重大な病気につながる生活習慣病は
無症状でも診療をうけてほしい
平瀬内科医院
(合志市/武蔵塚駅)
最終更新日:2024/09/03


- 保険診療
生活習慣病は、しばしば無自覚のまま進行し、重篤な病気を引き起こす可能性がある。高血圧症、糖尿病、脂質異常症などの病名はよく耳にするが、症状がはっきりとは現れにくいため、診断を受けても生活の改善、受診行動につながらないことも多々ある。合志市に位置する「平瀬内科医院」では、このような生活習慣病の広範な診察と対策を行っている。院長の平瀬優三先生は、循環器内科を専門とする医師として、生活習慣病が引き起こす心筋梗塞、脳梗塞、およびその他の血管の病気の予防と治療に特化している。「放置すると脳梗塞や心筋梗塞、腎臓病へつながる、生活習慣病を適切に管理することが極めて重要です」と平瀬院長は強く語る。平瀬院長に、生活習慣病の症状、検査や治療、そして日常生活で行うべき予防策について詳しく解説してもらった。
(取材日2024年4月18日)
目次
循環器内科を専門とする医師による生活習慣病の管理。心筋梗塞や脳梗塞など重篤な疾患の予防をめざす
- Q生活習慣病とはどのようなものですか?
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A
▲循環器内科を専門とする医師として生活習慣病に取り組む平瀬院長
生活習慣病は、遺伝的な要因に加え、食生活、飲酒・喫煙の習慣、運動不足、および肥満などが原因で発生する疾患群です。これには高血圧症、糖尿病、脂質異常症、高尿酸血症などが含まれます。これらの病気は症状が表れにくく、健康診断等で診断を受けない限り、無症状のまま進行し、重大な心臓や脳、腎臓の疾患を引き起こすリスクがあります。
- Q自分で生活習慣病の兆候に気づくことは可能ですか?
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A
▲血圧の管理が生活習慣病の予防につながる
高血圧の場合は頭痛などの症状が現れることがありますが、糖尿病の場合、腎障害や神経障害、視力低下などが進行段階で現れ始めます。このように、多くの場合、重要な器官にダメージが生じてから症状が表れます。また、重度の肥満であっても血圧やコレステロール値が正常な場合がありますが、生活習慣病のリスクは大きく高まっています。日常生活の見直しは非常に重要です。
- Qどのような検査を行いますか?
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A
▲生活習慣病が引き起こすさまざまな病気の予防と治療を行う
当クリニックでは、健診で異常が見つかった患者さんには詳細な問診を行い、食生活や運動習慣、職業的な要因を含めたエネルギー消費量を調査します。検査には身長・体重測定、血圧・血糖値・HbA1c値、コレステロール値、中性脂肪の測定が含まれます。必要に応じてエックス線撮影や心電図、超音波検査を行い、心臓や大血管の状態を評価します。尿検査を通じて腎機能のチェックも行います。
- Q生活習慣病の治療はどのように進めるのですか?
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A
▲各種検査により患者一人ひとりに合った治療方針を立てる
治療は、生活習慣の改善から始めます。患者さん一人ひとりの状態や希望を考慮し、塩分やカロリー、糖質、脂質の摂取を制限した食事と、適度な運動を指導します。必要に応じて、飲酒や喫煙の削減も指導します。これらの生活改善による効果が見られない場合に、薬物治療を検討しますが、ご本人の状態や希望によっては早期に薬物治療を導入することもございます。患者さんの生活環境や体の状態に合わせた柔軟な対応を心がけています。
- Q日々の生活で注意すべきことは何ですか?
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A
▲予防から治療まで生活習慣病を幅広く診療している
症状の有無にかかわらず、定期的に自宅で血圧や体重を測るなど自己管理を行うことが重要です。また、定期的な健診を受け、受診が必要な異常が見つかれば、医療機関を受診してください。食生活では、減塩がとても重要です。また、糖質の急激な摂取を避けるために野菜から先に食べるなど、小さな工夫が大きな差を生むことがあります。運動に関しては、無理なく継続できる程度のウォーキングなどの有酸素運動を心がけることが望ましいです。