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佐々木 啓介 副院長の独自取材記事

佐々木内科・呼吸器科クリニック

(呉市/呉駅)

最終更新日:2021/10/12

佐々木啓介副院長 佐々木内科・呼吸器科クリニック main

呉駅から車で5分の場所にある「医療法人佐々木内科・呼吸器科クリニック」。佐々木英夫院長、息子の佐々木啓介副院長の親子2代で呼吸器を専門に診療しているクリニックで、専門的な検査機器も導入。患者は地域内のみならず、隣の市町から通う人も多いという。「地域の困っている人の役に立てるクリニックにしたい」と話す啓介副院長の言葉にもあるように、呼吸器以外にも生活習慣病や風邪など一般的な症状も積極的に診察。通院が困難な患者には訪問診療も行うなど、まさに地元で頼りになる存在になっているクリニックだ。今回は、啓介副院長に専門とする呼吸器の診療のことに加え、地域とのつながりの構築や医療にかける思いなどを聞いた。

(取材日2021年8月5日)

基幹病院での経験を生かして患者の役に立ちたい

こちらはもともとお父さまが開業されたクリニックだそうですね。

佐々木啓介副院長 佐々木内科・呼吸器科クリニック1

このクリニックは、私の父が内科と呼吸器科の疾患を扱うクリニックとして1991年に開業しました。父は開業して間もない頃から在宅医療の整備を進めており、クリニックの外来診療以外に訪問診療にも力を入れています。私自身は基幹病院に勤務していた時に肺がんの患者さんを診ることが多く、中には「最期を自宅で迎えたい」という希望を口にされる患者さんもいらっしゃいました。ですので、父の治療や在宅医療などに共感する部分も多く、地域に根差したクリニックで診療していきたいという思いを強くし、2018年に副院長として診療に加わりました。私が実家へ戻るタイミングでクリニックを全面改装し、父の指導を仰ぎながら日々の診療にあたっています。

先生が医師をめざしたきっかけは何でしょうか。

小さい頃から父が医師として地域の人に頼られている姿を見てきたことで、私も人に役に立つ仕事がしたいと思うようになり、川崎医科大学に入学しました。大学時代は周りについていくことに必死で、勉強に明け暮れた毎日でしたね。卒業してからは広島大学第2内科に入局し、その後は、広島市立安佐市民病院、吉島病院、呉医療センター、中国労災病院呼吸器内科などで勤務させていただきました。働き始めてからは多くの良き先輩方との出会いもあり、医師としての姿勢や技術、研究結果の発表や論文の書き方に至るまで、細かく指導してもらえたことが今の私の基礎になっています。

基幹病院での経験は現在の診療にどのように生かされていますか?

佐々木啓介副院長 佐々木内科・呼吸器科クリニック2

勤務医時代は呼吸器を専門に診ていたので、当院でも喘息、COPD、間質性肺炎などの疾患をより詳しく診察していくことが可能です。また当時、肺がんの患者さんの治療に携わることも多かったんです。当院では訪問診療で末期の肺がんの患者さんを診させていただくことがあり、痛みを取り除くために緩和治療や精神的なケアを行う時は、基幹病院での経験が生かされています。末期のがん患者さんの場合、病院で最期を迎えられるメリットももちろんありますが、在宅だと何かと自由が利きますし、ご家族と存在を常に身近に感じることができるので、安心感も得られるのではないかと思っています。

先進の検査機器をそろえた呼吸器の専門性が強み

来院される患者さんの層について教えてください。

佐々木啓介副院長 佐々木内科・呼吸器科クリニック3

年齢は若い方から高齢の方まで幅広いです。父の代から来ていただいている方もいれば、新規の患者さんもいらっしゃいます。呼吸器疾患が専門ということもあって、咳や息苦しいなどといった呼吸器症状で来られる方が多いです。あとは内科も標榜していますので、血圧が高い方、糖尿病、脂質異常症など生活習慣病の相談も受けつけています。糖尿病治療の生活指導に関して専門的に学んだスタッフが在籍しているのも当院の特徴で、糖尿病ならびに生活習慣病に対する食事指導なども行っています。そのほか、上部内視鏡(胃カメラ)検査や超音波検査、各種予防接種などを行う設備も整えていますので、できる限り多くの患者さんの力になれるよう、幅広い診察ができればと思っています。

