青見 仁 院長の独自取材記事
青見内科胃腸内科クリニック
(福岡市南区/高宮駅)
最終更新日:2026/03/05
高宮駅から徒歩2分、福岡天神からも3駅と便利ながら閑静な住宅街に「青見内科胃腸内科クリニック」はある。院長の青見仁先生は、九州大学第二内科で研鑽を積んだ消化器内科のエキスパート。父が昭和40年代にこの地で開業して以来、半世紀以上にわたり地域の健康を支えてきた歴史あるクリニックを2013年に継承した。ブラウン系を基調とした落ち着いた院内で、気軽に相談できる温かみある雰囲気づくりを心がけているという。「患者さんが困った時に手助けできるクリニックでありたいです」と穏やかに語る青見院長は、訪問診療や緊急往診にも柔軟に対応する。内視鏡検査へのこだわりや、開業当初からのスタッフとともに歩む地域医療について話を聞いた。
(取材日2026年2月4日)
父の背中を追い、患者に寄り添う医療の道へ
まずは先生が医師を志されたきっかけをお聞かせください。

私の父は1968年頃にこの地で開業し、長年にわたり地域の方々の健康を支え続けてきました。自宅がクリニックに併設されていたこともあり、幼い頃から父の仕事を間近で見て育ったのですが、患者さんと真剣に向き合いながら毎日遅くまで診療する姿は、子どもながらに「大切で立派な仕事なのだな」と思わせるものでした。漠然と後を継ぐのだろうという気持ちはありましたが、それ以上に医師という職業そのものへの尊敬の念が自然と芽生え、気がつけば同じ道を歩もうと決めていたように思います。父が何十年もかけて築いてきた地域との信頼関係を引き継ぎ、この土地で医療を続けていくこと。そこに強い使命感を感じています。
消化器内科を専門に選ばれた理由を教えてください。
大学時代の臨床実習で、クローン病や潰瘍性大腸炎といった当時まだ治療法が確立されていない難病の患者さんを担当したことが大きなきっかけでした。症状を丁寧に聞き取り、検査を重ねて診断へと導いていく過程に非常にやりがいを感じたのです。九州大学の第二内科は消化器の分野に注力していましたので入局を決め、その後は福岡赤十字病院をはじめとする関連病院で内視鏡検査の経験を積んでいきました。ただ、大きな病院ではその役割上、どうしてもスピードに重きを置くことが必要になる場面が多く、一人ひとりに丁寧に向き合うことが難しいことも少なくなかったのです。ですが、その経験が「患者さんに寄り添った丁寧な医療をしたい」という開業への思いにつながっています。
どのような患者さんが来院されていますか?

生活習慣病で定期的に通われている中年以降や高齢の方が6〜7割を占めていますが、風邪やインフルエンザ、胃腸炎といった急性の症状で来られる若い世代の方も3割ほどいらっしゃいます。中には中学生や高校生の頃から診させていただき、地元に残った方はそのまま成人後も通い続けてくださっている患者さんも。遠方で就職された方が帰省時に立ち寄ってくださることもあり、そんな時は世代を超えたつながりを感じます。院内はブラウン系の落ち着いた色調でまとめ、気軽に立ち寄れる雰囲気づくりを心がけています。患者さんに優しく接し、明るい空間を保つことで、なんでも相談しやすいクリニックでありたいと思っています。
負担の少ない内視鏡検査や訪問診療・往診に取り組む
内視鏡検査についてお聞かせください。

