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根津 勝 院長の独自取材記事

根津整形外科医院

(米子市/三本松口駅)

最終更新日:2023/03/01

根津勝院長 根津整形外科医院 main

米子市西福原にある「根津整形外科医院」は25年以上の歴史を持つ、整形外科やリウマチ科、リハビリテーション科のクリニックだ。院長の根津勝先生は、1984年に鳥取大学大学院の博士課程を修了後、倉吉市や境港市の総合病院で12年以上の勤務経験を経て開業に至った。同院では、首から足の先まで幅広く整形外科疾患に対応。中でも、スポーツ障害に注力している。また、加齢に伴う運動器の衰えと、それがまねく身体能力の低下や介護状態につながるリスクについて提唱し、ロコモティブシンドローム、通称「ロコモ」に早くから注目。ロコモを防ぐことを目的とした施設を10年ほど前に併設した。自身のクリニックだけでなく、鳥取県西部医師会の会長として「地域全体で連携しながら今後の医療を守りたい」と話す根津院長に詳しく話を聞いた。

(取材日2023年1月19日)

首から足の先まで幅広く整形外科疾患に対応

まず、院長のご経歴を教えてください。

根津勝院長 根津整形外科医院1

大学院を修了後、倉吉市にある清水病院で研鑽を積みました。そこは整形外科とリハビリテーションを専門としていて、急患も多く搬送されるような病院でしたので、首から足の先に至るまで、体中の外傷学を学びました。そこで5年半ほど研鑽を積み、その後、鳥取県済生会境港病院に勤務しました。最初は、私の専門とする膝を中心に人工関節や靱帯の手術を主に担当していましたが、同時期に脊椎を専門とする先生が院長へ就任されたのをきっかけに、その方から脊椎関連の手術を教えていただけることに。膝や脊椎の変性疾患など、加齢によって起こる慢性疾患への診療や治療について学ぶことができ、貴重な経験になりました。勤務医時代には、手術の技術はもちろん、手術の要・不要を見極める“適応”の判断力も磨きましたね。特に整形外科の領域では、そういった判断力が非常に大切なんですよ。

その後、根津整形外科医院を開業されたということですね。

実は、昔は開業にあまり興味を持っていませんでした。大学院生の時にいくつかの整形外科のクリニックに応援に行ったこともありましたが、そこで行われている診療が私の思うものと大きく違うと感じたんです。「自分がめざす医療はここにはない」と病院勤務の道を選びました。しかし、時がたつにつれて「自分の理想と強い意志があれば自分のめざすクリニックが作れるのではないか」と思うようになり、1997年に当院を開業しました。当院では「病院と同じレベルの医療の提供」をめざしています。そのために、開業してからも勉強会や書物などから勉強して、知識や技術を高めることを大切にしています。特に近年は医療の発展が著しく、「昨日の常識は明日の非常識」になりかねません。開業して25年がたちましたが、私も、クリニックもきちんとアップデートして、質の高い医療を提供し続けられるように努めています。

こちらではどんな診療が受けられますか?

根津勝院長 根津整形外科医院2

整形外科の疾患を首から足の先まで幅広く診ています。部活動をしている学生さんを中心に、骨折や脱臼、スポーツ障害の診断や治療、リハビリテーションなどを目的に来られる方が多いですね。また、ご高齢の方の腰痛や肩こり、神経痛、関節痛、リウマチなども多いです。私自身が今、特に注力しているのは、ロコモティブシンドロームをどう予防していくか。地域の高齢化が進んでいる中、高齢者の足腰を守ることで、地域の健康寿命の延伸に寄与できたらと考えています。

ロコモティブシンドロームについて詳しく教えてください。

加齢に伴って筋肉や骨、椎間板などに障害が起こり、それが原因で身体機能が低下することをロコモティブシンドローム、通称「ロコモ」といいます。ロコモが進行すると、立ったり歩いたりといった基本動作が困難になり、生活に支障を来すほか、寝たきり状態となり介護が必要になってしまう場合も。当院では「ストップ・ザ・ロコモ」のスローガンのもと、10年ほど前にロコモの予防を目的とした施設を併設しました。健康運動指導に関する専門知識を持ったスタッフによる運動指導が受けられ、ロコモの予防のほか、腰痛や肩こり、スポーツ障害の予防や改善のためにもご活用いただけます。ロコモの予防は、認知症や食欲低下の予防、精神面の向上にもつながるとされているので、全国的に推進することが重要と考えています。