専門である呼吸器の分野ではどんな検査をされているのでしょうか。

咳が続く、息苦しい、痰が絡む、喉がヒューヒューと鳴っているなどの症状がある場合は気管支喘息の検査を行います。当院では、肺機能検査のほか、呼吸抵抗検査(IOS)、呼気中一酸化窒素検査(FeNO)を行うことができます。また、エックス線写真だけではなく、CT設備も整えており、胸部CTの撮影も可能で、こうした検査機器が各種そろっていることも当院の強みだと考えています。喘息の治療に関しては、吸入器の使い方や薬の飲み方などのフォローも大事になってくるので、看護師をはじめスタッフにはメーカーが主催する勉強会などに積極的に参加してもらい、患者さんをしっかりサポートできるよう指導しています。

喘息を悪化させないために普段から気をつけておくことはありますか?

佐々木啓介副院長 佐々木内科・呼吸器科クリニック4

喘息に加えて花粉症の症状が出る方は、花粉シーズンに備えて抗アレルギー薬を前もって飲んでおくことをお勧めします。このほか、通年性のアレルギー性鼻炎がある方だったら、部屋の掃除を徹底すること。部屋にはなるべくカーペットを敷かない、布団や枕の掃除をこまめに行うことも大切です。喘息の症状は喘鳴やヒューヒューするといったものを想像しがちですが、「喉がイガイガする」「夜横になると息苦しくて寝つけない」といった症状も喘息が隠れていることがありますので、気になる症状があれば気軽に検査を受けにいらしてください。

地域の困っている人のニーズに応えられる医療を

こちらでは発熱した患者さんのための診療も行っていらっしゃると伺いました。

佐々木啓介副院長 佐々木内科・呼吸器科クリニック5

新型コロナウイルス感染症の流行拡大を受け、発熱患者さんへのPCR検査やワクチン接種に対応しています。PCR検査は唾液ではなく鼻咽頭から検体を採取る方式で、院内に機械があるため最短1時間で結果が判明します。このほか完全個室でプライバシーに配慮した診察室が3つあり、そのうちの1つを発熱症状の患者さん専用にしていますので、ほかの患者さんと動線が一緒にならないようになっているのも特徴です。発熱や何か不安な症状がある方は、まずはお電話でお問い合わせください。

地域の基幹病院との連携についてはいかがでしょう。

呉医療センターをはじめとする呉市内の医療機関とも連携を取らせていただいています。症状によっては専門的な医療機関でさらに詳しく診てもらったほうがいい方もいらっしゃるので、患者さんの症状に合わせて呉地区の急性期病院ならびに慢性期療養病院へご紹介するようにしています。先ほどもお話ししましたが、当院は訪問診療も行っていますし、必要に応じて緊急診療も行いますので、高齢で通院が困難な場合もご家族の方がご相談に来ていただければ対応することも可能ですので、ぜひご連絡ください。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

佐々木啓介副院長 佐々木内科・呼吸器科クリニック6

当院は、内科と呼吸器科を医院名に掲げていますが、アレルギー性鼻炎など、内科や呼吸器以外の疾患も幅広く診ています。また訪問診療や地域医療連携も積極的に進めていますので、困っていることがあれば呼吸器以外でも気軽にご相談ください。院長が掲げた「話をよく聞きわかりやすく説明する、必要な時は地域の専門の医師を紹介する、地域の病院や介護施設と連携する、在宅医療を推進する、内科以外の病気の相談に応じる」という当院の理念を自分も引き継ぎ、もっと地域に住む方々の力になれるクリニックをめざしていきたいと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

・PCR検査:2万7500円

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