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山田 光則 院長の独自取材記事

山田眼科醫院

(徳島市/徳島駅)

最終更新日:2024/04/23

山田光則院長 山田眼科醫院 main

徳島駅から徒歩圏内に位置する「山田眼科」は、100年以上もの歴史がある地域に根差した眼科医院。院長である山田光則先生の祖父が開業し、代々受け継がれてきた同院は患者からの信頼も厚い。院長は昼夜を問わず、時間さえあれば常に知識や技術の習得に励んでいるという。その真摯な姿勢は患者の健康にはもちろん、ともに働くスタッフや自身の娘の成長にも大きな影響を与えている。角膜移植術に対応可能な医療機関であり、入院設備も備えているのが同院の特徴。必要に応じて専門家を招き、より高度な医療の提供も可能だ。「自分はうまく喋れるタイプではない」と謙遜しつつも、自身の信念を力強く語る山田院長に、これまでの歩みや日々心がけることなどについて詳しく聞いた。

(取材日2024年1月12日)

地域に長く根づく医院で日夜、患者に対応

初めにクリニックの歴史や特徴を伺います。

山田光則院長 山田眼科醫院1

当院は100余年前に私の祖父が開業した、古い歴史のある医院です。祖父と2代目院長である父の姿を見て私も当然のように同じ道を志し、1991年に院長職を継承しました。当院は徳島駅から徒歩圏内という利便性の高い立地にあり、電車やバス、お車などさまざまな手段でご来院いただきやすいのが特徴です。そして19床の入院設備を備えていますので、各種手術を受けていただく際、入院にするか日帰りにするかを選べる体制をつくっています。数十年前は眼科の手術はほとんど入院を要するものでしたが、近年は重い症状でも日帰りで手術を行えるようになりました。しかし、遠方にお住まいで複数回の通院が難しい方や一人暮らしの方にとっては、入院設備は治療の負担軽減につながるでしょう。ご希望に合わせて手術日のみ入院施設を利用する、といった使い方も可能です。

昼夜を問わず診療されているそうですね。

常勤医師が私一人なので常に医院に人がいるわけではありませんが、私がいる間はいつでも診療に応じたいと思います。私は基本的に出かけることが少なく、夜もたいてい院内で作業をしていますので、診療時間外も電話応対や、緊急手術に対応できるようにしています。一般の患者さんだけでなく、消防署や他の医療機関からの要請にも可能な限りお応えしています。それは年末年始であっても同様です。地域全体で「時間外でも、ここに連絡すれば大丈夫」という認識を持ってくださっているようです。

先生のご経歴も気になります。

山田光則院長 山田眼科醫院2

大阪大学医学部の眼科に入局して博士号を取得しました。そしてアメリカのミシガン州にある研究施設へ招聘留学し、基礎研究に従事しました。1年後に父の体調不良を理由にこちらに戻り、当院で診療を始めました。父が倒れたのは実は1度ではなく、父に何かあった時のために研究機関のある場所ではなく徳島市を拠点にして博士論文を完成させるなど、忙しい日々をかつては過ごしていました。それでも念願の海外留学の夢をかなえられたのは、いい経験として心に残っています。私に影響されてかはわかりませんが、同じく眼科医師である娘も基礎研究のためにイギリスへ半年間留学し、さらにアメリカボストンのハーバード大学付属病院でも1年半の間研鑽を積みました。

常に研鑽し、角膜移植術をはじめ幅広い治療に対応

患者さんの年齢層や受診のきっかけ、主訴として多いものなどを教えてください。

山田光則院長 山田眼科醫院3

白内障や加齢黄斑変性などの中高年の患者さんが中心で、診療時間外の受診では小さなお子さんも少なくありません。診療は電話予約の他、インターネットからも24時間予約が取れますが、診療時間外にも柔軟に対応していますのでお気兼ねなくご連絡ください。長く続く眼科医院ですので、当院で治療を受けた方のお話を聞いて当院を選んでいただけたら、うれしく思いますね。現代は幼少期からパソコンやゲームが身近にあるので、近視が進んでいるお子さんも多く、当院では眼鏡やコンタクトレンズの処方の他、オルソケラトロジーによる視力矯正も実施しています。これは夜間に矯正用のコンタクトを装着することで、日中は良好な視力で過ごせるようになることが期待できるものです。加えて2~3ヵ月に1回、斜視や弱視が専門の先生にお越しいただき、外来診療をお願いしています。

地域における同院の診療の強みは何でしょうか?

