全国のドクター9,257人の想いを取材
クリニック・病院 158,643件の情報を掲載(2024年4月23日現在)

  1. TOP
  2. 奈良県
  3. 奈良市
  4. 高の原駅
  5. 医療法人ひまわり会 ひまわりクリニック
  6. 萩原 聡 院長、菅原 弘二 副院長

萩原 聡 院長、菅原 弘二 副院長の独自取材記事

ひまわりクリニック

(奈良市/高の原駅)

最終更新日:2022/04/14

萩原聡院長、菅原弘二副院長 ひまわりクリニック main

近鉄京都線・高の原駅から徒歩6分、「ひまわりクリニック」は、内科・皮膚科・心療内科の診療とともに、訪問診療で看取りまで行うなど地域に幅広く貢献しているクリニックだ。一般的な疾患のほか、糖尿病、甲状腺疾患、循環器疾患、皮膚疾患、メンタルケアを専門とする複数の医師が在籍し、専門的な診療を行えるのが特徴。院長を務めるのは、働き盛り世代のメンタルケアなど、心の悩みへの対応を得意とする萩原聡先生。昨年11月に副院長に就任した菅原弘二先生は、日本皮膚科学会皮膚科専門医資格を持ち、毛髪に関する相談や治療にも力を入れる。地域に役立つ医療を心がけ、心と体の悩みに寄り添う院長と副院長に、これまでの道のりや診療方針について話を聞いた。

(取材日2021年5月23日)

糖尿病・甲状腺疾患、心療内科と専門的な診療も対応

まずは医師をめざしたきっかけから教えてください。

萩原聡院長、菅原弘二副院長 ひまわりクリニック1

【萩原院長】高校に入ったくらいの頃から、何か人の役に立つ仕事をしたいと思い始めました。家族や親戚に医師はいないのですが、たまたま医学部に入れたので。もともとは内科が専門です。内科診療の一環として働いている世代のメンタルの悩みや相談に乗る機会が多く、その経験から、当院でもお役に立てるのではないかと思い、心療内科も標榜させてもらっています。

2013年に院長に着任された際、どのようなクリニックにしたいと考えられましたか?

【萩原院長】当院の基本理念は「すべての人が幸せに」です。その理念を実践するために、患者さんには誠心誠意の応対を心がけています。当院では、内科や糖尿病・甲状腺疾患、循環器疾患、皮膚疾患、心療内科などを専門とする複数の医師が、それぞれ得意な分野を診る体制をとっています。1人の先生にずっと診てもらいたいという方もいらっしゃるとは思いますが、それぞれ専門の異なる医師同士が連携しながら、幅広い病気に対応できるほうが、地域の皆さまのお役に立てる場面も多いのではないかと考えました。2016年からは高の原中央病院前に移転しましたので、病診連携もより密にできるようになっています。また、土日も診療できるよう、多くの先生に来ていただいています。

訪問診療も行っていらっしゃいますね。

萩原聡院長、菅原弘二副院長 ひまわりクリニック2

【萩原院長】はい。通院が困難な患者さんのご自宅や入居先に通う訪問診療も行っており、医師と訪問診療専任の看護師3人が、24時間365日対応できる体制を整えています。当院の特徴は、訪問診療でも、内科や循環器、糖尿病を専門とする医師による診察を行えることだと思います。心療内科の診察も可能です。定期的な健康管理のほか、退院後の医療ケア、がん末期のターミナルケア、看取りも行っています。

円形脱毛症など毛髪の悩みにも対応

どのような患者さんが多くいらっしゃいますか?

萩原聡院長、菅原弘二副院長 ひまわりクリニック3

【萩原院長】内科・心療内科では、やはり心の悩みで来られる方が多いですね。クリニック全体では、乳幼児から高齢の方まで幅広い年代の方がいらっしゃいます。この辺りは落ち着いた住宅街ですので、ゆとりを持って生活していらっしゃる方が多い印象です。また、皮膚科診療や毛髪の相談にも力を入れていきたいと思い、2020年の9月より日本皮膚科学会皮膚科専門医である菅原副院長に来ていただきました。毛髪に特化した外来は、ほかのクリニックではあまり見かけないと思いますので、高の原周辺だけでなく広い地域から来ていただければと思っています。

一般皮膚科の診療のほか毛髪の悩みを相談する外来にも対応されているのですね。

【菅原副院長】以前からこちらのクリニックでは非常勤として外来を担当させていただいていたのですが、昨年11月から副院長として皮膚科と毛髪に特化した外来を担当しています。皮膚疾患同様、脱毛症にもたくさんの種類があり、それぞれの種類に見合った治療やケアをすることが大切です。これまで培ってきた経験を生かし、皆さんの髪の悩みにお応えしていきたいと思っています。

皮膚科や毛髪の相談に来られる患者さんの症状で多いものは何ですか?