自分の疾患や服用薬についてきちんと理解してもらう

スポーツ障害にも注力していると伺いました。

根津勝院長 根津整形外科医院3

はい。スポーツ障害は私が昔から専門としている分野です。私のポリシーとしては、ただ疾患を診るのではなくて、将来的にも影響が出ないようにすることを大切にしています。時には勝利至上主義に固執する親御さんや指導者を諭すことも。将来の大事な体を守るため、責任を持って向き合っています。

設備のこだわりについて教えてください。

当院は、お子さんから90代の方まで幅広い年齢の患者さんが来られます。お子さん連れの方も、ご高齢の方も、皆さんが通いやすいように、待合室をはじめ、できるだけ各スペースを広く取っています。また、治療やリハビリテーションの機器、治療効果を適切に判断するための検査装置も、病院レベルの水準をめざして取りそろえるほか、必要に応じて先進のものを導入するなどのアップデートも心がけています。

診療の際に心がけていることは何ですか?

根津勝院長 根津整形外科医院4

患者さんにご自分のかかっている病気やケガについてきちんと理解してもらい、どういった治療を受けるのかを知ってもらった上で進めることです。当たり前のことですが、病名や重症度、出した薬についての説明をきちんと行います。というのも、意外とご自分の病名や治療についてご存じない方が多いんですよね。自分の疾患を理解すれば、運動機能を維持するために行動したり、食事に気をつけたりといった行動を起こすことができるはず。言葉だけではなく、薬や運動方法に関するリーフレットなども活用しながら丁寧にご説明しています。

地域全体の医療を守りたい

医師をめざした理由を教えてください。

根津勝院長 根津整形外科医院5

きっかけは「自分が育った地元が好きだったから」でした。学校も働く場所も少ない地方で安定した生活ができる仕事として、医師という選択肢を選んだんですね。当時はまだ高校生だったこともあり、「人助けがしたい」というような恐れ多い考えはありませんでした。そうした使命感が湧き上がってきたのは、医師になってからのこと。尊敬できる恩師や先輩方との出会いが大きかったですね。「研鑽を積んで後輩に笑われないような医師になろう」という思いは、人一倍強かったのではないでしょうか。整形外科を選んだのは、成果が目に見えてわかりやすいことが自分の性格に合っていると感じたため。学生時代に野球少年だった経験から、スポーツ障害の治療に興味を持ったことも大きな理由ですね。

鳥取県西部医師会の会長も務められていると聞きました。

鳥取県は東部、中部、西部に大きく分かれており、私は西部医師会の会長を務めています。その関係で、整形外科に限らず、内科、歯科などを含めてあらゆる診療科と連携する機会があります。近年、特に日本においては高齢化が深刻ですので、将来の介護人口の増加に対応して、各診療科が連携して高齢者一人ひとりをサポートすることが大切になっております。健康寿命の延伸は、その方の生活の質「QOL」にもつながってきます。当院ではロコモ予防を目的とした施設を併設していますが、これは整形外科としてできるサポートの一つ。健康の維持には整形外科だけでなく、複数の診療科が関わっていますので、各科が小さなサポートを行うことで、包括的なサポートを提供できればと考えています。

今後の展望をお願いします。

根津勝院長 根津整形外科医院6

私の健康が続く限り今の診療を提供し、いずれは継承という形で地域の整形外科医療をつなげていきたいです。地域のことで言えば、自分の担当する西部地域の地域医療をいかに各領域で連携して守っていくか、今まさにその体制を作っているところです。めざすのは、日本で最も安定した医療を提供できる場所であり続けること。住民の皆さんにお伝えしたいのは、少しでも病気などの不安があるならば、できるだけ早くしかるべき医療機関にかかって、適切な診断、医療を受けてほしい。病気は早く見つけるに越したことはないですから。そういった対処ができるか否かによって、最終的に介護を必要とするか、元気で過ごせるかが変わってくるのではないかと思います。新型コロナウイルス感染症の流行下で健康診断の受診率が下がっていると聞きますが、ぜひ定期的に受けていただきたいです。

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