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貞元 健一 院長の独自取材記事

貞元内科医院

(北九州市小倉北区/旦過駅)

最終更新日:2021/10/12

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旦過駅から徒歩6分。糖尿病や高血圧などの生活習慣病を中心に、地域患者の幅広い主訴に対応している「貞元内科医院」。1972年に開業し、現在は貞元健一先生が2代目院長を務める。クリニックを継ぐことを念頭に、九州大学病院や国立病院機構九州がんセンター、門司労災病院などの基幹病院から町の小さな診療所までさまざまな場所で研鑽を積み、現在は地域患者の声に日々耳を傾けている。食事や運動指導が不可欠な糖尿病の治療においても、患者ができなかったことを責めることはせず、「どうすればもっと良くなるか」を患者とともに考えていく姿勢だ。かわいらしいイラストが飾られた診察室で「地域の皆さんと長くともに生きていくことを大事にしたいです」と穏やかに語る院長に、診療スタンスなどについて聞いた。

(取材日2021年6月16日)

“患者と一緒に”をキーワードに、幅広い診療を展開

先生は2代目院長だと伺いました。

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父が開業したのが1972年、私がクリニックを継いだのは2005年のことです。父は血液を専門とし、私は膵臓を中心とした糖尿病と消化器病を専門としております。私もいずれ当院で幅広い患者さんを診ることを前提とし、さまざまな場所で研鑽を積んできました。福岡大学医学部を卒業後は九州大学病院や門司労災病院、国立病院機構九州がんセンター、県立嘉穂病院、さらには佐賀県や長崎県の地方に赴き、大規模病院とは違う小さな診療所ならではの学びも得ました。小さい頃から患者さんたちからも「後継ぎ」という期待の目で見られていたので、自然と幅広い診療ができるようになろう、と考えていたように思います。

患者さんはどのような方がいらっしゃっていますか?

一般的な風邪や腹痛はもちろんですが、糖尿病や高血圧症といった生活習慣病のご相談がとても多いです。比較的高齢の方が多いですが、まれに20代の糖尿病患者さんもおられます。会社の健康診断をきっかけに、当院に通ってくださるようになりました。また認知症の治療にも対応しており、デイケア施設やグループホームも併設しています。これは父が早い段階で「将来的に認知症のケア・介護などの必要性が高まるのでは」と考え、設置したと聞いています。クリニックに隣接しているため、もし何かあればすぐに私が施設に赴きます。

患者さんに接する際に心がけておられる点は何でしょうか?

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患者さんを叱る、ということはありませんね。昔の先生たちは「何で来ないんだ」などと患者さんに強く言うことも多かったようですが、そういう先生は、今はもう少ないのではないでしょうか。私は、例えば患者さんが3ヵ月ぶりにいらしたとしても、「来てくださったのか、お変わりがないようで何よりだ」と心の中でほっとしています。あえて口にすることはありませんけれどね(笑)。診療では、まずは患者さんの声に耳を傾けることが大前提かと思います。医師として言いたいこと・言わなければいけないことがたくさんあったとしても、患者さんお一人お一人でできることは違います。お仕事で忙しいこともあるし、おうちのこともあるでしょう。だからこそ患者さんがどうしたいのかという部分はしっかりと拾い上げて、一緒に考えていくことを大切にしています。

漢方薬も活用し、患者一人ひとりの体と向き合っていく

糖尿病の患者さんが多いということですが、どのようにお声がけをされていますか?

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ただやみくもに「1日何キロカロリーに控えてください」「1日に30分歩いてください」と言うだけでは、患者さんもなかなか達成しづらいですよね。できなかったとしても「じゃあ、こういうふうにしてみてはどうでしょうか?」と、話を聞きながら提案をしていきます。20代で糖尿病の方がいると言いましたが、そういった働き盛りの方は仕事が忙しく、残業などになるとどうしても夕飯が遅くなりがちですよね。そうなるとつい朝昼の食事を抜き、夜にいわゆるドカ食いをしてしまいやすいのですが、それでは体に負担をかけてしまいます。なのでそういったケースでは「忙しいなら途中でちょっとおやつを食べて、夕飯の量を減らしてください」といったようなアドバイスをします。

患者さんができる範囲でのアドバイスをされるんですね。

頑張って運動をしているのになかなか血糖値が改善しないなどとなると、何がそれを邪魔しているのかを考える必要がありますね。そういった時に先ほどのような「夜にドカ食い」などといった“偏り”があることがわかれば、そこから解きほぐしていけますからね。患者さんお一人お一人がどういった生活をし、どういった点で困っているのかをしっかり聞きながら、一緒にできることを少しずつ考えていくのが、当院のスタイルなのだと思います。もちろん、言うべきことはきちんと言いますよ。特に最初は症状を自覚してもらう必要もありますからね。ただ、一方的にこちらから「こうしなさい」とだけを言うことはありません。

診察で意識的に取り入れているものはありますか?

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漢方薬は意識して考えるようにしていますね。女性の冷え性、腹痛、高齢者の足腰の冷えやしびれなどに活用できるものなのですが、これこそ患者さんのお話を聞いてみて、合うのではないかと思えば「一度飲んでみませんか?」と提案します。漢方薬を希望されればまずそれを中心に考えてみますし、希望されていなくても合いそうだと思えば提案をするというかたちです。ここでもやはり押しつけることはしません。提案し、症状などを見ながら患者さんと一緒に考えていくものだと思っています。

地域患者とともに、健康を維持していく道を探し続ける

お話を聞いていると「患者さんと一緒に考える」というのが診療の軸にあるように感じます。

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そうかもしれませんね。昔は入院用の病床もありましたし、幼い頃から父が患者さんに献身的に尽くしている姿を見ていたので、父のことも尊敬していました。開業は私が幼稚園に通っていた頃で、ずっとその背中を見ていましたし、患者さんたちからもかわいがられていたと思います。今でも「こうしてみたら?」と患者さんからアドバイスをもらうこともあるくらいなんですよ(笑)。弟は消化器内科、妹は眼科でそれぞれ開業医として働いていますし、父の影響は本当に大きいと思います。大腸カメラ検査を希望される方などには、内視鏡のエキスパートである弟のクリニックを紹介していますよ。

お忙しい毎日かと思いますが、先生の息抜きは何でしょう?

もともとは文化系なんですが……実は新型コロナウイルスが流行する前は、10年ほど毎年、ホノルルマラソンに参加していました。クリニックに戻ってくるとどうしても運動不足が気になって、スポーツクラブなどに通って、最終的な目標にしていたのがホノルルマラソンの完走だったんです。実際に行くと見事にフルマラソンの魅力にはまってしまい、現地で出会ったマラソン仲間も全国各地にいて、今も連絡を取り合っていますよ。他にも野球観戦も好きですし、学生時代に吹奏楽部に所属してフルートを担当していたこともあって、クラシック音楽もよく聞きます。待合室に流しているのも、クラシック音楽なんですよ。

では最後に読者へのメッセージをお願いします。

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生活習慣病を中心として、皆さんの健康を維持していく、そのお手伝いをしていきたいと考えています。病気を治すことはもちろんですが、良い状態を保てるように、ということを念頭に置いています。健康診断などで引っかかることがあればぜひ早めに来院してほしいですし、悪化しないよう、ずっと付き合っていければと思っています。地域に根差したクリニックであるからこそ、地域の皆さんとともに、長く健康に生きていくことを大切にして、そのお手伝いができるよう焦らずゆっくり、しっかりと治療を続けていくつもりです。

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