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長谷川 浩一 院長の独自取材記事

はせ川内科循環器科医院

(高松市/潟元駅)

最終更新日:2021/11/11

長谷川浩一院長 はせ川内科循環器科医院 main

潟元駅から徒歩3分の閑静な住宅地の一角に、1995年開業の「はせ川内科循環器科医院」はある。院長の長谷川浩一先生は、日本循環器学会認定循環器専門医と日本内科学会認定総合内科専門医の資格を持ち、循環器疾患に関する論文も数多く手がけているベテランドクターだ。循環器疾患全般の診療はもちろん、糖尿病や高血圧、高脂血症などの生活習慣病の早期発見と治療、合併症予防にも力を入れている。患者の不安を和らげるような穏やかな人柄が特徴で、患者からの信頼も厚い。自覚症状のない患者に対しても「様子を見る」ということはせず、確実に治療につなげていくことをポリシーに掲げる長谷川院長に、診療に対する思いをたっぷり語ってもらった。

(取材日2021年6月17日)

循環器疾患から生活習慣病まで幅広い診療に対応

先生が医師をめざしたきっかけは何ですか?

長谷川浩一院長 はせ川内科循環器科医院1

父親が小児科医でしたので、自分もその後を継ぐものだと自然に思っておりました。物心がついた4、5歳の頃にはすでに医師になるつもりでいたと思います。ところが、実際に大学へ進んで医学の勉強をするようになると、小児科よりも内科にやりがいを感じるようになったんです。父親に内科の医師になりたいということを伝えて、「好きな道に進めば良い」と言ってもらえたときには、とてもほっとしたのを覚えています。

内科の中でも循環器を専門にしようと思ったのはなぜでしょうか?

研修医時代に2ヵ月ごとにいろいろな臓器別の科を回って実習をするのですが、普通は1ヵ月もすると「これならやっていけそうだ」という手応えみたいなものを感じるんです。ところが、循環器に関しては2ヵ月たってもまったくそれが感じられなくて、よくわからなかったのです。これから内科の医師になろうと思っているのに、「循環器以外の内科を診ます」というわけにはいきませんから、一番難しいと感じた循環器をあえて専門にして学んでいこうと思ったのがきっかけです。結果的に、わからないから人一倍努力をして、力をつけることができたと思います。また、循環器科は内科でありながらがんの告知が少ないというのも、循環器を専門にしようと思った理由の一つです。研修医の時に、自分にはがんの告知をしたり、患者さんにがんを隠して治療をしていくということはとてもできないと思ったのです。

こちらの医院の患者層についてはいかがですか?

長谷川浩一院長 はせ川内科循環器科医院2

この地域は小児科医院が多いので子どもの患者さんは少なくて、中学生以上の方が多いですね。やはり高齢者の比率のほうが高いのですが、循環器を専門にしているという意味では、高血圧、糖尿病、高脂血症などは比較的若く発症する人もいますので、一般内科よりは若い世代の患者さんも多く見ているのではないかと思います。また、更年期以降に血圧が高くなって来院される患者さんも多いですね。女性ホルモンには血圧やコレステロールを安定させる作用があるのですが、更年期になると女性ホルモンが減少するので血圧が高くなりやすいんです。更年期を迎えたあたりから検診の結果が急に悪くなってしまうケースも多いんですよ。私が開業をした20年前と比べると、患者さんの健康意識も高くなっていますし、最近では企業側も健康診断の事後指導として、結果が悪かった社員に受診を促すようになっていますので、医師が治療に介入しやすくなってきていると思います。

「様子を見る」のではなく、確実に治療につなげていく

循環器に関する検査の体制について教えていただけますか?

