日常生活や競技への復帰を応援
チームで支えるリハビリテーション
双愛整形外科
(宝塚市/逆瀬川駅)
最終更新日:2025/02/10


- 保険診療
骨折や椎間板ヘルニア、半月板損傷など、スポーツのケガや事故で思いがけず手術や治療が必要となった人もいるだろう。その際、運動機能の回復をめざし、日常生活への復帰をサポートしてくれるのがリハビリだ。「双愛整形外科」の中村博行院長は「手術とリハビリは整形外科では一体」として、早期から理学療法士によるリハビリに力を入れてきた。捻挫などの日常のケガから、高齢者の膝や腰などの慢性疼痛、スポーツ競技のパフォーマンス向上まで幅広く対応し、患者一人ひとりの目的に合わせた治療プログラムを行うのも同院の特徴だ。チームで力を合わせ、具体的にどのようなかたちでリハビリを提供しているのか、理学療法士の酒井さん、大久保さん、中田さん、小石原さん、看護師の上原さんに話を聞いた。
(取材日2025年1月9日)
目次
患者一人ひとりの状態や目的に合わせて、マンツーマンできめ細かな運動療法を実施
- Q理学療法士としての思いやクリニックの特徴を教えてください。
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A
▲酒井さんは肩や肘の関節や、投球障害のリハビリを得意とする
【酒井さん】私は現在でも選手として社会人野球をしており、野球選手は特に、選手目線で寄り添い、治療を提案できることが強みです。当院は担当制ですので、信頼関係を築きながら一緒にお体を治していくことを大切にしています。そのため治療部位や治療内容に応じ、その分野を得意とする理学療法士が担当することが多いです。ただ痛みを和らげるのではなく、痛みが再発しないよう予防にまで目を向けた治療プログラムの提案を心がけています。また、当院はリハビリルームやトレーニングマシンなどの設備が充実しており、ご高齢の方、会社員や部活帰りの学生さん、お子さんも来られ、患者さんの年齢層が幅広いのが特徴です。
- Q自身の強みや心を配っていることについて伺います。
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A
▲大久保さんはランニング障害など下肢疾患のリハビリを得意とする
【大久保さん】医療は日進月歩で変貌しています。私自身は現在大学院に通っていまして、先進の医療技術や新しい治療法を学び、できるだけ早く患者さんに届けられるようにと励んでいます。また、患者さんは病気やケガで不安な状態なので、ご自身の症状や悩みを聞いてほしい気持ちがあると思います。ですが、どうしても医師の診察時間は限られてしまいがちです。そのため、私たち理学療法士が患者さんの話にできる限り耳を傾けて、気持ちを受け止めることを意識しています。会話の中から治療への糸口が見つかることも多いので、その際は迅速に医師に伝えて治療プログラムを変更するなど、診療に生かすことも少なくありません。
- Qどのようなリハビリの提供を心がけていきたいですか?
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A
▲中田さんは介護分野や小さな子どものリハビリを得意とする
【中田さん】患者さん一人ひとりに応じたリハビリですね。ご自宅でのケアに関しても、同じように考えています。患者さんのお悩みの大半は痛みですが、クリニックで運動するだけでは改善は難しく、ご自宅でのトレーニングは欠かせません。とはいえ、なかなか一人では続かないもの。当院ではなるべく簡単で、その方にとって続けやすい方法でレクチャーしています。例えば運動が苦手な方にはヨガやストレッチなど親しみやすい運動から。それが治療に最短でなくても、まずは続けられて自信が持てることが大切です。そしていずれは通院せずとも、セルフケアだけで健康に過ごしてもらえることが私たちの目標です。
- Qスポーツに応じたリハビリにも対応されているとか。
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A
▲小石原さんはゴルフによる腰痛症のリハビリを得意とする
【小石原さん】スポーツにケガはつきものですがアスリートにとって運動を制限されるのはつらいもの。痛みが出ている時に無理は禁物ですが、とはいえ、大会や試合が迫っている時には「どうすれば出場できるのか」「どこまでなら練習していいのか」、しっかり見極めて柔軟な対応でサポートすることも大切にしています。野球やサッカー、アメリカンフットボール、ゴルフ、水泳など、さまざまなスポーツ経験者がそろい、それぞれのスポーツの特性に応じたリハビリを提供しています。院内に室内練習場があり、野球やゴルフ、テニスなど実際に体を動かしながら痛みが出にくいフォームへの動作改善やアドバイスを行っています。
- Q医師やスタッフの体制や連携についても教えてください。
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A
▲スタッフでの連携を大切にして患者を支える
【上原さん】当院では、医師、看護師、理学療法士、放射線技師、総務や受付事務スタッフなど数多くのスタッフが働いています。職種や年齢にとらわれることなく仲が良いのが当院の特徴で、その雰囲気が伝わってか、患者さんとも和気あいあいとした雰囲気があります。日頃から密にコミュニケーションを取っていますので、診察時に何か変化を感じた時はすぐに理学療法士たちに情報を伝えていますし、逆にリハビリ中に患者さんの体調が悪くなった時もすぐに連絡が入ります。また、当院には通所リハビリ施設が併設されており、治療、リハビリ、介護とワンストップで提供できるのは当院だからこそといえます。