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清家 健 理事長の独自取材記事

清家整形外科

(松山市/勝山町駅)

最終更新日:2023/10/06

清家健理事長 清家整形外科 main

半世紀にわたり地域に愛されてきた松山市小坂の「清家整形外科」が、2023年4月にリニューアルオープン。「地域の方々がより気軽に相談できる場所にしたい」という清家健(せいけ・たけし)理事長の思いがこもった院内は、アットホームなくつろぎと開放感に満ちている。「丁寧に診て、確かな診断をする」ことをモットーに、この場所で気持ち新たに患者の痛みや悩みに寄り添い、愛媛大学病院などの基幹病院での経験を糧に適切な治療で痛みの緩和をめざす。「患者さんの健康寿命を少しでも延ばすことが一番の目標」と話す清家先生に、リニューアルへの思いや今後力を入れていきたい治療について聞いた。

(取材日2023年4月14日)

患者ファーストな整形外科へ、2023年リニューアル

まず、リニューアルのきっかけと、新しい院内の特長について教えてください。

清家健理事長 清家整形外科1

父がこの地で開業したのは1968年。頑丈な造りの建物でしたから、私が継いだ後もそのまま活用し、これまで建て替えることなくやってきました。ですが、今回家族の勧めもあって建て替えを決意しました。新しい医院のコンセプトですが、やはり患者さんファーストですね。整形外科を受診される患者さんは、どこかしらに痛みを抱えている方、ストレスを感じている方が多いので、ゆったりと過ごしていただけるよう開放感のある待合室にしました。腰痛や膝痛を抱える方も立ち上がりやすい椅子や、座る動作がつらい方のためにちょっとお尻を腰掛けられるヒップバーも設置しこだわりました。

待つ時間もリラックスして過ごせますね。リハビリテーションルームにもこだわりを感じます。

リハビリテーションルームは継続して通院される患者さんが多いので、前向きに通っていただけるような快適な空間づくりを意識しました。当院では、物理療法と理学療法士による機能訓練を行っています。物理療法の目的は痛みを和らげることですので、首から背中、腰、膝など場所はどこであれ痛みのある方全般が対象となります。もちろんまずは診察をして、患者さんに合った適切なリハビリを行うことは大前提です。最近は物理療法の機械も進化しており、より深くまで電気刺激が入るようになり、治療にも役立っています。それから機能訓練ですが、これは腕の関節の動きが悪いですとか、機能障害のある方に行っており、理学療法士がマンツーマンで対応しています。

どういった症状の患者さんが多いのでしょうか?

清家健理事長 清家整形外科2

主訴としては、腰痛や膝・関節痛、肩凝りです。痛みから日常生活に支障を来して来られるという方が多いです。また年齢層としては、当院は開業から半世紀を超えますので患者さんも一緒に年を重ねていて、高齢の方が多いですね。若い方でもお仕事やスポーツなどでケガをした場合などご来院いただいていますが、継続して治療を受けたり、リハビリテーションをされたりを希望されるのは高齢の方が中心です。中には100歳を超える方もいらっしゃいますよ。

病診連携による適切な診断から早期治療につなげる

先生が診療の上で大切にしていることを教えてください。

清家健理事長 清家整形外科3

まずは確かな診断をすること、これが一番です。少しでも楽になって帰っていただけるように、まずは痛みの原因を早く突き止め、治療につなげていくことに努めています。痛みに関しても、腰痛や肩凝りなどは加齢によるものだと思われがちですが、当然ながらそれだけではない可能性もあります。その痛みはさまざまな病気のサインかもしれませんから、特に初診の患者さんはことさら丁寧に診ることを心がけています。MRIやCTなどの精密検査が必要になった場合は、近くにある城東病院に依頼しています。協力的に診てくださるので、本当に助かっているんですよ。早期診断を行い、早期治療につなげるためにも病診連携は重要だと実感しています。

力を入れているのはどのような治療でしょうか?

膝の関節注射です。膝には関節の動きを滑らかにする滑液で満たされた「関節腔(かんせつくう)」という箇所があるのですが、その関節腔にヒアルロン酸を注入する治療です。ヒアルロン酸は滑液に含まれる成分の一つで、軟骨を保護する作用、潤滑作用、炎症を抑える作用があります。ですから、関節腔の滑液をヒアルロン酸注射で補ってあげることで、痛みを和らげるというのが治療の目的です。私は勤務医時代からヒアルロン酸による関節注射に取り組んでおり、これまで多くの患者さんにこの治療を行ってきました。

先生は2代目でいらっしゃいますが、継承までの経緯を教えてください。

清家健理事長 清家整形外科4

1988年に東海大学医学部医学科を卒業後、そのまま同大学の医局に入るか、愛媛に戻るかの2択だったのですが、ゆくゆくは継承するつもりでしたから帰るのは早いほうがいいと思い、愛媛大学医学部の整形外科に入局しました。最初は愛媛大学医学部附属病院、翌年から関連病院である市立宇和島病院で1年研鑽を積みました。その後、松山赤十字病院のリウマチセンター(現・リウマチ膠原病センター)に2年間勤務したのですが、その間に一生分くらいのリウマチ患者さんを診させていただきました。続いて国立療養所愛媛病院(現・国立病院機構愛媛医療センター)では膝の疾患を専門とする先生のもとで6年学ぶことができ、さまざまな症例の手術も経験することができました。そんな10年間を経て、1998年に父が経営する清家整形外科に戻り、翌年理事長に就任しました。

運動できる体づくりが、健康寿命の延伸につながる

患者の健康寿命を延ばすことにも注力されているそうですね。

清家健理事長 清家整形外科5

整形外科として、患者さんの健康寿命を延ばすことは一番の目標です。人は誰しも老いていくものですが、健康寿命は、普段の生活や心がけ一つで延ばすことができます。腰痛や関節痛などの慢性疾患で満足に動けなくなると、筋肉はどんどん落ちてしまい、骨や関節も弱くなってしまいます。「運動は何にも勝る薬」という言葉がありますが、まさにそのとおり。患者さんの痛みを和らげ、体を無理なく動かすことができるように、整形外科だからこそできる治療でサポートしていきたいと考えています。

骨粗しょう症の予防や治療についてもお聞かせください。

骨折を防ぐためには、骨を強くする必要がありますよね。実は高齢者の骨折原因で多いのが、骨粗しょう症なんです。特に女性は閉経後、骨粗しょう症の発症リスクが上がるので注意が必要です。当院では、腰椎と股関節の骨密度測定検査を実施しており、早期診断からの治療に努めています。骨粗しょう症の治療は飲み薬と注射がメインで、頻度も症状の具合と患者さんに無理のないスケジュールで進めていきますから、自身でもちょっと気になるところがあれば、ぜひ検査を受けに来ていただければと思います。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

清家健理事長 清家整形外科6

当院は地域の皆さんやスタッフに支えられ、開業から半世紀が過ぎ、この度リニューアルをすることができました。本当にありがたいことです。地域の医院の役割というのは、病気を治すのはもちろんなんですが、患者さんの快適な日常をサポートすること、これが一番だと思うのです。ちょっとした痛みや、日常生活で生じた動作の不具合などを気軽に相談できる、より身近な存在であり続けたいですし、少しずつ楽になって帰っていただけたら何よりです。また、少しでも健康寿命を延ばすためには、早めのケアが大切です。骨粗しょう症が気になる方、ご自身の骨や関節の状態を知っておきたいという方は、お若い方でもぜひお気軽にご相談くださいね。

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