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西嶋 達也 院長の独自取材記事

西嶋整形外科医院

(筑紫野市/朝倉街道駅)

最終更新日:2021/10/12

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朝倉街道駅から徒歩約3分のところにある「西嶋整形外科医院」。1983年の開業より、長年にわたって地域のかかりつけ医院として、子どもから高齢者まで幅広い世代のケガや病気の治療に取り組んでいる。2017年から3代目院長として手腕を発揮しているのは、宮崎大学を卒業後、九州大学整形外科医局に入局し、先進的な医療の現場で研鑽を積んできた西嶋達也先生。「痛みや苦痛を一刻でも早く取り除くのはもちろん、ケガや病気の予防にも力を尽くし、患者さんの健やかな生活を守るのが私たちの役割です」とやわらかな口調で話す西嶋先生に、医院の特徴や診療において大切にしていること、医師を志したきっかけなど、ざっくばらんに語ってもらった。

(取材日2021年6月17日)

丁寧な説明を心がけ、親身な地域医療を提供していく

医院として、どんな医療を届けていきたいとお考えですか?

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当院は、父が開業した整形外科医院です。父が遺してくれた医院を守り、多くの人々の健康に貢献したいという思いで、2017年に院長に就任しました。医院として大切に考えているのは、運動器疾患のかかりつけとして地域の方々のより良い生活を支えていくこと。私が育ったなじみ深い地元の役に立てる仕事ができるのは、何物にも代え難い大きな喜びです。年齢に伴う疾患や急性のケガに迅速に対応するほか、そうした体の痛みや苦痛の予防にも力を入れ、元気な毎日を送れるようサポートするのが私たちの務めだと考えています。

診療における方針を教えていただけますか?

まずは、その病気やケガについての診断を行い、保存療法で対応できるものなのか、手術療法が必要なものなのかを見極めて患者さん一人ひとりが最適な治療を受けていただけるように心がけています。手術や入院が必要な場合は、速やかに基幹病院と連携を図り、適切な治療が受けられるよう取り組んでいます。患者さんに対して心がけているのは、インフォームドコンセントの徹底。ご自身の体の中で起こっている異常やその原因についてなるべく専門用語を使わず、わかりやすい言葉で説明し、患者さん自身にも疾患に対しての理解を深めていただくよう努めています。特に当院では高齢の患者さんが多く受診されているので、エックス線などの検査画像のほか、時にはイラストや模型も活用しながら、視覚的にも理解しやすいよう配慮しています。

患者層や気になる主訴についてお聞きします。

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0歳のお子さんから100歳近い方まで、幅広い年代の方が受診されています。全体的には、半数以上が60代を超える方々ではないでしょうか。当院は開業から約40年がたち、当時から長く通っておられる方や家族3世代にわたって利用してくださっている患者さんも少なくありません。主訴としては、お子さんたちはケガや打撲、特に小・中学生は手足の骨折が多いですね。近年は、昔と比べて外で遊ぶ機会が減っているためか、ちょっとした転倒やアクシデントが骨折につながり、受診する方が増えている印象です。20~50代の働き世代の方は、椎間板ヘルニアなどの腰痛や下肢痛、肩関節周囲炎による肩痛、手の腱鞘炎などでよく来られています。高齢者は、加齢による変形性膝関節症や腰部脊柱管狭窄症、骨粗しょう症といった病気の治療で多く通院されていますね。

専門性を生かし、幅広い運動器疾患に対応

骨折治療で重視していることは何ですか?

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他の病気やケガと同様に、まずは保存療法か手術療法なのかを、適切に診断することが大切です。ギプスによる外側からの整復・固定では改善が見込めない手術治療が必要な骨折などの場合は、専門の医療機関と連携して迅速に手術が受けられる体制を整えています。当院には常勤の理学療法士がおりますので、外部の医療機関で手術治療を行った方も、退院後のリハビリテーションはこちらで対応可能です。また、高齢者では骨粗しょう症による背骨の圧迫骨折などのリスクが高いので、入念な検査と診断が欠かせません。

