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八次 浩幸 院長の独自取材記事

クリニック新生

(佐賀市/佐賀駅)

最終更新日:2026/08/13

八次浩幸院長 クリニック新生 main

佐賀駅から車で約5分、のどかな住宅街にたたずむ「クリニック新生」。光が降り注ぐエントランスから、木の香りが漂う吹き抜けの待合室へと続く。院内は内装に自然素材を使った、こだわりの空間だ。院長の八次(やつぎ)浩幸先生は久留米大学卒業後、消化器外科で研鑽を積み、2002年に父のクリニックを継承。両親を相次いで病で亡くした経験から予防医療へとかじを切り、2020年に現在の姿へリニューアルした。「100年色褪せない“健幸な人生”を。」をコンセプトに掲げ、疾病予防運動施設としてジムやプールも併設し、医療・運動・栄養のサポートをワンストップで提供する独自の体制を築いている。しっかりと目を見て、自身の言葉で健康づくりへの思いを語る八次院長に、予防医療の原点や患者への向き合い方について聞いた。

(取材日2026年7月1日)

消化器外科医として経験を積み、予防医療の道へ

先生が医師をめざしたきっかけを教えてください。

八次浩幸院長 クリニック新生1

曽祖父、祖父、父と代々医師の家系で、幼い頃から父が地域の患者さんを診る姿を間近に見て育ちました。最初は決められたレールに乗ることへの抵抗もあったのですが、育ててくれた両親への感謝は常に心のどこかにあったように思います。高校進学で地元を離れたとき、離れたからこそ親のありがたみを改めて実感し、自然と親孝行すべきではないかと考えるように。もう一つ、振り返ると大きかったのは、曽祖父が亡くなる前に残してくれた「立派なお医者さんになってくださいね」という一言でした。小学生の頃だったので当時は深く思いを致すことはなかったのですが、不思議なもので今もしっかりと胸に刻まれています。知らず知らずのうちに、潜在意識の中で医師の道を選んでいたのだろうと思います。

ご専門と、開業に至るまでの経緯をお聞かせください。

久留米大学の第二外科に入局し、消化器外科を専攻しました。父も消化器外科医でしたので同じ道へ進み、肝臓や胆道、膵臓といった領域を中心に、手術の経験を積んできました。開業のきっかけは、父の病でした。当時まだ医師10年目で、正直に言えばまだまだひよっこ。それまでの10年で学んだことだけで、本当に開業できるのかという不安もありました。それでも、父のもとに長年通ってくださっていた患者さんたちが道に迷わないように、継承するという道を選んだんです。両親の強い希望もありましたし、ここで継ぐことが一つの親孝行だと考えました。そこで、2002年に「やつぎ外科内科クリニック」を受け継ぎ、地域医療に携わっていくことになりました。

そこから予防医療へとかじを切られた背景には何があったのでしょうか。

八次浩幸院長 クリニック新生2

父が亡くなったのは、病気の早期発見ができなかったからです。その5年後には母も後を追うように亡くなり、自分が医者であるにもかかわらず、なぜ2人の病気をもっと早く見つけてあげられなかったのかという後悔が今でも胸の中にあります。同じような思いをする方を一人でも減らしたい。その一心で、予防医療へと大きくかじを切りました。病気になってから治療するのではなく、病気になる前に自分の体を大切にしていく。それを多くの方に伝えたいという思いから、「100年色褪せない“健幸な人生”を。」というコンセプトが生まれました。2020年には「クリニック新生」としてリニューアルし、自然素材にこだわった空間に一新して再出発を果たしています。

自分の体を知ってもらい、健康習慣へつなげる

予防医療とは、具体的にどのような取り組みなのでしょうか。

八次浩幸院長 クリニック新生3

予防医療で最も大切なのは、まずご自分の体の状態を正しく知ることです。道しるべがなければ、どこをめざして歩けばいいかわかりませんよね。最初に血液検査などを受けていただくことで、体の中で何が起きているかを把握し、そこから方向性を一緒に考えていきます。もう一つ、健康の基盤になるのが日々の食事です。人間の体は食べたもので作られていますから、何を口にするかで体の状態は大きく変わります。もちろん好きなものを完全に我慢する必要はありませんが、体に負担をかけるものをできるだけ減らすことが出発点になります。私自身もマラソンやトライアスロンに取り組み、食事にも気をつけていますが、正直100%はできていません。だからこそ、「一緒に取り組んでいきましょう」とお伝えしています。