白内障や眼底の手術をはじめ、角膜移植術も数多く手がけている点が当院の強みです。角膜が濁る原因はさまざまで、もともと角膜が濁っているケースもあれば、白内障などの手術によって角膜が刺激を受けて濁ってくるケースもあります。目の内側の組織に異常がなくても、一番外側の組織である角膜が濁ってしまうと視界に悪影響が及びます。そのため、当院では性能にこだわった機器や設備を駆使して、必要に応じて専門家も招きながら質の高い治療に努めています。その道のエキスパートとともに診察や手術を行ったほうが患者さんにより適切な治療をご提供できるといえますし、私自身も新しい知識を得られますからね。また、大阪大学とは長い付き合いがありますので、そちらに紹介してより専門性の高い治療を受けていただくことも可能です。

診療で心がけていることはありますか?

山田光則院長 山田眼科醫院4

現在の状態や治療計画をお話しする際、画像などを用いてなるべくわかりやすい説明を心がけています。あまり話すのが得意ではないのですが、私なりに工夫をして患者さんのメリットになるように努力しています。常に意識しているのは、地域のかかりつけ医として日夜患者さんのニーズにお応えすること。最新で最善の医療をお届けするのが理想ですので、日々の研鑽は怠りません。私自身は特定の治療に特化するより、何でもできるようになりたいと考えています。だからこそさまざまな分野の勉強会に可能な限り足を運び、先端の情報を得ています。勉強会は他の先生との交流の場でもあり、そこから診療をサポートいただくようになったりと、新たなご縁が生まれるんですよね。

スタッフや家族の成長も応援し、より良い医療を還元

ここまでお話を聞いて、患者さん思いで勉強熱心なお人柄が伝わってきます。

山田光則院長 山田眼科醫院5

趣味で少しやっている運動以外にあまり興味を持てるものがなく、仕事一筋なんですよ(笑)。平日の夜や日曜も書斎にいて、月に10冊以上の専門雑誌を読んでいますね。最近は娘が論文を書いているので、私も何か手助けができればと文献を取り寄せては目を通し、アドバイスをしています。日中も時間に余裕があれば主に手術関係の論文やビデオのチェックなどをしており、休憩中ももしかしたら休んでいる時間より勉強している時間のほうが長いかもしれませんね。

スタッフ教育にも熱心に取り組まれているのではないでしょうか?

スタッフは希望に応じて宿泊勉強会やオンラインセミナーなどを受けに行っており、看護師たちも視能訓練士から指導を受けながら検査技術を高めています。知識以外の部分では、いかに患者さんに居心地良く治療を受けていただけるかを考えてほしいと伝えています。忙しい時ほど表情や言葉遣いに焦りが出ないように気をつけてもらっていますね。また、当院には長年勤務してくれているスタッフが多く、女性が多い現場だからこその連帯感もあります。例えば産休もお互いさまという雰囲気があり、引け目を感じずに休暇に入れます。復帰後もできる範囲内での仕事をお願いしており、「みんな同じように」ではなく「各々の事情に合わせてできることを頑張ってもらう」のが当院のスタンスです。そんなスタッフ同士の良好な関係が、院内の雰囲気や患者さんへの対応にもプラスに働いていると思います。

今後の展望と、読者へのメッセージをお願いします。

山田光則院長 山田眼科醫院6

私もだいぶ高齢になってきたので、将来の医院継承を踏まえた医院づくりに取り組もうと考えています。現在、娘は大阪大学医学部附属病院で勤務医をしていて、角膜が専門の教授のもとで勉強しています。角膜は当院の強みとも重なる分野ですので、いずれ代替わりをした際もきっと皆さんのお役に立てることでしょう。私はアナログ人間で電子カルテにもまだ移行できていないので、娘が戻ってきた時に使いやすいようなシステムにしたいですね。長年の診断で撮ってきた重要な写真や画像も、整理して引き継ぐ予定です。そして、いつでも気軽に受診できる体制で診療してまいります。特にご高齢の方は症状があっても我慢してしまう傾向がありますが、ぜひ我慢せずにお越しください。早期に対処することで重症にならずに済む症例もありますので、何か気になることやお困り事がありましたら、一度ご相談いただきたく思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

オルソケラトロジー(両目)/15万円~

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