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小西 秀樹 院長の独自取材記事

こにしクリニック

(新居浜市/新居浜駅)

最終更新日:2021/10/12

小西秀樹院長 こにしクリニック main

産科、婦人科を標榜する「こにしクリニック」は小西秀樹院長の父が今から50年ほど前に開業したクリニックだ。分娩がメインだった同クリニックに小西院長が着任したのは2004年のこと。「命の誕生に寄り添えるのは大きな喜び」と分娩も行うが、専門の不妊治療にも力を入れて診療にあたっている。不妊治療は、女性の社会進出や晩婚化に伴い、多くの女性から必要とされている分野だ。「専門に関わらず、10代の思春期から更年期まで、その方のライフステージに合わせて臨機応変に診療をしていきたい」と語る小西院長のモットーは、一人ひとりの患者に寄り添うこと。インタビューでは、日頃の診療で大切にしていることに加え、クリニックの役割や不妊治療について、そして趣味についてなど、幅広く聞いた。

(取材日2020年9月30日)

分娩から不妊治療。患者のニーズも少しずつ変化

医師をめざした理由を教えてください。

小西秀樹院長 こにしクリニック1

やはり父が医師として仕事をしていたことが大きかったですね。父の背中を見て育ったので、はっきりとした理由やきっかけがあったわけではありませんが、自然と医師の道を志していました。医師になるために医大に行こうと現実的に考え始めたのは中学生くらいだったと思います。産婦人科に進んだのも、家が産婦人科のクリニックだからというのがありました。ただ、医師になって仕事をする中で、生殖医療やホルモンに関わるようになり、不妊治療を専門にするようになったんです。このクリニックに戻ってきたのは、不妊治療専門のクリニックを運営したいと考えたからですが、先代から分娩をしていますし、私自身も命の誕生に立ち会うことは大きな喜びだと考えていますので、産科も残すことにしました。

どのような患者さんが多いのでしょうか?

妊婦検診の方もいますし、不妊治療の方もいます。そして、一般婦人科には生理痛が重いといった不調を訴える方もいますので、年齢層は幅広く、主訴もさまざまですね。ただ、以前と比べ分娩は減少傾向にあり、不妊治療の患者さんが増えています。不妊治療の患者さんは全体の3分の1ほどでしょうか。婦人科を敷居が高いと感じている女性もまだまだ多いという印象ですが、気になることがあれば軽い気持ちで診療に来ていただきたいというのが私の気持ちです。不妊はある程度年齢が高い女性のものと考えられがちですが、生理痛が重かったり、何らかの月経異常があったりと若い時から何かしらの素因が症状として出ていることもあります。ですので、まだ結婚されていなくても、10代というように若い年齢であっても、気になることがあればぜひ婦人科を受診していただきたいですね。

先生の考えるこの地域でのクリニックの役割とはどんなことでしょうか?

小西秀樹院長 こにしクリニック2

時代によって、クリニックの役割は変わってきましたし、これからも変わっていくものだと思っています。例えば、以前は分娩が必要とされていたからこそ、分娩がメインでした。現在は先ほどお話ししたように、女性の社会進出や晩婚化に伴い、不妊治療のニーズが高まっています。メインはその2つになりますが、地域の女性のかかりつけ医という役割も大切にしたいと考えているんです。なので、婦人科の診療も患者さんの健康を守るという意味で当院の持つ大きな役割の一つだと思います。例えばがんなどの病気が見つかった場合、治療は他の病院を紹介することになりますが、早期発見と早期治療につなげられるよう検診には力を入れていますし、今後もそうしていきたいです。

チームとして、患者一人ひとりに寄り添う

不妊治療ではどのような治療をされているのでしょうか?

