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藤谷 晃亮 院長の独自取材記事

ふじたに整形外科クリニック

(北九州市小倉北区/南小倉駅)

最終更新日:2026/08/21

藤谷晃亮院長 ふじたに整形外科クリニック main

60年以上地域を支えてきた整形外科医院を継承し、2024年9月、クリニック名と建物を新たに開業した「ふじたに整形外科クリニック」。藤谷晃亮(てるあき)院長は産業医科大学病院などで約17年間、人工関節手術や骨粗しょう症の治療に取り組んできたドクターだ。膝・肘・腰の痛みなど、年齢を重ねることで多くの人が抱える悩みに広く応えるクリニックをめざし、特に骨粗しょう症の治療と啓発、リハビリテーションに注力する。天井が高く開放感あふれる院内には、理学療法士などリハビリスタッフが常駐するリハビリ室が設けられ、先進の骨密度検査機器も導入。「ここに来ればどうにかなると、患者さんに信頼されるクリニックに成長していきたい」と優しい笑顔を見せる藤谷院長に、診療にかける思いを聞いた。

(取材日2026年7月30日)

膝・肘・腰など体の痛みを相談できる身近な存在に

継承・開業の経緯から教えていただけますか?

藤谷晃亮院長 ふじたに整形外科クリニック1

自分の目が行き届く、地の利を生かしたコンパクトな整形外科クリニックの開業を考えていたところ、事業継承する人を探されていた「西見整形外科医院」の西見文紀先生とご縁がありました。お互いにめざす医療のかたちが近く意気投合し、継承を決めました。クリニックを全面的に建て替えたわけですが、休診したのは1ヵ月程度。西見先生は工事中の8ヵ月間、通院中の患者さんが困らないようにと近くの建物を仮診療所にして、なるべく診療に穴をあけないようにされていました。私は2年ほど診療に加わり、2024年9月に開業に至りました。外壁にある大きな「f」のロゴマークは西見先生にプレゼントしていただいたもの。インパクトがあって気に入っています。院内は患者さんとスタッフの動きがなるべく重ならないよう配慮した動線を考え、新たにリハビリ室を設けました。

医師を志し、整形外科に進んだ理由は何でしたか?

私は幼い頃から割と、ご高齢の方と話すのが好きで。佐賀で皮膚科を開業していた祖父の診療の様子を見ながら「僕は将来お年寄りを相手に仕事をするほうが向いているかもな」と考えているような子どもでした。産業医科大学卒業後は、素早く診断をつけて、すぐ治療を開始できるところに魅力を感じた整形外科に入局し、約17年間いろいろな病院に勤務しながら、特に人工関節手術や骨粗しょう症の治療に注力してきました。人工関節に興味を持ったきっかけは、学生時代に初めて見た人工関節そのものの美しさ。ピカピカに磨き抜かれてとてもきれいで、人間の体の機能を再現するために考え抜かれたデザインに惹かれました。関節の痛みの改善に役立ち、患者さんの生活を豊かにすることが望めるという点で、人工関節置換術にやりがいを感じたのも大きかったです。

クリニックの特色を教えてください。

藤谷晃亮院長 ふじたに整形外科クリニック2

特別に何かとがったことをするのではなく、日々患者さんが体のことで悩みがあれば気軽に来ていただけるようなクリニックでありたいと思っています。膝や腰、肘の痛みなど広く診察させていただきますが、その中でも柱としたいのは骨粗しょう症の治療です。骨粗しょう症が進行しているかどうかは、ご自分で意識して骨密度を測ってみないことにはわかりません。気づかなかった、知らなかったでご高齢の方が骨折を起こし、生活の質が悪くなってしまう方が多いので、そうなる前から患者さんたちに、骨粗しょう症の治療って大事ですよ、早めに検査や治療を心がけていきましょうと伝えていくことも当院の役割。年齢を重ねると骨密度は下がっていくので、予防医学の観点からも、途中でそれに気がついて現状維持や改善をめざしていけば、5年後10年後の生活を大きく変えることが期待できます。

