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永松 馨介 院長の独自取材記事

永松クリニック

(芦屋市/芦屋川駅)

最終更新日:2022/09/02

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阪急神戸線芦屋川駅徒歩2分の場所に、緑豊かな庭に囲まれた「永松クリニック」はある。「気軽に立ち寄れるリビングのようなクリニック」というコンセプト通り、院長の永松馨介先生は、穏やかな雰囲気とウィットに富んだ話術で訪れる患者の心を優しくほぐすような不思議な魅力を持つ。常に患者との関係を対等に考え、対話に重点を置き、「在宅診療に、やりがいを感じている」と話す永松院長から、診療への思いを聞いた。

(取材日2019年2月27日)

患者の不安解消に努めることは医療技術向上と同じ重み

来院される患者さんの層やクリニックの特色を教えてください。

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昔からこのエリアに居住されている高齢者が大半を占めます。1人暮らしやご夫婦2人だけでお住まいといった方が多い印象ですね。当院では一人でも多くの患者さんの要望に応えたいという思いから、診療科目も多岐にわたっています。また土地柄でしょうか、このエリアには車や海、アウトドアが好き、という私と同じ趣味をお持ちの方も集まっているため、患者さんが同じ趣味の方ですとつい話し込んでしまう日もあります。当院では時間に追われるような診療スタイルではありませんが、それもおおらかに許してくださる皆さんの優しさがあふれた環境が、大好きですね。

診療で大切にされていることはありますか?

患者さんとのコミュニケーションを重視しています。しっかりと患者さんのお話に耳を傾け、病気に対するその不安を取り除くということは、医療の技術と同じくらい大切だと思っています。また、できるだけ患者さんにはリラックスしていただけるよう院内も整えていますし、私自身も心がけています。実際、私は診療中に白衣をほとんど着ていません。白衣を着ると、患者さんと医師である私がなんだか対等な関係ではないような気がしてしまうからです。白衣姿を見るだけで怖がるお子さんや身構えてしまう方もおりますので、日々の診療も往診も普通の格好で通いたいですし、患者さんと同じ目線で同じ気持ちを持って接する姿勢を貫きたいです。

開業のきっかけを教えてください。

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当時は大学病院で肝臓移植をメインに研究していたのですが、当院の前身である「板東診療所」院長だった義理の父が脳梗塞で急逝しました。それがちょうど阪神・淡路大震災のあった1995年の秋です。私はずっと外科専門でしたので、内科について学ぶため、週に半分は他のクリニックに勤務して多くのことを学ばせてもらいながらの日々だったと記憶しています。今では、患者さんの近くで健康を支えられるかかりつけ医の仕事にやりがいを感じる日々です。

人生の最期を看取る「在宅診療」に注力

開業医としてのお考えを教えてください。

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開業医は、家庭環境や生活習慣を把握しておかなければなりません。以前、ある先輩医師に言われた言葉があります。「開業医というのは病人を診るのではなく、本当の病気の人と健康な人の間を診ることだ」と。これは、少しでも早く患者さんの病気を発見し、適切な専門の病院に紹介することも仕事だということです。そのため私は、あらゆる事態を想定して、紹介先との連携を考えながら診療にあたるようにしています。

先生は在宅診療を積極的にされていますね。

当院では基本的に木曜以外の平日13時から17時までは在宅医療や在宅看護を必要とされる患者さんへの訪問診療にあてており、一部の方には24時間体制で対応しています。食事が困難な方への経管栄養、呼吸が困難な方への在宅酸素や人工呼吸器の管理をはじめ、寝たきりの方の褥瘡(じょくそう)の治療など、丁寧にケアをしていきます。往診はプライベートスペースへお伺いしての診療ですので、接し方がとても重要です。患者さんやご家族の方に安心していただける対応を考えながら日々往診をしています。訪問先で「先生にお会いすると元気が出た」と言ってもらえると、とてもありがたいですし、医師冥利に尽きます。

居宅で終末期を迎えたいと考える患者さんにも対応されているそうですね。

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病院とは病気を治すところで、決して亡くなるところではないのです。しかし治療にも限界があります。このエリアでは、人生の最期は病院のベッドではなくて、家で静かに迎えたいと願う方が多く、そういった方々に関わらせていただく立場にいられることを感謝しています。私は患者さんご本人にとって、ご家族やご友人に囲まれて死を迎えることが幸せだと考えていますし、とはいえ、痛みや苦痛があるのはとてもつらいことですので、取り除くことも医師の役目だと考えます。医療というのは幅広く、難しい疾患を治す、手術をする、治療法の研究を進めるというものだと思う方が多いと思います。しかし、治療の施しようがない患者さんをご自宅で診させてもらうことこそ、かかりつけ医の役目ですし、私自身はとてもやりがいを感じています。これからも患者さんやご家族の方の気持ちに寄り添う最期の医療を続けていきたいですね。

めざすのは気軽に寄れる、リビングのようなクリニック

医師をめざしたきっかけは何ですか?

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両親が医師ですので、医師のやりがいに日々ふれられたことも影響していると思います。一番の理由は、自分の手に人の役に立てる技術を身につけたいと思ったからです。関西医科大学入学後は見るもの学ぶもの、すべての世界がこれまでと違うので、日々ワクワクしていました。紆余曲折ありましたが、患者さんが元気に帰っていく姿にやりがいを感じました。患者さんの笑顔を見たり、感謝の言葉をいただいたり、モチベーションにつながっています。

お忙しい日々だとは思いますが、休日のリフレッシュ法や趣味があれば教えてください。

海が好きなので、時間があれば海に行きます。大学がヨット部だったので、その延長で現在もセーリングを続けています。ヨットレースでは体力はもちろんですが、頭脳も大事です。また自転車も、健康のために乗り出しました。あちこちを見学しつつ、その土地のおいしいものをつまみながら、時には大会にも参加します。健康で楽しくできるいい遊びだと思いますね。また冬は雪山にスキーへ行きます。休日はのんびりすればいいとも思うのですが、体を動かすことが好きなのです。趣味を介して学生時代の友人や同業の友人といったいろいろな人と接することは仕事にもプラスに変わっていますよ。

最後に読者へメッセージをお願いします。

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当院では、「リビングのようなクリニック」をコンセプトに緑と光がたくさん入るような造りになっています。誰もが落ち着けるような、まるで家に帰るようにリラックスする感覚で来院いただきたいという思いでつくりました。そこには、患者さんからは何でも気軽に相談してもらいたいという私の気持ちがあります。ご自身の体にどこか不安を抱えながらも、つい受診の機会を逃し、それが手遅れにつながるということは医師としてとにかく残念でならないからです。また女性は、乳がんの定期チェックとしてエコー検査が当院で行えますので、ふらっと立ち寄る感覚でぜひお越しいただきたいですね。

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