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谷野 善彦 院長の独自取材記事

藤井外科胃腸科・整形外科

(高松市/太田駅)

最終更新日:2025/03/13

谷野善彦院長 藤井外科胃腸科・整形外科 main

高松駅から車で約10分、国道193号線沿いから見える赤れんが造りの外観が目印の「藤井外科胃腸科・整形外科」。1977年の開業以来、「わかりやすい説明」「正確な診断」「的確な治療」をモットーに、地域医療を支えてきた。2代目院長の谷野善彦先生は一般整形外科診療とともに、関節リウマチの治療やスポーツのけが、特に手首、肘、足首の障害に対する専門的治療を得意とする。慶應義塾大学関連施設において、多くの手術を執刀し、研究発表を行ってきた豊富な経験を生かし、患者にとって適切な治療を提案する。「地域の皆さんに先進の病院で学んだ医療を提供したい」と話す谷野院長。医療に真摯に向き合い、患者の相談に親身に応じている谷野院長に治療に対する思いを聞いた。

(取材日2021年6月9日)

地域社会に先進の病院で学んだ医療を提供したい

医院の歴史、院長先生のご経歴についてお聞かせください。

谷野善彦院長 藤井外科胃腸科・整形外科1

当院は1977年に、先代の理事長が開業しました。有床診療所として、地域医療を支え続けることに尽力し続けています。私は先代理事長の娘婿にあたるのですが、出身は鎌倉でして、2002年に高松にやってきました。国家公務員共済組合連合会立川病院、社会保険栗林病院(現・独立行政法人地域医療機能推進機構りつりん病院)で勤務しながら当院で診療を始め、2011年に副院長、その後、2017年に院長に就任しました。東京では慶應義塾大学病院、同大学整形外科関連施設で勤務し、整形外科上肢班に在籍していました。慶應で過ごした15年間で、手首・肘専門の医師として多くの手術を執刀し、研究発表を行うなど、専門性を磨く豊富な経験を積ませていただきました。現在も学術研究などにも積極的に関わり、最新の知識を吸収できるように研鑽しております。

こちらの診療内容についてお聞かせください。

従来からの診療体制に加えて、一般整形外科診療とともに、関節リウマチの治療やスポーツのけが、特に手首、肘、足首の障害に対する専門的治療を行っています。特に手首と肘については最も専門とする分野です。人工関節手術、上肢の骨折や靱帯、腱、神経損傷の修復術など手のけがを中心に慶應義塾大学関連施設における多くの手術執刀経験を生かして日々の診療を行っています。そして、地域の皆さんに、先進の病院で学んだ医療を当院で提供できるよう常に心がけております。それは今までご指導いただいた恩師、先輩方のご恩に報いることにもつながると思います。

日々の診療で心がけていることは?

谷野善彦院長 藤井外科胃腸科・整形外科2

「わかりやすい説明」「正確な診断」「的確な治療」がモットーです。まずは、精密な診断で患者さんの状況を確認した上で、ニーズを踏まえながら、今後の治療を一緒に考えていきます。そのためにも「わかりやすい説明」をして、患者さんの理解を深め、不安を少しでも減らすことを重視しています。そして、患者さんごとにニーズは違います。手術まではしたくないと言う方もいれば、できる治療はすべて受けたい方もおられます。患者さんが希望する治療に合っているかどうか、それが「的確な治療」です。つまり、患者さんごとに必要なゴールはあると思っています。「いつまでに」「どのくらい」という目標をきちんと設定して、ご説明することを心がけています。また、当院で難しい病態の場合は、速やかに専門の医療機関をご紹介しています。それが治癒への最適で最速であり、患者さんにとって有意義なことだと考えているからです。

