全国のドクター14,342人の想いを取材
クリニック・病院 156,884件の情報を掲載(2026年7月21日現在)

ドクターズ・ファイル会員でできること

予約情報をマイページ上で管理できます!

過去の予約を一覧化

予約内容の確認

予約の変更・キャンセル※

※一部対象外の医療機関もありますので、あらかじめご了承ください

会員登録がお済みでない方は

すでに会員の方は

  1. TOP
  2. 佐賀県
  3. 唐津市
  4. 唐津駅
  5. ハナシマレディースクリニック
  6. 花島 克幸 院長

花島 克幸 院長の独自取材記事

ハナシマレディースクリニック

(唐津市/唐津駅)

最終更新日:2026/07/14

花島克幸院長 ハナシマレディースクリニック main

唐津駅北口から徒歩5分、温かみある外観が迎える「ハナシマレディースクリニック」。院長の花島克幸先生は佐賀大学医学部を卒業後、唐津赤十字病院などで婦人科を中心に研鑽を積み、2026年6月、唐津市内の婦人科専門クリニックを承継し新たなスタートを切った。幼少期に体が弱く、親身になってくれたかかりつけ医への憧れが医師を志す原点だという。「女性のかかりつけ医」を掲げ、生理の悩みから更年期障害まで幅広く受け止める診療姿勢は、その原体験に基づいている。取材中も終始穏やかな笑顔で丁寧に語る姿が印象的で、婦人科の男性医師に躊躇する人も安心できるだろう。地域に根差した診療への思いや、患者に寄り添う医療の在り方について話を聞いた。

(取材日2026年7月3日)

かかりつけ医への憧れを胸に、唐津の婦人科へ

先生が医師を志されたきっかけをお聞かせください。

花島克幸院長 ハナシマレディースクリニック1

幼少期は非常に体が弱く、幼稚園時代の半分は風邪で休んでいました。一年の半分は病院に通っていたのではないかというぐらいで、かかりつけの小児科や内科の先生には本当にお世話になりました。特に内科の先生は診療の合間に世間話をしてくださるような温かい先生で、おかげで医療機関への抵抗感を抱かずに済みました。進路を考える中で、あれだけお世話になったのだからお返ししなければという気持ちが自然と芽生えて、弱い立場の人に寄り添えるような医師になりたいと思うようになりました。医学部に合格した時はその先生にご報告し、とても喜んでくださったのですが、その数ヵ月後に亡くなられました。その先生との出会いが、今の私の医師としての原点になっています。

数ある診療科の中から産婦人科を選ばれたのはなぜですか?

もともと手先を使うことが好きだったので外科系を志望していたのですが、正直なところ体力にはあまり自信がありませんでした。自分に合う分野はどこだろうと研修医時代に探していたところ、先輩から「産婦人科は手術時間が短いから他の外科に比べると負担が少ない」と聞いたんです。お世話になった産婦人科部長に「君に来てほしい」と熱く誘っていただいたことや、「お産という喜びがある診療科である」という言葉にも背中を押されました。産婦人科を志す医学生が減っていた時期でしたが、むしろチャンスではないかと考え、佐賀大学産科婦人科に入局しました。しかし先輩の話とは裏腹に、実際は昼間の診療と夜間の急患やお産で寝る暇もない大変な診療科で、心身ともにかなり鍛えられました。婦人科グループに所属し、大学院では子宮頸がんの基礎医学分野の研究に取り組みました。

こちらのクリニックで診療されることになった経緯を教えてください。

花島克幸院長 ハナシマレディースクリニック2

大きな病院で重症患者さんを診ることにもやりがいはありましたが、自分にとって医師のイメージは、やはり幼い頃にお世話になったかかりつけの先生なんです。地域に腰を据えて患者さんと近い距離で診療を続けるスタイルにずっと憧れていました。唐津赤十字病院に赴任していた頃、当院前院長の夏秋先生が引退を考えておられると知りました。夏秋先生の医院が閉院すると地域の婦人科専門クリニックが失われ、更年期障害などで通われているたくさんの方が行き場に困ってしまう。地域に根差した婦人科の外来診療というスタイルが私の理想とぴったり重なり、引き継ぐことを決めました。2026年6月に院長に就任し、「ハナシマレディースクリニック」として新たに歩み始めたところです。

まず受け止める「女性のかかりつけ医」

クリニックの特徴や力を入れている診療について教えてください。

花島克幸院長 ハナシマレディースクリニック3

一言で言えば「女性のためのかかりつけ医」というコンセプトです。生理の悩みから更年期障害まで、年齢に関係なく女性のお困り事を幅広くお受けしています。女性特有の症状は内科の先生でも判断が難しいことがあり、どこに相談すればいいかわからないまま不安を抱えている方も少なくありません。当院はそうした方々の窓口として、まずしっかりお話を聞き、適切な治療につなげていくという役割を担っています。生活習慣病のご相談や、前院長から引き継いだ漢方治療にも力を入れています。西洋薬ではなかなか改善しなかった体の不調に対し、東洋医学という別の切り口で対応することで改善が期待できるケースも多いですね。

患者さんと向き合う上で、大切にされていることはありますか?