当院では、食道から十二指腸までを観察する上部消化管内視鏡検査、いわゆる胃カメラと、大腸カメラと呼ばれることもある、大腸全体を観察する下部消化管内視鏡検査を実施しています。一番の目的は、がんの早期発見。小さな病変を見逃さないよう、拡大内視鏡など詳細な観察が可能な設備を導入し、病変の性状を丁寧に確認するようにしています。消化器内科の専門性を生かして、潰瘍性大腸炎やクローン病といった慢性の腸疾患がないかどうかにも常に注意を払っています。かかりつけで通われている患者さんには、福岡市の胃がん検診制度なども活用しながら定期的な検査をお勧めしていて、症状がなくても検査を受けておくことが早期発見への第一歩だとお伝えしています。
検査を行う際に工夫されていることはありますか?
検査中の苦痛を軽減できるよう対応しています。当院では9割以上の方が鎮静剤を希望されますね。鎮静剤を用いる場合、検査後はベッドで1時間ほどお休みいただき、眠気が覚めてから結果をご説明するという流れです。嘔吐反射が強い方やお仕事の都合ですぐに帰りたい方には、鼻から入れる経鼻内視鏡という選択肢もご用意しています。大腸の検査では、軸保持短縮法という痛みを抑える挿入技術を用いて、なるべく楽に受けていただけるよう努めています。症例数を絞っている分、たとえポリープが20個見つかっても一つ一つ丁寧に観察し、組織検査まで行うことができます。徹底して手を抜かないことが早期発見につながると考えています。良性のポリープは日帰りで切除も可能です。
訪問診療についてもお聞かせいただけますか?

長年通ってくださった患者さんが80代後半や90歳を超えて足腰が弱り、通院が難しくなった時には、訪問診療に切り替えて月1〜2回ご自宅にお伺いしています。日頃通院されている方でも、急なめまいで動けなくなったり高熱が出たりした時には、緊急で往診に駆けつけることもあります。例えば、めまいの場合は脳梗塞の可能性も頭に入れながら処置を行い、入院が必要と判断すれば福岡赤十字病院などへ橋渡しをします。胃腸炎が長引いて脱水症状になっている方には、数日間通って点滴で回復をサポートすることも。大きな病院では対応しきれないようなことも、かかりつけ医だからこそできる場面があります。困った時に手助けできるクリニックでありたいと思っています。
頼れるスタッフたちとともに居心地の良い医療の場を
スタッフの皆さんについてお聞かせください。

開業当初から今も勤務を続けてくれているメンバーもおり、ほかのスタッフも7〜8年と長く勤めている方がほとんど。本当にありがたいですね。日頃からコミュニケーションを多く取り、なんでも自由に言える雰囲気をつくることを心がけていて、困ったことがあれば小さなことでも話し合いながら解決していく。そうした積み重ねが当院の居心地の良さにつながっているのかもしれません。長く働いてくれている分、スタッフは患者さんのことをよく知っており、中には私よりもスタッフに会いに来るような方もいらっしゃるほどです。患者さんと信頼関係を築いてくれていることは、いいこと尽くしだと感じています。
日々の診療で大切にされていることを教えてください。
患者さんの訴えを丁寧に聞くことを何より大切にしています。症状だけでなく世間話を含めてすべてお聞きし、カルテに記録することで、患者さんと密接な関係を築きながら治療を進めていくことができるからです。高齢の方が「大したことないよ」とおっしゃっていても、症状が長引いている場合は肺炎の可能性もありますので、患者さんの言葉をうのみにせず、必要と判断すれば血液検査やエックス線検査で状態を確認するようにしています。スタッフとは月2回のミーティングを設けて、対応で困ったことがあればその都度共有し、問題を先延ばしにしないよう努めています。忙しい日でもスタッフが患者さんの容態を逐一報告してくれるので、安心して診療に集中できるんです。こう話していると実感するのですが、私はみんなにもう頭が上がらないですね。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

開業当初から地域に根差したかかりつけ医をめざしており、スタッフ一同、患者さんに寄り添った診療ができるよう日々努めています。特に40歳を超えたら、ぜひ一度内視鏡検査を受けていただきたいですね。60〜70歳で初めて検査を受けた方にがんが見つかるケースは少なくありませんが、早期に発見できれば治療の選択肢も広がります。検査に不安がある方も遠慮なくご相談ください。私からも看護師からも丁寧にご説明しますので、怖がらずに受けていただけるかと思います。また症状がなくても、どのような検査が必要かといった健康相談も受けつけています。一人ひとりに合ったオーダーメイドの医療を追求しながら、困った時に頼れるクリニックでありたい。それが私の変わらぬ思いです。
自由診療費用の目安
自由診療とは人間ドック/6050円~

