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河田 泰実 院長の独自取材記事

河田外科脳神経外科医院

(松山市/萱町六丁目駅)

最終更新日:2020/04/01

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伊予鉄バス勝岡・運転免許センター線の停留所「松山記念病院前」から歩いて1分の「河田外科脳神経外科」。1975年に同院を開業した理事長の河田實夫先生と、院長の河田泰実先生が外科・脳神経外科分野を中心とした診療を行い、地域医療に貢献。2018年12月に新築移転したクリニックに1.5テスラのMRIをはじめ脳ドックが可能な検査装置をそろえ、精密な検査結果に基づいた診療を行っている。多機能事業所として介護・福祉サービスの提供にも取り組んでおり、病気の予防や治療から、緩和ケア、看取りまでをシームレスに見守る「地域のクリニック」だ。河田院長に、診療方針、注意が必要な頭痛やめまい、脳ドック検査の内容などを聞いた。
(取材日2020年1月6日)

傷の処置から頭痛・めまい、脳疾患まで幅広く対応

どういった症状の患者さんが多いのでしょうか。

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多いのは頭痛やめまいに悩んでおられる方ですね。まひやしびれ、発音が正しくできない構音障害、言語障害といった脳卒中の急性期の神経症状が出て来院される方、物忘れが気になって検査を受けに来られる方もおられます。脳卒中の後遺症でリハビリテーションを受けている患者さんや、認知症の患者さんも診ています。当院は外科も標榜していますので、傷の処置や縫合などの一般外科的な領域の診療も行っています。また「骨折したかもしれない」というような整形外科的な領域の症状に関する検査・治療にも対応しています。ほかに、睡眠に関するお悩みや禁煙治療、脳ドックなどですね。

診療方針をお話ししていただけますか?

患者さんとのコミュニケーションを大事にし、患者さんに寄り添った診療をしたいと考えています。心がけているのは、検査の内容や結果を、できる限りわかりやすく説明するということです。「ぬくもりはわが家のように」をモットーに、健康に関して何か心配なことがあれば、気軽に相談してもらえるクリニックをめざしています。患者さんへの対応については、父である理事長の穏やかで温かな接し方が一つのお手本ですね。脳の血管障害は生活習慣病が絡むことが多いので、お薬を出すだけでなく、食生活や運動、ストレスについてなど生活面での指導も含めて治療をしていきます。

専門的な検査機器がそろっていますね。

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2018年12月に、この隣にあった以前の病院から新築したこのクリニックへ移転したんですよ。移転を機にMRIやCTなどの検査機器も刷新しました。旧施設で導入していたのは0.35テスラのMRIでしたが、現在備えているのは1.5テスラの高磁場MRIです。テスラが大きいほど画像の解像度が高く、より小さな異変を見つけやすくなります。MRIは脳の断層撮影や脳血管撮影に用います。1.5テスラならば、脳の疾患に関する検査はほぼ網羅できます。脳ドックも開始しました。ほかに頸動脈エコーや、糖尿病などの生活習慣病が要因で起こる動脈硬化を調べる「CAVI」という検査を行う機器もあります。意識障害やてんかんが疑われる方に、脳波検査も行っていますよ。

早期発見・治療、予防のための脳ドックを実施

頭痛やめまいでお悩みの方に対してはどのような治療を行うのですか?

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頭痛やめまいの原因はいろいろですから、まずはどういう頭痛やめまいなのか、またその原因がどこにあるのかを見つける必要がありますよね。神経学的な事項を見て、頭痛やめまいが脳からくるものなのかどうなのかを調べます。めまいには脳の疾患が原因の「中枢性めまい」もあれば、耳鼻科系の疾患が原因の「末梢性のめまい」、首からの「頸性めまい」、自律神経障害や心因によるものもあります。問診や診察で、ある程度見極めた上で、必要に応じてMRIなどによる検査を行います。頭痛については、「肩凝り頭痛」と言われる緊張型頭痛と、緊張型頭痛より痛みが大きく、若い女性に多く見られる片頭痛の患者さんの割合が多いですね。治療は、めまいや頭痛の種類に応じた方法を用い、脳の疾患が原因であれば、その疾患の治療を行います。緊張型頭痛や片頭痛の場合ですと、投薬治療が中心。緊張型頭痛の場合は、物理療法を用いることもあります。

頭痛やめまいで特に注意が必要な症状というのは?

