全国のドクター9,284人の想いを取材
クリニック・病院 158,661件の情報を掲載(2024年4月17日現在)

  1. TOP
  2. 愛媛県
  3. 松山市
  4. 勝山町駅
  5. 桑原内科麻酔科
  6. 橋田 啓 院長

橋田 啓 院長の独自取材記事

桑原内科麻酔科

(松山市/勝山町駅)

最終更新日:2021/12/15

橋田啓院長 桑原内科麻酔科 main

松山市桑原にある「桑原内科麻酔科」。院長の橋田啓先生は大学病院の麻酔科や循環器内科で長年診療経験を積んだ。同院を継承後は、豊富な知見をベースに、高血圧症、糖尿病といった生活習慣病の治療や、日本老年医学会老年病専門医の専門性を生かした高齢患者の診療など、地域のかかりつけ医として幅広い疾患や症状に対応している。救急医療の現場や心臓病の怖さを知る内科医として、数多くの患者に多岐にわたるケアを行う橋田院長に、これまでの医師としての歩みや同院の歴史、力を入れている生活習慣病の治療や、高齢者医療にかける思いについて、たっぷり語ってもらった。

(取材日2021年10月20日)

「人のためになる医師」という原点に忠実に歩み続けて

先生が医師を志された理由や、これまでの歩みについて教えてください。

橋田啓院長 桑原内科麻酔科1

医師を志すようになったのは、自身の進路や先のことを考え始めた高校生頃だったと記憶しています。将来は人の役に立つ職業に就きたいという気持ちが大きかったため、直接的に人を助けられる、人を救える仕事として医師の道を選びました。その後、大分医科大学へと進学して学び、大学卒業後当初は麻酔科の医師として大分の病院で勤務医として勤め始めました。数年間の勤務を経て地元の愛媛へ帰ってからも、さまざまな病院で勤務医として経験を積んだ後、もともと叔父の病院であったこの医院を引き継ぎ、以来20年以上にわたって診療を続けてまいりました。

最初に麻酔科を専門として選択された理由は何だったのでしょう?

自身の原点ともなる「人を直接的に助ける医師」になるためには、救急医療の最前線の現場に携わりたいと考えたんです。人の命に関わる医療現場や手術の現場で人を助けるために何が一番いいかを考えた時、麻酔科という選択肢に大きく惹かれたんですね。手術中の麻酔科の役割としては、患者さんに麻酔をかけ、場合によっては一時的に患者さんの呼吸を止める措置を取ることもあります。そのため、通常、患者さんの呼吸停止に立ち会うと、医師であってもパニックに陥ったりすることがありますが、麻酔科医であればそういったシーンでも至極冷静に対応ができます。救急医療という厳しい状況で戦う中で、そんな麻酔科の技術があれば怖くないだろう、と。そう考えて麻酔科を選びました。

麻酔科の技術が、いざという時のための武器になるとお考えになったのですね。

橋田啓院長 桑原内科麻酔科2

常に命のやりとりがある厳しい現場ではありますが、そこで得た知見は回り回っていつかの自分に必ず役に立つものだと考えていました。ただ、麻酔科でその経験を得ていても、やはり心臓が止まる現象に慣れることはできません。人は呼吸が数分間止まっても死ぬことはありませんが、心臓が数分間止まれば人はほぼ確実に死んでしまいます。ですので緊急医療の現場に携わる人間として麻酔科である程度のことを学んだ後、循環器内科としての知見を深めるため愛媛へと戻ってきたんです。循環器内科は心臓を専門とする科でもあるため、万が一手術で心臓が止まっても対処するための武器や知見を身につけることができる。そう思って循環器内科として学び始め、今に至るというわけです。