小西秀樹院長 こにしクリニック3

タイミング指導、排卵誘発はもちろんですが、体外受精や顕微授精などの高度生殖補助医療を行っています。医療全般がそうですが、不妊治療も日々進歩しています。以前の治療では妊娠できなかった方も妊娠できる可能性がありますので、可能な限り先進の医療を取り入れ、お一人お一人のニーズに合わせた治療をご提供したいと思っています。とはいえ、不妊治療は決して簡単な治療ではありません。患者さんをサポートできるよう、不妊について専門的な知識を持つ看護師も在籍しています。

日々の診療のモットーを教えていただけますでしょうか?

安心安全な医療を提供するということを前提に、分娩では「自然なお産」をモットーにしています。また、妊婦検診であっても、一般婦人科であっても、不妊治療であっても、お一人お一人に寄り添うということも大切にしていることです。以前は母親学級など、皆さんを集めて情報を提供していたのですが、新型コロナウイルスの影響でそれが難しくなってしまいました。ですので、そういった形式は取れないのですが、助産師がお一人お一人に個別で対応をするようにしています。また、動画共有サイトに動画も公開して、このような状況の中でも、患者さんが不安なくお産を迎えられるように工夫を重ねています。

スタッフの皆さんに先生が伝えていることはありますか?

小西秀樹院長 こにしクリニック4

当院の歴史としては50年近くになり、私が引き継いだ時から数えると当院は17年目になります。当初から地域の皆さんが不調や不安を感じたときに気軽に来院できるように「親切・丁寧・フレンドリー」というのをスタッフに伝えています。日々の診療や分娩は当然私一人でできるものではありません。スタッフ全員がチームになって対応するからこそ、できるものです。月に一度は全員が参加するミーティングを行い、きちんと意思疎通をしながら情報交換をするようにしています。当院には、医師、助産師、看護師、検査技師、医療事務などさまざまな役割を持ったスタッフがいます。どれも欠かすことのできないチームなんです。

一人で悩まず、まずは気軽に相談してほしい

とてもきれいなクリニックですが、施設のこだわりを教えてください。

小西秀樹院長 こにしクリニック5

このクリニックを引き継ぐ時にちょうど妻が妊娠していたんです。なので、女性として、妊婦としてどういうものがあったらいいか、どうしたらリラックスできるか……など、妻の意見を参考にしました。個室に関しては去年リニューアルをしたんですよ。カフェのような雰囲気で入院期間をゆったりと過ごしていただければと思っています。トイレもお風呂もついた個室なので、周りのことを気にせずゆっくりとくつろいでいただけるはずです。また、分娩ではない治療入院の方のための4人部屋も備えています。

毎日お忙しくしていらっしゃると思いますが、お休みの日は何をして過ごしていらっしゃいますか?

もともとパソコンをいじるのが好きなので、休みの日はプログラミングをしていることが多いですね。当院の電子カルテシステムは自分でプログラムを組んで作ったものです。自分が必要なもの、便利なことを入れ込んでいるのでとても使い勝手が良いんです。実は2006年に商品化され、今は多くの病院で使われていると聞いています。今はゲームなどを作ることが多いですね。これも、委託を受けて仕事としてやっています。そんなふうに休みの日はインドアで過ごしています。もともとマラソンをしていたのですが、故障してからはひたすら部屋の中でパソコンに向かうことが多くなりました。

読者へのメッセージをお願いします。

小西秀樹院長 こにしクリニック6

気軽に相談や受診に来ていただきたいというのが一番ですね。例えば10代の月経不順などは問題ないことも多いのですが、見極めが難しいからこそ医師の意見を聞いてください。不妊治療は、気になる方はまず相談だけでも早めに来ていただければと思っています。不調が婦人科系のものなのかどうか、ご自身で判断がつかないときでも、まずは来院いただければ当院でできる治療はさせていただけますし、難しいことは別の医療機関をご紹介します。そういった橋渡しも地域のかかりつけ医としてできることかなと思っているんです。なんでも一人で悩まずに、まずはご来院いただければうれしいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

体外受精/30万円~40万円、顕微授精/35万円~45万円

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