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余戸クリニック

余戸クリニック

井上 誠 院長

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伊予鉄郡中線余戸駅より徒歩5分、閑静な住宅街にたたずむ「余戸クリニック」。開業から30年、地域のかかりつけとして患者の健康を見守り続けているのは、院長の井上誠先生だ。学生時代は、一度は経済学部に進学した後、医師の道を志したとか。今回、「僕が生まれ育った松山で、医療を通じてお世話になった方々に恩返しをしたい」と語る井上院長に、医師をめざしたきっかけや開業までの経緯、診療方針、訪問診療のこと、今後の展望など、豊富な話題で語ってもらった。病気を早期に発見するために、定期健診の重要性について熱く語る井上院長からは、地域住民の健康を願う想いがひしひしと伝わってきた。
(取材日2019年6月3日)

医療を通じて、生まれ育った地域に恩返しがしたい

―まず、医師を志したきっかけから教えてください。

最初は経済学部に進学していたのですが、当時は学生運動が活発な時代でした。僕はノンポリティカルで、活動している先輩たちのことを一歩離れた気持ちで見ていたんですね。学生運動に参加している人も、卒業すると企業戦士に変わっていく、その変化にも戸惑いを感じていたんです。そんな状況でしたので、自分の進むべき道がわからず、「もっと自分らしく生きたい」という想いも強まってきて。そんなとき、とある新聞で全国に2900の無医地区があることを知ったんです。僕が医師になることで、その無医地区が一つでもなくなるかも……という想いを抱くようになりました。そして、日本で乳児死亡率が最も高いといわれていた小さな村で、住民の命を守り続けている医師の奮闘を知り、僕も同じような医師になりたいと思いました。

―大学を進学し直すというのは、大きな決断ですよね。

そうなんです。僕の家族や親戚に医師はいませんでしたし、医師を志しても、医学部に合格する保証もなかったので、不安はありましたよ。合格するまでに4年かかり、高校の先生からは「お前もよくしつこく頑張れるな」と言われたほどです。退学をし、医学部に入学するまでの間には、多くの方々にお世話になりました。恩返しをしないといけない方がたくさんいますが、その分を自分なりの想いを込めた診療で患者さんに返していきたいと考えています。

―内科を専門にされた理由は何でしょう?

もとは無医地区で働きたいという想いがありましたので、一つの専門医としてではなく、全体を診ることができる医師をめざしました。それで、オールラウンドに対応できる内科を専門にしたんです。大学卒業後は、研修や臨床経験を積み重ね、医師が不足している、瀬戸内海の中島にある町立病院にて、へき地の医療に取り組みました。医師不足の状況を経験したからこそ、病気を早期に発見し、重症化する前に治すことの大切さを強く実感しましたね。その後、事情もあり、生まれ育った地域でお世話になった方々に恩返しをしたいという想いを抱き、開業に至りました。

―開業から30年がたっていますが、振り返ってみるといかがですか。

そうですね。開業当初から、少しでも地域の皆さんのお役に立てるようにと考えて、日曜日や深夜などの急患への対応や、訪問診療にも取り組み、少しずつ「地域のかかりつけ医」として認めていただけるようになれたと思っています。「困った時にいつでも診てくれる、何でも相談にのってくれる」と頼っていただける診療所でありたいと思っています。そのためにも、周りの医療機関の先生方と医療の連携を強め、地域の皆さんのお役に立てるよう取り組んでいきたいと考えています。

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