着実なステップでの生活習慣病治療を提案

勤務医時代に培った心臓病の知見を生かし、こちらでは生活習慣病の治療に力を入れていると伺いました。

橋田啓院長 桑原内科麻酔科3

生活習慣病は、後々心臓にも影響を及ぼすような重篤な病気のリスク因子であることから、当院でも生活習慣病の治療や予防に熱心に取り組んでいます。具体的には食事指導を中心に、症状の緩和、問題ある数値の改善を図ります。生活習慣を見直す上では、運動も必要ではあります。ですが医学的に意味のあるレベルの運動を普通の生活の中で何年、何十年と継続するのは、現実的に難しいという方がほとんどです。しかし食事であれば、必ず日頃私たちが行う行為なので、運動を継続するより、よっぽど簡単で取り組みやすい方法だと思います。

運動促進よりも食事管理を行うほうが、患者さんにとってメリットも多いということですか?

そう考えています。一番わかりやすい例が、高血圧症、糖尿病などのメジャーな生活習慣病です。これらの症状については食事量を減らしたり、内容を少し見直したりすることで、症状の改善が期待できますし、患者さんにとっても変化が目に見えてわかるので、モチベーションにもつながりやすいのではないでしょうか。そもそも生活習慣病というものは、いざという時までほとんど目に見えない、実感しづらい症状が積み重なって発症するものです。だからこそ、患者さんにも変化を実感していただけるようにしたいと思っています。

生活習慣病と並行して、老年病専門医としての診療にも注力されていますが、どのような領域を診るのですか?

橋田啓院長 桑原内科麻酔科4

お子さんを診る専門分野として小児科がありますが、それと同じように、ご高齢の患者さんを中心に診る老年内科という分野があり、近年は高齢化に伴って少しずつ重要性が高まってきています。幼児を専門とする小児科に比べると、ご高齢の方の病気はその種類など多岐にわたるものではありませんが、それでもご高齢の方と30~40代の方を診療すると、ベースとなる体の状態が違いますから、治療のやり方も変えなければいけません。ですので、より専門的に人それぞれの身体機能や能力に合わせた診断治療を施すのが老年病専門医だというわけです。

長い人生の健康を支える、老年病専門医の役割

先生が老年病専門医として患者さんと接する際、意識されていることなどはありますか?

橋田啓院長 桑原内科麻酔科5

一番は、患者さんの希望に沿った治療を行うことですね。ご高齢の患者さんの中には、あえて治療という方針を取らない方も一定数いらっしゃいます。体に無理に負荷をかけて治療するよりも、病気を抱えたままであっても今のままおうちで元気に過ごしたい、というような希望を持たれる方も多いんです。それと同じぐらい、患者さんのご家族の希望やご意向もきちんと確認するようにしています。患者さんのお体は患者さんお一人のものだけではないので。患者さんと患者さんのご家族の間でもしっかり意志を統一して、納得して医院に通っていただくために、私のほうでもでき得る限りの情報提供は行うようにしています。

そんなお忙しい日々の中で、お休みの日はどのように過ごされているのでしょうか。

今は新型コロナウイルスの流行拡大の影響で、何もできていないというのが正直なところでしょうか(笑)。以前は家族で県内外へ旅行に行ったり、外食に行ったりあちこちに出かけていたのですが、このような仕事をしていると、自分が感染するわけにはいきませんから、やはり外出は自粛せざるを得ませんね。

最後に、読者へのメッセージをお願いいたします。

橋田啓院長 桑原内科麻酔科6

生活習慣病は、先ほども述べたように初期の頃はまったく症状がないものなんです。症状が出た頃には手遅れになっていることも多いんですが、何せ症状がないので放置している方が少なくありません。数年~10年ほどはそれで大丈夫かもしれませんが、20年30年とたった後に「あの時こうしておけば良かった」とならないように、健診などで異常が見つかった場合はなるべく早めに治療をしていただきたいですね。また同時にそれらの治療も、継続して続けることが大事になります。今後数十年ある人生を長く元気に健康で過ごすために、生活習慣病についてはとにかく早期の発見と継続治療の重要性を、今後も皆さんに啓発していきたいですね。

Access