生活改善に向け、どのような提案をされているのですか。

当院では食事管理や運動指導、サプリメントの提案など、さまざまな選択肢をご用意しています。管理栄養士による栄養指導も行っており、日々の食生活から見直していただけるようサポートしています。薬についてはもちろん必要に応じて処方しますが、その多くは症状を抑えることが主な目的です。ですから、薬だけに頼るのではなく、食事や運動といった多角的なアプローチを通じて根本的な改善をめざすことを大切にしています。選択肢を広く持つことで、一つの方法で思うような変化が見られなければ、「では次はこちらを試してみましょう」とすぐに別の手段をご提案できます。治療の方針は一方的に決めるのではなく、患者さんと相談しながらお互いが歩み寄り、着地点を一緒に見つけていくスタイルです。

どのような方が相談に来られることが多いですか。

八次浩幸院長 クリニック新生4

最近は美容やエイジングケアに関心のある方のご相談が増えています。ただ、私は美容も体の「土台」から整えることが重要だと考えています。外側だけでなく、内側の状態についても考えることが大切です。また、他の医療機関で検査を受けたけれど原因がわからなかったという不調を抱えて来られる方も少なくありません。検査データを深く読み込むと、一般的な基準では見逃されがちな変化が見え、新たなアプローチにつなげられる場合もあります。慢性的な疲れや「なんとなく体調が悪い」と感じている方にも対応していますので、まずはご自身の体の状態を知ることから始めてみていただきたいですね。

医療・運動・栄養の観点から多角的にサポートする

患者さんと向き合う際に心がけていることを教えてください。

八次浩幸院長 クリニック新生5

まず大切にしているのは、患者さんと対等な立場でお話しすることです。しっかりとあいさつをして、腰を据えて対話し、最後はきちんとお見送りをする。当たり前のことですが、限られた時間の中でも信頼関係を築くには、お相手の悩みに丁寧に耳を傾けることが欠かせません。私の考えを押しつけるつもりはなく、まずは客観的な事実をお伝えした上で、ご本人が「そうなんだ」と気づくきっかけをつくれたらと思っています。スタッフとの連携も大切にしており、トレーナーや管理栄養士、看護師がインカムを活用しながら日常的に情報を共有し、定期的なミーティングで意見を出し合っています。医療を軸に、運動面や栄養面のサポートをうまく重ね合わせて、一人ひとりを多角的にサポートできる体制を整えています。

クリニックの設備面での特徴を教えてください。

運動はジムへ、栄養指導は別の施設へと、あちこち移動するのはやはり大変です。それなら医療・運動・栄養のサポートを1ヵ所で完結できるようにしたいと考え、疾病予防運動施設を併設しました。施設内にはジムとプールがあり、アスリートやトレーニング目的の方はもちろん、ダイエットを始めたい方、90代の方まで、幅広い方にこの施設をご利用いただければと思っています。もう一つの特徴として、ドライブスルー診療を取り入れています。建物の横に車を横づけしていただき、窓越しに対応する仕組みで、再診の方を中心にご利用いただけます。お忙しい方や、小さなお子さん連れの方、ペットを車に残せない方など、車から降りずに済むことで気軽に立ち寄っていただけるようにしました。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

八次浩幸院長 クリニック新生6

最終的なゴールは、世界中の人が幸せで豊かな状態で、病気のない暮らしを送れるようになることです。大きな夢ですし、私が生きている間には難しいかもしれませんが、そのためにもまずは目の前の一人ひとりと向き合い、小さいところから一つ一つ積み上げていくことが大切だと思っています。また当院では、喫煙をされている方には禁煙の外来をご案内するなど、健康づくりのきっかけを幅広くご提案する姿勢を大切にしています。佐賀で、「健康になりたかったらあそこに行けばいい」と思っていただける、そんな存在をめざして一歩一歩進んでいる途中です。体にとって本当に必要なこと、大切なことを一人でも多くの方に知っていただきたい。皆さんにいつまでも元気でいてほしいというのが、私の心からの願いです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

ヒアルロン酸(1ml)/2万9800円、ボツリヌストキシン注射/1万1000円~