頭痛の症状が出る病気で一番怖いのはくも膜下出血です。今までに経験したことがないような激しい痛みで、それに伴って吐き気があったり、しびれやまひが起きたり、意識に異常があったりする場合は、くも膜下出血が疑われます。また、首が硬くなったり、前屈した時に激痛が走ったりするようなときも、くも膜下出血や髄膜炎の可能性があります。こういった症状がある場合は早急に病院で診察を受けてください。めまいに伴ってろれつが回らなくなる、思うように手が動かない、何かしようとすると震える、吐き気がするなどの症状があるときは、脳梗塞の急性期かもしれないので、この場合も早めに診察を受けてください。

脳ドックを始めた思いをお聞かせください。

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脳の疾患は死に至ったり、後遺症を残したりする危険性があります。ところが、一般的な健康診断や人間ドックでは脳の健康状態は調べません。脳の健康状態を診ることで、脳の病気を早期発見することや、危険因子を見つけて予防することができます。そこで脳の疾患の早期発見・早期治療、予防に有効な脳ドックを始めました。脳の萎縮状態や、記憶に関係する海馬の大きさを測定することで、認知症の診断にもつながります。45歳を過ぎれば、脳の状態を知るために脳ドックを受けるとよいと思います。もっと言えば、動脈瘤は体質的な要因もあり、若い人でも発症することがありますので、予防の意味でも30歳を過ぎたら一度脳ドックを受けることをお勧めします。

脳ドックの検査内容を教えていただけますか?

ベーシックな脳ドックは、身長、体重、血圧、腹囲を測る一般健診と、脳や脳血管頸動脈の健康状態を調べる頭頸部MRI検査、神経学的検査を行う診察の3項目。オプションで、物忘れ検査、動脈硬化検査、一般検査の3つを用意しています。物忘れ検査は、初期認知症微候観察リスト、長谷川式知能評価スケール、時計描写テスト、MRI脳委縮度検査(VSRAD)。動脈硬化検査は血圧脈波検査と頸動脈エコーを行います。一般検査は血液検査と検尿、心電図、胸部エックス線検査です。

高齢化社会の課題に多機能事業所として取り組む

院内にはリハビリテーション室がありますが、リハビリテーションについてお聞かせください。

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リハビリテーション室にはウォーターマッサージベッドや腰椎・頸椎けん引装置などの設備を整えています。リハビリテーションを受けに来られている患者さんのメインは脳卒中の後遺症がある方ですが、当院では腰や頸椎も診ていますので、腰椎症や頸椎症など整形的な疾患でリハビリテーションを受けておられる方もいますよ。ほかには、高齢の方に多いのですが、体を動かす機会が少なくなることにより身体の機能が衰えていく「廃用症候群」に伴って足や腰が弱くなった方のリハビリテーションです。当院は要支援・要介護の方を対象とした訪問リハビリテーションも行っています。理学療法士または作業療法士がご自宅に訪問して行います。

介護福祉事業も展開されておられますね。

高齢化や核家族化が進み、独居・高齢世帯は増えています。そういった中で、地域の皆さまの生活を見守るには医療だけでなく、介護や福祉サービスの提供も必要です。そのため、訪問介護、訪問リハビリテーション施設、通所の方ではデイサービスとデイケア、グループホーム、介護付有料老人ホーム、シニアマンションを法人内で運営しており、健康状態やご要望に合わせた介護・福祉サービスの提供に取り組んでいます。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

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丁寧に診療して、心身ともに健康な生活をサポートしていきたいと考えておりますので、頭のことはもちろんですが、健康について心配事がある場合は、気軽に来ていただければと思います。また、近隣の医療機関との緊密な連携体制も整っており、体の状態やご要望に合った治療のご提案やタイムリーな対応が可能です。脳卒中の急性期などで入院治療が必要な場合には総合病院と連携をとって対応します。緩和ケアやご自宅での看取りを訪問診療で行うこともできますので、そういったご要望がある方もご相談ください。脳ドックを受けたことがない方で、生活習慣病を患っている方や喫煙者は脳疾患のリスクがありますから、脳ドックを受けることをお勧めします。

自由診療費用の目安

自由診療とは

脳ドック/2万2000円(一般)

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