長谷川浩一院長 はせ川内科循環器科医院3

町の医院ということで心臓カテーテルやMRIといった検査機器はありませんので、そのような精密検査が必要な患者さんを的確に早期発見して、基幹病院へ送ることが使命だと思っています。中でも、私が得意としているのは運動負荷心電図検査で、心筋梗塞になる前の狭心症の早期発見、あるいは心筋梗塞を未然に防ぐということに努めています。心筋梗塞は起こってしまうと命に関わる危険性が高いのですが、直前で発見できれば劇的な予後が期待できます。ですから、できるだけ早い段階で見つけることが自分の役目だと思っています。

生活習慣病の改善指導にも力を入れているそうですね。

高松市は非常に積極的に検診を行っているのですが、患者さんご自身が検診で引っかかってしまった場合にそのままにしないことが大切です。患者さんの中には「今は何ともないから、とりあえず様子を見ます」という人もいますが、高血圧、糖尿病、高脂血症などの生活習慣病は自覚症状がほとんどない「サイレントキラー」と呼ばれていて、気づかないうちに動脈硬化が進行していき手遅れになることもあります。「様子を見る」というのは非常に便利な言葉ですが、様子を見たために心筋梗塞や脳梗塞を起こしてしまうこともあるわけです。ですから私は医師として「様子を見る」という言葉は使うべきではないと思っていますし、そうならないためにも、生活習慣病を放置することの怖さを患者さんに丁寧にお話をしてご理解いただき、早期治療につなげていくことが大切だと思っています。

先生が患者さんと向き合う際に大切にしていることは何ですか?

長谷川浩一院長 はせ川内科循環器科医院4

私自身が後悔することがないように「様子を見る」という判断はしないということだと思います。例えば、検診の結果が悪くて来院したものの「どこも調子が悪いところはないし、私が会社で一番元気なくらいなんですよ」という患者さんがいると、医師側はその言葉に圧倒されて「では様子を見ましょうか」と言ってしまいがちです。でもそこで先延ばしにしてしまったことで、数年後に脳梗塞などで倒れてしまって取り返しのつかないことになってしまうこともあります。循環器の疾患は、早期発見・早期治療ができれば劇的に良くなる期待が持てることが多いので、来院した患者さんに対しては丁寧に説明を重ねてしっかりと治療につなげていくということを大切にしています。

喫煙のリスクを丁寧に説明し、禁煙をサポートしていく

健康な生活を送るために、先生が取り入れるべきだと思う習慣は何ですか?

長谷川浩一院長 はせ川内科循環器科医院5

禁煙ですね。以前と比べると喫煙率は随分下がっていると思うのですが、喫煙は自分だけでなく家族やその周りの人にも害を及ぼしますので、まったくお勧めできません。タバコに関しては、「良いことは一つもない」と断言したいですね。例えば、いわゆる副流煙が原因で、喫煙者自身が病気にならなくても、その家族が病気になってしまうということもあるんですよ。子どもやお孫さんの前では吸っていなかったとしても、呼気からはタバコに含まれる有害物質が出ているわけですから、害になってしまうケースもあるはずなのです。自分の健康はもちろん、周りの人の健康にも悪いことは、絶対にやめていただきたいなと思います。禁煙の第一歩は、本人がやめなくてはいけないと自覚することですので、その部分を丁寧に説明することも私の役割だと思っています。

お酒についてはどのようにお考えですか?

お酒はタバコと違って、飲み方さえ気をつけていれば必ずしも体に害があるものではないと思います。もちろん、肝機能が悪い方や糖尿病の方などは制限が必要ですが、適量のアルコールはむしろ動脈硬化を起こりにくくすることも検証されています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

長谷川浩一院長 はせ川内科循環器科医院6

長引く新型コロナウイルス感染症流行の影響で、患者さんが病院に行くことを躊躇することも増えていますが、どのような時でも医療というのは必要なものですので、そのことを常に私自身も意識して、さまざまな状況の中でも、自分ができることを考えて対応していきたいと思います。生活習慣病に関することをはじめ、気になることがあればどうぞ気軽に相談にいらしてください。

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