萩原聡院長、菅原弘二副院長 ひまわりクリニック4

【菅原副院長】皮膚科で多いのは、ニキビ、虫刺され、イボです。ニキビは高校生が中心ですが、20~30代の方も来られます。虫刺されは、マダニやムカデなど激しい症状を伴うものが多いですね。緑が多い地域ですし、春から夏にかけてはやはり多くなります。毛髪に関する診療では、円形脱毛症、男性型脱毛症の方が多いですね。円形脱毛症はお子さんもなりますし、すべての年代の方が来られています。男性型脱毛症は、男性によく見られる、額が上がってきて、頭頂部も薄くなってくるタイプの脱毛症です。女性では、更年期に入った頃から気にされる方が多い女性型脱毛症があります。30~40代でなる方もいて、最近増えています。

お二人が診療の際に心がけていることは何でしょう。

【萩原院長】患者さんにとって何が一番良いのか、ということをできるだけ追求したいと思っています。特に何を求めていらっしゃるか、ということを重視するようにしています。
【菅原副院長】丁寧に診療することをモットーとしています。特に、皮膚科や毛髪の悩みは相談すること自体を恥ずかしいと思われたり、患部を見せたくないという患者さんも多くいらっしゃいます。そういう方には、できる限り配慮するような診察を心がけています。

相談しやすい、気軽に来られるクリニックに

特に力を入れていらっしゃる治療はありますか?

萩原聡院長、菅原弘二副院長 ひまわりクリニック5

【萩原院長】内科では生活習慣病全般です。また、先ほどもお話ししましたが、これまでの診療経験で、働き盛り世代のメンタルのお悩みにも数多く対応してきたので、心療内科にも力を入れていきたいと考えています。特にお勤めの方のメンタルケアについて、これまでの経験を生かしていきたいですね。
【菅原副院長】円形脱毛症の治療に紫外線照射装置(エキシマライト)を使用しています。エキシマライトは局所にピンポイントで照射できることが特徴で、保険が適用できます。このほかに、日本皮膚科学会の円形脱毛症診療ガイドラインにある治療を幅広く行えるようにしています。脱毛症は年齢や症状、副作用の出方などによって対応がまったく異なりますので、患者さんの話を聞き、それぞれに合わせた治療法を提案しています。

印象深い患者さんとのエピソードや、やりがいを感じる瞬間などあれば教えてください。

【萩原院長】研修医の時に、最初に受け持ちの患者さんが亡くなった時のことは印象深いです。普通の生活では人が亡くなる現場に立ち会うことはほとんどありませんので、「これが医師の仕事なのだ」と思いました。さまざまなことを勉強させていただきました。
【菅原副院長】患者さんに喜んでいただけると、やはりうれしく思います。また、医師生活の中で印象に残っているのは、大学院修了後に留学したドイツでの研究生活です。先進的な環境で、髪の毛の研究ばかりしていました。留学を経て、より科学的な思考になったと思います。

休日はどのように過ごされていますか?

萩原聡院長、菅原弘二副院長 ひまわりクリニック6

【萩原院長】旅行が好きなので、今の状況はストレスがたまる一方です(笑)。年1回は勉強会への出席も兼ねてアメリカに行っていたりもしたのですが……。健康のために気をつけていることも特になく、医者の不養生そのものです。ただ、最近は外でお酒を飲む機会がなくなったので、健康にいい状態なのかもしれませんね。
【菅原副院長】趣味は音楽です。学生時代はジャズ研究会に入り、テナーサックスを演奏していました。今は家で練習するくらいですが、やはりジャズは好きですね。食生活については、甘い物を控えることと、ストレスから必要ない時に食べないようにはしています。髪に良い生活といえるようなことはしていませんが、ポジティブに生きるように心がけています。科学的ではありませんが(笑)。

最後に今後の展望や読者へのメッセージをお願いします。

【萩原院長】副院長と一緒にますます地域の皆さまのお役に立てる病院にしていきたいと思っています。そのためにも、今後はもう少し規模を広げ、診療の枠を増やすことができれば、と考えています。
【菅原副院長】地域にお住まいの方々の毛髪の悩みに応えられるといいなと思っています。相談しやすい、地域医療に貢献できるような医師でいたいですね。患者さんはよく「こんなこと相談してすみません」とおっしゃるのですが、気になる症状があれば、遠慮せず気楽に来ていただけたらと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

男性型脱毛症(AGA)初診料3000円(再診料1500円)+薬代(フィナステリド1ヵ月分:5600円~7650円)
ED(男性機能低下)初診料3000円(再診料1500円)+薬代(1錠:750円~1750円)

Access