骨粗しょう症治療に注力。交通事故による診療も開始

骨粗しょう症の治療が診療の柱の一つとなるのですね。

藤谷晃亮院長 ふじたに整形外科クリニック3

骨粗しょう症の治療は、大学病院とクリニックで大きな差はありません。当院でも背骨や大腿骨を測定できる骨密度検査機器を導入しており、精密な検査から治療まで一貫して行っています。骨粗しょう症は女性に多い病気ですが、男性も少なくなく、重症化しやすいといわれています。検査は保険診療で受けられ、基本的に時間は5分程度。何歳でも受けられますが、50歳を過ぎたら男女ともに一度受けていただきたいですね。特に、ご家族に骨粗しょう症の方がいる方や喫煙習慣のある方、女性疾患や呼吸器疾患、糖尿病などの持病がある方は40歳頃を目安に受診をお勧めします。身長が縮んだ、背中が丸くなったと感じる方も、ぜひ早めにご相談ください。

筋力維持のためのリハビリにも注力されているとか。

人工関節や骨折の手術では、骨粗しょう症が進み骨がもろくなっている方ほど、手術後の経過に影響することを実感します。人工関節を長く良い状態で使っていただくためにも、骨粗しょう症の治療は大切です。また当院では、治療と並行してリハビリにも力を入れています。変形した骨や関節そのものは元に戻せませんが、それらを支える筋肉を鍛えることで負担の軽減につながり、痛みの改善や機能維持が期待できます。特に加齢とともに衰えやすい体幹や足の筋力を維持することは、転倒や要介護状態になることの予防にもつながります。理学療法士を中心としたリハビリを通じて、患者さんが長く自分らしい生活を送れるようサポートしていきたいですね。

「交通事故による自賠責保険の診療」も本格的に取り組まれていますね。

藤谷晃亮院長 ふじたに整形外科クリニック4

交通事故による診療は、診断書の作成や保険会社とのやり取りなどさまざまな手続きが伴うため、積極的に対応する医療機関は決して多くありません。当院も開業当初は十分な知識があるとはいえませんでしたが「交通事故診療でも患者さんの力になれるクリニックになろう」とスタッフ全員で学び、専門知識を身につけてきました。交通事故では、骨折などが外からはわかりにくかったり、痛みが数日たってから現れたりすることもあります。そのため、違和感があれば早めに整形外科を受診し、適切な診断と治療を始めることが大切です。症状によっては後遺障害の認定にも初期診療が重要になるため「様子を見よう」と自己判断せず、事故後はできるだけ早い段階でご相談いただきたいです。慰謝料の支給、休業損害の支給などといった手続きはもちろん、不明点などもご説明しますので気兼ねなくお尋ねください。

「痛みをやわらげ安心と笑顔を」をめざす

患者さんと接する時に心がけていることは何ですか?

藤谷晃亮院長 ふじたに整形外科クリニック5

患者さんの小さな訴えを見落とさないことを大切にしています。患者さんは一つの症状だけでなく、実は複数の不調を抱えていることもあります。診察では、強い痛みに目が向きがちですが、何げない一言にも耳を傾け、その方が本当に困っていることをくみ取るよう心がけています。当院では開院から2年を機に、スタッフ全員で目標を設定すると同時に「皆さまの健康を守る」という理念を掲げました。患者さんの生活に寄り添い、地域で一番に思い出していただけるクリニックをめざして、医療の質や接遇の向上にも取り組んでいます。

具体的にどのような取り組みをされていますか。

患者さんの負担・不安を少しでも減らせるよう、待ち時間の短縮やスムーズな診療体制づくりに力を入れています。AIを活用した問診システムや医療クラークを導入し、私は患者さんとの会話や診察に集中できる環境を整えています。また、メッセージアプリを使った予約システムやセルフ精算機にも対応し、受診から会計までの流れをより快適にしました。患者さんの増加、リハビリの需要拡大に伴い、駐車場の拡大も予定しています。さらに理学療法士も6人に増員。専門知識や技術を学ぶことや接遇向上にもスタッフ全員で力を入れ、医療の質とサービスの両面から安心して通えるクリニックづくりを進めています。

今後の展望やメッセージを聞かせてください。

藤谷晃亮院長 ふじたに整形外科クリニック6

患者さんに信頼され、「ここに来れば何とかしてくれる」と思っていただけるクリニックをめざしています。痛みや不調はもちろん「ここも気になる」といった小さなことでも遠慮なくご相談ください。クリニックを大きくすることが目標ではなく、一人ひとりの患者さんを近くで支えられる存在でありたい。医療スキルも接遇サービスも、地域で一番になるものを持つクリニックになりたいと全員で勉強を重ねていますので、期待していただきたいですし、ご意見などもおっしゃってください。それがより良い医療の提供につながると思いますので。「痛みをやわらげ安心と笑顔を」をめざし、これからも成長を続けていきます。