個々に合わせて、豊富な知識と経験を生かした治療を

ご専門の関節リウマチについて教えてください。

谷野善彦院長 藤井外科胃腸科・整形外科3

関節リウマチの主な症状は、関節が腫れたり痛んだりすることです。ご自分では気づかないことも多いので、痛みがあったり、体調が優れないなどあれば早めに受診されることをお勧めします。当院ではこれまでの生物学的製剤の使用経験や研究発表、人工関節手術を執刀した経験を生かし、関節リウマチの診断から内科的な投薬治療、整形外科医師の利点を生かした外科的治療まで、全体の流れを確認しながら診療を行うことが可能です。さらに、薬物治療は使用開始時期が早いほうが痛みの早い軽減が期待でき、関節の機能低下や変形が起こる関節破壊も、最小限に食い止められるのではないかと考えています。手指の変形や痛みは、ご本人にしかわからないつらさがおありでしょう。お困りであれば、専門の医師にお尋ねください。

スポーツ障害もご専門だとお聞きしました。

そうですね、中でも肘関節と手首に関しては、慶應義塾大学医局時代に恩師に指導していただきましたので、「肘と手首では負けるわけにはいかない」という気持ちで日々取り組んでいます。肘関節の障害は野球やテニスなどのスポーツで多く発生しますが、一般労働でもよく見られる病態です。スポーツでの肘関節の痛みは、早期の診断と正しい知識による診断と治療をすることが早期復帰へとつながります。「故障する前に予防する」これに尽きます。残念ながら故障が判明した場合、症状によっては治療に時間が必要になることもあります。しかし、学生さんですと休むとそのまま競技をドロップアウトしてしまう場合もあります。であれば、手術という選択肢を当院では提案できます。専門の医師としての豊富な経験と知識を生かし、患者さんの状況や「患者さんが考えている戻りたい状態」を判断して選択肢を提供しています。

リハビリテーションについてお聞かせください。

谷野善彦院長 藤井外科胃腸科・整形外科4

理学療法士、作業療法士によるリハビリテーションを採用しています。スポーツ競技のコンディショニングから治療、手術後の復帰、競技特性に応じた早期改善をめざしたメニューを用意しています。リハビリについても、長期間通っていただくという計画は立てません。受け身のリハビリではゴールは遠いと考えています。覚えてしまえばご自宅でしていただけるくらいまで、生活習慣に合わせて指導しています。

医師は体の相談役。患者の大きな不安を小さくしたい

医師として、どのように患者さんに接していきたいですか?

谷野善彦院長 藤井外科胃腸科・整形外科5

「もう治らないかもしれない」と思われ、半ば諦めながらも、来院される患者さんがそのようなご心境の中でも私を頼ってくださるなら、それは個人的にもありがたいことだと思います。そして、お話をさせていただく中で、大きな不安が小さくなっていただけたら、とてもうれしいですね。多くの手術を執刀してきましたが、一つ一つの手術に患者さんの決断があります。しないという選択もあります。余命を伴うご説明をさせていただくこともあります。大小問わず、患者さんに決めていただかなければならない瞬間があり、その一つ一つに医師として患者さんと向き合っていきたいです。

整形外科を選択された理由を教えてください。

一番の理由は患者さんに寄り添うことができて、喜びを実感しやすかったからだと思います。医者は体が自然に治癒するのを手伝っているだけだと考えています。医療技術は後から進化してきたものです。患者さんの気持ちに寄り添い、現状を正確に把握するとともに、一人ひとりのニーズに合わせて一緒に歩んでいくことが大切だと考えています。体のことに関しては真摯に勉強していますし、健康で生きることは尊いことだと実感しています。そして、患者さんの笑顔を見ることができるのは、とても素晴らしく、医者の仕事は奥が深いなと感じています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

谷野善彦院長 藤井外科胃腸科・整形外科6

健康に不安があり、ご自分で悩んでもわからないことは聞く勇気をお持ちになっていただきたいです。合う先生は必ずいると思いますよ。私たち医者から、いきなり患者さんのもとへ行くことはできないので、患者さんから来ていただくしか寄り添える方法はないんですね。そして、医者は偉いわけではなく、体の専門家です。日常生活に妨げが起きているときに、専門的なお話ができる体の相談役だと考えています。ですので、敷居を高く感じずに、気軽に相談にいらしてください。そして、大きな不安が小さくなっていただければ、とてもうれしく思います。

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