何より大切にしているのは、患者さんの悩みや不安などをきちんと受け止めることです。ひどい生理痛や更年期障害で長年一人で悩んでいる方は少なくありません。特に生理の話は人にしづらい面があって、親にも相談できず抱え込んでようやく来院される方もいらっしゃいます。そうした方には「今までよく頑張って来られましたね」と、お伝えするようにしています。もう一つ大事にしているのが病気についての説明です。図や超音波検査の画像をお見せして、今の状態や治療の理由を丁寧にお伝えしています。病名だけ伝えてお薬を出すだけでは、途中でなぜ治療を続けているのかわからなくなり、通院や治療を中断してしまう方もいます。初診の段階でしっかり理解していただくことが、治療を最後まで続ける土台になると考えています。

地域の女性に向けて、啓発していきたいことはありますか?

花島克幸院長 ハナシマレディースクリニック4

まず子宮がん検診の受診率を上げていきたいですね。日本全体で受診率は低いのですが、唐津市はその中でも特に低い状況です。子宮頸がんを最も発症しやすいのは実は30代で、ちょうど妊娠や出産を考える時期、あるいは子育てで忙しい世代と重なります。この時期に進行した状態で見つかると、子宮摘出や抗がん剤治療、放射線治療などが必要となり、妊娠を諦めざるを得なくなります。検診は20歳から対象なので、若いうちから定期的に受けていただきたいです。子宮頸がんワクチンを接種していても完全に防げるわけではありませんし、未接種であればさらにリスクは高くなります。ワクチン接種の有無に関わらず、検診を受け続けていただくことが何より大切です。

「痛みは普通」と思わず、気軽に頼れる婦人科の窓口に

日々の診療でのやりがいや、スタッフの皆さんとの関係をお聞かせください。

花島克幸院長 ハナシマレディースクリニック5

看護師3人と事務受付2人の少数精鋭で、フォローし合いながら患者さんを支えています。クリニックの理念は「患者さんに優しく、スタッフに優しく、みんなに優しく」です。チーム全体で温かい雰囲気をつくることを日々心がけています。やりがいを感じるのは、やはり患者さんから感謝の言葉をいただいた時ですね。大学病院時代にはシビアな状態で来られる方もいましたが、力を尽くして、退院された時の感謝の言葉は何よりもうれしいものでした。今でも、悩み苦しんでおられた患者さんが治療で改善につながり、次の外来に笑顔で受診されるときは、心の中で喜びを噛みしめます。産婦人科医ならではの喜びとしては、以前自分が取り上げたお子さんをお母さんが受診時に連れて来られることがあり、そのお子さんが成長していく姿を見届けられることです。そうしたつながりが持てることも、この診療科の魅力だと感じています。

先生ご自身の健康管理やリフレッシュ法について教えてください。

食事のバランスに気をつけて、1日3食きちんと食べています。医師は健康のプロフェッショナルですので、自分の体も管理できずに体調を壊していては話になりません。患者さんの中には生活習慣病の方もいらっしゃるので、食事や日々の習慣についてのアドバイスも行います。だからまずは自分の体調を整えていることがとても大事だと考えています。リフレッシュはドライブですね。物心ついた頃から車が大好きで、高校時代には医師になるか、車を作る仕事に就くか本気で悩んだほどでした。休日に時間が合えば車好きの仲間と車を走らせたり、車談義に花を咲かせるのが一番の気分転換になっています。

最後に、読者へのメッセージをお願いいたします。

花島克幸院長 ハナシマレディースクリニック6

女性のかかりつけ医をめざして日々の診療にあたっています。「この痛みは普通なのかな」「これって更年期障害なのかな」と少しでも不安を感じることがあれば、どうか一人で抱え込まずにご相談ください。婦人科の症状かどうかわからないことでも構いません。どんな小さなことでも、まず窓口としてお話を聞かせていただき、できる限りお力になりたいと思っています。当院での対応が難しい場合には、分野に応じて高次医療機関や適切な診療科にご紹介する体制も整えておりますので、その点もご安心ください。女性のお体のことで困った時に、まず頼っていただける存在でありたいと考えています。