教えてください。
【滋也院長】当院では、頭痛、めまい、てんかんを専門に診ていることを特徴として、丁寧な問診と診察を大切にしています。例えば頭痛の場合、脳の病気だけではなく、生活習慣が原因になることもあるんですよ。また、新鋭の頭部MRIやマルチスライスCT・脳波計・頸動脈エコー、血圧脈波検査装置を導入しております。脳神経の病気かどうかを診断して、症状に合った治療法を提案できるよう努めております。
【秀明副院長】頭痛には片頭痛などの一次性頭痛と、くも膜下出血などが原因の二次性頭痛があります。緊急を要する二次性頭痛は脳神経外科での対応が適していて、もちろん一次性頭痛についても私は頭痛を専門的に学んできたため、どちらの頭痛にも適切に対応できることが当院の特徴です。近隣の救急病院と密に連携を取っていて、緊急治療が必要な患者さんをいつでも紹介できる体制を整えています。
どのような患者さんが来られますか?

【滋也院長】子どもから高齢者まで幅広い年齢層の患者さんが訪れます。近くには市電の駅やバス停もあるので、市内だけではなく、市外にお住まいの患者さんも多いですね。ありがたいことに、患者さんからのご紹介で来院される方もたくさんいらっしゃいます。それだけ頭痛やめまいに悩まされている人が多いということですね。他にも、ろれつが回らない、視野が気になる、手足がしびれるなどの症状から、脳梗塞などの病気ではないかと心配されて受診される患者さんもいます。
【秀明副院長】頭痛に関しては、やはり女性の患者さんがメインとなっています。症状の原因としては、主に頭痛でお困りの方はもちろん片頭痛の要因もありますが、月経に関連したものや、女性特有の問題を抱えていらっしゃる方も少なくありません。
頭痛、めまい、てんかんの治療に注力
具体的にはどのような治療を行うのでしょうか?

【滋也院長】強い頭痛を訴えて来院される患者さんは、片頭痛であることが多いです。女性の場合だとホルモンバランスや月経の影響で頭痛が起こることもありますし、ストレスや睡眠、食事、天候などが原因で頭痛が起こることもあります。生活習慣を改善することが頭痛に有用なことも多いんですよ。薬もたくさんの種類がありますが、似たような薬でも成分や働きが微妙に違うので、患者さんに合う薬はどれなのかを見きわめて処方するように心がけています。会社を休まなければいけないほど頭痛がひどい人や、会社に行けても仕事の能率が落ちてしまう人もいるかと思います。私も頭痛があるのでつらさはよくわかります。痛みを我慢しないで、気軽に相談してほしいですね。めまいやてんかんに悩んでいる人も、早めに治療をすることをお勧めします。
診療時のモットーを教えてください。
【秀明副院長】当院では頭痛やてんかんでお困りの患者さんが多くいらっしゃるので、私自身の経験や海外留学での知見も含めて、内服治療や生活指導についても丁寧にお話しするよう努めています。そして、父が長年積み上げてきた信頼関係を大切にしながら、看護師や事務スタッフとの連携にも注力して診療にあたっています。新しい治療法についても積極的に取り入れていく必要があるため、定期的にカンファレンスを開いて患者さんのご要望や改善点を話し合い、情報共有や改善点などについて取り組んでいます。
現在もずっと勉強を続けていらっしゃるそうですね。

【滋也院長】新しい薬も出てくるので、その薬がどんな働きをするのかをきちんと知る必要があると思うんです。また、身につけた知識をまとめて発表することも大切だと考えています。勉強と発表を繰り返すことでブラッシュアップができますので、それはずっとこだわりを持って続けていることですね。新しい知識を得ることは、もちろん患者さんのためでもありますが、自分自身が楽しくてやっていることでもあります。また、他院の先生たちとディスカッションをするためにも、最新の知識は必要です。さらに今後は、自身で行った治療方法やその結果をまとめて、他の先生方にも伝えていければと考えています。治療の面だけではなく、学問の面からも貢献していきたいです。
光過敏の患者に配慮したリラックスできる院内環境
クリニックの環境づくりで工夫されている点はありますか?

【秀明副院長】頭痛の患者さんの中には光過敏の症状をお持ちの方もいらっしゃるため、なるべく目に優しい環境づくりを心がけています。院内には緑を多く取り入れ、植物を配置することで、リラックスできる空間をつくっています。また、小児のてんかんや頭痛の患者さんも多く、10歳前後のお子さんでもお困りの症状があり来院されることがあります。そういった親子で来院される方々にも配慮し、落ち着いて過ごしていただける雰囲気づくりを大切にしています。
今後の展望を教えてください。
【秀明副院長】鹿児島県は広大で離島もあり、当院には遠方からお越しいただく患者さんも多くいらっしゃいます。そうした中で、頭痛に対する新しい治療法や知見を広く啓発していくことを重要視しています。頭痛で悩んでいらっしゃる方々に、新たな治療が十分に届けられていないという現実があります。当院では頭痛とてんかんの患者さんが非常に多いため、新しい治療法の普及に努めていきたいと考えています。また、脳神経外科はハードルが高いという印象をお持ちの方も多いと思いますが、私は「頭痛は治せる・予防できる病気」だと考えています。頭痛やてんかんでお困りの患者さんが、軽い症状でも気軽にいつでも来院できるような、身近で頼りになる病院をめざしていきます。
最後に読者へのメッセージをお願いします。

【滋也院長】頭痛の中でももっとも病院を受診されることが多いのは片頭痛です。痛みを我慢して仕事や家事などをしている人もいるかと思いますが、「たかが頭痛、されど頭痛」です。原因と誘因を知って治療をすれば生活が大きく変わる可能性もあるので、気軽に相談してほしいですね。片頭痛は5歳頃から起こる病気といわれていますが、最近では片頭痛を訴える中高生も増えてきました。頭痛が頻繁に起こる、市販薬が効かないなどとお悩みの人は、ぜひ当院にご相談ください。大きな病院に行くことに躊躇している人も、気軽に来院していただければと思います。

