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近藤 一 院長の独自取材記事

こんどうクリニック

(伊予市/伊予市駅)

最終更新日:2019/10/03

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超高齢社会を背景に、地域住民が安心できる医療・介護サービスの提供をめざすのは「こんどうクリニック」だ。JR予讃・内子線の伊予市駅より徒歩約5分、五色浜からほど近くにたたずみ、併設された通所リハビリテーション施設からはヨットハーバーの港の景色も楽しめる。同院は、1959年に院長である近藤一(はじめ)先生の父が「近藤医院」として開業。2014年、移転に伴い院名も改名したという。「今年で60周年を迎えるんです」と近藤院長は笑顔を見せる。患者に安心してもらうために、20年以上も24時間オンコールで対応を続けているとか。今回、近藤院長に医師をめざした理由やクリニック継承までの経緯、治療でやりがいを感じること、印象的なエピソードなど、ざっくばらんに語ってもらった。
(取材日2019年8月8日)

内科全般のホームドクターとして病気の早期発見に尽力

そもそも先生が医師を志したきっかけは何でしょう?

Df1

当院の初代院長は私の父なのですが、小さい頃から父の背中を見て育ちましたので、高校生の頃には自然と医学の道を志すようになりました。そして、大学卒業後は臨床医として働くのではなく、企業の研究所などで免疫関係の研究を行っていたんです。しかし、父が早くに亡くなってしまいましたので、地元に戻り、クリニックを継ぐことになりました。大学病院で研究と臨床を行ったこともありましたから、それらの経験も生かしながら日々の診療にあたっています。

今、やりがいを感じている診療についてお聞かせください。

患者さんが訴える不調の原因を探った上で、病気を早期に発見できた時にはやりがいを感じますね。勤務医時代、肝臓や膵臓など消化器系のがんや免疫関係の研究を行っていましたので、その経験も役に立っているかなと。例えば、血液検査で肝機能の数値が悪かったらエコー検査を行うなど、病気の早期発見に努めています。また、当院では地域の医療機関との病診連携にも力を入れています。がんが見つかった場合などは、迅速な紹介を心がけておりますので、安心してお任せいただきたいですね。大学病院で手術を行い、退院した後に、また当院に通っていただくケースも珍しくありません。内科全般のホームドクターとして頼っていただけたらと思います。

これまで患者との印象に残るエピソードなどはありますか。

Df2

今ではあり得ないことだと思いますが、昔は肝硬変、肝臓がんの患者さんが7年間ずっと入院しているなんていうこともありました。患者さんを最期まで診続けたことが印象に残っています。また、若い頃は研究所に寝泊まりしながら、詰めて研究をしたのも思い出です。そういう時代でしたからね。とは言え、今でも訪問診療の患者さんに対しては、私が診られる範囲において、ほぼ24時間の対応をしていますので、ほとんど遠出ができない生活を続けています。プライベートは、ストレス解消のためにゴルフを楽しむ程度です。訪問患者さんの看取りに関しても、日中、深夜を問わず、ご本人やご家族の意向を伺いながら、お力になりたいと思っています。

患者と家族に寄り添い、介護に向き合っていく

介護サービスとの連携にも力を入れているとお聞きしました。

Df3

はい。当院の患者さんは高齢者が多いので、併設する通所リハビリテーション施設において、通所リハビリテーションを行っています。超高齢社会を迎えた今、患者さんのニーズにあった医療・介護サービスがますます求められてくると思いますので、豊富な経験をもとにしっかりと対応していくつもりです。地域の方々が住み慣れた環境のもとで、安心して暮らしていけるようにお手伝いしていくことが目標ですね。

具体的には、どのような取り組みを行っていますか?

食事や入浴などの日常生活上のサポートはもちろん、看護師によるバイタルチェックや作業療法士による生活機能向上のためのリハビリ、体操や歩行訓練、口腔ケアなど、いろんな取り組みをしています。また、お花見やそうめん流し、紅葉狩り、お誕生日会など、さまざまなイベントも楽しんでいただいていますよ。ちなみに、昼食はスタッフの手作りなんです。

利用者についても教えてください。

Df4

90歳前後を中心に、認知症の方が多いのが特徴です。一般的に、認知症というと他人事のように感じる方も少なくないかもしれません。しかし、ある日突然、自分や家族の問題としてやってくるのが認知症です。最近では、「お母さんの行動にちょっと違和感がある。先生、どうしたらいいですか」と、ご家族が来院するケースも増えてきました。

ご家族へのケアも大切になってくるのですね。

そうなんです。ご家族は本当に大変なんだと、ひしひしと感じています。というのも、介護に疲れ果ててしまい、形相が変わってしまうような方もたくさんおられます。患者さんだけでなく、家族への丁寧な問診はもちろん、介護保険の手続きなども含めて、しっかりとアドバイスさせていただきます。スタッフみんなでご家族の心の負担を少しでも減らせるように努めていますので、安心して頼っていただけたらと。駆け込み寺のように、初診では患者さんは抜きにして、ご家族の相談からでも受けつけています。一人で抱え込まずに、困ったことがあれば、気軽に来院していただけるとうれしいです。

地域住民がいつまでも笑顔で過ごせるように

今活躍されているスタッフの方についても教えてください。

Df5

併設の通所リハビリテーション施設のスタッフを含め、看護師や介護スタッフのほかに、作業療法士3人も在籍しています。例えば、作業療法士は、足と腰に筋力の足りない患者さんには筋肉をつけるための運動を教えるなどしていますよ。高齢者にとって怖いのは、何よりも転倒ですから。転倒して骨折をしますと、寝たきりになってしまう可能性も否めません。そうならないようにも、しっかりと筋力をつけるための訓練をしていくようにしています。患者さん一人ひとりに合ったリハビリを考えていきますよ。また、スタッフたちには、親の認知症などの介護問題を抱えたご家族の話を聞いたり、相談に乗ったりと、患者さんのみならずご家族のケアも心がけるように伝えています。スタッフみんなが介護の苦労を理解していますので、気軽に相談していただけたらと思います。患者さんとそのご家族に向き合いながら、最善のアドバイスに努めさせていただきます。

今後の展望についてはいかがでしょうか?

昔は、医師は治療に専念するのが基本でしたが、今は患者さんを包括的にケアしていくことが重要になりつつあります。つまり、医師だけでは何もできない時代になってきたともいえるでしょうか。これから地域の医療機関はもちろん、薬剤師や作業療法士、ケアマネジャーなど、さまざまな専門スタッフと連携しながら、患者さんとご家族の健康な暮らしを支えていきたいと思っています。また、今後はさらに高齢者の数も増えていきますので、通所リハビリテーションやそれができない患者さんには、訪問リハビリなどの受け入れもしっかりと続けていきたいと考えています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

Df6

家族の介護問題は、多くの場合、突然やってきます。一方、一般的には介護問題はまだ他人事のようにとらえられていることも多いと思います。超高齢社会を背景に、これから介護問題に直面する方が増えてくると思いますので、お困りのことがありましたら何でも気軽に相談していただけたらと。長い間にわたって、皆さんに安心してもらえる医療・介護サービスの提供に努めてきた当院にぜひお任せいただけるとうれしいです。患者さんはもちろん、ご家族にも笑顔で過ごしていただけるように、スタッフみんなで真摯に対応させていただきます。

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