骨粗しょう症の検査・治療にも力を入れているそうですね。

最も理想的なのは、そもそもケガや骨折をしないこと。その危険性を回避するために、骨粗しょう症へのケアは大きな意味があります。骨粗しょう症は、加齢により骨の密度が下がって、折れやすい状態になってしまう病気です。とりわけ女性は注意が必要で、女性ホルモンの分泌が低下する、閉経後の50代後半からそのリスクが高まるといわれています。この病気は、骨折するまで自覚症状なくわからないのが怖いところ。そこで中高年の方、特に女性は早期に骨密度の検査を受けることが重要です。軽度の場合は、食事や運動の指導が基本となります。カルシウムを含む小魚や乳製品のほか、その吸収を助けるビタミンDを多く含むきのこ類や魚類といった食材を積極的に取り、骨密度上昇・骨折予防のために踵上げ運動や下肢の筋力訓練を心がけることが大切です。症状が進行している重度の場合は、食事や運動に加えて継続的な投薬治療を行います。

先生のご専門である膝関節疾患の治療についてお伺いします。

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勤務医時代は、専門性を生かして膝の整形外科手術を数多く担当しました。特に研鑽を積んだのは、変形性膝関節症などの膝の変性疾患とスポーツ外傷と呼ばれる分野。変形性膝関節症における保存治療から手術治療までのさまざまな治療、膝を酷使するサッカーやバスケットボール、バレーボールといった競技の選手に起こる膝靭帯損傷や半月板損傷の治療で重ねた経験は、現在の診療において大きな糧となっています。昨今は、年齢を重ねながら運動を続けるスポーツ愛好家の方は少なくありません。当院にも、日課のジョギングで膝を悪くした患者さんが受診されることもあります。運動をされない方でも、加齢による筋力の低下や肥満、肉体の変化で、変形性膝関節症といった疾患を招く可能性があるので、知見を生かして適切な治療に力を尽くしています。

理学療法士が、一人ひとりに合わせたリハビリを提供

こちらでは、どのようなリハビリテーションが受けられますか?

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変形性膝関節症や慢性腰痛症、腰部脊柱管狭窄症、肩関節周囲炎、骨折や靱帯損傷など、幅広い整形外科治療の一環としてリハビリテーションは非常に有用です。当院では、常勤の理学療法士による、患者さん一人ひとりに合わせたオーダーメイドの運動療法を提供しています。リハビリテーションは担当制。それぞれの方の病気の状態はもちろん、年齢や体力、運動能力や生活習慣をしっかりと踏まえて設定した、適切なリハビリプランに沿って行っています。リハビリスペースには、温熱治療器やマイクロ波治療器、低周波治療器といった幅広い種類の機器を設備。特にウォーターベッドは、足のマッサージ機能がついた先進のモデルで、心地良い体感に包まれながら治療が受けられます。

医師を志したきっかけや仕事のやりがいを教えてください。

私は整形外科の医師をしていた父の背中を見て育ちました。そんな幼少期でしたので、自然の流れで医師に憧れを持ち、中学生の時には明確な目標に。父は多くの患者さんに親しまれる医師だったので、人々の健康を守り、人から信頼される仕事に大きな意義を感じたことも医療の道を志す後押しになりました。医師として日々診療にあたり、苦痛を抱えてやってきた患者さんが元気に元の生活に戻っていく姿を目にできるのは、やりがいを感じます。患者さんが生涯にわたって動けるよう健康的な日々を守ることが、当院の重要な務めです。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

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現代の子どもたちは外で体を動かして遊ぶ機会が減り、体力や運動能力の低下により、ケガや骨折を招くケースが増えているようにも思います。ちょっとした捻挫や打ち身でも、本人やご家族が判断せずに、医師の診断を受けることが重要です。また成人の場合、特に高齢者の転倒・骨折や変形性関節症などの運動器疾患の進行は、要介護状態となる要因の一つであることが知られています。「介護を必要としない」=「健康寿命を伸ばす」という観点から、骨折のリスクを減らすために骨粗しょう症の治療を行うことや、変形性関節症の進行予防・治療のために早期からの運動療法などに取り組むことが重要です。変形性関節症は40代頃から徐々に症状を認め、加齢とともに進行するため、持続する関節痛など何か異常があれば、まずは医師にご相談ください。

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